令和 3年 3月
定例会(会議の経過)
△開会 9時00分
○議長 皆さん、おはようございます。 開会に先立ちまして一言申し上げます。
日裏町長におかれましては平成24年の就任以来3期にわたる
町政運営の功績が認められ、去る1月に
全国町村会自治功労者表彰を受賞されました。誠におめでとうございます。議会を代表しまして心からお祝いを申し上げます。より一層のご活躍並びにご健勝をお祈り申し上げます。 ただいまの
出席議員は12名であります。定足数に達しています。 これより、令和3年第1回
印南町議会定例会を開会いたします。 直ちに本日の会議を開きます。 本日の
議事日程は、お手元に配布のとおりであります。 ただいまより、
議事日程に従いまして議事を進めてまいります。 日程第1、
会議録署名議員の指名を行います。
会議規則第126条の規定により、本日の
会議録署名議員は 2番
夏見公久君 3番
前田憲男君を指名いたします。 日程第2「会期の決定について」を議題といたします。 お諮りします。
今期定例会の会期は、本日から3月24日までの14日間としたいと思います。これにご異議ありませんか。
◆議員 「異議なし」
○議長 ご異議なしと認めます。したがって、会期は本日から3月24日までの14日間と決定いたしました。 日程第3、諸般の報告を行います。報告は
事務局長より行います。
◎
事務局長 堀口議長は平成25年9月2日から今日まで議長として長きにわたり務められていますが、この度この功績が認められ、
全国町村議会議長会より表彰状が贈呈されました。玉置副議長より伝達を行います。
堀口議長は演壇の前に、玉置副議長は演壇に、それぞれお進みください。 〔副
議長登壇〕
○副議長 表彰状。
和歌山県
印南町議会議長 堀口晴生殿。貴方が
町村議会議長として多年にわたり地域の
振興発展に寄与貢献せられた功績は誠に多大であります。よって、ここにこれを表彰します。令和3年2月9日、
全国町村議会議長会会長 松尾文則。 おめでとうございます。これからも印南町のために頑張ってください。 〔
一同拍手。副
議長退席〕
◎
事務局長 ここで、
堀口議長よりご挨拶申し上げます。 〔
議長登壇〕
○議長 今回、このような表彰状をいただきましたのも、副議長はじめ議員の皆様が私を応援していただいたおかげです。本当にありがとうございます。心より感謝申し上げます。 〔
一同拍手。
議長着席〕
○議長 次に、
会議規則第128条の規定により実施した
議員派遣については、お手元に配布しました「
議員派遣結果の報告」のとおりです。 次に、本日までに受理した請願につきましては、お手元に配布の
請願文書表のとおり2件であります。請願第1号を
事務局長に朗読させます。
◎
事務局長 請願第1号。2021年2月25日。
印南町議会議長 堀口晴生様。
請願者、
和歌山県
医療労働組合連合会 執行委員長 長谷英史。
紹介議員、
藤薮利広。
新型コロナウイルス感染症対策で、医療・
介護従事者への
支援等を国及び県に求める
意見書の提出に関する
請願書。 請願の趣旨。
新型コロナウイルス感染症は
経済活動や
県民生活に深刻な影響をおよぼすとともに、
医療崩壊が懸念され、県民のいのちと健康が脅かされる事態が広がっています。
医療機関で従事する職員は、
コロナを受け入れる・受け入れないにかかわらず、日常の
地域医療を支えている誇りを持って勤務を続けていますが、先の見えない状況に疲弊感が募っていることも否めません。
医療機関や
介護事業所の
経営悪化があり、昨年の年末一時金が残念ながら削減された
医療従事者、
介護従事者も出ています。 私たちは、
新型コロナウイルス感染症との息の長い戦いが続くもとで、第一線で県民のいのち、福祉を支える医療・
介護労働者への支援を求めます。また、医療や介護の現場は
人手不足が深刻です。職場は
応援体制が当たり前で、パッチワークのように働いている日常です。そして今回の
新型コロナウイルス感染症への対応のために業務量が増え、
人手不足に拍車がかかっています。
感染症や
自然災害などに備えて、普段からゆとりのある
医療提供体制、
介護サービス提供体制が組めるように、
従事者の確保を進めることも切実な課題です。 以上の趣旨により、
下記事項について国及び県に対して
意見書を提出していただきたく請願いたします。 一、
医療機関や
介護事業所の
損失補填を行い、従事する職員の賃金・一時金を確保すること。 一、医師、看護師はじめ
医療従事者、
介護従事者を増やし、
安全安心の医療・
介護体制をつくること。以上。
◎
事務局長 請願第1号については、
印南町議会会議規則第92条の規定により
文教厚生常任委員会に付託しますので、よろしくお願いします。
○議長 次に、請願第2号を
事務局長に朗読させます。
◎
事務局長 請願第2号。2021年3月8日。
印南町議会議長 堀口晴生様。
請願者氏名、
中家弘之、
池上省吾、
小松洋治、
塩路善澄、早田和。
紹介議員、
榎本一平。
日本政府に
核兵器禁止条約の署名・批准を求める
意見書の提出を求める
請願書。
請願趣旨。 国連は2017年7月7日、
人類史上初めて
核兵器を違法なものと定めた
核兵器禁止条約を122ヶ国の圧倒的多数の参加で採択しました。広島・長崎への
原爆投下から75年の昨年、この条約に署名・批准する国が増え、10月24日には批准国が発効に必要な50か国に到達し、条約の規定で本年1月22日に発効しました。世界は20世紀の
核抑止論から脱却し、新たなステージに進むものと期待されます。しかし、
日本政府は「我が国のアプローチと異なるものであることから、署名・批准を行う考えはない」としています。世界で唯一の被爆国である
日本政府は、
核兵器のない世界の実現に向けて
国際社会をリードするべきであると考えます。 印南町は1985年、
日高地方でいち早く「非核・平和の町宣言」を行い、その中で「
核兵器廃絶を緊急の課題として取り上げるよう、政府及び各国に働きかけること」を宣言しています。この立場から、
日本政府は
核兵器禁止条約に賛同し署名・批准するよう求める
意見書を、
印南町議会として
日本政府に提出するよう請願いたします。
請願事項。
日本政府は
核兵器禁止条約に賛同し署名・批准するよう求める
意見書を、
印南町議会として
日本政府に提出してください。以上。
○議長 請願第2号については、
印南町議会会議規則第92条の規定により総務産
建常任委員会に付託しますので、よろしくお願いします。 以上で、諸般の報告を終わります。 日程第4「
議員派遣の件について」を議題といたします。 お諮りします。
議員派遣の件については、
会議規則第128条の規定により、お手元に配布しました「
議員派遣の件」のとおり決定することに、ご異議ありませんか。
◆議員 「異議なし」
○議長 ご異議なしと認めます。したがって、
議員派遣の件については、お手元に配布しました「
議員派遣の件」のとおり決定しました。 日程第5、議案第1号から議案第34号までの34件の議案を一括して上程し、議題といたします。町長より説明を求めます。
-町長-
◎町長 皆さん、おはようございます。 本日、令和3年第1回
印南町議会定例会を招集いたしましたところ、議員の皆様方にはお忙しい中ご出席を賜り、誠にありがとうございます。この度、
堀口議長様におかれましては7年以上
議長職の功績が称えられ、
全国町村議会議長会 自治功労彰を受賞されましたこと、誠におめでとうございます。引き続き
町政運営にご尽力賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。 最初に、
新型コロナウイルス感染症でお亡くなりになった方々に対して哀悼の意を表するとともに、今もなお療養中の方々の一日も早い回復をお祈り申し上げます。そして、この厳しい状況下で懸命に
感染予防対策を講じてくださっている町民・
事業者の皆様、また第一線で
感染症と日夜闘っていただいている
医療従事者をはじめとする方々に対しまして、改めて感謝申し上げます。 また10年前の今日(3月11日)14時46分、
東日本大震災が発生し、多くの方々が犠牲になられました。お亡くなりになった方々に対して哀悼の意を表するとともに、今もなお
避難所生活を余儀なくされている方々に一日も早い復興をお祈り申し上げます。 さて、華の3月議会、新
年度予算編成に臨むにあたり、私の
町政運営に対する所信を申し述べるとともに、諸般の事項についてご報告を申し上げます。 まず、国道425
号印南町内完成、希望の道の供用を祝う会の開催についてであります。昭和57年に
県道御坊十津川線から国道に昇格して以来、38年の歳月をかけて完成した待望の
印南町内の
全線開通であります。延長は28kmで、町内における
最大規模のひとつとなる
道路事業の竣工であります。時に、
国道昇格へかける地元の方々の熱い思いが、昭和、平成、令和の3時代を超え、今ここに実を結んだものであります。つきましては、来たる3月14日の「供用を祝う会」の開催にあたり、
議員各位のご参加をよろしくお願い申し上げます。 次に、
新型コロナウイルス感染症対策についてであります。 先般2月28日をもって、2府4県(大阪府、京都府、岐阜県、愛知県、兵庫県、福岡県)に発出されていた
緊急事態宣言が解除されました。しかし、1都3県(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県)につきましては今なお解除されていません。
和歌山県においては、一時期(年末年始から)
増加傾向にあった
感染者数も最近では
減少傾向で落ち着いている状況であるものの、まだまだ予断を許さない状況であります。 本町における
ワクチン接種でありますが、
日高医師会と連携を図りながら、一日でも早く安心して
ワクチン接種ができるよう、全庁全職員を挙げて
スピード感をもって対応するため、去る3月1日付けで副町長をチームリーダーとする
新型コロナウイルスワクチン接種推進プロジェクトチームを設置しました。 町民の方や
事業者の方々からは「いつから接種できるのですか」「早く
ワクチンが印南町に届けばいいのに。いつ届くのですか」「接種が進めば、景気もよくなるのでは」また「少し不安があるので、接種するのを見合わせる」など、様々な声をいただいています。そういった声に応えるべく、本町における65歳以上の
高齢者向け優先接種は、5月上旬に印南町
体育センターにおいての
集団接種から開始したいと考えており、今まさに
接種開始に向けて準備を進めているところであります。同時に町民の方々からの相談等に応じるため、庁舎1階に
コールセンターを近日中に開設いたします。また4月中に、本番に向けて、会場となる印南町
体育センターで
接種模擬訓練(シミュレーション)を実施します。 町をあずかる者として、今こそ
住民目線に立ち「できることは、全てやる」町民・
事業者の方々に安心と希望をもっていただきながら、引き続き、見えざる敵との闘いにオールいなみで邁進し、この正念場を乗り越えていく決意であります。
議員各位の更なるご理解とご協力を切にお願い申し上げます。 また、
新型コロナウイルス感染症支援事業として「オールいなみ 元気にかえる
応援券(第2弾)」1
世帯当たり5万円の
応援券を配布するものです。飲食・
テイクアウト用として
飲食店等への
経済的支援、
衛生用品購入用として家庭での
感染防止支援、
登録店舗での
商品購入等、
生活支援・
経済的支援を柱とした構成で配布を予定してございます。
関連予算を計上していますので、ご審議くださいますようお願い申し上げます。 次に、
危機管理・
防災対策についてであります。 先ほども申し上げましたが、10年前の今日(3月11日)未曽有の被害をもたらした
東日本大震災が発生しました。その後も、5年前の
熊本地震、4年前の
九州北部地震、3年前の
大阪北部地震や
西日本豪雨、2年前の
北海道胆振東部地震、また去る2月13日夜には、本震から10年となる
東日本大震災の余震と見られる震度6強が観測されるなど、
全国各地で大規模な災害が相次いで発生しています。大震災から得た教訓を決して忘れることなく、近い将来起こると言われる
南海トラフ地震に備え「一人の
犠牲者も出さない、出させない」このことを今一度住民の方々と共有し「強靭で安全・安心の希望をもてる
まちづくり」を推進してまいります。 次に、
福祉分野についてであります。 まず、福祉の
まちづくり拠点整備事業の進捗についてであります。去る10月の
臨時議会及び12
月定例会において
福祉センター建設に向けた
関係予算を可決いただき、その後、庁内に印南町
福祉センター建設事業検討委員会を設置しました。さらに、その
委員会の下に、
社会福祉協議会・保健・介護・防災・
各種団体の5つの
分科会を設け、現在、各
分科会からの意見・要望の
ヒアリング取りまとめを行なったところであります。今後、
施設配置計画やプラニングを進め、
事業費の算出を含む
事業計画を策定し、令和3年度前半には
実施設計に着手できるよう進めていきたいと考えています。 次に、
障害福祉サービス事業所(グループホーム)の整備についてであります。「思いやりと安らぎを実感できる福祉の
まちづくり」の一環として、かねてより
社会福祉法人 和歌山県
福祉事業団との連携・協力のもと
整備工事を進めてきました
共同生活援助 グループホームはる「陽だまりホーム」が完成し、来たる3月29日に開所式が催され、4月1日からの利用を迎える運びとなっています。障害のある方々の帰郷を実現し、自立した
地域生活への移行と、地域において家庭的で豊かな
人間関係を築くことができる「家」としての役割に、大いに期待しているところであります。開所に至るまでの
地元区長様をはじめ、地域の方々、
関係者の方々のご理解とご協力に深く感謝申し上げますとともに、今後予定されている第2期整備につきましても引き続きご理解とご協力を賜りたくお願い申し上げます。 次に、
介護保険事業についてであります。平成12年からの
制度導入以来21年が経過し、令和3年度から令和5年度までの3ヶ年を第8期
事業計画期間として運営することとなります。「健やかに安心して暮らせる郷いなみ」を
基本理念に掲げ「
介護予防と
健康づくりの推進」「
高齢者福祉及び
支援体制の充実」「
高齢者の尊厳を守るための取組」「
地域包括ケアシステムの充実」「
介護保険事業の
健全運営」これら5つを
基本目標として、引き続き誰もが住み慣れた地域で健康的に暮らし続けることができるよう取り組んでまいります。なお、今議会に
介護保険料を定める
条例改正案を提案しておりますので、よろしくお願い申し上げます。 次に、
企画産業分野についてであります。 まず、印南町
長期総合計画基本構想についてであります。本計画は令和元年度から
策定準備にかかり「
住民アンケート」「町長・副町長・
教育長インタビュー」「
各課ヒアリング」等をもとに、
策定委員会を経て、去る2月24日に
委員長である
和歌山大学教育学部 西川一弘先生から答申を受けました。内容は、令和12年度までの今後10年間の
社会情勢変化を想定する中で「住民とともに築く、希望あふれる郷」
づくりとして、今後の
重点施策について5つの柱で構成されています。
基本構想の詳細につきましては今議会に議案として提案させていただいておりますので、よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。 次に、
農業振興についてであります。年々大型化する台風や強風等、
自然災害の発生が大変懸念されています。昨年11月に発生した突風による被害など、当町の
農業生産環境は厳しい状況であると認識してございます。こうした事象に対し、引き続き「
野菜花き産地総合支援事業」を継続します。
補助対象項目については、
環境モニタリング装置の
導入等スマート農業への取り組み、
加温施設の強化など
農業用施設等の強靭化を促進し、生産性の向上及び農業の近代化を図るものであります。 次に、
林業振興についてであります。健全な
森林育成及び
良質材生産を目的に、新たに印南町
木材需要促進対策事業をスタートします。これまでは間伐に対してのみの助成でありましたが、新たに皆伐も助成の対象とし、印南産木材の
需要促進を図るものであります。本事業に要する費用については
森林環境譲与税を活用するものであります。 次に、
漁業振興についてであります。高齢化や後継者問題、
自然災害等、漁業を取り巻く環境は非常に厳しい状況でありますが、
資源管理型漁業の推進、
漁港施設の
機能保全強化事業に引き続き取り組みます。 次に、
商工観光分野についてであります。本年10月30日から、紀の国わかやま文化祭2021が開催されます。
全国各地から多くの方が
和歌山県内に訪れることが予想されます。本町としてもこの機会を捉え、一人でも多くの方に知っていただくために、
熊野古道4
王子キャラクターカードを作成いたしました。切目五体王子の
国指定文化財登録とあわせ、印南町の
歴史文化の
情報発信を図ってまいります。 次に、
建設分野についてであります。 長年の案件でありました島田・
西和地区等の
避難困難地域解消のための切目橋架替事業については、切目川が渇水期となる秋頃から落橋(橋の取り壊し)を計画しています。ようやく架け替えへの第一歩に着手する運びとなり、早期の完成を目指すものであります。地域の皆様、ご利用されております多くの皆様には大変ご不便とご迷惑をお掛けいたしますが、ご理解とご協力をよろしくお願いします。 続きまして、
印南地域の高台の
宅地化について。
宅地化が進んでいる
上野山地区に、
未来投資も視野に入れた
道路整備や
水道整備また
排水対策を進めてまいります。 次に、
生活環境分野についてであります。
環境衛生分野では、現在、
生活排水による
公共用水域の
水質汚濁を防止するため、
合併処理浄化槽の設置に際し
補助金を交付しております。特に、
単独処理浄化槽又は汲み取り便槽からの転換に際し
上乗せ補助を実施してございますが、新年度からは、この
上乗せ補助をさらに増額し、一層の
転換促進を図ってまいります。 次に、
御坊広域行政事務組合の
清掃センターごみ焼却施設基幹的設備改良事業についてであります。去る1月18日に工事の
安全祈願祭・起工式が行われ、
基幹的設備改良工事がスタートしたところでございます。総
事業費は約48億円で、現在2基ある
焼却炉を1基ずつ停止しながら老朽化している
焼却炉などの
主要設備・機器を更新し、令和6年4月から
完全供用開始となる予定であります。この事業による
関連予算を
清掃センター運営費負担金として令和3年度予算に計上していますので、よろしくお願い申し上げます。 次に、
教育分野についてであります。
印南町立中学校の
適正規模についてであります。印南町
教育委員会の考えについて、各区長や学校長、
こども園・小中学校の
保護者会代表等に説明を行うとともに、各中学校区で
説明会を開催しました。これまでの
説明会での主な意見は「早く統合を進めてほしい」また「中学校の統合は大賛成。小学校も一緒に統合してほしい」「いろんな子どもと接して切磋琢磨してほしい」など、
統合賛成の意見が多かったと報告を受けています。中には「反対の意見ではないのですが…」と前置きしたうえで「小人数校も
多人数校も、どちらもよいところがあるのではないかと思う」との意見もあったと聞いています。さらに「統合後の
設置場所はどこか」「今後のスケジュールは」「
通学方法は」など、
統合推進を前提とした意見や質問も多数あったと聞き及んでいます。そういった中において、なお一層住民の方々のご理解をいただきながら、
スピード感をもって丁寧に取り組んで行きたいと考えています。 次に、
GIGAスクール構想についてであります。昨年度に、
無線LAN整備や児童・
生徒一人ひとりに
学習用端末の配備が完了し、
環境整備が整いました。本年度は、その
学習用端末を授業と
家庭学習の両方でフル活用していきたいと考えています。 次に、
屋内運動場空調整備事業についてであります。一昨年、
町内小学校4校の各教室への
空調整備が完了しました。今年度は、避難所となっている
切目小学校屋内運動場への
空調整備事業に着手します。安全で安心な
避難所環境の整備を図るべく、今議会に
空調整備設計委託料を計上していますので、よろしくお願い申し上げます。 次に、令和3
年度予算編成の
基本方針及び概要を申し上げます。 印南町において、令和3年度は第6次印南町
長期総合計画及びまち・ひと・し
ごと創生印南町
総合戦略(第2期)のスタートの年であり、新たなる挑戦を重ね、機動的かつ効果的な施策を展開する、チャレンジする印南町を引き続き前面に打ち出していく時期であります。しかし、例年と異なり、
新型コロナウイルス感染症が住民の生活・健康そして
経済活動に大きな影響を及ぼし、新たな日常、新たな
生活様式を取り入れた施策が求められています。それらを踏まえ、
既存事業の再検証を行い、子や孫といった次の世代が暮らす次の100年においても、我がまちへの愛着と誇りを醸成する、未来へ向けた投資を着実に進めていきます。 あわせて、予算は自治体の
政策決定であることを今一度肝に銘じ、
職員一人ひとりが時代の変化や新たな課題に柔軟かつ適切に対応するとともに「住んでよかった印南町」「希望あふれる郷いなみ」の実現をめざし「安かろう、よかろう」をモットーに、真に必要な事業を厳選し「パッションとチャレンジ」「希望をもてる
まちづくり」を
住民目線で推し進めることとします。 一方、予算の概要でありますが、
予算規模は
一般会計で57億4,518万円と、前年度に比べ12.9%の
増額予算であります。また、
特別会計では国保・
後期高齢・
介護保険・滝ノ
岡専用水道・
農業集落排水及び
同和対策新築家屋貸付金の6事業で総額26億8,546万9,000円と、前年度に比べ0.3%の
減額予算。
公営企業会計を適用した
水道事業会計についても3億5,610万8,000円で、7.5%の
減額予算となっています。
一般会計、
特別会計、
公営企業会計を合わせますと総額87億8,675万7,000円となり、前年度に比べ6億1,949万8,000円の
増額予算であります。
一般会計の歳入として、町税では602万9,000円の減額で、
新型コロナウイルス感染症の影響及び
固定資産税の
評価替えによるものであります。また、
地方譲与税では400万円の減額、
自動車重量譲与税の減によるものであります。また、
新型コロナウイルス感染症の影響により、
地方消費税交付金で200万円の減額であります。一方、
地方特例交付金では850万円の増額、
新型コロナウイルス減収補填特別交付金の計上によるものであります。
国庫支出金では3億4,714万円の増額で、主に
新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金及び切目橋架替
事業等の
国庫補助金の計上によるものであります。また、
県支出金では3,476万4,000円の増額で、
地籍調査県
負担金及び
切目海岸保全施設整備事業県補助金によるものであります。
寄附金では1,000万円の増額で、
ふるさと応援寄附金の増額です。
繰入金では4億8,900万円の増額で、
財政調整基金繰入金等の増額によるものであります。なお、この
繰入金については、
過疎地域自立促進特別措置法が3月31日をもって失効し、新年度から新たに
特別措置法が施行されることにより、有利な
財源確保を行うものであります。 次に、歳出の主だったものについてご説明申し上げます。総務費では2億8,456万1,000円の増額。主なものは、
ふるさと応援基金積立金及び
未来投資基金積立金、また
新型コロナウイルス感染症緊急対策事業及び
町議会議員選挙・
衆議院議員選挙に伴う経費等の増額によるものであります。民生費では2,661万6,000円の増額。主なものとして、
お出かけサポート券の
利用可能枚数の拡充等に伴う増額、また
国民健康保険・
後期高齢者医療の各
特別会計への繰出金、
老人福祉施設事務組合負担金等の増額であります。
衛生費では9,239万7,000円の増額。
新型コロナウイルスワクチン接種事業の実施、
清掃センター運営費負担金や
子育て応援PCR検査費助成事業費の計上によるものであります。農林水産業費では1億2,036万7,000円の増額。防災重点ため池劣化調査業務委託料及び切目海岸保全施設整備
事業等の増額によるものであります。土木費では2億171万8,000円の増額。切目橋架替事業、
地籍調査事業等の増額によるものであります。教育費では6,769万7,000円の減額。
GIGAスクール構想事業、小学校トイレ改修事業の完了によるものであります。また、
切目小学校屋内運動場の空調設備設置工事設計委託料として399万3,000円を、町民プールの修繕費として900万円を、新たに計上しています。 次に、性質別の主な経費についてであります。人件費においては6億9,458万5,000円で、968万8,000円の減額。職員給の減によるものであります。扶助費では6億4,453万4,000円で、5,565万1,000円の増額。
こども園施設型給付費及び各種障害福祉費の増額によるものであります。次に、補助費等では10億1,408万円で、2億4,733万円の増額。オールいなみ元気にかえる
応援券(第2弾)の実施と
清掃センター運営費負担金の増額によるものであります。普通建設
事業費では13億6,536万4,000円で、2億4,060万8,000円の増額。切目橋架替事業及び町道上野山線改良事業の増額によるものであります。積立金では1億6,482万8,000円で、7,700万円の増額。
ふるさと応援基金積立金によるものであります。 続きまして、今議会に提案しております議案についてご説明を申し上げます。 議案第1号は、新型
コロナウイルス
ワクチンの先行接種等にかかる令和2年度印南町
一般会計補正予算(第8号)で、既定の歳入・歳出予算の総額に930万円を追加し、73億8,989万8,000円とする専決処分事項の承認を求めるものであります。 議案第2号は、本町の
基本理念と将来像について、4つの
まちづくりの
基本理念及びまちの将来像を「住民とともに築く、希望あふれる郷」と定めた「印南町
長期総合計画基本構想の策定」についてであります。 議案第3号は、
ふるさと応援寄附金の管理及び運用のより一層の見える化に伴う「印南町ふるさと応援基金条例の制定」についてであります。 議案第4号は、第8期
介護保険事業計画に基づく「印南町
介護保険条例の一部改正」についてであります。 議案第5号は、子ども・子育て支援法の一部改正に伴う「印南町特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部改正」についてであります。 議案第6号は、
事業費の変更に伴う「印南町辺地総合整備計画の変更」についてであります。 議案第7号から議案第19号は、任期満了に伴う「印南町農業
委員会委員の任命」についてであります。 議案第20号は「令和2年度印南町
一般会計補正予算(第9号)」で、既定の歳入歳出予算の総額に1億924万9,000円を追加し、74億9,914万7,000円とするものであります。 議案第21号から議案第26号までは、実績見込みに伴う、令和2年度印南町
国民健康保険事業、
後期高齢者医療、
介護保険事業、滝ノ
岡専用水道事業、
農業集落排水事業、水道事業の各
特別会計及び
公営企業会計補正予算についてであります。 議案第27号は、パッションとチャレンジ、希望をもてる
まちづくりを
住民目線で推し進める「令和3年度
一般会計予算」で、歳入歳出予算の総額を57億4,518万円と定めるものです。前年度に比べ6億5,692万1,000円の増額であります。 議案第28号は「令和3年度印南町
国民健康保険事業
特別会計予算」で、歳入・歳出予算の総額を13億619万7,000円と定めるものです。前年度に比べ1,048万2,000円の
減額予算であります。非常に厳しい会計運営ではありますが、
コロナ禍において保険税率の見直しは行うべきではないと判断した予算計上となっています。 議案第29号は「令和3年度印南町
後期高齢者医療特別会計予算」で、歳入・歳出予算の総額を2億3,351万3,000円と定めるものです。前年度に比べ387万9,000円の増額であります。 議案第30号は「令和3年度印南町
介護保険事業特別会計予算」で、歳入・歳出予算の総額を10億5,001万6,000円と定めるものです。前年度に比べ39万8,000円の増額であります。 議案第31号は「令和3年度印南町滝ノ
岡専用水道事業
特別会計予算」で、歳入・歳出予算の総額を1,123万5,000円と定めるものです。前年度に比べ1万7,000円の減額であります。 議案第32号は「令和3年度印南町
農業集落排水事業
特別会計予算」で、歳入・歳出予算の総額を8,408万2,000円と定めるものです。前年度に比べ197万2,000円の減額であります。 議案第33号は「令和3年度印南町
同和対策新築家屋貸付金特別会計予算」で、歳入・歳出予算の総額を42万6,000円と定めるものです。前年度に比べ37万4,000円の減額であります。 最後に、議案第34号は「令和3年度印南町
水道事業会計予算」についてであります。 以上、専決処分事項1件、
長期総合計画基本構想の策定1件、条例の制定及び改正3件、辺地総合整備計画の変更1件、農業
委員会委員の任命13件、令和2年度
一般会計・
特別会計・
公営企業会計補正予算7件、及び令和3年度
一般会計・
特別会計並びに
公営企業会計予算8件の、計34件であります。議案の詳細については、その都度、副町長、教育長、並びに担当課長よりご説明いたしますので、ご審議のうえ全議案可決賜りますようお願い申し上げます。 以上で、諸般の報告並びに議案の説明とさせていただきます。長時間ご静聴ありがとうございました。
○議長 ここでお諮りします。都合により、明12日を休会としたいと思います。これにご異議ありませんか。
◆議員 「異議なし」