本年度の
財政見通しにつきましては、
新型コロナウイルス感染症の影響に伴う
経済活動の停滞により、市税において徴収猶予が10月末現在で延べ115件、3,900万円余に上るなど減収が見込まれるほか、観光客の激減により
水木しげる記念館の入館料も大幅な減収が見込まれております。
しかしながら、
新型コロナウイルス感染症対策については国の交付金を活用しながらしっかりと進めており、その他の事業についても必要に応じてこれまでの
行財政改革で積み増した基金も活用し実施してまいります。
来年度の予算につきましては、
新型コロナウイルス感染症の影響の長期化に伴う
企業収益の悪化や個人所得の減少により国税、地方税の一層の減収が見込まれるなど、
地方財政を取り巻く環境はますます厳しく、先行きは不透明な状況であります。
こうした中、(仮称)
境港市民交流センターの
建設工事が最終年度を迎えることに加え、
新型コロナウイルス感染症対策などにより
財政需要が大幅に増し、過去最大の
予算規模になるものと見込んでおり、例年以上に厳しい
予算編成を強いられます。
将来世代にツケを回さないように、
行政コストの削減や自主財源の確保を一層徹底するとともに市債の借入れや基金の取崩しの抑制を図りながら、所信表明で申し上げた8項目の実現に向け、よいものは継続し、変えるべきものは大胆に変える考えの下、
予算編成を行ってまいります。
次に、米子市との連携について申し上げます。
私が市長に就任してから初めてとなる米子市との
連携懇談会を10月に開催しました。会議では
米子市長と忌憚のない
意見交換を行い、弓ヶ浜の環境保全や
白砂青松の
弓ヶ浜サイクリングコースの利活用について、
イベントの
共同開催など両市が力を合わせて取組を進めていくことを確認したところであります。このほか
荒廃地対策、
情報システムや
事務処理の共有化の推進についても連携して取り組んでいくことで一致しました。両市が抱える共通の課題解決に向け、今後もこうした場を積極的に設け、両市、ひいては中海・宍道湖・
大山圏域の発展につなげてまいりたいと考えております。
次に、
まちづくり総合プランについて申し上げます。
次期まちづくり総合プランにつきましては、
都市計画マスタープランの改定と併せて16歳以上の市民3,000人と中学3年生を対象とした
まちづくりに関する
アンケート調査を実施しました。本年度中に
総合計画審議会に素案をお諮りし、経済界や教育、
福祉分野などの代表者の方々に御審議いただくこととしております。また、並行して
ワークショップ等を開催し、市民の方々から幅広い意見をいただきながら検討を進めることとしております。
次に、
行政事務でのICTの活用について申し上げます。
本市と米子市、琴浦町、大山町、日野町、江府町の2市4町での
自治体クラウドシステムにつきましては、平成30年度から進めてまいりました準備が整い、来月から共通の
基幹業務システムに移行します。また、
公立保育園で導入準備を進めていた園児の
登園管理などを行う
システムについては、今月から試験稼働を始めたところであります。このほか、コンビニエンスストアでの公金の収納については来年4月、同じく住民票などの交付については来年6月頃の開始に向けてそれぞれ準備を進めており、ICTの活用により
住民サービスの向上と業務の効率化を図ってまいります。
次に、
観光振興について申し上げます。
新型コロナウイルス感染症の影響を受け、一時は観光客の姿もまばらとなった
水木しげるロードにおきましては、8月に動く
妖怪影絵の投影を、10月にはアマビエなど疫病退散の願いを込めた3種類の
妖怪影絵の投影を開始したほか、恒例の
妖怪ハロウィンが妖怪の仮装で
スタンプラリーを楽しんでいただく形で行われました。こうした取組や国の
GoToトラベルキャンペーン事業などにより、10月の
水木しげるロードの入り込み客数と
水木しげる記念館の
入館者数はいずれも前年の半分程度まで回復しております。安心して観光を満喫できるエリアを創出する取組として、現在、県内において
感染防止策を徹底する観光地の団体が鳥取県、市町村と
安心観光・
飲食エリア協定を締結されております。
水木しげるロードにおきましても、
水木ロード振興会と
観光協会が鳥取県、本市との
協定締結に向けて対象店舗への説明等を行われているところであります。
水木しげる記念館の在り方につきましては、本年度1回目となる先月の
検討委員会において
建て替え候補地や
整備手法等を説明し、様々な御意見をいただきました。引き続き
水木プロダクションの意向も確認しながら検討を進めてまいります。
クルーズ客船につきましては、本年予定されていた境港への寄港が全てキャンセルとなりました。そうした中、先月から日本の船会社が
新型コロナウイルス感染症対策をしっかりと講じた上で、国内のみを巡る短期間のクルーズを再開しております。境港においては
境港管理組合が受入れ
対応マニュアルの策定など準備を整え、誘致活動を進められているところであります。
次に、水産業について申し上げます。
新型コロナウイルス感染症は、水産業にも大きな影響をもたらしております。境漁港における1月から10月末までの
水揚げ量は、マイワシの増加などにより8万8,000トン余、前年比115%となりましたが、
水揚げ金額については
飲食店等での需要の減少に伴う単価の下落などにより140億円余、前年比84%にとどまっております。また、例年多くの来場者でにぎわう
水産まつりや中野港漁村市などが中止となったほか、首都圏や関西方面などでのPR活動についても困難になっております。
こうした中、境港市
産地協議会による
ベニズワイガニの料理教室が東京の会場とオンラインで結び開催されました。当日は参加された方々へ
調理方法の説明に加え、
産地境港をPRしたところであります。
国の
助成制度を活用した
地元水産物の学校給食での提供を10月から開始し、初回はクロマグロのカツレツを提供しました。子供たちは給食を味わいながら、視聴する解説動画や毎回配付される境の
さかなカードでその日提供された魚について学んでいるところであります。本年度末まで毎月2回ずつ、計12回提供するアジやサバ、イワシといった大衆魚からセイゴやエテガレイ、ハタハタ、タイといった沿岸で捕れる魚、さらには日本一の
水揚げ量を誇る
ベニズワイガニを使用した給食を通じて、地元の様々な水産物への理解や愛着を深めてもらいたいと考えています。
次に、
都市計画マスタープランについて申し上げます。
長期的な視点から、
土地利用や
都市施設整備などの方針を定める
都市計画マスタープランの改定につきましては、
学識経験者や
行政関係者、福祉、商業、水産業などの各分野や市民の代表者の方々などで構成する
境港まちづくり懇談会を設置し、10月に1回目の懇談会を開催しました。また、先ほど申し上げたとおり
次期まちづくり総合プランの策定と併せて
アンケート調査を実施したほか、地域の方々が自由に考えを書き込むことができる掲示板を各公民館に設置し、幅広く意見を募ったところであります。今後、各地区で
ワークショップを開催することとしており、いただいた御意見や
アンケート調査の分析結果なども反映させながら検討を重ねてまいります。
次に、
空き家対策について申し上げます。
空き家の利活用や除却などについて検討を進めるため、庁内の
関係部署を集めた
プロジェクトチームを設置し、先月に1回目の
検討会議を開催したところであります。空き家を使用する方の
ニーズ等を把握するために実施している
アンケート調査の結果や民間の取組なども踏まえ、それぞれの部署の視点から幅広く対策を検討してまいります。
また、とっとり
空き家利活用推進協議会と連携したシンポジウムと相談会についても、来年3月の開催に向け調整を進めております。
次に、
夕日ヶ丘団地について申し上げます。
夕日ヶ丘団地につきましては、
定期借地権制度の
累計契約件数が230件を超え利用が堅調に推移していることから、
夕日ヶ丘メモリアルパーク東側の16区画について10月に新規分譲を開始しました。
なお、宅地を一定期間貸し付け、
契約期間満了後に譲渡する新たな制度について、来年度当初からの導入を目指し
制度設計を進めているところであります。
次に、
基地対策について申し上げます。
来年6月に
美保基地へ配備が計画されている空中給油・輸送機につきましては配備に向けた計画が具体化し、9月に
中国四国防衛局から鳥取県に再協議の申入れがあったことを受け、本市としましては防衛局とともに
配備計画に加え
騒音データや安全性の
確認方法等に関する
住民説明会を開催しました。本市は平成29年2月に配備に同意する旨を鳥取県へ回答しており、今回改めてこの同意方針に変わりないこと、並びに
安全安心の確保やさらなる
地域振興策などを鳥取県から国へ求めることを10月に回答しております。
C2輸送機につきましては、
美保基地への配備が平成28年度から順次進められておりましたが、先月最後の1機となる10機目が配備され、計画されていた配備を終えたところであります。
次に、高
規格道路の整備について申し上げます。
米子−境港間の高
規格幹線道路の
早期事業化につきましては、行政、議会、経済界などが一堂に会し先月開催された
中国横断自動車道岡山米子線の
整備促進に関する総決起大会において、蒜山−米子間の4車線化の早期実現とともに国に要望することが決議されたほか、
鳥取県知事と
米子市長、
日吉津村長、私の4者で国へ直接訴えかけてきたところであります。また、中海・宍道湖・
大山圏域市長会において、米子−境港間の高
規格幹線道路など圏域内を8の字に結ぶ道路網の早期完成を目指しておりますが、先月、国と鳥取・島根両県、関係する市や村などで構成する中海・
宍道湖圏域道路整備勉強会が立ち上がったところであります。
道路整備の
事業主体となる国や鳥取・島根両県の参加の下、圏域の
道路ネットワークの在り方について、あらゆる角度から幅広い検討が行われることとなっております。
次に、
中海護岸整備について申し上げます。
渡漁港周辺の整備につきましては、本年度、
中海護岸沿いの市道渡84号線の
全線供用開始を予定しておりましたが、財源の一部として見込んでいた国の交付金が要望額を下回ったことから、来年度に先送りしたところであります。引き続き交付金の確保に努めながら、早期の
全線供用開始を目指してまいります。
近年、相次ぐ水害による甚大な被害を受け、国はあらゆる関係者が共同し流域全体で水害を軽減させる
治水対策である
流域治水への転換を推進しております。
斐伊川水系におきましても、計画的に推進するための協議、
情報共有を行う場として国と鳥取・島根両県、流域の市や町で構成する
斐伊川流域治水協議会が7月に設立されました。本年度は、流域全体で早急に実施すべき対策の全体像を示す
斐伊川流域治水プロジェクトの策定と公表が予定されております。
次に、
防災対策について申し上げます。
防災行政無線の
デジタル化につきましては、市役所に設置している親局などの
整備工事が完了し、現在市内各所に設置している
屋外拡声子局の
スピーカーの更新などを進めております。今後、
戸別受信機の配付や更新した
スピーカーの音量や方向の調整などを行い、来年4月から本格運用を開始する予定であります。
西日本豪雨からの
復旧復興を支援するために職員を派遣した縁をきっかけとして、10月に岡山県
総社市と災害時
相互応援協定を締結しました。大規模な
自然災害からの
復旧復興を一市町村で担うことは困難であり、徳島県鳴門市に次いで今回山陽側の市町村と協定を締結できたことは大変有効であると考えています。
また、大
規模災害からの復旧には災害時
ボランティアセンターを早期に立ち上げ円滑に運営することが重要となりますが、
センターの運営等の協力体制に関する協定を
境港青年会議所と
センターを設置運営する境港市
社会福祉協議会、並びに本市の3者で締結しました。協働の
まちづくりの取組の一例とも言えるものであり、平時からの
情報共有などにより
災害発生時には3者の連携、協力の下、
災害ボランティアの迅速な受入れや効果的な活動が図られるものと期待しております。
本年度の
原子力防災訓練につきましては、避難時に9割の住民が使用すると想定している自家用車による
住民避難訓練を初めて実施しました。
新型コロナウイルス感染症を考慮し、検温や問診、
ドライブスルー方式による
安定ヨウ素剤の
配布訓練を取り入れたほか、自衛隊による避難退域時検査会場までの軽症患者の
搬送訓練も行われたところであります。今後訓練結果を検証し、実効性をより高めてまいりたいと考えています。
次に、学校教育について申し上げます。
学校の教育活動につきましては、
新型コロナウイルス感染症の影響により運動会の規模縮小に加え、中学校では職場体験学習や国際理解教育推進活動などが中止を余儀なくされました。学校現場においては、新しい学校
生活様式の下、試行錯誤を重ねながら感染防止と教育活動の両立を目指しております。
こうした中、国が提唱するGIGAスクール構想の実現に向け、現在高速で大容量の校内通信ネットワーク環境に加え、児童・生徒一人につき1台の学習用端末の整備を進めているところであります。本年度中に完了する予定であり、これまでに整備した大型液晶ディスプレーと併せて活用し、学習活動の充実や児童・生徒の情報活用能力の育成を図ってまいります。
本市初の学校統合により、4月から
余子小学校の児童となった旧
誠道小学校の子供たちは、保護者や地域の方々の御協力の下、安全に通学しており、新しい友人とも良好な関係が築かれ、学校生活にもなじんでおります。
次に、社会教育施設について申し上げます。
(仮称)
境港市民交流センターの整備につきましては、工事が順調に進捗しております。これまでにホール棟の基礎工事が完了し、現在会議室棟の基礎工事を進めているところであります。引き続き工事の安全、円滑な施工に努めるとともに、管理運営の具体化を進めてまいります。
海とくらしの史料館の在り方につきましては、1回目の
検討委員会で展示の見直しや近隣施設との連携などについて
意見交換を行いました。今後、より幅広い角度や要素から十分に時間をかけて検討を重ね、来年度中を目途に取りまとめていただきたいと考えております。
次に、共生社会づくりについて申し上げます。
障がいのある方との共生につきましては、聴覚障がいのある方や難聴の方とのコミュニケーションの支援を図るため、市民や市職員を対象に筆談の必要性や方法を学ぶ筆談セミナーを10月に2回開催しました。講義と実技を交え、伝わりやすい書き方や筆談のこつについて解説をいただき、参加された方々の好評を得たところであります。また、視覚障がいのある方に対し、音声で施設の位置を案内する装置を市役所本庁舎と第二庁舎の入り口にそれぞれ整備しました。
子供から高齢者まであらゆる世代が参加した住民主体による津波避難訓練が10月に中浜地区で実施されました。訓練に際しては、中浜小学校の児童を対象に
社会福祉協議会に配置している生活支援コーディネーターと防災士である中浜地区自治連合会長が講師となり、避難訓練や地域の方々とのつながりの重要性などについて防災授業が開催され、つながりを大切にした顔の見える地域づくりにもつながったものと思っております。
外国人の方との共生につきましては、円滑なコミュニケーションを図るため双方の音声をそれぞれの言語に翻訳する機器を市役所などに設置しました。また、本市に転入された外国人の方々が地域になじみ安心して生活できるように、暮らしに必要な店舗や病院を掲載した生活マップを優しい日本語で作成し配布しております。
次に、子育て環境の充実について申し上げます。
3歳未満児の保育園の利用が大きく増加している状況などを踏まえ、本市の今後の保育の在り方について保護者や事業者の代表者、
学識経験者の方々などで構成する子ども・子育て会議で検討を重ねてまいりました。10月の会議では、保護者の方々や事業者を対象に実施した
アンケート調査の結果も踏まえ、ゼロ歳から就学前までの一貫保育の推進など、今後の方針を盛り込んだ素案を取りまとめたところであります。今月から実施するパブリックコメントで幅広い意見を募った上で本年度中に方針を取りまとめ、保育ニーズに応えてまいりたいと考えております。
これまで保護者の方々などから、都市公園の遊具の充実を求める声が多く寄せられております。そうした声に応えるため、国の交付金などを活用し親子で一緒に楽しむことができる大型複合遊具を夕日ヶ丘メモリアルパークに設置することとし、必要となる経費を今議会に補正予算として計上しております。
最後に、市民の健康づくりについて申し上げます。
新型コロナウイルスへの感染を懸念した活動自粛や受診控えなどが長引き市民の健康を危惧しておりましたが、高齢者ふれあいの家やいきいき百歳体操といった自主的な市民活動が感染防止対策を講じた上で再開されました。また、特定健診や各種がん検診等については、
安全安心に受診できるように全ての検診を予約制とするなどの対策を講じているほか、受診機会を確保するため期間を3月中旬まで延長しております。
境港市健康づくり推進計画に基づく事業につきましては、骨密度検査の受診率向上を図るため専門医による講演と運動指導をこれまでに4回開催しました。また、検査方法や検査機関を拡充し、受診しやすい環境を整えたところであります。
健康づくりの課題解決に取り組むフィットネススタジオとの連携においては、40歳未満が対象のヤング健診を受診した方々にスタジオのプログラムを紹介し、これまでに7人が取り組まれました。今後は特定健診で生活習慣の改善が必要とされた方に紹介していくこととしております。
以上、市政の概要について御報告申し上げましたが、議員並びに市民各位の格段の御理解と御協力を賜りますようお願い申し上げます。
すみません、2点訂正をお願いいたします。
行政事務でのICTの活用について、日南町と申し上げるところを日野町と言ってしまいました。日南町に訂正をお願いいたします。
それと、
空き家対策についての中で、空き家を「所有」する方のというところを「使用」すると言ったようです。所有に訂正をお願いいたします。
○議長(
森岡俊夫君) ただいまの
市政概要報告に対する質問は、一般質問の際にお願いいたします。
◎休 憩
○議長(
森岡俊夫君) ここで休憩いたします。再開は午前10時55分といたします。
(10時42分)
◎再 開(10時55分)
○議長(
森岡俊夫君) 再開いたします。
◎日程第4 議案第82号
○議長(
森岡俊夫君) 日程第4、議案第82号、
監査委員の選任についてを議題といたします。
ただいま上程いたしました議案について、市長の提案理由の説明を求めます。
伊達市長。
○市長(
伊達憲太郎君) 議案第82号の提案理由につきまして申し上げます。
議案第82号は、
監査委員の松本正福氏が12月8日をもって任期満了となりますので、再び同氏を選任したく、地方自治法の規定により議会の同意を求めるものであります。よろしく御審議の上、御同意いただきますようお願い申し上げます。
○議長(
森岡俊夫君) お諮りします。ただいま上程いたしました議案については即決といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
森岡俊夫君) 御異議なしと認めます。よって、日程第4については即決といたします。
質疑に入ります。質疑がありましたらどうぞ。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
森岡俊夫君) 質疑なしと認め、質疑を終わります。
討論を省略し、採決いたします。
議案第82号、
監査委員の選任について、原案のとおり同意することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
森岡俊夫君) 御異議なしと認めます。よって、議案第82号は、原案のとおり同意することに決しました。
◎日程第5 議案第83号〜議案第91号
○議長(
森岡俊夫君) 日程第5、議案第83号、令和2年度境港市
一般会計補正予算(第7号)から議案第91号、
指定管理者の指定についてまでを一括議題といたします。
ただいま一括上程いたしました議案について、市長の提案理由の説明を求めます。
伊達市長。
○市長(
伊達憲太郎君) 議案第83号から議案第91号までの提案理由につきまして、一括して申し上げます。
議案第83号は、令和2年度一般会計の補正予算(第7号)であります。
まず、
新型コロナウイルス感染症対策に係る事業につきまして、主な内容を申し上げます。
新型コロナウイルスワクチンが実用化された際に、迅速かつ適切に接種を開始できる体制を確保するため、健康管理
システムを改修する経費等747万円余、外国人技能実習生等の受入れ事業者が負担する入国後の待機期間に係る宿泊費に対する鳥取県の助成に本市独自で
上乗せ助成するための経費336万円、本市を広くPRし落ち込んだ観光客の誘客を図るため、全国的な知名度を持つ俳優等を起用した電子雑誌と動画を作成する経費1,375万円、小・中学校が臨時休校した際にオンライン学習をするインターネット環境を家庭で整えることが難しい児童・生徒のため、各公民館に無線アクセスポイントを整備する経費209万円、市民図書館において接触機会を減らすとともに利便性の向上を図るため、職員を介さずに図書の貸出しや返却を行うIC
システムを導入する経費5,258万円などをそれぞれ増額しております。
歳入につきましては、
新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金などを計上しております。
次に、
新型コロナウイルス感染症対策以外の事業につきまして主な内容を申し上げます。
総務費におきましては、夕日ヶ丘地区の定期借地契約の締結に伴う境港市土地開発公社等からの土地購入費6,261万円余、ふるさと納税寄附額の増額に伴う寄附をいただいた方へのプレゼント費用等1,284万円余、魚と鬼太郎のまち境港ふるさと基金への積立金2,000万円などをそれぞれ増額。民生費におきましては、人工透析患者の増加に伴う障害者自立支援給付費3,469万円余、令和元年度の療養給付費負担金の精算に伴う鳥取県後期高齢者医療広域連合への負担金2,041万円余、障がい児保育や乳児保育への対応の増加などに伴う私立保育園等の運営費に対する補助金1,135万円余などをそれぞれ増額。衛生費におきましては、検査件数等の増加に伴う風疹抗体価検査等委託料168万円余を増額。商工費におきましては、妖怪にまつわる作品を所有する
水木しげる記念館、松江市の小泉八雲記念館及び広島県三次市の湯本豪一記念日本妖怪博物館が連携し周遊性を高めるため、それぞれが所有する作品を
水木しげる記念館で紹介する経費5万円を増額。土木費におきましては、国の特定防衛施設周辺整備調整交付金を活用し夕日ヶ丘メモリアルパークに新たな大型複合遊具を設置する経費2,600万円余、下水道事業費特別会計繰出金703万円余などをそれぞれ増額しております。
また、各費目の人件費につきまして、人事院勧告に準ずる期末手当の改定や人事異動などに伴い、合わせて4,766万円余を減額しております。
歳入につきましては、歳出に伴う国、県支出金などを計上するほか、財源として繰越金及び地方交付税、基金繰入金を増額しております。
以上によりまして、歳入歳出それぞれ2億4,483万5,000円を増額し、予算総額を235億3,988万2,000円とするものであります。
また、併せて繰越明許費と債務負担行為の追加の補正を行っております。
繰越明許費につきましては、工期の関係などにより年度内に事業の完了が困難である都市公園遊具設置事業など5事業について追加しております。
債務負担行為につきましては、日曜休日応急診療所の管理委託料について、本年度中に
指定管理者と協定を締結する必要があるため、また市道維持修繕工事について本年度中に入札を行い、新年度当初から迅速に対応するためそれぞれ追加しております。
議案第84号は下水道事業費特別会計の補正予算(第2号)で、人事院勧告に準ずる期末手当の改定や人事異動などに伴う人件費696万6,000円、公営企業会計への移行経費427万1,000円をそれぞれ増額し、予算総額を24億7,702万5,000円とするものであります。
また、併せて繰越明許費の設定と債務負担行為の追加の補正を行っております。
繰越明許費につきましては、工期の関係などにより年度内に事業の完了が困難である浸水対策事業など2事業について設定しております。
債務負担行為につきましては、汚水ます新設工事について本年度中に入札を行い新年度当初から迅速に対応するため、また公営企業会計への移行に係る固定資産調査等の業務委託料について令和5年度までの契約を締結するため、それぞれ追加しております。
議案第85号は介護保険費特別会計の補正予算(第3号)で、介護保険制度の改正等に伴う
システム改修経費268万4,000円を増額し、予算総額を37億8,463万8,000円とするものであります。
議案第86号は後期高齢者医療費特別会計の補正予算(第2号)で、個人所得課税の見直しに伴う
システム改修経費191万4,000円を増額し、予算総額を4億4,201万円とするものであります。
議案第87号は
地方税法の一部改正に伴う延滞金の割合等の特例に係る
関係条例の整備に関する条例の制定で、
地方税法の一部改正に伴い延滞金の特例割合の名称を改めるなど所要の整理を行うため、関係する条例について一部改正するものであります。
議案第88号は境港市個人番号の利用等に関する条例の一部改正で、法で定められた事務以外で個人番号を利用することができる事務に特別医療費の助成に関する事務を加えるものであります。
議案第89号は境港市
国民健康保険税条例の一部改正で、個人所得課税の見直しに伴い国民健康保険税の軽減判定所得の算定方法を改めるものであります。
議案第90号は鳥取県西部広域行政管理組合において不燃物処理施設の設置及び当該設置施設の管理運営に関する事務を今後全ての構成市町村で共同処理するため、同組合規約の一部を変更する協議を行うことについて、地方自治法の規定により議会の議決を求めるものであります。
議案第91号は境港日曜休日応急診療所の
指定管理者となっている境港医師協会の指定期間が令和3年3月31日をもって満了となることから、引き続き同協会を指定したく、地方自治法の規定により議会の議決を求めるものであります。
以上、今回提案しました議案につきましてその概要を御説明しました。よろしく御審議の上、御決定いただきますようお願い申し上げます。以上です。
訂正をお願いします。土木費におきましてのところで、新たな大型複合遊具を設置する経費2,106万円と申し上げるべきところを2,600万円と言ったようであります。2,106万円余に訂正をお願いいたします。以上です。
○議長(
森岡俊夫君) 質疑に入ります。質疑がありましたらどうぞ。
〔質疑なし〕
○議長(
森岡俊夫君) 質疑なしと認め、質疑を終わります。
ただいま一括上程いたしました議案は、お手元の付託表のとおり各委員会に付託いたします。
◎日程第6 陳情第10号〜陳情第13号
○議長(
森岡俊夫君) 日程第6、陳情第10号、日本学術会議任命拒否問題に係る
真相究明等を求める意見書の提出についての陳情から陳情第13号、境港市
特別医療費助成事業の対象に
精神障害者保健福祉手帳2級・3
級所持者を拡大・適用することを求める陳情までを一括議題といたします。
ただいま一括上程いたしました陳情は、お手元の陳情文書表のとおり各委員会に付託いたします。
◎散 会(11時11分)
○議長(
森岡俊夫君) 以上で本日の日程は全て終了いたしました。
明日3日から13日までは委員会審査等のため休会とし、次の本会議は12月14日午前10時に開きます。
本日はこれをもって散会といたします。
地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。
境港市議会議長
境港市議会議員
境港市議会議員...