次に、
多面的機能支払交付金及び中
山間地域等直接
支払交付金についてであります。
それぞれの事業は、集落等の組織が農地の維持・管理を行うことを支援するものであり、どちらも区域内における
耕作放棄地の新規発生をゼロに防いでいるという点について、高く評価いたします。一方で、共通の課題として組織の担い手の高齢化が挙げられます。近い将来、高齢化と
後継者不足によって組織が維持できなくなると、たちまち
耕作放棄地の増加につながるおそれがあり、危機感を抱くものです。組織の広域化を働きかけるなどの対策も取られていますが、
交付金事務の簡素化も含め、次世代の担い手へとつなぐ支援を検討するなど、将来を見据えた対策を求めます。
最後に、
水道事業についてであります。
水道事業経営の当年度純利益は、前年度から
繰越利益剰余金と合わせて翌年度以降に内部留保されていましたが、令和3年度決算では、翌年度に損失が発生した場合においても埋め合わせができる見込みの
繰越利益となったことから、純
利益相当額の約3億5,000万円を
建設改良積立金に積み立て、補填財源として活用することが示されました。このことにより、翌年度以降の
企業債借入れを抑制するなど、
水道事業の
安定経営に努められていることを確認しました。一方で、最近の
物価高騰などにより、
家計負担が増えることを心配する声がある中、今後、市民の負担が増えないよう、引き続き
企業努力を求めます。
また、平成29年4月より
上水道事業に統合された旧
簡易水道地域では、依然として施設の
老朽化対策が大きな課題となっています。そのため、上水道との統合を主導した国への
財政支援拡大を強く要望するとともに、今後とも
水道施設の整備や耐震化を推進することを求めます。あわせて、水質検査の結果を市民に分かりやすく
情報提供するなど、より積極的な広報を要望します。
次に、審査の結果を御報告いたします。
議案第118号令和3年度鳥取市
工業用水道事業決算認定について、議案第120号令和3年度鳥取
市病院事業決算認定について、以上2議案は、
全会一致で認定すべきものと決定しました。
議案第119号令和3年度鳥取市
下水道等事業剰余金処分及び
決算認定について、本案は、
全会一致で原案のとおり可決及び認定すべきものと決定しました。
議案第116号令和3年度鳥取市
歳入歳出各
会計決算認定について、本案は、一部委員の反対がありましたが、賛成多数で認定すべきものと決定しました。
議案第117号令和3年度鳥取市
水道事業剰余金処分及び
決算認定について、本案は、一部委員の反対がありましたが、賛成多数で原案のとおり可決及び認定すべきものと決定しました。
終わりに、本報告、
分科会報告が令和5年度予算に最大限反映されることを強く求めて、
決算審査特別委員会報告を終わります。
◯寺坂寛夫議長 これより、
委員長報告に対する質疑に入ります。
質疑はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
◯寺坂寛夫議長 質疑なしと認めます。
これより討論に入ります。
通告により、順次発言を許可します。
伊藤幾子議員。
〔
伊藤幾子議員 登壇〕(拍手)
◯伊藤幾子議員 私は、
日本共産党市議団を代表して、議案第116号令和3年度鳥取市
歳入歳出各
会計決算認定について、議案第117号令和3年度鳥取市
水道事業剰余金処分及び
決算認定について、以上2議案に対する
反対討論を行います。
初めに、議案第116号についてです。
昨年度は4月25日から東京都、京都府、大阪府、兵庫県に
緊急事態宣言が出され、9月30日の終了宣言まで
期間延長及び区域の変更を繰り返しました。幸いに鳥取県は対象となりませんでしたが、鳥取市でも、4月、5月の2か月で令和2年度1年間で確認された
陽性者数を超えるといった状況でした。その後、一旦落ち着くも、7月下旬頃から感染力の強いデルタ株により
陽性者数は急激に増え、年明けからは
オミクロン株による第6波で感染が急拡大、最前線で対応に当たる
保健所職員の
過労死ラインを超える時間外勤務についても問題となりました。
令和2年度から始まった
コロナ禍で
保健所体制のもろさがあらわになったにもかかわらず、国は抜本的な対策を取りませんでした。国の
コロナ対策の予算は、令和3年度の当初予算では予備費の5兆円しかないと言ってもいいくらいの扱いだったことからも分かります。
国民生活が大変なのに、高齢化に伴う
社会保障費の
自然増分を1,300億円も削減、年金は0.1%の
マイナス改定、
介護施設の食費補助の見直しなど、国民に負担が押しつけられました。その一方で、防衛費は過去最高の5兆3,422億円計上というありさまです。
国が当面必要な対策は盛り込んだと言っていた3次補正は、令和3年度中にコロナ前の経済水準に戻すという
希望的観測で、
ポストコロナに重点が置かれました。しかしながら、全国的に感染が拡大し、
地域経済にも大きな打撃を与え、低所得の世帯や非正規雇用などの
不安定雇用の人たちほど深刻な状況に陥っている実態に、
ポストコロナ対策は的外れでしかありませんでした。
さて、国がどうであれ、地方自治体は住民の命、暮らし、営業を守らなければいけません。そのために鳥取市でも、
新型コロナの
臨時交付金の活用を含めて、
コロナ対策として139の事業が実施されました。
まず、国の
臨時交付金を最大限活用するという点で、不用額が出ても国に返さなくてもいいように、
一般財源を組み入れながら事業を行ったこと、令和4年度にすぐに活用できるよう基金に積んだことはよかったと思います。
生活困窮者への相談に当たる
中央人権福祉センターの
相談体制の強化は必要な事業でしたし、
市内飲食業等緊急支援事業費や
タクシー事業継続緊急支援事業費は
事業者支援につながりました。やはり直接支援が待たれていると思います。アルバイトに困っている学生への支援となった
市内学生支援事業費、
地元芸術家への支援である
文化芸術の
まちづくり推進事業費も要望に応えたものでした。
また、県との協調の低
所得者等への
灯油等購入助成費は、鳥取市独自で金額の上乗せや対象を広げることもできたのではないでしょうか。今後は、国や県の枠内にとどめない対応も必要だと思います。
それから、令和3年度は国保料と
介護保険料が引き下げられました。市民の負担感の軽減になったと思いますが、低所得者ほど
負担軽減の実感が少ないのが実態です。国保も
介護保険も基金が多くたまっています。基金を活用した保険料の引下げが必要です。
以上、主な評価や意見を述べました。
続いて、看過できない主な事業について反対の理由を述べます。
まず、
個人番号カード関連事務費です。ほとんどが国費ですが、
コロナ禍に便乗する国のやり方は目に余ります。まずそのことを指摘しておきます。令和3年度は67.7%の交付率に対応できる予算が組まれましたが、結果は45.4%止まりです。大体、国が令和4年度末にはほぼ全ての国民に
マイナンバーカードを交付するという勝手な目標を立て、自治体をあおり、今後交付税まで持ち出して誘導しようとするやり方は、地方政治をゆがめるものでしかありません。
マイナンバーカードの取得は強制ではありません。国が自治体を振り回していると思います。
鳥取砂丘西側整備事業費です。無料で使える
柳茶屋キャンプ場と青少年の健全な育成と福祉の増進に寄与するために開設されたという歴史がある
サイクリングターミナルを
民間事業に活用させるため、
公募型プロポーザルに必要な準備がされました。そして年度末の3月22日から年度をまたいだ4月12日締切りで、
プロポーザルの
企画提案書等の受付がされました。そしてその後の経緯で、本年9月16日に
優先交渉権者の資格が取り消される事態となりました。令和3年度に取りかかった事業が翌年度進まなくなったということは、そもそもが無理がある事業だったのではないでしょうか。いいかげん
民間神話はやめたほうがいいと思います。
総合窓口管理事務費及び
福祉総合窓口受付等業務費です。令和3年度の決算額には、令和4年3月31日で
業務委託期間が終了するに当たり、次の期間の
業者委託を選ぶための
外部委員の費用が含まれています。
委託期間の途中で辞めなさいと言っても、
委託期間中ですからと言われるでしょうから、昨年度は本当に見直す絶好の機会だったわけです。ところが、
市政改革推進本部の
総合窓口部会で検証の結果、引き続き
外部委託を続けるとされました。かねてから言っているように、
窓口業務は、市民からの相談や市民の実情の把握、他の部署との連携、
個人情報の保護など、
自治体職員が担うことが前提の仕事です。直接市民と接し、市職員としての力量を高めていく場でもあります。市職員にとって、日々の業務の中での研さんの場が引き続き削られることにつながりました。
以上が議案第116号に対する
反対理由です。
次に、議案第117号、
水道事業についてです。
まず、
生計費非課税の立場から
消費税転嫁には反対です。それから、令和3年度は
水道料金改定の時期ではありませんので、令和2年度と
料金自体は同じです。しかしながら、
コロナ禍2年目で生活が大変という声や
水道料金に対する負担感の声を多く聞きました。特に使用量が少ない世帯ほど
水道料金に占める
基本料金の割合が高く、負担感は強いです。やはり
減免制度は必要でした。
コロナ禍がこの先どうなるのか分かりません。
ウクライナ危機も続いています。
物価高騰がさらなる負担をもたらし、今月は最も値上げされる数が多いと言われています。市民の命、暮らし、営業を守り、支えるための防波堤の役割をしっかりと果たしていただきますよう求めるとともに、私
たち共産党市議団もそのために力を尽くすということを述べて、2議案に対する
反対討論を終わります。
◯寺坂寛夫議長 加藤茂樹議員。
〔
加藤茂樹議員 登壇〕(拍手)
◯加藤茂樹議員 会派新生の
加藤茂樹でございます。議案第116号令和3年度鳥取市
歳入歳出各
会計決算認定について、会派を代表し、賛成の立場で討論いたします。
令和3年度
一般会計、
特別会計の
歳入歳出決算は、歳入1,656億9,900万円、歳出1,605億100万円、
実質収支は、
一般会計36億8,500万円、
特別会計15億1,300万円の
黒字決算となっており、単
年度収支も
一般会計、
特別会計総額11億8,800万円の
黒字決算となっております。
新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けたものの、製造業や小売業などの業種において業績の改善が見られ、
市税収入は増加に転じ2億3,900万円増加し、前年対比1.0%増となりました。
地方交付税は
普通交付税において、国の
補正予算などにより、前年比29億9,300万円増加し、
特別交付税も前年比2億900万円増加、対前年比23億300万円増加いたしました。率にして10.1%増となり、令和2年度に続き、過去2番目の
予算規模となりました。
一般会計では
個人市民税の収入率は微増しましたが、収入額は微減いたしました。
法人市民税については、業績の改善が見られ、調定額と収入額が共に増加し、税収増となりました。国の
補正予算などに対応し、
新型コロナウイルス感染症対策関連予算として、切れ目のない取組を展開されたことは高く評価いたします。
次に、
市債残高についてであります。
令和3年度末の
市債残高は、前年度15億3,900万円増の125億9,600万円となりました。この中には、
臨時財政対策債23億円、
一般事業債102億9,600万円等が含まれており、本市の
市債残高は前年比13.9%増加しております。引き続き、市債の発行を抑制するなど、健全な
財政運営を望みます。
基金残高では、
新型コロナウイルス感染症対策の財源として
新型コロナウイルス感染症緊急対策基金を1億1,800万円取り崩しましたが、3億円を積み増しし8億1,400万円となりました。一方、
公共施設等整備基金、
地域振興基金では取崩し額が積立額を上回りましたが、
一般会計管理分の年度末
基金残高は対前年度比5,700万円増の103億3,100万円となりました。今後、
アフターコロナを見据えて、積極的な活用と計画的な積み増しを望みます。
実質赤字比率、
連結実質赤字比率、
実質公債費比率、将来
負担比率、
資金不足比率の本市の5つの指標は全て
早期健全化基準以下となっており、本市の
財政運営は健全と考えます。
また、
個人番号カードは国において
取得推進が図られており、
個人番号カードを持つことにより、
本人確認機能や
住民票等の
コンビニ交付による行政手続の
デジタル化に対応できることなど、
市民サービスの向上や事務の効率化が可能となるなど、様々なメリットが考えられます。
マイナンバーは顔写真での
本人確認などがあるため悪用は困難であり、
ICチップ部分には税や年金などの
プライバシー性の高い情報も記録されることはありません。また、
健康保険証として利用する場合においても、特定健診結果や
薬剤情報などが
ICチップに入ることはなく、高いセキュリティーを担保し、国があらゆる情報を一元管理する仕組みではないことから、
プライバシーは保護されております。
次に、
総合窓口管理事務費については、令和3年度に行った
市民課窓口アンケート結果において、総合的な満足度を伺う項目で満足、やや満足の回答が96.6%という結果であり、前年度と比べ3.3ポイント増加しており、市民の皆様方から高い評価を得ております。また、
福祉総合窓口等包括委託事務においても、
窓口対応の満足度は満足、やや満足が96.4%と昨年度より0.9ポイント増加しており、
民間業務委託をしても
市民サービスの低下は生じていないと考えます。
コロナ禍での
福祉関係をはじめとする
窓口業務は、国による
特例制度への変更、新たな制度の創設、専門的な
相談業務の増加などにより、職員の負担が増す傾向にあります。これらの
包括委託事務により、質の高い
市民サービスを効率的、安定的に推進され、部署を横断して
ワンストップに対応できる体制が維持でき、市職員の多忙感も軽減され、専門的な分野の
スキルアップも期待できると考えます。
以上、申し述べ、議案第116号令和3年度鳥取市
歳入歳出各
会計決算認定について、認定すべきものと考えます。皆様方の御理解と御賛同をお願いして、
賛成討論といたします。
◯寺坂寛夫議長 勝田鮮二議員。
〔
勝田鮮二議員 登壇〕(拍手)
◯勝田鮮二議員 会派未来ネットの
勝田鮮二でございます。議案第116号令和3年度鳥取市
歳入歳出各
会計決算認定について、会派を代表して、賛成の立場で討論します。
初めに、
会派未来ネットの
総括質疑の折に言及しましたが、令和3年度の
決算審査に当たっては、重要な
財政指標である
一般会計の単
年度収支と実質単
年度収支が記載され、また、
一般会計の
歳出合計の明細資料として
予算執行状況が資料配付されるなど、
決算審査の充実に資する
改善努力が見られました。今後も積極的な
情報提供や
決算関係書類の改善を求めておきます。
さて、
反対討論があった
鳥取砂丘西側整備事業費についてであります。
この事業は、将来的な
インバウンド需要の回復を見据えて、市の
柳茶屋キャンプ場と
サイクリングターミナル、県の
鳥取砂丘こどもの国キャンプ場の3施設を一体的に活用し、
キャンプやグランピングを中心とした
民間活力、資金、ノウハウ、
サービスを提供する
鳥取砂丘キャンプ場(仮称)
運営事業は、
砂丘西側の整備の中核をなす事業です。本市は、令和2年4月、
鳥取砂丘未来会議から、3施設の連携した
施設運営や新たな機能の整備について要望を受け、本事業に取り組み、令和3年12月、
鳥取砂丘の
観光振興、活性化及び保全における鳥取県との連携協約を締結し、県と連携して
公募型プロポーザルを実施。しかしながら、この
公募型プロポーザルにより決定した
優先交渉権者の資格を取り消す事態となりました。
このことについては、事業者の責任はもとより、本市と鳥取県にも責任があると言わざるを得ません。このたびのことを教訓とし、反省すべき点や留意すべきことを踏まえ、
砂丘西側の再生という本市の長年の課題に取り組まれるよう求め、決算については認定すべきものと考えます。
各議員の賛同をお願いし、
賛成討論とします。
◯寺坂寛夫議長 前田伸一議員。
〔
前田伸一議員 登壇〕(拍手)
◯前田伸一議員 公明党の前田です。公明党を代表して、議案第117号令和3年度鳥取市
水道事業剰余金処分及び
決算認定について、賛成の立場で討論を行います。
まず、消費税の関係です。水道局の
水道料金に対する課税については、
消費税法や鳥取市
水道事業給水条例第24条で定められており、鳥取
市水道局の消費税を組み込んだ
料金制度は適切なものと考えます。
水道料金の消費税の課税について
反対討論を行うということは、水道局に対して消費税を徴収、納入しないこと、すなわち、法令に反する行為を市議会として水道局に求めることにつながります。日本は法治国家であり、全ての国民、事業者、
地方公共団体、また
公営企業の水道局も含め、法で定められたルールにのっとり生活や事業を行っております。違法行為を肯定するような対応を水道局に求める議論を鳥取市の重要な政策、方針を定める
鳥取市議会という場で発言することは、
鳥取市議会の品位を汚すものであり、決して認めることはできません。鳥取
市水道局が法令にのっとり事業を行うことは、当然のことでございます。
次に、
水道料金の減免についてであります。私の所属する
決算審査特別委員会建設水道分科会では、そのような議論は
共産党議員から一切ありませんでした。また、
市水道局は
生活困窮者に対し
水道料金の納入を猶予する制度を設けていますが、令和3年度の
猶予制度の利用者はなかったと水道局から聞いております。また、
生活困窮者に対する
生活支援は福祉部、
人権政策局が所管となり給付金などの
各種事業を設けており、
福祉政策で行うべきものであります。水道局が行うものではないと考えます。
したがって、共産党の
反対討論は見当違いであり、このたびの議案第117号に賛成いたします。皆様の賛同をお願いし、私の討論といたします。
◯寺坂寛夫議長 太田縁議員。
〔太田 縁議員 登壇〕
◯太田 縁議員 議案第116号令和3年度鳥取市
歳入歳出各
会計決算認定について、反対の意見を述べます。
旧本庁舎・第二
庁舎解体事業費についてです。旧本庁舎・第二庁舎を解体するに当たり、まず、地下部分も含めた解体設計が行われました。しかし、令和3年度当初予算において、経費を軽減するため、また、場合によれば、何かを建設する際、有利な財源の利用が可能だという理由で、地下工作物を残地とすることに決定。令和3年度中途に跡地の活用方針と地下工作物の撤去方針が示され、令和4年度の当初予算では、跡地活用の方針に沿えるよう、地上部分の解体に引き続き、地下工作物の解体工事を行うこととした。これならば、計画当初から地下工作物を残さず撤去すべきで、有利な財源を利用すると言っていたが、解体工事の全体工期が延び、実際には工事費用がかさみ、その都度、手間暇が多重にかかっています。
決算審査特別委員会の質疑の答弁では、本事業の全体事業費の見込みについて、現在工事中であるが、合計8億2,161万8,000円、うち解体工事に7億3,774万2,000円と答弁があった。総務企画委員会では、鳥取市役所旧本庁舎及び第二庁舎解体工事の進捗状況の説明が行われた。旧本庁舎解体工事において、矢板の打ち込み工法について、地盤が水分の少ない締まった粘土質になっており、想定していた工法での施工が困難になっていたということが途中分かり、矢板を打ち込む工法変更を実は行っている。この工法変更を行ったことにより、工期と契約金額に影響が出る可能性が出てきている。要するに、経費がまた増えるかもしれないということです。解体工事を行うに当たり、専用の地質調査は行っていない。旧本庁舎建設当時に行った地質データを基に工法を検討したが、改めてこのたびの別の経費を用いて調査を行っておらず、前回の調査を基に、この工法でいけるという判断で進めていた。
さて、鳥取市が歴史的、
技術的、文化的調査も行うことなく、したがって、旧本庁舎の歴史的、文化的価値を認識することもなく、解体することのみが進められたことにも問題がある。なぜなら、池田長吉が築いた薬研堀は旧本庁舎建設当時埋め立てられていたが、旧本庁舎は2回の災害を教訓に当時の最先端建築
技術と安定した地盤、薬研堀を利用して設計された近代的な建造物だった。埋めた土地を堀の底まで取り出し、くいを打ち、厚い基壇を築いた上に旧本庁舎を建てられていた。このように、地盤を堅固にし耐震性を確実にしたものだった。このことは以前にも述べましたが、当時の設計書と歴史資料を見れば理解できます。矢板が容易に入らないのは当然です。
解体に当たり、地盤の調査をなぜ事前に行わなかったのか。解体と新築では要求条件が異なるので、やはり解体工事前には土地に関する調査が必要です。新庁舎建築において、何度も順序が逆だと述べてきました。事前に土地に関する調査が必要で、その上で全体計画を先行すべきだと何度も述べてきました。ところが、事前調査を怠り、施工を進める都度、調査不足のため仕様の変更を余儀なくされ、工事全体の遅延と費用の増加の要因の1つとなりました。
何度同じことを繰り返すのか。事前に調査を行わず、場当たり的に修正する手法が鳥取市の慣例的な進め方だとするのならば、改めなければならない。このような解体事業の進め方では、後追いでどれだけ経費が必要となるか分からない。このような事業の進め方を認めることはできません。新築移転のみを先行させ、移転後のまちづくり全体のイメージを市民に示さないまま、移転後の土地活用の具体的な考え方を示すことなく行ってきた、順序が逆の庁舎整備事業の進め方をいまだ疑問に思う市民は少なくありません。
以上、
反対討論とします。
(「議長」と呼ぶ者あり)
◯寺坂寛夫議長 伊藤幾子議員。
◯伊藤幾子議員 先ほどの前田議員の討論に対して、私は議事録の削除を求めたいと思いますが、どうでしょうか。
◯寺坂寛夫議長 しばらく休憩します。再開時刻は未定ですが、三、四十分、いろいろ調査しまして、議運も開いてということになりますので、今のところ未定です。お待ちください。
午前10時39分 休憩
午後0時15分 再開
◯寺坂寛夫議長 会議を再開します。
(「議長」と呼ぶ者あり)
◯寺坂寛夫議長 伊藤幾子議員、発言を許可します。
◯伊藤幾子議員 動議を提出します。公明党の前田議員が先ほどされました議案第117号
水道事業剰余金処分及び
決算認定についての
賛成討論についてですけれども、その中で、私が共産党市議団を代表して行った
反対討論に対して発言された部分について、その取消しを求めます。その内容についてですけれども、私が述べた
生計費非課税の立場から
消費税転嫁には反対ですというのは、あくまでも私
たち共産党市議団の立場です。従来から表明している立場です。決して鳥取市に対して、水道局に対して法律違反をしなさいと言っているわけではありません。私の発言に対する事実誤認がありますので、発言の取消しを求めるものです。
以上です。
◯寺坂寛夫議長 ただいま動議が提出されました。
この動議を議題とすることに賛成の方は起立願います。
〔賛成者起立〕
◯寺坂寛夫議長 賛成者10人であります。したがって、所定の賛成者がありますので、動議は成立しました。
これより、この動議を議題として採決します。
お諮りします。
この動議のとおり決定することに賛成の方は起立願います。
〔賛成者起立〕
◯寺坂寛夫議長 起立少数であります。したがって、発言取消しを求めることは否決されました。
議事を続けます。
以上で討論を終わります。
これより採決します。
まず、議案第116号令和3年度鳥取市
歳入歳出各
会計決算認定についてを電子表決システムにより採決します。
お諮りします。
本案に対する委員長の報告は認定です。
本案について、認定することに賛成の方は賛成のボタンを、反対の方は反対のボタンをお押し願います。
〔各議員ボタンを押す〕
◯寺坂寛夫議長 ボタンの押し忘れ等はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
◯寺坂寛夫議長 なしと認め、確定いたします。
賛成多数であります。したがって、本案は認定されました。
次に、議案第117号令和3年度鳥取市
水道事業剰余金処分及び
決算認定についてを電子表決システムにより採決します。
お諮りします。
本案に対する委員長の報告は原案可決及び認定です。
本案について、原案可決及び認定することに賛成の方は賛成のボタンを、反対の方は反対のボタンをお押し願います。
〔各議員ボタンを押す〕
◯寺坂寛夫議長 ボタンの押し忘れ等はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
◯寺坂寛夫議長 なしと認め、確定いたします。
賛成多数であります。したがって、本案は原案のとおり可決及び認定されました。
次に、議案第119号令和3年度鳥取市
下水道等事業剰余金処分及び
決算認定についてを電子表決システムにより採決します。
お諮りします。
本案に対する委員長の報告は原案可決及び認定です。
本案について、原案可決及び認定することに賛成の方は賛成のボタンを、反対の方は反対のボタンをお押し願います。
〔各議員ボタンを押す〕
◯寺坂寛夫議長 ボタンの押し忘れ等はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
◯寺坂寛夫議長 なしと認め、確定いたします。
賛成全員であります。したがって、本案は原案のとおり可決及び認定されました。
次に、議案第118号令和3年度鳥取市
工業用水道事業決算認定について及び議案第120号令和3年度鳥取
市病院事業決算認定について、以上2案を一括して採決します。
お諮りします。
2案に対する委員長の報告は認定です。
2案について、認定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◯寺坂寛夫議長 御異議なしと認めます。したがって、2案は認定されました。
日程第2 議案第138号令和4年度鳥取市
一般会計補正予算(
委員長報告・質疑・討論・採決)
日程第3 令和4年請願第3号会計年度任用職員の処遇改善に向けた法改正と雇用安定を求める意見書の提
出を求める請願(
委員長報告・質疑・討論・採決)
◯寺坂寛夫議長 日程第2、議案第138号令和4年度鳥取市
一般会計補正予算並びに日程第3、令和4年請願第3号会計年度任用職員の処遇改善に向けた法改正と雇用安定を求める意見書の提出を求める請願を一括して議題とします。
委員会審査報告書が議長に提出されております。
各常任委員長の報告を求めます。
総務企画委員長吉野恭介議員。
〔吉野恭介議員 登壇〕
◯吉野恭介議員 総務企画委員会に付託されました議案及び請願につきまして、本委員会での審査の結果を御報告します。
まず、議案の審査結果について申し上げます。
議案第138号令和4年度鳥取市
一般会計補正予算のうち、本委員会の所管に属する部分、本案は、適切な措置と認め、
全会一致で原案のとおり可決すべきものと決定しました。
次に、請願の審査結果について申し上げます。
令和4年請願第3号会計年度任用職員の処遇改善に向けた法改正と雇用安定を求める意見書の提出を求める請願は、その趣旨を妥当と認め、
全会一致で採択すべきものと決定いたしました。
以上、報告を終わります。
◯寺坂寛夫議長 福祉保健委員長椋田昇一議員。
〔椋田昇一議員 登壇〕
◯椋田昇一議員 福祉保健委員会に付託されました議案につきまして、本委員会での審査の結果を御報告いたします。
議案第138号令和4年度鳥取市
一般会計補正予算のうち、本委員会の所管に属する部分、本案は、適切な措置と認め、
全会一致で原案のとおり可決すべきものと決定しました。
以上、報告を終わります。
◯寺坂寛夫議長 以上で
委員長報告を終わります。
これより、
委員長報告に対する質疑に入ります。
質疑はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
◯寺坂寛夫議長 質疑なしと認めます。
これより討論に入ります。
討論はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
◯寺坂寛夫議長 討論なしと認めます。
これより採決します。
まず、議案第138号令和4年度鳥取市
一般会計補正予算を電子表決システムにより採決します。
お諮りします。
本案に対する委員長の報告は原案可決です。
本案について、
委員長報告のとおり決定することに賛成の方は賛成のボタンを、反対の方は反対のボタンをお押し願います。
〔各議員ボタンを押す〕
◯寺坂寛夫議長 ボタンの押し忘れ等はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
◯寺坂寛夫議長 なしと認め、確定いたします。
賛成全員であります。したがって、本案は原案のとおり可決されました。
次に、請願を採決します。
令和4年請願第3号会計年度任用職員の処遇改善に向けた法改正と雇用安定を求める意見書の提出を求める請願を電子表決システムにより採決します。
お諮りします。
本請願に対する委員長の報告は採択です。
本請願について、採択することに賛成の方は賛成のボタンを、反対の方は反対のボタンをお押し願います。
〔各議員ボタンを押す〕
◯寺坂寛夫議長 ボタンの押し忘れ等はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
◯寺坂寛夫議長 なしと認め、確定いたします。
賛成全員であります。したがって、本請願は採択することに決定されました。
日程第4 委員会提出議案第4号会計年度任用職員の処遇改善に向けた法改正と雇用安定に関する意見書の
提出について(質疑・討論・採決)
◯寺坂寛夫議長 日程第4、委員会提出議案第4号会計年度任用職員の処遇改善に向けた法改正と雇用安定に関する意見書の提出についてを議題とします。
お諮りします。
本案に対する提出者の説明は省略したいと思います。御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◯寺坂寛夫議長 御異議なしと認めます。したがって、提出者の説明は省略することに決定しました。
これより質疑に入ります。
質疑はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
◯寺坂寛夫議長 質疑なしと認めます。
これより討論に入ります。
討論はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
◯寺坂寛夫議長 討論なしと認めます。
これより、委員会提出議案第4号会計年度任用職員の処遇改善に向けた法改正と雇用安定に関する意見書の提出についてを電子表決システムにより採決します。
お諮りします。
本案について、原案のとおり決定することに賛成の方は賛成のボタンを、反対の方は反対のボタンをお押し願います。
〔各議員ボタンを押す〕
◯寺坂寛夫議長 ボタンの押し忘れ等はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
◯寺坂寛夫議長 なしと認め、確定いたします。
賛成全員であります。したがって、本案は原案のとおり可決されました。
以上で、本定例会に付議されました案件の審議は全て終了しました。
これで、令和4年9月
鳥取市議会定例会を閉会します。