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03月08日-一般質問-04号

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  1. 秩父市議会 2017-03-08
    03月08日-一般質問-04号


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    平成29年  3月定例会                秩父市議会定例会議事日程 (4)平成29年3月8日(水) 午前10時開議 1 市政に対する一般質問     2番  江 田 治 雄 議員    18番  髙 野   宏 議員     3番  清 野 和 彦 議員     4番  金 崎 昌 之 議員 出席議員(21名)    1番   浅  海     忠  議員     2番   江  田  治  雄  議員    3番   清  野  和  彦  議員     4番   金  崎  昌  之  議員    5番   大 久 保     進  議員     6番   福  井  貴  代  議員    7番   竹  内  勝  利  議員     8番   赤  岩  秀  文  議員    9番   黒  澤  秀  之  議員    10番   新  井  重 一 郎  議員   11番   木  村  隆  彦  議員    12番   冨  田  俊  和  議員   13番   笠  原  宏  平  議員    14番   斎  藤  捷  栄  議員   15番   出  浦  章  恵  議員    16番   山  中     進  議員   17番   落  合  芳  樹  議員    18番   髙  野     宏  議員   19番   五 野 上  茂  次  議員    21番   小  櫃  市  郎  議員   22番   荒  船     功  議員 欠席議員(1名)   20番   松  澤  一  雄  議員 説明のための出席者(19名)     久  喜  邦  康   市  長      持  田  末  広   副 市 長     新  谷  喜  之   教 育 長      髙  橋     進   市長室長     町  田  恵  二   総務部長      福  原  隆  夫   財務部長     小  池  正  一   環境部長      横  田  好  一   市民部長     岡  田  啓  介   福祉部長      笠  原  明  彦   保健医療                                         部  長     江  田  和  彦   産業観光      井  上  雄  二   地域整備                  部  長                   部  長     新  井  和  美   吉田総合      加  藤  伸  之   大滝総合                  支 所 長                   支 所 長     藤  代     元   荒川総合      風  間     操   病  院                  支 所 長                   事務局長     湯  本  則  子   会  計      新  井  康  代   教  育                  管 理 者                   委 員 会                                         事務局長     平  沼  邦  夫   財 務 部                  次  長 事務局職員出席者(4名)     山  岸     剛   事務局長      黒  澤  康  彦   管 理 幹     深  町  博  士   主  幹      千  島  崇  史   主  査午前10時00分 開議 △開議 ○副議長(落合芳樹議員) ただいまから本日の会議を開きます。                        ◇ △議事日程について ○副議長(落合芳樹議員) 本日の日程はお手元に配付しておきましたので、ご了承願います。                        ◇ △市政に対する一般質問 ○副議長(落合芳樹議員) 昨日に引き続き市政に対する一般質問を行います。  それでは、発言を許します。  2番、江田治雄議員。    〔2番 江田治雄議員登壇〕 ◆2番(江田治雄議員) 皆さん、おはようございます。2番、市民の会・絆の江田治雄です。  けさ、寒かったですね。本当に大勢の皆さん、この新しい議場にお運びをいただきまして、ありがとうございます。また、ネット中継でこの録画をごらんの皆さん、いつも市政に関心を寄せていただきまして、まことにありがとうございます。  我々議員も、この議場で3月議会からお世話になっておりますが、心機一転して新しい気持ちでまた市政発展のために頑張る所存でございます。どうぞよろしくお願いします。  三寒四温と言われていますけれども、桜のつぼみも膨らんできまして、もうすぐそこまで春がやってきております。もうしばらくの辛抱かと思います。ことしの冬は、寒に入りまして非常に寒い日が続きまして、真冬の観光拠点と成長してきました秩父三大氷柱、これに約14万人の人が、この寒い中、秩父地域に来ていただきました。マスコミ等にも取り上げられた影響もあり、非常にありがたい話だと思います。さらに、各氷柱とも工夫を懲らしたライトアップ等もしまして、夜までにぎわいがありました。大変大きな経済効果が、この時期にしてあったんではないかなと思います。  一昨年からの取り組みとして、横瀬町観光協会、そしておもてなし観光公社のコラボレーションで、公共交通のない地点をバスで回るツアーを企画しまして、電車で来られた方々にも大変喜ばれたようであります。冬眠することなく観光客誘客、誘致できることは、大変魅力的な事業だと思います。関係者の皆様方に感謝を申し上げたいと思います。  本題に入ります。初めに、子育て支援に関する質問であります。市当局では、安心して子どもを産み育てることができるまちを目指すため、さまざまな子育て支援事業に取り組んでいただいております。先日の市長の施政方針の中の重点項目でも、この件について環境を充実したいと述べられておりました。以前からの事業で、子育て中の親子が気軽に集う場、情報交換の場を提供するために、原谷公民館内でサロンを開設しています。さらに、ゼロ歳児を対象として、毎月第1、第3金曜日には、子育てサロンぴよぴよが開かれております。相談員として資格を持つ保育士が常駐しまして、さまざまな相談に対応していただいております。この施設、子育てサロンは平成20年から、ぴよぴよは平成23年から始まっているとお伺いをいたしました。子育て中のお母さんからも大変人気で、利用客も多いようです。そこで、この施設の利用実態、実績を具体的にお伺いをしたいと思います。  次に、2番目の項目、市が管理する道路に関連しての質問です。道路行政では、市民から多くの意見や要望が寄せられると思います。それらに対し適切に対応されること、感謝をしたいと思います。  きょうは、市道の管理の現状と今後の取り組みについて伺います。初めに、市道の認定基準について伺います。以前に不動産業者建て売り住宅地を開発し、その私有地を道路として、これは私道です。道路として進入路として活用していたが、経年劣化とともに修繕や、どうしても舗装にしたいという要望が出まして、お金もかかるものですから、この際、秩父市へ寄附をして、秩父市道として整備をしていただいたらどうかというようなことを以前何回か聞いたことがあります。そこで、現在、私道で不特定の方が利用している道路を新たに秩父市道として認定するにはどのような基準があるのか、伺いたいと思います。  次に、(2)として、認定道路の現状について伺います。市で管理している認定道路の延長、そして面積というのはどのくらいあるものなのか。また、市道については、国からの交付税算定基準になる関係で、合併前の荒川村当時の話ですけれども、狭い道でも何でも村道として認定しているというような話を聞いたことがあります。条件的には、今でもそのような条件なのでしょうか、伺いたいと思います。  さらに、市道には、先ほどの交付税算定基準以外の狭隘な狭い道路があると思いますが、それらの距離や面積も把握ができているのでしょうか、伺います。  最後に、観光振興策についての質問です。冒頭にもお話ししましたが、秩父地域には観光資源がたくさん眠っています。今回はグラビティスポーツの誘致についての質問であります。皆さん、余り聞きなれない言葉だと思いますが、グラビティスポーツというのは、重力を利用して、それを楽しむスポーツです。スピードやスリルがある、本当にエキサイティングなスポーツで、例えばバンジージャンプ、そしてジップラインロープスイング等、ワイヤやロープを高い橋や渓谷に張って、それを跳んだり滑りおりたりするスポーツです。全国各地にありますが、どの会場でも、調べてみましたら大変好評のようであります。関連した施設は、既に秩父ミューズパーク内にあるPICA秩父が運営するフォレストアドベンチャーです。谷を越える6本のジップラインを初め、林の中に張られたロープを渡るなど、スリル満点スポーツであります。我々議員仲間でも、昨年、実は体験をしてきました。半日ほどかかりますけれども、楽しいスポーツで、若者にも大変人気があるようです。  ある調査によると、バンジージャンプは怖いけれども、跳んでいるところを見てみたい。さらに、ロープスイングは4割の人が、ジップラインは5割の人が、そしてフローティングチェア、これは9割の人が一度は体験してみたいスポーツだそうです。バンジージャンプの愛好者は、本場のニュージーランドまで、またオーストラリアまで行って跳んでくるそうです。これらは、若者を中心に、子どもからお年寄りまで、安全で誰でも楽しめるアドベンチャースポーツです。秩父地域の観光面で見ても、若者が集い、遊べる施設が少ない中、首都圏から近く、立地条件がそろっており、実現すれば新たなる客層を捉え、話題を呼ぶおもしろい事業と私は思っております。  昨年秋口に市の観光課職員から、荒川地区の国道140号から荒川にかかり三峰口駅方面に向かう白川橋周辺で、このバンジージャンプジップライン等を計画している企業が調査に入っているという説明をいただきました。この白川橋は実は埼玉県道の一部であり、県の許可が絡む事業だと聞いておりました。誘致に向け活動を努力していると思いますが、その後、3か月が経過しましたが、その進捗状況をお尋ねいたします。  壇上からは以上であります。あとは質問席にて発言をしたいと思います。 ○副議長(落合芳樹議員) 2番、江田治雄議員の市政に対する一般質問に対し、当局の答弁を求めます。  福祉部長。    〔岡田啓介福祉部長登壇〕 ◎岡田啓介福祉部長 ご質問1の子育て支援のうち、子育てサロンの実態についてお答えをいたします。  原谷公民館内で実施しております子育てサロン事業は、市内在住の就学前までのお子さんと保護者が気軽に集まり、情報交換ができる場所として、平成20年度の事業開始から毎年40から50の新規登録があり、利用者登録は延べ553人を数えました。開設日時は、毎週月曜、火曜日が午後1時から午後4時まで、水曜日が午前9時から正午まででございます。また、毎月第1、第3金曜日に開催するゼロ歳から1歳児とその保護者を対象とするぴよぴよサロンは、平成23年度の事業開始から毎年30から40の新規登録があり、利用者登録は延べ231人を数えます。利用実績は、平成28年4月から平成29年1月までの10か月間で、子育てサロンぴよぴよサロン合わせて1,884人の方にご利用いただいております。平成27年度は2,681人の方にご利用いただきました。  以上でございます。 ○副議長(落合芳樹議員) 地域整備部長。    〔井上雄二地域整備部長登壇〕 ◎井上雄二地域整備部長 2、市道の管理についての(1)、市道の認定基準につきましてお答えいたします。  新たに市道として認定する場合は、法令の定めがあるものを除きまして、公の道、公道から公道へ接続していること、道路幅員は4メートル以上であること、道路の構造として問題がないもの、権利関係が整理され、市として受け入れ可能であるものといったものを主な基準として備えていることが条件となっております。これらの基準を満たし、議会の承認を得た上で市道として認定することになります。市道認定後の修繕等の維持管理は市で行います。  続きまして、(2)、認定道路の現状と今後につきましてお答えいたします。平成28年4月現在の市道の総延長は約1,092キロメートル、面積は約359万平方メートルでございます。  次に、合併前の荒川村当時の交付税算定基準でございますが、本件につきましては、平成16年から条件に変わりなく、幅員で1.5メートル未満の市道は算定基準に含まれません。  次に、交付税算定基準の対象外である幅員1.5メートル未満の市道の延長は約200キロメートル、面積は約21万平方メートルでございます。  以上でございます。 ○副議長(落合芳樹議員) 産業観光部長。    〔江田和彦産業観光部長登壇〕 ◎江田和彦産業観光部長 ご質問3のグラビティスポーツの誘致についてお答えします。  秩父鉄道三峰口駅からほど近い場所に係る白川橋において、バンジージャンプなどの重力を利用した、いわゆるグラビティスポーツの誘致を検討しております。バンジージャンプは、遊園地や大きな橋を利用した場所など国内各地にあり、いずれも多くのお客様が集まる大変人気アクティビティーで、中には年間の動員が1万人を超える場所もあるとのことでございます。  白川橋は高さ約70メートルもあることから、もし実現できれば国内有数のスケールのバンジージャンプとなることが確実です。アクセスも、秩父鉄道、路線バス、あるいは自家用車でも三峰口駅の駐車場を利用することができますので、大変利便性がよい場所であります。また、シーズンになると週末にはSLが運転されますので、復路の出発までの間、これを見学することにより、SLの乗客の時間調整にも役立つことと考えております。加えて、バンジージャンプの利用客がふえることにより、荒川地域の振興、活性化に寄与するとともに、秩父鉄道の利用促進にも役立つことと考えております。  以上のことから、白川橋が条件として最適であると判断し、こちらに誘致するため、現在関係機関に働きかけているところでございます。  バンジージャンプなどのグラビティスポーツを秩父市に誘致できた場合は、埼玉県内では初、しかも東京から近い場所で、大自然を背景に豪快に楽しめるスポーツであることから、若者を中心に人気が出るのは確実であり、新たな秩父の観光の拠点になることは間違いありませんので、ぜひ江田議員におかれましても誘致に向けて力強い応援をお願いしたいと思います。  以上でございます。 ○副議長(落合芳樹議員) 2番、江田治雄議員。 ◆2番(江田治雄議員) それぞれ答弁をいただきまして、ありがとうございました。それでは、1つずつ再質問とコメントをしたいと思います。  まず、1番の子育て支援ですけれども、子どもが遊ぶ場所は、キッズパークや児童館が中村と宮地に開かれています。これらの施設も大変にぎやかで、子どもたちにも親たちにも人気のようであります。しかし、吉田とか荒川で子育てしている人には、ちょっと遠くて不便だなという話が聞こえてきました。  実は、子育て中の若いママさんからの要望で、天気の日は外で遊べるからいいんですけれども、雨の日とか冬場の極端に寒い日、こういう日に子どもたちを室内で遊ばせるスペースがとれないかという話をいただきました。跳んだり、はねたり遊ぶ子どもたちを、もちろん親が同伴で、親の責任でもって遊ばせるために、担当職員を置けとか、そういう要望でなくて、公共施設のあいたスペースを利用した遊び場を確保してもらいたいというような要望なんですけれども、そのことについて、例えば吉田や荒川地区でそんなスペースがとれないでしょうか。1点、再質問としてお尋ねいたします。 ○副議長(落合芳樹議員) 当局の答弁を求めます。  福祉部長。 ◎岡田啓介福祉部長 ただいまのご質問にお答えをいたします。  荒川ですとか、吉田ですとか、市内の中心部から離れているところでございますけれども、実は荒川とか吉田、保健センターがおのおのございます。荒川の保健センターは、開館時間であれば、1階の受け付けで申し込んでいただきますと2階のスペースをご利用できます。この時間帯に保健センターの行事があるときはちょっとご無理かと思いますけれども、ぜひご利用してください。  それから、吉田については、吉田保健センターの1階のロビーが、これがオープンスペースになっております。これも開館時間、または土日でも2階の図書館があいておりますので、その空間は利用できます。ぜひそちらのほうで、雨の日とか寒い日はお見えになって遊んでいただければと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○副議長(落合芳樹議員) 2番、江田治雄議員。 ◆2番(江田治雄議員) 吉田、荒川でもそれぞれ開放していただける旨、答弁いただきました。子育て世代のママさんにこういったスペース、使っていいですよと。ただし、今、部長が答えられた、あらかじめ市での行事、そういったことがあるときには遠慮してもらいたいという旨を、できれば何かの機会でPRしていただければ子育て支援につながっていくんだと思います。そういったことで、今後機会に触れてPRをしていただければと思います。  子育てにつきましては、いろいろな方たちがボランティア団体で立ち上げておりまして、例えば荒川では、おはなしクレヨンの会や、市内でも子育て応援団なる団体ができておりまして、市の行事、それからまたいろんなことで子育てに関する部分で、協力、お手伝いをしていただいております。非常に頭の下がる思いでありまして、地域全体で子育てをしていく雰囲気があるんだと思います。そういったことで、いろんな団体がまた要望等もあると思いますが、そういったところにも行政として耳を傾けていただき、相談に乗っていただきたいと思います。ぜひ今後もよろしくお願いをしたいと思います。  次に、市道の問題でありますけれども、予想以上に距離、面積等があるものなんですね、道路というのは。距離が1,000キロ以上、広さにおいては約340万平米、広大な面積だと思うんですけれども、なかなか毎日使っている道路、そういった面で改めて面積をとっているということがわかりました。  先ほど答弁にありましたけれども、1.5メートル未満の道路についても200キロあるということで、びっくりいたしました。今議会でも議案が、大滝地区の秩父市道についての認定案件が出ております。何事にも言えることなんですけれども、今回、私は一般質問を通じて、不用なものは早目に整理していく必要があるんではないかと思います。そういったことの中で、このような1.5メートル未満、そして生活道路として機能していない道路も含めて、市では今後どのような管理をしていくのか、1点質問したいと思います。
    ○副議長(落合芳樹議員) 当局の答弁を求めます。  地域整備部長。 ◎井上雄二地域整備部長 再質問いただきました。  認定道路の今後についてでございますが、コンパクトシティーの形成及びファシリティーマネジメントの観点からも、徐々に市道の見直しを行いたいと考えております。そのため整備すべき路線を絞り込んでいく作業が必要になると思います。このため関係部署と連携を取り組んでまいりたいと考えております。中でも、生活道路として利用されていないような、先ほど議員ご指摘の狭隘な市道や、あるいはメンテナンスに多額の費用がかかる木製橋梁、木の橋ですとか、あるいはトンネルに至っては素掘りのようなトンネルがございます。そういうものを含む市道などを中心に整理していく方向で検討してまいりたいと存じます。  以上でございます。 ○副議長(落合芳樹議員) 2番、江田治雄議員。 ◆2番(江田治雄議員) ありがとうございました。  先ほど答弁の中にもありましたが、秩父市道を休むとか、認定するとかということも含めまして、議会の承認が必要なわけでして、その議会にかけるための作業も大変労力がかかると思います。しかし、今言うように、うちのほうでは秩父市道より、けもの道のほうが立派な道路がいっぱいあります。本当にそういう中で、やはりなかなか進まないファシリティーマネジメントを推進するためにも、交付税算定基準にならない道路、ふだん使わない道路をやはり切り捨てをして身軽になって、人口が減っていく中、そして財源が厳しい中で管理負担も軽減できるんではないかと思います。地域住民の理解を得ながら、廃道ではなく市道認定を進めていっていただければと思いまして、要望しておきたいと思います。  次に、3の観光振興についてであります。進捗状況については、産業観光部長、よくわかりました。その企業に向けた認定、要するに事業を実現するためには、先ほどちょっと言ったんですけれども、県道が絡む事業、県道でやる事業なもんですから、いろんなことがあって、条件的なものは幾つかあるんだと思うんですけれども、そういった条件がどういったものがあるのか。そしてまた、参入してこようとする企業は、あの周辺で具体的にはどんなようなスポーツを、どんなものをやりたいのか、聞いておりましたら答弁願いたいと思います。 ○副議長(落合芳樹議員) 当局の答弁を求めます。  産業観光部長。 ◎江田和彦産業観光部長 再質問にお答えいたします。  まず、最初に考えられるのはバンジージャンプでございまして、このバンジージャンプを実施するには、荒川の河川ですので、県の河川占用の許可を受ける必要があるかと思います。また、荒川地区において許可を受けるための協議会を立ち上げるというのも条件となっておりまして、また事業を実施するための管理施設、トイレなど、また受付場所等考えられますが、そういう確保が必要ではないかと思っておりますが、一番重要なことは地元の方たちの理解とご協力と考えております。  今後は、誘致の実現に向けて、秩父県土整備事務所からのアドバイスをいただきながら、必要なプロセスを一歩一歩確実に進めてまいりたいと考えております。  また、こちらのグラビティスポーツ、どんなものかということですが、バンジージャンプについては、テレビ等でよく「イッテQ」ですか、ああいう番組でも取り上げられますので、ご存じの方が多いかと思いますが、ロープスイングというのは、高いところに張ったワイヤからロープをつるし、空中で大きくブランコのように前後に揺れるのがロープスイングでございます。また、空中に張ったワイヤを滑車で滑空するジップラインというのもございます。また、固定された椅子などを高いところからゆっくりおろし、周囲の景色を楽しむフローティングチェアなどがあります。このようないろいろなアクティビティースポーツがありますので、まずバンジージャンプ、それから徐々にということで進んでいただければと思っております。  以上でございます。 ○副議長(落合芳樹議員) 2番、江田治雄議員。 ◆2番(江田治雄議員) どのスポーツも、みんなわくわくするようなスポーツ、いいですね。このバンジージャンプ、ちょっといろいろ調べてみましたら、古い資料が実は出てきまして、平成12年、今から17年前の話なんですが、私、荒川の村議会議員をやっていたときに、実は浦山ダムが完成して、開かれたダムだということで、浦山ダムの奥りへ行きますとネイチャーランドがあります。そこの手前に大久保谷橋というきれいな橋があります。これは当時の写真です。ちょっと小さくて済みません。これは湖面まで約45メートルあるんです。アーチ式で、この真ん中でバンジージャンプやったらいいだろうなということで、実は考えて提案しました。実はこの大久保谷橋は秩父市道にしたもんですから、秩父市の許可が必要だということで、バンジージャンプを運営しているJOCという会社だったんですけれども、平成12年の8月に、いろいろ見積もりであるとか、規定であるとか、浦山ダムの許可もいただいて、実は秩父市さんにお願いをした経緯があります。古い資料が出てきまして、懐かしく思いました。  8月のお盆過ぎ、22日なんですけれども、担当課が観光課ということで、実はいろんな資料を持って観光課長、当時、今、秩父観光協会長であります田代勝三さんが課長、その上の観光部長は久那にお住まいの笠原豊一さんが部長さんでした。今でもよく覚えています。一担当者ではこの許可は出せないということで、実は秩父市議会の生活環境経済常任委員会に9月の議会で相談していただきますよという返事だったんです。その当時、この委員長が坂本文雄さん、メンバーが武藤貞一さん、逸見英昭さん、中村義一さん、内田修司さん、井上十三男さん、こういうメンバーで実は議会の合間に、このバンジージャンプ、どうしようかということで休憩時間に協議をしていただいたそうです。それで、こんな危ないスポーツを許可して間違いでもあったらどうするんだという意見が多くて、このバンジージャンプは没になってしまったんです。時期尚早かなということで、私も諦めてはいたんですが、この資料、実は持っていまして、引っ張り出したら出てきたんで、きょう紹介するんですけれども、跳ぶ人は承諾書を書くんです。何かあったときは自分の責任で跳びますよということで、足にゴムをつけて跳ぶんですけれど、担当者は決して押しません。自分の意思で跳ぶんです。ですから、市が場所を提供したから、県が場所を提供したからといって、県や市に責任が出てくるようなことはないんです。  そんな中で、三峰口周辺では、最近めっきり少なくなった、例えばお日待ちだとか、そういったお年寄り、地域の住民が集まっていろんなコミュニケーションをとる場が少なくなってきました。これはどこの地域でも言えることだと思います。それをみんなでお茶飲み会でもしようということで、暖かくなった5月から11月の第2土曜日に駅構内を借りまして、日だまり広場を実は開催しています。みそポテトをつくったり、時期には、つとっこをつくったり、町会長さん初め地域の方がみんなで集まって、そういったイベントをやっているんです。SLに乗ってきた乗降客の皆さんにも、おもてなしの心でそういった接待を実はしています。  先ほど観光部長のほうから、地域の協議会が必要だという条件が一つの中にあるという話を聞きましたが、何としてもこの企画をしたいと、地元の町会長さん初め地域の人も思っております。三峰のロープウエーが廃線になって以降、非常に閑散とした三峰口駅周辺、これをまた当時のにぎわいに戻そうと私は思っておりまして、よく説明をしていただければ、地域住民の人たちも協力をしていただけるんではないかなと思います。  先ほど受付の事務所とか駐車場、トイレ、これはもう完備してあります。例えば事務所はJAの荒川西支店というのがありましたけれども、あの建物も実は取り壊しの対象になっておりまして、まだ現存していますので、十分使えますから、壊してしまうと更地になってしまうので、JAさんにも協力していただいたり、秩父鉄道さんにも協力していただいて、駐車場、トイレ、こういったものを利用していただければ、そんなに大きな投資をかけずにできる事業だと私は思っております。  この白川橋ジャンプができましたら、今度は私は、先ほどの浦山ダムを左岸と右岸を交互にワイヤロープを張って、世界一のジップラインを夢見ております。浦山ダム、白川橋、ミューズパーク、こういったスポーツが点在すれば、本当にいろんな方々に秩父へ来ていただけると私は確信をしていまして、日本一はペタンクでとりましたけれども、世界一というのがまだ秩父にないので、世界一のジップライン、これをぜひやっていきましょう。  最後に、こういった誘致に向けて、久喜市長は現時点でどのような考えがあるのか、お尋ねしたいと思います。 ○副議長(落合芳樹議員) 当局の答弁を求めます。  市長。    〔久喜邦康市長登壇〕 ◎久喜邦康市長 この話を、私、実は11月11日に、記録ではいただいております。非常におもしろい企画だなというふうに思っており、何せ私、高所恐怖症でありまして、ですから何か背筋が冷たくなるような感じをしながら話を聞いていたと覚えており、また今、議員さんからの話も、そんなような気持ちで聞いておりました。  興味持つ方は、秩父というのはそのフィールドとしては最高だというふうに思います。落差があるということと、谷ということと、周囲の景観というところ、そしてまた使われない施設の有効活用等々、そういうさまざまなところから見て、よく研究されておりますので、一応昨年からこれは検討事項に入っておりますので、議員さんにもその専門の立場として、また地元議員としても、ぜひいろいろな形で応援をいただきたいというふうに思います。市のほうもできる限りのことをやらせていただいて、世界一ということの方向で、私も一緒になって協力したいというふうに思います。  以上です。 ○副議長(落合芳樹議員) 2番、江田治雄議員。 ◆2番(江田治雄議員) 市長、高所恐怖症。克服するために一番乗りで、市長、予約しておきます。大丈夫です。目をあけて跳べば大丈夫です。やはり苦手のものを克服していくチャレンジャーであってもらいたいです。私、二番手でいいですから、予約しておきますから、ぜひ。  いずれにしましても、このチャンスを逃すと、この会社はよそへ行ってやると思うんです。本当にこのチャンス逃したらできないと思います。ぜひいいスポーツで、みんなが楽しめるスポーツをひとつ目指していきたいと思います。  秩父振興に向けて、先ほど言ったようにある資源を有効に使っていく、こういったことを常に頭を使いながら、知恵を絞りながらやっていきたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いします。  以上で終わります。 ○副議長(落合芳樹議員) 暫時休憩いたします。    休憩 午前10時40分    再開 午前10時50分 ○副議長(落合芳樹議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  市政に対する一般質問を続行いたします。 ○副議長(落合芳樹議員) 18番、髙野宏議員。    〔18番 髙野 宏議員登壇〕 ◆18番(髙野宏議員) 皆さん、こんにちは。18番、清流クラブの髙野宏でございます。  本日は、お忙しい中、早朝より傍聴においでいただきまして、大変ありがとうございます。議場が近くなったということで、うちの地元も近くなりましたので、皆さんにおいでいただけるようになりました。大変感謝しております。  本日は平成29年最初の3月議会で、念願の新庁舎、市民会館が完成を迎え、最初の議会での一般質問をさせていただき、感激で身の引き締まる思いでございます。  思い起こせば6年前、秩父市の旧の議場のときに、私も3月議会で質問させていただきました。一般質問の2日目でしたので、これは震災とは違うんですけれども、3月9日の2日目の議会のときに、私の次の質問者、金崎議員だったと思いますけれど、そのときに11時45分、もうちょっとの時間に議場が揺れたんです。ささやかでしたけれど、揺れました。そのときには秩父市は震度2で、東北ではマグニチュード7.2の地震だったんですけれども、そういうことがありまして、その2日後、また、私たち委員会、旧庁舎の5階の委員会で、そのとき14時46分、その地震が起きたわけでございます。マグニチュード9.0、東北大震災です。そのときは私は、今まで生まれて初めてそういう恐怖感というのを大変感じました。きのうの荒船議員のお話ではありませんけれども、荒船議員は大変勇気のある人ですので、一番最初に率先して避難をされたんですけれども、私どもはちょっと臆病だったもので最後まで残っておりましたので、ガラスの割れた中を下までおりたわけでございます。また、庁舎の屋上が揺れているのを大変恐怖におののきながら見た覚えがございます。  また、うちへ帰って、うちもそのころは保育園をやっていまして、子どもさんがまだ保育園のほうにいました。その後、保育課のほうに、その日は子どもさんはどういうふうに帰ったのかといったら、親御さんがみんな迎えに来て、何とか連絡がとれたということで聞いたことがありますけれども、一番最後まで残ったうちの保育園の子どもで、夜の7時、本当に真っ暗な中、懐中電灯一つで子どもと保育士がいた思いもあります。そのとき、12時間の停電があったわけです。それでも、秩父市の場合は何とかやれたというのは、水道がとまらなかったということは大変安心があったんだと思います。水道がとりますとトイレにも行けない。本当に命にもかかわることでございますけれども、そのときの当時の水道部の皆さんには大変なご苦労があったんだと思います。その後、本庁舎、市民会館は使えなくなったわけですけれども、またそれで議会のほうも6年間は吉田のほうにお世話になりまして、皆さんに御礼を申し上げたいと思います。前置きが長くなりましたけれども、それでは通告に従いまして質問をさせていただきます。  大きい1番、秩父宮記念市民会館及び本庁舎建設について。きょうここに立てるのも、新しい庁舎が建ったからでございます。それにつきまして質問させていただきます。建設費の財源の推移についてお聞きいたします。今月をもって、この事業の全てが完成するわけでございますけれども、平成24年5月の基本構想のときの金額が49億円ということでございました。それから、消費税の問題、いろいろな交付金の問題等もございまして推移していくわけですけれども、平成26年2月の実施設計時の58億円、また平成26年8月の実勢価格ということで65億円、そして最終となります平成28年9月、昨年の9月です。最終契約価格ということで65億3,000万円と推移してきたわけでございますけれども、ここで最終的な建築費の財源についての詳細をお聞きしたいと思います。  また、きょう答弁していただきます井上地域整備部長には、平成22年のふるさと学習センター構想から、秩父宮記念市民会館及び市役所本庁舎建設事業の全てにかかわり、事業の完成を今月見とどけていただいて、今月をもって勇退されるということでございますけれども、この間の経緯等をお聞きできたらと思っております。よろしくお願いいたします。  次に、2、子育て支援について。子育て支援については、今議会ではたくさんの議員の方々、同僚議員の方々も質問をしておりますので、重複しない程度で答弁のほうはお願いできればと思います。  (1)、教育・保育施設について。この教育というのは幼稚園のほうですけれども、小学校ではございません。以前には、乳幼児の施設は幼稚園、保育所、私立の保育園等があったわけでございますけれども、現在はさまざまな形態の施設があります。子育て支援ということで、保護者が働きやすい、また預けやすいような施設に変わっているとお聞きしますけれども、施設についてどのようなものか、お聞きしたいと思います。  また、これはきのうの出浦議員の話にありましたけれど、29年度4月の利用状況について、これはきのうお聞きしましたけれども、それから、病中・病後児保育、また緊急一時保育等の当市での取り組みの現状についてお聞きいたします。  それから、年度途中の入所者への対応は。産休明け保育、また育休明け保育についての対応についてお聞きしてまいりたいと思います。  続きまして、来年度の予算、今回出ておりますけれども、ふたば幼稚園、秩父さくら保育園、幼稚園、の認定こども園移行、また秩父こども園園舎移転の予算が7億5,000万円計上されております。今後の施設の状況、また他の施設もございますけれども、秩父市の認定こども園移行状況、それと秩父市立幼稚園、秩父市立の保育所の今後の状況等をお聞きしたいと思います。  続きまして、星の子教室、中村の札所16番の前にあります。旧中村保育所の跡地に通所施設の星の子教室がありますけれども、大変環境のいい場所に、そろそろ桜ももう少しで咲く、大変園庭がきれいな場所でありますけれども、前の中村保育所から引き続いて、皆さんもご存じのように中村保育所は随分古い保育所でございましたけれど、その保育所からまた引き続いて現在も使用しております。耐震の関係、いろいろな使用状況の関係につきまして、状況についてお聞きしていきたいと思います。  続きまして、2番、子育て支援事業。秩父市で現在行っている子育て支援事業の状況について、ただいま江田議員の質問にもございました。いろんな子育てサロン等もございますけれども、いろいろ国からおりている支援事業、また県から来ている支援事業等があります。そういう事業について、状況をお聞きしたいと思います。  また、秩父市独自でこれから子育ての支援をしていこうというような計画等がございましたら教えていただきたいと思います。  それと、秩父市での産科医療の現状と今後の状況をお聞きしたいと思います。昨年の状況等も議会のほうでもお聞きしております。また、今後どのようになるかということも、市長も一生懸命産科のほうにつきましては、苦労してあちこちに行ってお医者さんを探してきたりということもやっておりまして、状況はよくなっているという説明を受けておりますけれども、ある方の配っているビラなんかによりますと、秩父市での子育て事情は危機的状況にある。産婦人科医の不足は深刻である。子育てに希望を持てない秩父に未来はないとかという、堂々と書いてある文章を拝見したことがございますけれども、そういうこともありますんで、こういう状況をお聞きしたいと思います。  続きまして、(3)、秩父地域高校通学費助成についてお聞きいたします。来年度の予算につきまして、1,000万円、秩父市の高校生の通学の定期券補助金ということで予算が上がっております。今までなかったことで、これからの子どもたちのために、高校以上になるとやっぱりお金がかかるということもございますので、大変いいことだと思いますけれども、それを私の考えなりに一歩進めていただきまして、秩父郡市内1市4町の高校生について、今、郡市内には4つ高校があります。秩父高校、秩父農工科学高校、小鹿野高校、皆野高校。今入学の試験が終わりまして、まだ発表までなっていませんけれど、募集状況で大変厳しいところもございます。秩高でも、ことしは定員を割れている状況でございます。また、農工科学のほうは毎年ではないですけれども、それでも定員を割れている学科もあるということ。また、小鹿野高校、皆野高校につきましては、小鹿野高校が定員の73%、皆野高校に至っては41%ということで、大変厳しい状況で、秩父地域におきましては秩父東高校が閉校になったといういきさつもございます。1市4町で、これはしっかりと私たちも高校というものを存続させていただかなければいけないと思いますので、ぜひこの4校に通っている秩父郡市の人には、交通費は全額補助してもいいのではないかというような考えもございます。そういうことについてお聞きしたいと思います。これは、定住自立圏構想でやっていただければいいんじゃないかと思っております。それについてお聞きいたします。  次に、大きい3番です。番場通り周辺整備について。西武秩父駅も、ここから皆さん見えるように温泉施設も完成に近づいております。大変すばらしいものができました。また、御花畑駅から秩父神社へのアプローチの道路として、また門前町としての番場通りの整備は観光秩父に欠かせないものでございます。大分整備もしていただいております。インターロッキング、また駐車場等も整備をしていただいておりますけれども、きょうも朝通ってきましたけれども、電柱がやっぱり気になります。よく見ますと、番場通りも昭和のレトロな商店街というような感じで、大変すばらしいものがあります。ぜひとも、技術的に難しいんでしょうけれども、電柱をとって、もうちょっと観光客の皆さんが気持ちよくあそこを散歩できるようなことができないか、検討していただけるか、お聞きしたいと思います。  続きまして、最後に4番、街路樹、歩道の植栽について。昨日、冨田議員が街路樹の必要性、植栽の必要性を強調しておりましたけれども、ちょっとそれとは意味が違ってしまうかもしれないんですけれど、私のほうは地元の宮側、道生、中村に続きます公園橋通りの植栽、街路樹について、ちょっとお話をさせていただきます。  今、あれはアカシアでしょうか、ニセアカシアでしょうか、街路樹が立っているんですけれども、あれが住民からすると大変迷惑な木なんです。これから花が咲いて、毎日白い花が落ちて、それでまた、夏、秋になりますと葉っぱが毎日落ちる。あそこの通りの住民の方は、一番最初にすることは、朝、歩道に出て、歩道の花のかすとか、また葉っぱを掃いて、それが一日となるわけです。それが毎日、毎日続くわけですけれども、あの街路樹も大分大きくなって古くなって、大分見ばえも悪い。また、根が張りますので、歩道のほうも大分でこぼこして、バリアフリーという観点でなく、大変みっともないようなところになっております。また、歩道の植栽、サツキでしょうか、あれは花が咲いて、きれいなんですけれども、それをいつも手入れをしていればきれいなんですけれども、また花が終わって、夏になりますと雑草のほうが多くなってまいります。大変みじめな、どこかの荒れ地に行ったような形になってしまいますけれども、なかなか住民の方もそこまではできませんで、県のほうでも業者のほうが年に2回ぐらいは整備はしているようでございますけれども、大変見づらいと。また、あそこは散歩道になっておりますので、犬のトイレになっている状況もございます。あそこに散歩をしながら犬がトイレを済ませるというような状況のところもあるんですけれども、これについてどのような。あれは県道ですので、県の管轄かと思いますけれども、市のほうでもこれを考えていただくように検討していただければと思います。  これで壇上での質問は終わりました。次は質問席にて質問させていただきます。ありがとうございました。 ○副議長(落合芳樹議員) 18番、髙野宏議員の市政に対する一般質問に対し、当局の答弁を求めます。  地域整備部長。    〔井上雄二地域整備部長登壇〕 ◎井上雄二地域整備部長 1、秩父宮記念市民会館及び本庁舎建設について、まず建設の経過についてご答弁申し上げます。  今から7年前、平成22年当初となりますけれども、以前から耐震性能に問題があり、老朽化が著しかった旧秩父市役所本庁舎及び秩父宮記念市民会館の耐震、老朽化対策の検討を(仮称)ふるさと学習センターの設立により、公共施設の再配置等を含め総合的に検討してまいりました。しかし、平成23年3月11日の東日本大震災で両施設が使用できなくなるという緊急事態を受けまして、市役所本庁舎及び秩父宮記念市民会館の耐震対策を優先させていただくことになりました。市役所内部における検討はもちろんですが、広く市民の意見を聞くため秩父市役所本庁舎等建設市民会議を組織し、耐震、老朽化対策の方法や建設地、規模や機能について議論していただきました。また、市議会におかれましても、市役所本庁舎及び市民会館建替え調査特別委員会が設置され、両施設のあり方について検討が進められてきました。  そして、平成23年12月には、市として、市役所本庁舎及び市民会館を現在の市役所本庁舎の位置に合築して建て替えるという内容の建設基本方針を策定いたしました。その翌年5月に、建設基本構想が策定され、市民を守る「あんしん」、自然環境に「やさしい」施設となることを目指し、本庁舎はコンパクトに、市民会館は充実させることを建設のコンセプトといたしました。その後、設計段階へと進みましたが、市民のご意見、ご要望を設計に生かすため、市民ワークショップや市民会館利用団体等懇談会を開催し、平成26年2月には建設における実施設計をまとめ上げることができました。  折しも、東京オリンピックの開催決定、そして震災復興、建設労働者不足等の影響により、建設発注者にとりましては、秩父市にとりましてはということでございますが、経験したことのない受難の時期を迎えました。当時建設事業費、先ほど議員ご指摘のとおり約49億円と想定いたしましたが、2度にわたる事業費の見直しの中、事業費はおよそ16億円増加したものの、市の将来負担額は、逆に1億5,000万円の減額を図ることができました。大変有利な合併特例債の増額や、新たな国の補助金制度の活用が図られましたということでございます。2度の入札を行い、ようやく平成26年12月25日に本体工事契約の締結を行うことができました。また、昨年9月にはスライド条項対応及び環境対策工事等による変更契約も、秩父市議会のご承認を賜りまして、本日を迎えることができました。  続きまして、3番の番場通り周辺整備につきましてお答えいたします。市道中央500号線、通称番場通りは、西武秩父駅、御花畑駅から秩父神社へ向かう表参道通りとして観光面等で欠かせない重要な路線であることは承知しております。議員ご質問の無電柱化につきましては、歴史ある町並みの景観や観光に良好なまちづくりが形成されることと考えております。無電柱化の方法といたしましては、電線の地中化や地中化以外の裏配線、軒下配線等の方法が考えられます。電線を地中化する方法では、道幅も狭く、歩道もないことから、施工が可能か、また裏配線、軒下配線等におきましても、沿線住民の賛同、ご協力も必要になりますし、解決しなければならない問題が多くございますので、関係各機関と研究、検討してまいりたいと考えておりますので、ご理解いただきたいと存じます。  次に、4の街路樹、歩道の植栽につきましてお答えいたします。県道秩父停車場秩父公園線の街路樹の植栽につきましては、埼玉県にお聞きしたところ、秩父駅前から秩父公園橋間の約990メートルの両側に高木のイチョウ、ハリエンジュ等約80本と低木のサツキ、ドウダンツツジ等が植栽されております。管理につきましては、高木の剪定及び低木の刈り込みが年1回、低木の除草を年2回実施しているとのことでございますが、議員ご指摘の高木が大きくなったり、枯れている木もあり、また夏から秋にかけて花や枯れ葉が落ちたり、低木の植樹帯の雑草が伸びたりしているとのことですので、景観的にもよくない状況を伝え、対応をお願いするよう働きかけていきたいと存じます。  また、歩道等に放置される犬のふんについてでございますが、市報3月号でも狂犬病予防注射の案内とあわせて、ふんの持ち帰りについて啓発を行ってまいります。さらに、啓発看板の配布や設置、回覧など検討してまいりたいと存じます。  最後になりますが、髙野議員様から、私の胸を打つ感無量となるようなご質問をいただきました。庁舎と市民会館、ようやくできました。これも議員様のご協力、また市民の皆様のご理解、ご協力と思っております。秩父市役所本庁舎及び秩父宮記念市民会館建設工事が完了いたします。100年先まで秩父市民の共有の貴重な財産として活用されるものと信じております。伝統の継承と発展、そして新時代にふさわしい、市民を守る「あんしん」、自然環境に「やさしい」施設の誕生と思っております。大変ありがとうございました。お世話になりました。  以上でございます。 ○副議長(落合芳樹議員) 福祉部長。    〔岡田啓介福祉部長登壇〕 ◎岡田啓介福祉部長 ご質問2の子育て支援について、髙野議員様から多岐にわたりご質問いただきました。一つ一つ答えていきたいと思います。  まず、幼稚園、保育園等の施設区分及び形態についてでございますが、大きく分けまして、幼稚園、保育園、認定こども園、地域型保育事業がございます。幼稚園とは、学校教育法により定められた、幼児を保育し、適当な環境を与え、その心身の発達を助長する施設で、満3歳から小学校就学の年までのお子さんが対象になります。  保育園とは、児童福祉法により定められた、保護者の委託を受けて、保育を必要とするその乳児または幼児を保育する施設で、生後57日から小学校就学の年までのお子さんが対象となります。  認定こども園とは、就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律に定められた教育、保育を一体的に行う、いわば幼稚園と保育園の両方のよさをあわせ持った施設で、生後57日から小学校就学の年までのお子さんが対象になります。  地域型保育事業とは、市町村による認可事業といたしまして児童福祉法に位置づけられ、認可定員が19人以下の施設で、生後57日から2歳までのお子さんが対象となります。  次に、平成29年4月の利用状況の現状でございます。細かく説明させていただきます。公立幼稚園3園では、新規入園者数21人、在園園児数見込みは68人でございます。保育園は、公立、私立合わせて14園で新規入園者数は160人で、在園児童数見込みは938人になります。認定こども園は2園で新規入園者数48人で、在園児童数見込みは210人、地域型保育事業は2園で新規入所者数は6人で、在園児童数16人でございます。  次に、緊急保育についてでございますが、病中・病後保育につきましては現在行っておりませんが、今後、実現に向けて引き続き検討を重ねてまいります。一時保育を行っている施設につきましては、現在市内で3施設ございます。そのうち公立の花の木保育所では、1日当たり5人を定員といたしまして、1人1日2,000円の保育料でお預かりをしております。利用希望日の1か月前から予約を受け付け、初めての利用者につきましては事前に面談を行い、事故防止等に努めております。  次に、年度途中の入所希望者への対応についてでございますが、随時相談、申し込みを受け付けております。入所希望日の前の月の1日を締め切りとしまして、締め切った後に翌月の入所調整をさせていただいておるところでございます。  次に、今後の施設の状況についてでございます。まず、公立幼稚園につきましては、各園の状況により対応していきたいと考えております。公立保育所につきましては、原谷保育所が平成29年3月31日をもちまして閉所となりまして、平成29年度からは5園となります。私立保育園につきましては、かみたのこども園が今後認定こども園に移行する予定がございます。  次に、認定こども園への移行についてでございますが、秩父市内の全ての私立幼稚園が、今後認定こども園に移行することを希望しております。また、公立である吉田幼稚園と吉田保育所も、既に3歳から5歳児までは合同保育を行っており、また施設も同一敷地内であること等を踏まえまして、今後認定こども園化に向けた取り組みを進め、より円滑で効率的な運営を目指していきたいと考えております。  次に、星の子教室の施設の現状と今後の方向性についてでございます。星の子教室は、昭和39年に建築された旧中村保育所を必要最小限の改築、修繕を行い、運営をしております。老朽化が進み、ご不便、ご不自由をおかけしながら利用者の皆様にご利用いただいているところでございます。  こうした中、今年度、星の子教室のニーズや課題等を把握し、今後の運営に役立てるためアンケートを実施いたしました。ご協力をいただきましたアンケートからのご意見、ご要望を踏まえ、平成29年度以降、施設の建て替え及び事業主体を市直営、民営化等々を含めまして、ご利用していただく方にとって安心して利用できるだけの療育施設になるよう検討してまいりたいと考えております。  次に、子育て支援についての市の独自の施策についてご案内をいたします。現在、教育委員会保健給食課所管で子育て支援学校給食費助成金支給事業、こども課並びに教育委員会の教育総務課及び学校教育課所管で多子世帯保育料軽減事業がございます。そのうち、子育て支援学校給食費助成金支給事業につきましては、市内在住の学校教育法に規定する小学校及び中学校並びに特別支援学校の小・中学校部までに在籍している児童または生徒の保護者に対しまして、学校給食に要する経費の一部を助成しておる事業でございます。  また、多子世帯保育料軽減事業につきましては、市内在住の幼稚園、保育所に通われているお子さんのうち、第1子、第2子の年齢に制限なく、ゼロ歳から2歳までの第3子以降の保育料無料、3歳から5歳児までは第3子以降保育料半額に軽減する事業を行っております。  今後につきましては、他市町村の動向を踏まえつつ検討してまいりたいと思いますので、よろしくお願いします。  以上でございます。 ○副議長(落合芳樹議員) 保健医療部長。    〔笠原明彦保健医療部長登壇〕 ◎笠原明彦保健医療部長 子育て支援事業に関連して、秩父圏域内の産科の現状と今後についてお答えいたします。  市内の産科診療所には、埼玉医科大学病院から週1回、埼玉医科大学総合医療センターから週2回、当直日勤の産科医を派遣いただいているほか、市立病院から助産師2名の派遣をいただいて、月に50件程度、年間で600件程度まで分娩受け入れが可能となる体制を整えていただいております。  平成28年1月から12月の間の市内の産科診療所に分娩取扱件数を確認したところ、圏域内451件、圏域外75件とのことでした。産科診療所に里帰り出産の受け入れ態勢をお聞きしたところ、月の予定数が50件未満であれば、秩父圏域内の患者を優先し、予約状況を見ながら受け入れているとのことです。平成28年中は、お断りすることなく里帰り出産も対応いただいております。今後も産科診療所と派遣元の埼玉医科大学病院、埼玉医科大学総合医療センター、市立病院、関係する埼玉県、秩父郡市医師会との連携を密にして、現在の体制を維持するための支援を継続してまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○副議長(落合芳樹議員) 市民部長。    〔横田好一市民部長登壇〕 ◎横田好一市民部長 続きまして、大きな2の(3)、秩父地域高校通学費助成についてお答えいたします。  議員のご指摘のように秩父地域にある高校4校については、志願者の定員割れの状況が見られ、先週に行われました入学試験では、4校全体での競争倍率は0.846となっております。  ただいまは通学支援の強化についてご意見をいただきましたが、市では公共交通利用促進の観点から、「乗って守ろう公共交通」というキャッチフレーズのもと、高校生を対象としたバス通学定期購入補助事業も展開してまいりました。  平成29年度予算要求の中では、バス通学定期補助の拡充と、新たに鉄道定期補助も加えた補助実施を計画させていただきました。補助制度の概要につきましては議案質疑の中でお答えいたしましたが、この制度の検討過程において、地元高校へ通う生徒も対象になるようにとの市長の強い意向もあり、対象範囲を大きく広げております。バスでは定期月額1か月6,000円超えからですので、1区間、1か月の利用から補助対象となり、鉄道では年度内で2万円超えからですので、通年利用していただくことで、大部分の方が補助対象となる制度となっております。  この事業は公共交通利用促進の契機となればとの支援でございますが、秩父地域の高校を選択される生徒数の増加へとつながれば、秩父地域の高校存続への一助ともなるものと考えております。  なお、定住自立圏でという意見でございますが、今後検討してまいりたいと思います。  以上です。 ○副議長(落合芳樹議員) 18番、髙野宏議員。 ◆18番(髙野宏議員) ただいま各般にわたりまして答弁いただきました。ほとんどこちらが希望していたような答弁をいただきましたので、再質問等はないんですけれども、少しやらせていただきます。  番場通りにつきましては、いろいろ施工上の問題もあると思いますけれど、検討、研究していただいて、ぜひともよい方向で持っていっていただければと思っております。  それと、あと植栽、街路樹につきましては、何か違う木にかえるとか、そういういい方法を見つけていただきまして、やっぱり緑というのは必要なものでございます。それにつきましては、いろいろ秩父市の木でありますと、カエデとか、どっちにしても葉っぱは落ちるものでございますけれども、イチョウとか、秋の紅葉にもきれいに見られるような街路樹にかえていただければすばらしいんではないかと思います。余り広がらないようなもので、観光に来ていただく方にも見ていただけるような街路樹をつくっていただければ幸いだと思います。  また、定期券につきましては、今後、ますますよい方向で持っていっていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。  最初の市民会館の建設につきまして、以前いただいた市役所本庁舎建設内容という本に書いてありまして、建設費の財源ということで、合併特例債が32.5億円、基金が22.4億円、補助金が8.5億円、一般財源が1億9,000万円ということで、計65億3,000万円です。その中で、秩父市の負担ということで、合併特例債償還額9億7,000万円で、基金が22億4,000万円、一般財源が1億9,000万円で、計34億円と書いてありましたので、65億3,000万円のこの建物が実際には秩父市の負担は34億円でできたということでよろしいかどうか、それをお聞きします。  それで、34億円でできたとなれば、秩父市民にとっても大変これは喜ばしいことではなかったかと思いますけれども、それでよろしいんでしょうか。お聞きします。 ○副議長(落合芳樹議員) 当局の答弁を求めます。  地域整備部長。 ◎井上雄二地域整備部長 議員ご指摘のとおりでございます。 ○副議長(落合芳樹議員) 18番、髙野宏議員。 ◆18番(髙野宏議員) ありがとうございます。それでは、皆さん、市長、当局の努力のおかげだと思って、大変うれしく、これから長く使わせていただきたいと思います。  それでは、質問のヒアリングにはなかったんですけれども、今回の3月の議会というと、どうしても震災の関係ということがクローズアップされてしまうんですけれども、昨年の6月の議会のときに、私、熊本地震が起きまして、そのときにその後のNHKの「クローズアップ現代」で、静岡大学の防災総合センターの岩田教授とか、そういう専門家を招いて意見を聞けばいいんではないかという質問をさせていただきました。防災拠点の重要性とかというのをやっておりますので。そうしたら、2月15日ですか、早速呼んでいただきまして、大変すばらしい講演をいただきました。  以前も群大の片田教授を呼んでいただきましたときに、釜石の奇跡ということで、あれは奇跡ではなくて、実際に教育をしていたからああいうことになったということで、そういうことを聞いております。学校教育と防災、特に片田先生の場合は釜石の小中学校に防災の教育をしていたということで、中学生は小学生また高齢者を守るという教育を長年にわたりたたき込んでいったということであります。また、その小学生、中学生が大人になったときに、それは絶対に活用されるものであるということであります。これはヒアリングしていないので、答弁は結構ですけれども、秩父市でもそういう教育をこれからやっていって、何しろ自分の身は自分で守るということでございます。  それで、先日の岩田教授のときにも、自分で自分を守る。自助。また、共助ですか、地域が守る。それを応援するのが公助ということで言っておられました。ぜひとも公助をしっかりしていただいて、私どもは自助、共助、これから頑張ってまいりますけれども、それを応援していくのは、その後ろについた公助でございます。先般の会議でも言っていましたけれども、自衛隊の方が一生懸命握り飯をつくっていた。それをずっと被災者という方が並んで待っていたと。みんな被災者になってはいけないということ、被災者ではない。被災者というのは、自助、共助ということでみんなで頑張らなきゃいけないのに、いつでも被災者になってしまうのはまずい。皆さん、頑張りましょうということが大変心に残りました。それにつきまして、今度の庁舎。  もう時間がありませんので、最後に市長に伺います。防災の拠点ということで、この新庁舎、市民会館をつくっていただきました。この6年間、多くの市民の方々が大変不便を強いられたわけでございます。それが今完成をしまして、ここにしっかりした秩父市の防災の拠点となる市庁舎、市民会館が完成しました。いろんな意見もございましたけれども、私は市長の迅速な決断に敬意を表します。財政難の中、学校の耐震化と市庁舎、市民会館の建設が無事に図れたということ。市民の安心安全が図れたということに対して、市長並びに市当局の皆様には、この努力に対して感謝いたしたいと思います。前の市庁舎、昭和37年でしたか、つくられた。私が小学校の3年ぐらいのときに、今の市長のおじいさんの文重郎さんのときにつくられた市庁舎です。その前は番場通りにありました木造の庁舎も覚えておりますけれども、すごい大きな市庁舎をつくられたときに、私たち子どもながらに大変すばらしいものだ。また、市民会館も42年ですか、あれから市庁舎が55年、市民会館も50年以上たったわけでございますけれど、ここに新しく、またこの100年をここに託せる、安心を託せる市庁舎、この建物をつくられたということに対して、一番今感慨深く思っていらっしゃるのは市長だと思いますので、その市長の思いをここでお聞きいたしたいと思います。また、防災関係につきましても、またお話しいただければと思います。よろしくお願いいたします。 ○副議長(落合芳樹議員) 当局の答弁を求めます。  市長。    〔久喜邦康市長登壇〕 ◎久喜邦康市長 髙野議員から、大変心温まる、また詳細にわたっていろいろご心配いただいている内容等々拝聴いたしまして、私も井上部長と同じように本当に胸が熱くなるような思いがございます。  被災したとき、ここで経験した議員が多いわけですが、経験していない議員もここにはいらっしゃいますけれども、あの思いというのは、やはり言葉では尽くせない、言いあらわせないものがございます。まさに自分の命をかけるような、そのようなときだったというふうに思います。そういうところの中で、建設に当たっては、やはり市民と、そしてまた議員さん含めた、またいろいろな町会長等々、さまざまな団体等々、地元町会等々、そういうところからいろいろなところを総合して、そういう流れの中で庁舎建設というところに進むべきだというふうに私は判断をいたしました。  市長が先頭切ってやるんだ、やるんだということじゃなくて、皆さんからの、いわゆるボトムアップという流れの中でこの建設というのが進んでいかなければいけない。トップダウンではなくという意味なんですが、そういうところが自分の頭に描いていた流れの順序の中で建設が進んできたというふうに思います。  ただ、今、思い返してみると、非常に心配だったのは、やはり何といっても、今、井上部長の答弁のとおり、落札されなかったということで、再三再四行い、そして平成26年の12月25日、大成が落札していただいたという。あのとき本当に私もうれしく、また安堵したところでもございます。  また、その後、建設のほうも、まだ始まらないのか、まだ始まらないのかというふうな思いもありましたけれども、つち音が響いていく中で、建設が毎日、毎日できてくると、やはり私も非常に楽しみだというふうに思いますし、きょうは傍聴、たくさんの方がいらっしゃっていますけれども、皆さんもみんな同じ思いだというふうに思います。  この議場に立ったときに、この議会、これが最高意思決定機関として秩父市並びに秩父地域全体の、いわゆるコントロールタワーになっていくという、そういうところになるわけで、そういうところのロケーション自体も、私も、今ごらんのとおり武甲山もしっかり見えますし、西武秩父駅、ロケーション的にも最高のところで、落ちついた気持ちで政治的な判断ができるというふうに思っています。  そういう流れの中でも、昨日の全国山・鉾で熊本に行きましたけれど、益城町、そこでは庁舎というふうな問題もあったし、実際にああいう現場を見たときも、市の職員を派遣したときでも、やはりこの建設というのは絶対やらなくちゃいけないなというふうに改めて思いました。一時、分庁で、このまま行くという考え方もあるし、議員にも一部そういう考えを持つ方も、現在も持っている方も知っております。そういうところの中でも、私のいろんなボトムアップの考え方の中で、この判断は間違っていなかったなというふうに思っています。  いろいろうわさというか、私の耳に直接言っていない言葉の中でも、建設費というのは一つのいろいろな市民の間の話題になっているところもございます。確かに議員が言われるように34億円という金額ということなんですが、実際にお金をどの程度起債して起こっていったかという、きょう調べました。実際のお金の流れの今後の方向性です。数字を言いますので、ご記帳いただきたいと思うんですが、起債は、6本起債していますし、借入金額が34億4,880万円という借入金額でございます。これは、5年から25年という起債の流れの中の数字で、総額が34億4,880万円。大体34億円に近いところの数字になってきているわけです。実際に市民負担が当然ここに30%、合併特例債ですので、それを引きますと9億7,464万円なんです。これ総額です。これを10年から25年というところで、市民負担の割合、これは平均にならしますと5,432万2,000円です。1年間で5,400万円でこの建物ができているんです。今回上程している、3月1日に上程している金額、一般会計、特別会計、企業会計等々全部含めると517億円で議員さんに上程させていただいております。そのうちの5,400万円。これから20年間、マックス20年間払っていくわけです。5,400万円で、これからのこの庁舎というのを運営していくということで、私はこの金額からしても適切な判断をしているというふうに思います。一部いろいろなところで、この高い金額云々とかいう話がありましたけれど、5,400万円で、これから市民を守り抜く司令塔ができる。文化殿堂のこの施設ができたということ。これはすごいことだというふうに私は自分なりに思いまして、この判断は正しかったし、またそれを応援していただいた議場の議員さん含めて、市民の皆様含めて、いろいろな地元、団体等々含めて、これを応援していただいたおかげだというふうに思います。私はその先頭に立って旗振ったということだけで、やっぱり皆様方が適切に応援していただいた成果だと思い、議員さん並びに市民、団体等々さまざまな方々に感謝したいというふうに思いますし、また、これをしっかり市民を守り抜いていく文化の殿堂、この施設をこれから100年続けていくという、そういうふうな運営、充実、発展というところを目指すというところが今後必要なところだというふうに思います。  以上でございます。 ○副議長(落合芳樹議員) 18番、髙野宏議員。 ◆18番(髙野宏議員) 大変ありがとうございました。強い思いが感じられました。  議員も実際にあのときの地震を経験しており、安心安全の大事さをわかっておると思います。また、議会においての建設の特別委員会が荒船委員長を通じて、3年以上にわたりまして持たれて、こういう計画に参加させていただいたということは、議員としても光栄だったんじゃないかと思っております。また、市長さんには、これからまだ私たちもいろいろ託したいところもありますし、お願いしたいところもたくさんありますんで、4月以降もぜひ頑張っていただきたいと思います。  これにて終わります。 ○副議長(落合芳樹議員) 暫時休憩いたします。    休憩 午前11時44分    再開 午後 1時00分 ○副議長(落合芳樹議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  市政に対する一般質問を続行いたします。 ○副議長(落合芳樹議員) 3番、清野和彦議員。    〔3番 清野和彦議員登壇〕 ◆3番(清野和彦議員) 皆さん、こんにちは。3番、清野和彦です。  本日は、お忙しいところ、傍聴にお越しいただいた皆様、まことにありがとうございます。また、この3月議会からインターネットによる市議会の映像配信がスマートフォンやタブレット端末からもごらんになれるということで、より多くの方に秩父市議会を身近に感じていただけるのではないかと考えております。議場も新たになり、より真剣で、より開かれた議会となるように、私も力を尽くしていきたいと考えております。  それでは、今回も、命と自然が一番大事にされる本当に豊かな秩父を市民の皆さんと一緒につくるという思いを込めて、一般質問をさせていただきます。  1、森林とともに生きる秩父市のこれからについて。秩父市の宝である森林を育て、守り、生かすために4点質問をさせていただきます。  (1)、栃本市有林200年生の森づくりについて。新聞各社でも取り上げられている秩父市旧大滝村栃本の市有林での200年生の森づくりは、神社や仏閣といった文化財の補修などに必要な大径木を育てるための、いわゆる超長伐期施業への挑戦として全国でも特筆すべき事業であると考えております。日本の寺社建築がある限り、必ず大径木は必要になります。この栃本市有林での200年生の森づくりが秩父産木材のブランドの構築を牽引するような事業になるのではないかと考え、大いに期待するところです。そして、このような財産を残してくださったたくさんの郷土の先輩方に深く感謝をいたすところです。  昨日の荒船議員からの質問でも、この200年生の森づくりについての考え方や事業の実施の工程の概略などが確認されました。この未来へつなぐ200年生の森づくりを実現するためには、それを可能にする技術や知見を持った人材の確保がかなめではないかと考えます。質問ですが、現実的にどのように人材を養成していくのか、確保していくのか、考えを教えてください。  (2)、森林の公益的機能の発揮について。近年、気候の変動の影響による災害が激しさを増しています。また、人口減少や高齢化によって適切に管理されない土地がふえることや、インフラの老朽化と維持管理のコストがふえる中で、自然と人が寄り添って災害に対応する。生態系を用いた防災、減災、生態系が持つ機能を積極的に活用するグリーンインフラストラクチャーという考え方が注目され、政府も環境省を中心に普及啓発を行っています。  秩父市での生態系の力を生かした防災、減災の取り組みとして、保安林を初めとする森林の保全、再生が挙げられます。保安林を初めとする森林の保全、再生は、土砂崩れなどの山地の災害の防止や土壌の保全、水源の涵養などの面で、防災、減災の機能を発揮します。また、手入れが不足している杉、ヒノキなどの人工林を通常の10本中3本ぐらいを切る30%の間伐よりも多い、5本から6本くらいを切る50%から60%の間伐である強い間伐、強度間伐をすることで、林の中の下草、下層植生の回復を早めるとともに、杉、ヒノキなどの針葉樹と広葉樹がまざった森林である針広混交林化への遷移を促して緑のダム機能を発揮させることが、山地の災害の防止や土壌の保全、水源の涵養のために重要であるという研究もあります。  質問ですが、秩父市としては、山地の災害の防止や土壌の保全、水源の涵養といった森林の公益的機能の発揮について、具体的にどのような事業を行っているでしょうか。  (3)、木育の推進について。子どもたちを初めとする全ての人々が木と触れ合い、木に学び、木と生きることを学ぶ活動である木育について、秩父市が自治体として推進することを公式に発表した、埼玉県で初めてのウッドスタート宣言から2年がたとうとしています。この2年間で、誕生祝い品事業や秩父木育円卓会議の開催、また市内では木のおもちゃで子どもも大人も楽しむ催しなどが開催されてきています。埼玉県内でいち早く木育を本格的に取り組むことを決めた秩父市として、市内に木育ルームを常設して設置することなどがふさわしいのではないかと考えますが、今後、木育のさらなる推進に向けて、秩父市としてどのような計画を持っているか、教えてください。  (4)、観光分野での森林の活用について。農林水産省は平成29年度の予算として、農山漁村において日本ならではの伝統的な生活の体験と地域の人々との交流を楽しむ農山漁村滞在型旅行、農泊をビジネスとして実施できる体制づくりや地域に眠っている資源を魅力ある観光のコンテンツとして磨き上げるための取り組み、古民家を活用した滞在施設、農林漁業の体験施設などの整備を一体的に支援するため、農山漁村振興交付金に農泊推進対策を新設しました。この農泊推進対策によって、ソフト、ハード対策を一体的に支援する方針であるとのことです。また、森林の持つ保健、レクリエーションの場としての魅力を山村地域の活性化に生かしていくための手段として、森林セラピーやグランピング、森のコンサートや野外音楽フェスなどの森林サービス産業が注目されています。秩父市としても、観光分野での森林の活用といった森林空間が生み出す五感の恵みを質の高いプログラムとして提供するような取り組みをより一層推進してはどうかと考えますが、市の考えはいかがでしょうか。  大きな2番、多様な人が生き心地のよいまちづくりについて。社会は多様な個性を持つ人によってできています。これからのまちづくりを考えるに当たって、人間の多様性を包み込む地域の力、コミュニティーの力が必要だと考えています。そのことがいろんな人が生き心地のよいまちの実現につながると感じています。今回は、多様な人が生き心地のよいまちづくりに向けて、2点質問をさせていただきます。  (1)、ユニバーサルデザイン化の推進について。平成26年6月の秩父市議会にて、秩父市のユニバーサルデザイン化に関する請願が全会一致で採択されました。全てのできる限り多くの人にとって暮らしやすいまちづくりを進めるために、さまざまなまちづくりの場面においてユニバーサルデザイン化の推進は念頭に置くべきと考えます。  質問ですが、先ほど申し上げた秩父市のユニバーサルデザイン化に関する請願にある障がい者トイレの増設、改善、児童・成人用ベッドの設置、手すりの増設、立っておむつがえができる台の設置、バリアフリーマップの改訂と観光誘客への活用、歩道等のバリアフリー化の長期的、継続的な推進について、請願の採択から3年を迎えようとしていますが、それぞれどのように進んでいるか、具体的な事業に即して教えてください。  (2)、重度心身障がい児(者)への支援の推進について。先ほどのユニバーサルデザイン化に関する請願には、肢体不自由児童生徒、肢体不自由者が利用できる医療的ケアを含む施設の整備充実についての要望が含まれています。同様の要望は、毎年、埼玉県秩父特別支援学校、秩父手をつなぐ育成会から、秩父地域の1市4町の首長宛てに提出されている障がい者活動施設の増設について(お願い)の中に、医療的ケアを必要とする肢体不自由児を含む本校の児童生徒全員が卒業後不安なく過ごすことのできる日中活動の場について、計画的に施設の増員、増設を行っていただくことを要望いたします。医療的ケアを必要する生徒は、3年後、順次卒業し、日中活動の場を求めておりますという旨で提出されていることと思います。  現在秩父市では、重度心身障がい者通所施設として、ふぁいん・ユーが運営されており、先日視察をさせていただきました。しかし、医療的ケアを必要とする方々がこれから順次特別支援学校を卒業していくことを考えると、施設や人員の拡充が明らかに必要ではないかと考えます。また、現在のふぁいん・ユーは秩父市内の在住の方しか利用できませんので、1市4町で事業を拡充して運営していくということも必要ではないかと考えます。市としてはどのような考えを持っているでしょうか。教えてください。  3、平成29年施政方針について。3月議会の初日に久喜市長から、平成29年の施政方針が発表されました。この施政方針について2点質問をさせていただきます。  1点目は、健康な秩父づくりと地域医療の充実についてです。市長は、このたびの施政方針で、市民の健康レベルを向上させる必要性を感じ、新たなテーマとして健康な秩父づくりを掲げ、あらゆる面において秩父を健康にしてまいりますと意気込みを述べられています。その一方で、地域医療の充実として、秩父郡市医師会との連携の強化や地域包括ケア病棟の有効活用を通じて、患者数の増加を目指すとともに、収入の増加を図りますとあります。市民の皆さんの健康増進に向けた取り組みや予防医療の推進などについては、私も大いに賛同するところですが、地域医療の充実として、患者数の増加を目指すとともに収入の増加を図りますという表現については、今後ホームページ等で公開されていくことを考えると、市民の皆さんから誤解を招きかねない言葉のように感じております。日本一しあわせなまちを目指して、市立病院の医療サービスの充実に向けて取り組まれている市長が、市民の皆さんに誤解を受けることはよくないと思うのですが、この表現についてどのように考えますでしょうか。  2点目は、財政の健全化についてです。施政方針では、中期財政計画のもとで経常収支比率80%を目指し、国や県からの財源確保に努力し、健全財政を維持していきますとあります。自治体において、家計でいうお給料のように定期的に入ってくる収入から食費やローン、光熱費などの経常的にかかる経費にどれだけ充てているかを見るのが経常収支比率です。この数値が低いほど投資ができるゆとりがあると言われています。改めて確認しますが、秩父市の経常収支比率80%を目指す方針について、どのような考え方に基づくものなのか、教えてください。  最後の4番です。平成29年度当初予算について。今議会で審議されている平成29年度当初予算について、2点質問させていただきます。  1点目は、公共施設の電力契約の見直しについてです。公共施設の電力契約を見直すことで光熱水費を削減できることを今までも指摘してまいりました。秩父市でも既に5つのスポーツ関連施設、21の小中学校で実績が出ています。  質問ですが、平成29年度の当初予算の段階で、新電力との電力契約を開始する予定の施設はあるでしょうか。また、既に新電力との契約をしていて、さらに経費削減などを目指して契約先を変える予定の施設はあるでしょうか。もし以上のような施設があるのならば、光熱水費はどの程度削減できる見込みであるか、教えてください。  2点目は、平成29年度予算の公債費についてです。公債費とは、過去の地方債、借金です。つまり借金の返済に係る借りたお金と、それに対する利子、また年度をまたがない一時借入金の利子の金額です。公債費の割合が高いと、他の行政サービスに影響を与えるなどの問題があるとされています。平成29年度の予算の特徴は、この公債費がかなり大きな額になっていることだと私は考えています。当初予算の15%を占めており、前年度比では15億7,893万3,000円ふえています。現在、市のホームページなどで公開されている平成28年度1月付の秩父市中期財政計画には、平成29年度のこのような公債費の増額については記述がありません。改めて、どのような考えのもとで公債費が増額されるのか、説明をお願いいたします。  壇上からの私の質問は以上です。残りの質問は質問台にてさせていただきます。 ○副議長(落合芳樹議員) 3番、清野和彦議員の市政に対する一般質問に対し、当局の答弁を求めます。  環境部長。    〔小池正一環境部長登壇〕 ◎小池正一環境部長 1の森林とともに生きる秩父市のこれからについて、順次お答えいたします。  まず、栃本市有林200年生の森づくりについてでございますが、これは昨日、荒船議員からもご質問いただいておりますので、重複しない部分についてお答えいたします。  200年生の森づくりをしているところは、埼玉県内にはなく、技術も県内にはございません。このため、昨年12月に伊勢神宮に職員を派遣し、宮域林、これは神宮の森ということですけれども、この育て方を学んできたところでございます。今後は木曽や吉野など、200年生以上の木を育てている有名林業地に職員を派遣し、技術を習得させたいと考えております。200年生の森づくりは育成期間が長期にわたることから、技術が途中で途切れないよう、職員は複数育成するなど工夫し、またその高い技術を私有林に還元してまいりたいと思います。  次に、森林の公益的機能の発揮についてでございますが、強度間伐も含め間伐を実施すれば広葉樹が育成し、植生が豊かになり、生物多様性が向上します。また、表土が下草や低木などに覆われることにより、雨水が直接地面に当たらず、土壌の流出が防げるなど森林の持つ公益的機能が発揮されます。  強度間伐については、埼玉県が平成20年度から彩の国みどりの基金を活用して実施しており、平成27年度までの8年間に市内の約1,500ヘクタールの森林が強度間伐されています。また、市有林も含め通常の間伐も約1,800ヘクタール実施されていることから、合わせて3,300ヘクタールの森林が間伐されました。今後も県の事業に協力するとともに、市有林においても引き続き間伐を実施してまいります。  次に、木育の推進でございますが、秩父市は平成26年度に県内の自治体としては初めてウッドスタート宣言をし、木育の取り組みを始めました。これまで木のおもちゃであるツミッコを誕生祝い品として配布したり、中村児童館に木の玉プールを設置するなどしてまいりました。木の玉プールについては、定住自立圏で一緒に取り組んでいます4町においても今年度に設置され、木育が拡大しているところです。来年度は全国的な木育の祭典である木育サミットが秩父市で開催されますが、これにあわせて移動型おもちゃ美術館と言われる木育キャラバンを1市4町管内で開催できないか、検討しております。今後も1市4町で連携して木育を推進してまいります。  最後に、観光分野での森林の活用についてでございますが、栃本市有林200年生の森づくりは、都会の人を呼び寄せる観光資源になると考えています。また、登山者やトレッキング好きな外国人を増加させるには、景観を確保するための景観伐採が有効であると言われています。このようなことから、武甲山の登山道が通っている橋立市有林におきまして、来年度試験的に景観伐採を実施し、好評ならば観光分野と連携して進めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○副議長(落合芳樹議員) 福祉部長。    〔岡田啓介福祉部長登壇〕 ◎岡田啓介福祉部長 ご質問の多様な人が生き心地のよいまちづくりについてのユニバーサルデザイン化の推進状況についてお答えをいたします。  平成26年10月以降にバリアフリー化を図りましたトイレの状況でございますが、御花畑観光トイレに多目的トイレとして、成人もご利用できる収納式ベッド、オストメイト設備を設置いたしました。これから供用開始となるしだれ桜観光トイレ、三峰駐車場観光トイレにおいても、多目的トイレとしてバリアフリー化を進めているところでございます。  次に、バリアフリーマップの進捗状況でございますが、請願をいただきました秩父市バリアフリーマップの改訂について、平成29年2月16日から本市のホームページにて公開いたしました。このバリアフリーマップは、トイレの心配があって不安といった請願いただいた内容をもとに、オストメイト対応、ベビーベッドなど、ご利用時に必要な情報を詳しく掲載しております。  また、本市を訪れていただく観光客の多くの方がスマートフォンで情報収集していることから、スマートフォンにも対応し、障がいのある方やご家族、住民の皆様、観光で訪れる方々が気軽にご利用できるよう工夫いたしました。どうぞご確認をいただきたいと存じます。  次に、歩道等のバリアフリー化の整備状況でございますが、平成26年度からの歩道整備状況の実績といたしまして、整備延長が約1.33キロメートルとなっております。施工場所につきましては、市道幹線58号線、太田上地区の長森橋からセブンイレブン交差点に向かった400メートル区間、中央79号線、下宮地地内の国道140号を進入し、秩父斎場までの393メートル区間、影森140号線の上影森地内で和泉町付近の256メートル区間、荒川幹線4号線の荒川白久地内で三峰口駅から二見沢橋までの一部126メートル区間と大滝127号線の旧大滝中学校付近の151メートル区間で歩道整備を実施しております。なお、今後につきましては、新設や改築を計画する際にはバリアフリー化を前提とした設計を検討してまいります。  次に、2の重度心身障がい児(者)の支援の推進についてお答えをいたします。現在、医療的ケアを必要とする肢体不自由者に対しては、秩父市重度心身障がい者通所施設ふぁいん・ユーについて受け入れを行っております。施設の構造上、1日当たりの受け入れ人員が3名程度に限られておりますが、現在1日当たり2から3名の利用となっておりますので、あと数名の方の利用は可能となっている状況でございます。  こうした状況の中、今年度ふぁいん・ユーのニーズや課題を把握し、今後の運営に役立てるためアンケート調査を実施いたしました。ご協力いただきましたアンケートからのご意見、ご要望を踏まえ、平成29年度以降、施設の建て替えや事業主体を市直営、民営化等々を含め、障害者総合支援法に適合した生活介護の指定の施設運営での方向が出せるように検討してまいりたいと思っております。県指定の施設として運営するようになれば、秩父市だけでなく、秩父郡市の障がい者の方が利用可能となります。  以上でございます。 ○副議長(落合芳樹議員) 財務部次長。    〔平沼邦夫財務部次長登壇〕 ◎平沼邦夫財務部次長 ご質問にございました3の平成29年施政方針についてのうち、経常収支比率80%と市民サービスとの関係のご質問についてお答えいたします。  市民サービスは経常的経費と臨時的経費の両方をもって提供しており、経常的経費が低いこととサービス水準が低いことは、必ずしも一致するとは限らないと考えております。経常収支比率が低くなれば、今以上にさまざまな公共事業への投資や独自の行政サービスを実施する財源の余裕が生まれてくることにもなります。また、経常収支比率80%は、全国の自治体の平均値に比べ、大変高い目標値ではございますが、行財政運営の一翼を担う職員一人一人の意識と規律を高め、歳入確保と歳出削減に積極的に取り組み、健全な財政運営により市民ニーズに対応した行政を推進するという趣旨もございますので、ご理解を賜りたいと存じます。  続きまして、4の平成29年度当初予算についてのうち、初めに公共施設の電力の契約について、新電力へ変更した施設についてのご質問についてお答えいたします。財政健全化への取り組みとして、日ごろから全庁的な光熱水費の削減にも取り組んでおるところであり、個々の職員においてコスト削減への意識を徹底し、小まめな消灯などに心がけているところでございます。  こうした中で、新電力への変更につきましては、平成28年度までに、市民スポーツ課所管の5施設、こちらにつきましては、宮地グラウンド照明施設、スポーツ健康センター、荒川運動公園照明施設、吉田取方体育館、文化体育センター、こちらの5施設になりますが、それを初め市内小中学校21校になります。こちらにおいて東京電力から新電力へ変更しておる状況でございます。平成29年度の予算編成時点におきましては、新たに新電力に変更する施設の予定はございませんでしたが、今後、この施設につきましても再検討いたしまして、さらなる経費削減につなげてまいりたいと考えております。  次に、公債費の増加原因でございますが、先日の議案に対する質疑でも答弁しましたとおり、市債の繰上償還、こちらが18億9,000万円、これを29年度行う予定でございます。  それから、中期財政計画についてのことでございますが、将来的に持続可能な行政基盤を確立していくためには、中期的な視点に立った規律ある健全な財政運営を堅持する必要があります。近々、中期財政計画と財政健全化計画、この2つの計画の見直しを同時に行いたいと考えております。  以上でございます。 ○副議長(落合芳樹議員) 市立病院事務局長。    〔風間 操病院事務局長登壇〕 ◎風間操病院事務局長 3の質問のうち、市立病院の質問中、患者数の増加を目指すということについてご説明させていただきます。  市立病院の一般病棟は急性期病棟です。そして、患者さんの入院から退院までの平均的な入院期間は、入院して治療する疾患ごとに異なりますが、急性期病棟全体で18日以内であることが求められております。以前は市立病院ではすぐ退院させられるなどのご意見が聞こえていました。  そこで、平成27年1月から、急性期の一般病棟のほかに、南館3階病棟を地域包括ケア病棟に変更いたしました。この病棟ができたことで、在宅での療養に不安があるとか、もう少し入院治療したいという場合に、一般病棟から地域包括ケア病棟に転棟することで、さらに60日を限度に入院を継続し、在宅復帰に向けた治療やリハビリを行うことが可能となりました。このことで、患者さんが他に転院せずに当院で入院継続できることは、患者負担の軽減につながるとともに、リハビリを続けて自信をつけ安心して退院できるなど、健康増進にもつながるものと考えられます。  今年度策定された埼玉県地域医療構想によれば、秩父地域から他地域の病院に入院している患者さんは、1日当たり140人とのことです。秩父地域の人が他地域の高次医療機関で治療を受け、急性期を過ぎたときに秩父の医療機関に戻って、自宅に退院するまで安心して治療を受けられることは大切なことだと思います。このことからも、市立病院の地域包括ケア病棟への転院も他地域の高次医療機関にPRし、転院を希望する患者さんが利用しやすい体制を整えていきたいと考えております。  施政方針中、「患者数の増加を目指す」とは、1人の患者さんが、今までより長く入院できるようになることで、病院としては入院患者の延べ数をふやすことができるようになるということでございます。  以上でございます。ご理解を賜りますようよろしくお願いいたします。 ○副議長(落合芳樹議員) 3番、清野和彦議員。 ◆3番(清野和彦議員) それぞれ答弁ありがとうございました。では、順次必要な再質問をさせていただこうと思います。  大きな1番から参ります。森林に関して、今回かなり総合的な質問というか、いろんな面で質問させていただきました。やっぱり改めて森のことを考えたときに、いろんな切り口があるんだなということを改めて私も質問をつくりながら考えたところです。  まず、(1)の200年生の森づくりですけれども、まさにやはり人を育てることが大事かなと思っておりまして、なかなか市が事業を行うということで信頼性もあると思うんですけれども、そのかわり職員さんが、例えば何年か森にかかわる仕事をしたけれども、違う部署に行ってしまったりということもあると思うんです。そういうところで、複数、そういう職員さんを養成していくという考えかと思うんですけれども、もう少し具体的に伺いたいなと思います。それは、例えば研修などをするということがありましたけれども、大体常時何人ぐらいの人をそういう知識を持った、知見を持った人として養成していったりとか、部署で確保していこうという考えがあるのかについて、もしわかれば伺いたいと思います。 ○副議長(落合芳樹議員) 当局の答弁を求めます。  環境部長。 ◎小池正一環境部長 200年生の森づくりでの人材の育成ということで、職員の育成ということでお答えさせていただきましたけれども、具体的に何人というお話ですけれども、多ければ多いほどいいということはありますけれども、やはり職員の定数もありますので、1人だけだと、いろんなプレッシャー等もありますので、やはり複数いたほうがいいだろうというふうなことで、今のところでは考えております。  以上でございます。 ○副議長(落合芳樹議員) 3番、清野和彦議員。 ◆3番(清野和彦議員) 先ほども質問、最初申し上げましたけれども、栃本市有林の事業ですけれども、こういう事業によって秩父産木材というもの全体が価値を見出していく、価値が上がっていく可能性がある、すごくいい事業だと本当に思っていますので、ぜひ人がかなめかと思いますので、よろしくお願いいたします。  (2)ですけれども、確認できてわかりました。1,500ヘクタール強度間伐をされているということで、この強度間伐ですけれども、もちろん土地によってはなかなか、急傾斜地であったりとか、そういうところでは難しいかもしれませんが、やはりなかなか経済的に成り立ちにくい森林というものがどうしてもどのような地域にも、もちろん秩父市にもあると思うんです。そういうところでこういう事業を活用していただいて、やはり災害に強かったり、そういう森づくりを目指していただければと思います。  (3)ですけれども、木育の推進について、木育サミットを先日都内で開かれたものにも市長も出席されたようですし、また秩父市でやるということで、ぜひまたこの木育サミットをきっかけに、さらに推進していけたらいいのかなというふうに考えます。これは私の意見です。  実は再質問しようと思ったことを先に言っていただいたんですけれども、(4)の観光分野での森林の活用についてということで、観光分野での森林の活用というのは、今までもあったはあったと思うんです。ただ、改めて日本の自然の美しさであったりとか、そういうものの価値を見出すという視点を国が持ち始めたというところは大変大きいのかなと思います。これはインバウンドのこともあると思いますし、もちろん東京オリンピックというものを見越してのことだと思うんです。そう考えると、東京でオリンピックがありまして、そこまで遠くない距離で来れる森がある地域ということで、秩父はこの観光分野であったりとか、いわゆる森林サービス産業においては本当にリーディングになれる可能性が私はあると思っているんです。ですので、先ほどの栃本市有林、本当にすばらしいコンテンツになり得るなというふうに思いますし、先ほども橋立市有林で景観伐採を行うということで、ぜひいろいろ研究していただいて森づくりに取り組んでいただければなと思います。  先ほども申し上げましたけれども、森林は本当に多面的な機能もありますし、いろいろなアプローチによって魅力を引き出すことができると思うんです。ですので、それぞれの活動が有機的につながってくると、より活性化していくのかなと思うんです。  例えば、先ほども部長の話でありましたけれども、人に焦点を当てると、200年生の森づくりに向けた人材育成というのは、災害に強い森づくり、市有林の森づくりです。そういうところにも関連していきますし、もちろんそういう方々がエコツーリズムの推進をするガイドであったりとか、そういう森林サービス産業の推進の担い手にもなるかもしれないという可能性もあると思いますので、そういうところも大事かなと思いますし、空間利用という面に当てますと、例えば先ほどの木育もキャラバン、多分市内とかでおもちゃを使った体験をするというような催しになるかと思うんですけれども、そういうことも、まちの中でもできるし、秩父市は森があるので、森という森林空間も生かした木育、そういうことも秩父市だったらできるのかなと。これは都市部だとなかなか難しいのかなと思いますので、そういう多面的な利用ができるんではないかなと思いますし、今回の議会で出ています29年度の定住自立圏推進事業の無認可子育て施設支援補助金に関する答弁で上がっています花の森こども園さんのような、森のようちえん、こういうフィールドにもこういう森づくりが関連していくのかなというところもありますので、ぜひ総合的に有機的につながって、複合的なアプローチで地域の活性化を目指していただければというふうに思います。これは答弁はなしで大丈夫です。  大きな2番の多様な人が生き心地のよいまちづくりについて質問させていただきます。それぞれ請願にある項目について説明ありがとうございました。トイレに関しましても、観光地というか、観光客が多く利用されるようなトイレを中心に整備が進んでいるように感じるんですけれども、いろんな事業をどんどんやっていく必要もあると思うんですが、例えばトイレの改修については、秩父夜祭のユネスコ無形文化遺産登録によって観光客が今後秩父市はふえていくと思われますが、そのときにさらに利用がふえると思われる本町知々夫ブランド館のトイレというものがございまして、こちらいろいろ要望もありまして、見てきたんですけれども、児童・成人用ベッドの設置などがまだやはりされていないということもありますし、健常者の方のトイレもユニバーサルデザイン化という観点からだと、まだ和式しかないということもありますので、このようなトイレもやはり早急に、今後を見越して改修すべきと考えます。  ここで1点質問なんですけれども、この本町知々夫ブランド館トイレについての改修などは考えられているかについて伺いたいと思います。 ○副議長(落合芳樹議員) 当局の答弁を求めます。  産業観光部長。 ◎江田和彦産業観光部長 本町ブランド館につきましては産業観光部所管でございますので、答弁させていただきます。  こちらのブランド館には、男性、女性、身障者用と3種類のトイレがございまして、現在は本町商栄会さんに清掃管理を委託しておりまして、まちなかということで多くの方に利用していただいております。しかし、身障者用のトイレでございますが、使いづらいなど既にご指摘をいただいているところでございますが、建物の構造上、修繕で改修することが非常に難しい建物となっております。今後、まちなかトイレということで、知々夫ブランド館のあり方も含め、どの程度の工事で対応できるのか。また、財源をどうするのか等、関係機関と協議してまいりたいと考えております。  なお、ブランド館の身障者用トイレにつきましてはご不便をおかけしておりますので、もしこちらのトイレの利用が難しい場合は、近隣のふるさと館等をご案内してご利用いただきたいと考えております。  以上でございます。 ○副議長(落合芳樹議員) 3番、清野和彦議員。 ◆3番(清野和彦議員) ありがとうございます。  既に要望等届いているということなんですけれども、やはり夜祭のときに、あそこはかなりメーンの通りになります。ただでさえ、トイレどこなのかというような声もありますので、ぜひ本町・中町の街路整備事業の区域にも入っていると思うので、そういうところも勘案して、対応を早急にまた検討いただければというふうに思います。これは要望です。  (2)について、先ほど挙げたトイレについてありましたけれども、請願やお願いについて、つまり重度心身障がい児(者)の支援の推進についてですけれども、先ほどの肢体不自由児童生徒、肢体不自由者が利用できる医療的ケアを含む施設の整備充実に関してですが、これは秩父市の第四期秩父市障がい者福祉計画の中にもありまして、先ほど部長からも、29年度中に建て替えであったりとか、どういうふうな運営にするのかなどについての検討があるということですが、ここでもう一点確認ですけれども、つまり29年度中に検討して、可能な限り早く、これは順次3年後から卒業生が出てくるということですので、やっぱりかなり喫緊の課題かなと私は思っていまして、29年からしっかり検討を始めて、もう少し次はどのようになっていくのかというのをやっぱり不安を取り除くためにも確認したいなというふうに思いますけれど、お願いします。 ○副議長(落合芳樹議員) 当局の答弁を求めます。  福祉部長。 ◎岡田啓介福祉部長 再質問でございますけれども、過日の話の中でもお話ししましたけれども、星の子教室も非常に老朽化しております。そして、星の子につきましては県の指定施設になっておりますけれども、ふぁいん・ユーは実は指定施設ではございません。そういう運営上の収支の関係でも弱点が実はございます。非常にあの施設も前のダムの関係の施設を再利用した施設でございますので、やはり3年後の増加をされる方々への対応は非常に難しいと考えております。  そこで、やはり利用者の方にもしっかりアンケートをとりまして、今後どういうようなものが必要なのか、それを踏まえて29年には直営でやるか、民営化等も含めまして、しっかり検討して、3年後には間に合うように整備をしていきたいと思います。 ○副議長(落合芳樹議員) 3番、清野和彦議員。 ◆3番(清野和彦議員) ありがとうございます。部長から3年後には間に合うようにという時間的なものも出ましたので、どうもありがとうございます。  先ほど大きな1番で、1つ、私質問漏れがありまして、部長にもう一つ伺いたいことがあります。申しわけありません。  先ほど県の彩の国のみどり基金を使って強度間伐などをしているということなんですけれども、これは先ほどの質問の内容というのは、大きなインフラにこだわるわけではなく、自然を生かしながら防災を進めていくということで、これは今、生物多様性の観点からも国際会議などでも取り上げられている、生物多様性と防災というようなテーマで取り上げられているらしいんですが、秩父市は総合振興計画の中でも生物多様性地域戦略というのをこれから策定していく、平成32年まで策定していくというようなことが市報にも出ていますけれども、その生物多様性地域戦略をつくる過程においても、ぜひ防災、減災と生物多様性ということも内包するような計画にできればというふうに私は考えるんですけれども、その辺についてお考えはいかがでしょうか。 ○副議長(落合芳樹議員) 当局の答弁を求めます。  環境部長。 ◎小池正一環境部長 生物多様性戦略、32年度までということで、これから検討していくんですが、やはり生物多様性と森林は切っても切れない関係がございますので、その辺は十分盛り込んでいかなければならないと考えております。また、防災、減災の関係につきましても、その辺を盛り込んでいくよう、これから検討を進めていきたいと考えております。  それから、先ほどの職員の関係ですけれども、先ほど人数の話をしましたけれども、200年生の森を目指すということで、今、栃本市有林は100年生がございます。非常にきれいな森林がありまして、これから100年続けていかなくてはならないということで、職員の育成、やはり伝承していく技術がなければならないということですので、その辺で職員にはそのような形で確保していきたいと思っております。  以上でございます。 ○副議長(落合芳樹議員) 3番、清野和彦議員。 ◆3番(清野和彦議員) ありがとうございます。  それでは、大きな3番と大きな4番については、関連性もあるので、一緒に再質問させていただこうというふうに思います。先ほど患者数をふやすという目標についてという答弁がありましたけれども、説明、どうもありがとうございました。やはり私みたいな一般市民的な人間からすると、施政方針にそういう患者数の増加を目指すという言葉がありますと、ちょっとどきっとするということがありますので、あえて聞かせていただいた次第でございます。  では、電力契約の見直しについて最初に再質問させていただきます。説明、どうもありがとうございました。今までの経緯で、スポーツ関連施設5施設、そして小中学校21校というもので実績が出ているということで、これは以前も申し上げたんですが、やはり市民サービスの質を落とさないで経費削減ができる可能性が大いにあるところだと思うんです。そういうことで、さきの決算委員会とかでも指摘させていただきましたので、ぜひ全庁的に今後とも取り組んでいただければと思います。ただ、いろいろ制度も変更していくと思いますので、見きわめていただいてやっていただければと思います。  この電力契約について1点関連で質問なんですけれども、平成29年の2月の日本政府の閣議決定で、グリーン契約法の基本方針の改定として、電力会社による環境配慮への取り組みの状況が確認できるように、電力調達の入札参加者に対して電源構成、どういうふうな発電方法なのかということです。電源構成であったりとか、CO2の排出係数の開示を必ず求めるというような方針が決まったそうです。政府として再生可能エネルギー、秩父市でも推進していきましょうということですけれども、そういう再生可能エネルギーを重視する視点が、これで範が示されたのかなというふうに私は考えております。  過去の27年12月市議会で私からも、市の電力契約においてもグリーン購入のような考え方を踏まえて検討していくべきではないかという質問をさせていただきました。そのときの答弁が、今の総務部長なんですけれども、電力購入は環境配慮契約法の対象品目であることから、グリーン電力の購入についても財政負担の増嵩や先進事例等、今後調査する必要があると考えているという答弁をいただいております。今回の施政方針も、自然環境との共存ということで地球温暖化対策の必要性が語られています。秩父市では環境立市、そして低炭素社会を目指しております秩父市ですから、この二酸化炭素排出の抑制を目指して、グリーン購入法及び環境配慮契約法が示す責務に基づいて、電力の環境配慮型入札、環境にいい電力を買おうという入札などを真剣に検討するべきではないかと考えますが、この考えについていかがでしょうか。 ○副議長(落合芳樹議員) 当局の答弁を求めます。  環境部長。 ◎小池正一環境部長 環境に配慮した電力の購入ということでお話しいただきました。やはり環境サイドとしては、国の閣議決定もあったということでございますし、やはりCO2削減というふうな大きな目標がございますので、電力の購入に当たってもそのようなものを考えていく必要はあろうかと考えております。ただ、そういった電力をやれば現在の電気料金よりも高くなってしまうという場合もございますので、いろんな形があると思いますので、どのような形で電気がつくられているかというふうな、その辺も考えながら費用対効果を考えた検討を行っていく必要があるかと考えております。  以上です。 ○副議長(落合芳樹議員) 3番、清野和彦議員。 ◆3番(清野和彦議員) ありがとうございます。  ぜひ前向きに検討していただいて、こういう取り組みはやっぱり税金を使った事業として電力を買っているわけですから、そういうものも市民の方への啓発であったりとか、そういうことにもつながるのかなと思いますので、ぜひ先進地域を目指して、このあたりも頑張っていただければというふうに思います。  財政に移ります。まず、公債費について再質問させていただきます。議案の質疑でもあったんですが、このような質問なんですけれども、繰上償還、ことしあるわけですけれども、中期財政計画が今の段階でちょっとまだ公にいただいていないので、わからないところもあるんですが、このような繰上償還を積極的に行っていくような方針、つまり中長期的にそういう方針があるのかについて伺ってみたいと思います。まず、その方針について伺います。 ○副議長(落合芳樹議員) 当局の答弁を求めます。  財務部次長。 ◎平沼邦夫財務部次長 近々、中期財政計画発表を考えておりますが、29年度で繰上償還18億数千万円という形で予算で計上させていただいておりますが、今後につきましても繰上償還のできる地方債につきましては、こちら繰上償還を考えていきたいと考えております。  以上です。 ○副議長(落合芳樹議員) 3番、清野和彦議員。 ◆3番(清野和彦議員) ありがとうございます。  繰上償還、前向きにやっていくためには、減債基金、説明でもありましたけれども、そういうものの活用もあるのかなと思うんですが、具体的にどれくらいの時期にどういうものを返していくという既に計画がありましたらば、簡単でいいので、伺いたいと思います。 ○副議長(落合芳樹議員) 当局の答弁を求めます。  財務部次長。 ◎平沼邦夫財務部次長 具体的な数字でございます。こちらにつきましては、繰上償還ができる借入金というのがございまして、そのできる可能な額について申し上げます。平成31年度につきましては、約でございますが、4億5,000万円、32年度につきましては2億2,000万円、33年度につきましては3億6,000万円、34年度につきましては2億5,000万円、35年度につきましては約3億円、36年度につきましては約8億6,000万円、37年度につきましては約3億2,000万円でございまして、これらを全てもし返済となりますと、合計で27億6,000万円になります。これの7割は交付税算入されます。3割部分は減債基金の取り崩しで補填していきたいということでございまして、3割部分につきましては、これ全部返済したとなると8億3,000万円、減債基金の取り崩しを行うという形が見えてまいります。こちらにつきましても、中期財政計画ローリングしていきますので、ちょっと見直し等が入ることはご承知おきいただければと思います。よろしくお願いします。 ○副議長(落合芳樹議員) 3番、清野和彦議員。 ◆3番(清野和彦議員) ありがとうございました。よくわかりました。  では、経常収支比率について、最後再質問したいと思います。先ほど経常収支比率80%、全職員で目指すというようなお話がありましたけれども、これは秩父市財政健全化計画、通称地域を守る80マンなわけですけれども、これが平成24年から平成28年度までの5年間が計画期間になっていたと思いますけれども、改めて確認しますが、平成29年度、方針の変更等は考えているのか。今の段階でお話しできることで伺いたいと思います。 ○副議長(落合芳樹議員) 当局の答弁を求めます。  財務部次長。 ◎平沼邦夫財務部次長 80マン、経常収支80%でございますが、こちらについては目標値ということで、先ほども答弁で申し上げましたとおり、職員一丸となってこの目標値に向かって、身の丈に見合った財政の中で効率的な行政の運営というんですか、したいということの目標値でございますので、実際のところ、80%、新秩父市になってから割ったことはございません。最低が平成22年度の81%でございました。いずれにしましても高い目標値を掲げて財政運営の健全化に努めたいということでございます。よろしくお願いいたします。 ○副議長(落合芳樹議員) 3番、清野和彦議員。 ◆3番(清野和彦議員) ありがとうございました。  目標値ということで、やはり職員の皆さんの、いわゆる財政規律というんですか、そういうものの目標値というふうに思うんですけれども、一つ問いとして問いかけたほうがよいのかなということは、やはり今後もこの経常収支比率80%、目標値かもしれませんけれども、目指すという方針のままで本当によろしいのかということが、私は一つ疑問としてございます。  先ほども新秩父市になってから80%より下になったことはないということですので、地域財政計画でも、人口減少が原因と考えられますけれども、秩父市が徴収している地方税の減少というのは予測されることですし、地方交付税については、今年度は微増していますけれども、全体としては合併算定がえの終了もあって減っていくというような予測があります。その一方で、なかなか人口などが減っても歳出は減らないものでして、扶助費の増加傾向であったりとか、国民健康保険特別会計などへの繰り出しの増加の可能性もございますし、先ほど市債、今後繰上償還をしていくというようなことがありまして、交付税措置もあるとは思うんですけれども、そういうものが長く続いていくということを考えると、なかなか厳しい数値を掲げているんだなという、それは別にいいことかもしれませんが、私が懸念していますのは、この経常収支比率、人間で言うダイエットに例えるならば、過度なダイエットが人の体に害を及ぼすように、経常収支比率を低く抑えることで、もちろん市民サービスの低下があってはならないというふうに私は考えるんですが、この点について確認したいと思います。そのようなことはないのかについて。 ○副議長(落合芳樹議員) 当局の答弁を求めます。  財務部次長。 ◎平沼邦夫財務部次長 目標値ということで、なかなか厳しい部分がございます。財政計画におきましても、毎年ローリングを行ってまいります。それから、サービスの面でございます。市民サービスの水準を図る一つの指標といたしまして、住民1人当たりの歳出額、こちらがございます。平成27年度の住民1人当たりの歳出額は約43万6,000円でございます。秩父市の場合。類似団体を比較いたしますと、類似団体の平均が40万1,000円でございます。決して市民サービス水準が低い状態ではないと存じます。また、経常収支の部分とそうでない部分と、市民サービスそれぞれあると思います。ですから、一概に80%、低く抑えたからということで市民サービスが低下するという解釈にはつながらないと考えています。  以上です。 ○副議長(落合芳樹議員) 3番、清野和彦議員。 ◆3番(清野和彦議員) ありがとうございました。  では、時間も迫ってまいりましたので、最後に市長に一つ伺いたいと思います。きょう、財政のお話もさせてもらったんですけれども、市長が目指されている日本一しあわせなまちにおいては、市民の皆さんの市民サービスへの満足度、これは大変大事だと考えております。そのような点も含めて、バランスをとった政治として、市長としては今後の経常収支比率のあり方についてどのような考えを持っているかについて伺えればと思います。よろしくお願いします。 ○副議長(落合芳樹議員) 当局の答弁を求めます。  市長。    〔久喜邦康市長登壇〕 ◎久喜邦康市長 清野議員からいい質問だと思います。私も財政というのはしっかり見ていかなければ、この市は運営できないというふうに思っておりまして、議員さんが総合振興計画説明会にお越しいただけなかったというふうに思いますけれども、そこでは必ず説明をしています。平成32年に赤字転落するという説明はしています。議員さんの質問の中に、支出は変わらないというような話がありましたけれど、支出も落ちます。でも、収入のほうの落ち方のほうが早いという説明で、そこがクロスするのが平成32年で赤字転落。そうならないようにどうしていくかということで、先ほども何度も出ておりますけれど、公共施設のこととか、あとは職員の適正化計画、そしてまた中期財政計画、この三本柱でこの赤字転落を乗り切っていこうという内容でございます。これは議員がよく勉強されていると思いますので、申し上げませんけれども。  いずれにしましても、この市を預かって、これからも幸せなまちという表現をいただきましたけれど、そういうところでは、できるだけ歳出を抑えながら収入をふやしていくという、そういうところのことは進めていかなければいけないというところで、さまざまな問題があろうかと思うんですけれども、高い目標は、やはり私は持つべきだなと。議員から言われたように、80が達成できていないのに上げてもどうかという、そういうことの内容だと思うんですけれども、確かにその話は一理理解できるところもありますけれども、高い目標を持ちながらやっていかないと、この市は運営できないというふうに思います。今のところ順調に経営のほうも進んでおりますので、ですから、この調子でまた乗り切っていくと。  庁舎とか市民会館の建設が支払いのほうが終わり、そしてまた、それに対する返済ということで、先ほどお話ししましたけれども、年間5,100万円ぐらいのお金で、これから25年間というところで、それで50年、100年を守れるところができるという、そういうところもあり、そしてそのもとでいよいよ、そこから先は、いわゆる基盤をつくった年でありますので、これからはしっかりとしたサービス事業の充実というところを目指していかなければいけないと思います。その根幹になるのはやっぱり、議員が今言われている医療、福祉というところも大きな柱であります。医師会との連携では非常にいい関係でありまして、私の医師会員という立場の中で、一体としてその医療、福祉はこれから展開できるというところで、医師会のほうからも、それに対しては一丸となって協力する体制はできています。今後、職員の数が減っていくので、その介護関係の職員の数をどういうふうにこれから増加していくかという、そういうテーマもあろうかというふうに思います。いずれにしても、医療、福祉が課題山積でありますので、ただ、私自身としてみれば、基盤をつくった上に、これからこれを運用していくというところでは、やはり医療、福祉を中心とした、また定住自立圏の中で地域全体で一つにした、そういうふうな活動で市民サービス、住民サービスを充実させたいというのが私の次のステージの願いであります。  以上です。 ○副議長(落合芳樹議員) 3番、清野和彦議員。 ◆3番(清野和彦議員) 市長の答弁、どうもありがとうございました。  私の質問はこれで終わらせていただきます。ありがとうございます。 ○副議長(落合芳樹議員) 暫時休憩いたします。    休憩 午後 2時01分    再開 午後 2時15分 ○副議長(落合芳樹議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  市政に対する一般質問を続行いたします。 ○副議長(落合芳樹議員) 4番、金崎昌之議員。    〔4番 金崎昌之議員登壇〕 ◆4番(金崎昌之議員) 4番、金崎でございます。傍聴の皆様には、大変お忙しいところを議場にまでおいでいただきまして傍聴いただきまして、大変ありがとうございます。  それでは、早速質問に入らせていただきます。3点の大きく質問をしてまいります。  1点目は、秩父地域を取り巻く交通事情の変化と雇用、観光施策についてお尋ねをいたします。この春、秩父地域を取り巻く交通事情が大きく変わろうとしております。まず、道路事情で大きく変わるのが、先月26日にほぼ全面開通を見た圏央道と、いよいよ今月25日に開通式を迎える国道140号皆野秩父バイパスの皆野から秩父市内への乗り入れであります。この圏央道の境古河インターチェンジとつくば中央インターチェンジ間の開通と、西関東連絡道路の皆野大塚インターチェンジと秩父蒔田インターチェンジ間の開通は、すなわち秩父市が西関東連絡道路から関越道を経由して、首都圏1都4県を環状に結ぶ圏央道につながることであり、同時に東関道、常磐道、東北道、関越道、中央道、東名の6つの主高速道路と結ばれるということでもあります。  一方、鉄道事情で大きく変わろうとしているのが、ご存じのように今春予定されている、この窓からも見えますけれども、西武秩父駅前温泉祭の湯のオープンと、横浜元町・中華街駅と西武秩父駅とを結び、土日や祝日に東京メトロ副都心線や東急東横線を経由して、新型40000系電車でここを2往復半するという直通列車の運行開始であります。  そこで、秩父地域として、今これらの道路、鉄道事情の変化を雇用や、そして観光、ひいては地域活性化、人口増加へと結びつける一つの契機にすることが最も求められていることだというふうに考え、その立場から以下に何点かお尋ねをいたします。  第1に、これら道路と鉄道の変化を秩父市の雇用施策及び観光施策にどう生かしていこうとお考えか、お尋ねをいたします。  第2に、県北地域の雇用政策として、地域による主体的かつ計画的な企業立地促進等の取り組みを支援し、地域経済の自律的発展の基盤の強化を図ることを目的として、平成19年に成立した企業立地促進法に基づき、平成25年度から今年度平成28年度までを計画期間として実施された埼玉県北ゾーン地域産業活性化基本計画があります。この取り組みのこれまでの成果と課題、そして今後の埼玉県との連携のあり方についてお考えをお尋ねいたします。  第3に、秩父地域の観光施策の現状と課題についてお考えをお尋ねいたします。  大きな2点目の秩父地域の医療体制の現状と課題についてお尋ねをいたします。「中央公論」という雑誌の2月号に、脳卒中死亡、衝撃の地域格差、死亡率全国2次医療圏別全リストという、ここ秩父地域にとって文字どおり衝撃的な内容の特集が組まれておりました。これによりますと、秩父郡市1市4町で形成する秩父2次医療圏は、全国344か所の2次医療圏のうち、脳卒中で死亡する率が、男性、女性ともに上から44番目という上位にあります。  この記事の中で国際医療福祉大学大学院教授の埴岡健一さんは、脳卒中について、日本人の4大疾病の一つで、男女ともに4番目に死亡数が多い病気である。命が助かったとしても後遺症が残るリスクが高く、要介護になる原因で最も多いのが脳卒中、今後、都市部とその周辺を中心に75歳以上の高齢者がふえる中で、地域別の脳卒中対策がどうなのか、確認したり、見直したりする必要があると語り、がん対策では、地域別の死亡率を確認したことをきっかけに沖縄県で大腸がんの特別対策プロジェクトが始まるなど、動きが出始めている地域もある。脳卒中に関しても、まず全国を100としたときの地域の死亡の度合いをあらわす数値が高い地域の行政担当者、地方議会議員、医療提供者、住民、メディアなどがその事実に気づく必要がある。そして、問題医療圏の関係者が集まって各地域の課題と原因を究明し、死亡率を激減させるためのアクションプランを練ることが求められる。今対策を練らなければ、さらに地域差は拡大する可能性があると指摘をしております。  これらの指摘を踏まえると、脳卒中死亡率が全国344医療圏の中で上から44番目に位置するこの秩父地域においても、現状に歯どめをかけること、あるいは現状を改善するための何らかのアクションを起こさなければならない事態に至っているのではないかというふうに思っております。  そこで、第1に、秩父2次医療圏の脳卒中死亡率が全国で44番目という順位について、私はこれを憂うべき事態であるというふうに捉えておりますが、これについてどのように受けとめているか。また、対応の必要性についていかがお考えかをお尋ねいたします。  第2に、秩父2次医療圏において脳卒中の死亡率が高いことの要因について、どのように分析をされているのか、お尋ねをいたします。  第3に、この問題に関連して、自治体病院の倫理綱領である、さまざまな地域において行政機関、医療機関、介護施設等と連携し、地域に必要な医療を公平、公正に提供し、住民の生命と健康を守り、地域の健全な発展に貢献することを使命とする秩父市立病院の役割と課題について、いかがお考えかをお尋ねいたします。  最後に、大きな3番目でありますけれども、全国学力・学習状況調査結果から見た秩父市の教育についてお尋ねをいたします。昨年の12月15日、市のホームページに平成28年度の全国学力・学習状況調査の結果が、市内小学校13校、中学校8校のそれぞれ学校別に掲載をされました。学校別の公表については、2014年6月議会の時点で教育長答弁では、公表のデメリットとして、小規模の学校が多く、個人が特定されてしまうおそれや過度の競争、序列化のおそれがあることから、当面、学校ごとの成績の公表は行わず、小中学校別に市内全体の結果について公表を行う予定だと述べられておりましたが、同年11月になると、これを一転して学校別結果の公表に踏み切ったことについて、2014年の12月議会で質問をしてきました。さらには、新谷教育長のもとでも、昨年の9月議会で、この学校別公表の是非について取り上げて聞いてまいりました。  そこで、まず、今回の結果の学校別公表を受けて、改めてこの点について以下2点ほど質問をいたします。  第1に、今回の学校別での結果公表が平成27年12月8日付で文科省が出した平成28年度全国学力・学習状況調査に関する実施要領に基づいたものであるのか否か、お尋ねをいたします。  第2に、平成28年度全国学力・学習状況調査公表資料作成のポイント、留意点という文書が、昨年の9月に文科省と国立教育政策研究所の連名で出されております。これによりますと、本調査に関し、仮に数値データの上昇のみを目的にしているととられかねないような行き過ぎた取り扱いがあれば、児童生徒の学力や学習状況を把握、分析し、教育施策や教育指導の改善、充実に活用するという本調査の趣旨、目的を損なうものであります。そのため、平成28年度の結果公表に当たっては、数値データを上昇させることが主たる関心事にならないようにするとし、都道府県別の平均正答率について、小数点以下第1位の数値を公表することが、数値データによる単純な比較が行われ、序列化や過度な競争を助長する一つの要因として考えられる。細かい桁における微小な差異は学力面で実質的な違いを示すものではないと考えられることから、都道府県別の平均正答率は整数値で公表、各都道府県教育委員会及び各指定都市教育委員会に対し、結果の分析、公表に当たって同様の配慮を行うよう依頼したとしています。  そこで、秩父市での公表に当たってこの配慮がどのようにされたのか。あるいは、されなかったのか、お尋ねをいたします。  次に、秩父市の平成28年度全国学力・学習状況調査の結果については、ことし1月23日に行われた秩父市教育委員会の定例会議事録によりますと、教育長からの報告として、1月18日、校長会議が開催され、埼玉県教育局市町村支援部の松本副部長がお越しになり、全国学力・学習状況調査の結果から埼玉県の学力の状況が厳しい状況にあること。その中でも秩父市の状況が非常に厳しい状況であることから、やはり各学校においてしっかりと指導力を上げていくことが大切であるとのお話があった。もちろん子どもたちの学力の課題にはさまざまな要素があると考えられるが、学校関係者にできることとして授業力を高める取り組みを進めてほしいとのことであったとされております。  そこで、第1に、秩父市教育委員会として、平成28年度のこの結果についていかなる評価をしているかについてお尋ねをいたします。  第2に、今回の質問紙調査の結果で私が最も心配するのは、国語の勉強が好きだと答えた中学3年生の割合が、全国や県に比べて際立って低い値を示しているということであります。その数字を見ると、全国で59.8%、県でも58.8%の中学3年生が国語の勉強が好きだと答えているのに対し、秩父市の中学3年生は49.2%と10%ほども低い値を示し、数学の結果は5%ほど低いということですけれども、この数学の差に比べると大変大きな差が出ていると言えます。また、国語はあらゆる教科の基本となる教科だとも言われる中で、国語嫌いが、数学、理科などの他教科の学力不足に何からの影響を及ぼしているということも考えられるのではないでしょうか。しかし、一方で、これほどの差異があるということは、適切な対応や取り組み次第では、少なくとも全国や県並みの数値にまでは十分引き上げられる可能性を示しているのだというふうに見ることもできると思います。  そこで、この数値をどう見るのか。また、国語が好きになにはどのような取り組みが必要とお考えか、お尋ねをして、壇上での質問といたします。あとは質問席で質問をしてまいります。 ○副議長(落合芳樹議員) 4番、金崎昌之議員の市政に対する一般質問に対し、当局の答弁を求めます。  産業観光部長。    〔江田和彦産業観光部長登壇〕 ◎江田和彦産業観光部長 1、秩父地域を取り巻く交通事情の変化と雇用、観光政策についてお答えします。  まず、圏央道の開通と皆野秩父バイパスの乗り入れにより秩父地域へのアクセスがよくなり、工場製品等の輸送時間の短縮や生産性向上にもつながるものと期待しております。みどりが丘工業団地のある社長さんの話では、バイパスの延長により従業員の通勤時間の短縮にもつながると期待を込めて話しておられました。  また、4月にオープンする西武秩父駅前温泉祭の湯では、既に約120人の雇用を生み出しているとともに、地域の活性化に貢献していただけるものと考えております。  交通アクセスの向上により雇用の増加につながるよう、今後も秩父地域雇用対策協議会やハローワーク秩父と連携し、「秩父に住んで働こう!」のスローガンのもと、雇用の安定と労働力の確保等に総合的に取り組んでまいりたいと考えております。  続いて、観光施策についてお答えします。長距離バスの事故により貸し切りバスの値上がりに伴い、ここ数年、茨城、栃木及び千葉方面から秩父へのツアーが減少傾向にあったように感じておりました。また、国の地域経済分析システム、リーサスの観光客移動データによれば、茨城方面などから秩父市への入り込み客が非常に少ないことを示しておりました。しかし、圏央道の開通により、これらの方面から秩父へのアクセスは大幅な時間短縮となるため、旅行会社などによる秩父方面へのツアーが増加することが期待できます。  そこで、該当方面において、旅行会社への営業キャラバンや誘客キャンペーン等を積極的に実施したいと考えておりまして、最初の取り組みとして、先月は圏央道開通記念事業として、ネクスコ東日本、埼玉県及び川越市と共同で、関越道高坂サービスエリアにおいて観光合同PRを実施いたしました。  また、西武秩父駅前温泉祭の湯及び今月から横浜との間を直通運行されるS―TRAINは、どちらも秩父へ訪れる観光客の利便性の向上につながるものでございます。今後ますます秩父への注目が高まりますので、この機会を捉えて芝桜への誘客や、ユネスコ無形文化遺産でつながる川越市とも連携を図り、PR及び誘客に努めてまいりますので、ご理解いただきたいと思います。  次に、県北ゾーン地域産業活性化基本計画に関してでございますが、ご質問のとおり、埼玉県及び県北、秩父地域の5市9町では、企業立地促進法に基づく埼玉県県北ゾーン地域産業活性化基本計画を平成19年度に策定しておりまして、その後、更新され、現在は平成25年度から28年度を計画期間として施行されています。  県北ゾーン全体では、平成27年度末までに34件の立地、799人の雇用の実績がございまして、目標を上回る結果となっております。秩父市におきましても、過去に自動車関連1社、食品関連2社が本計画の対象企業となり、低利融資等の優遇措置を受けております。課題としては、埼玉県内の産業用地が不足している状況ですが、とりわけ秩父地域には工場用地が限られており、なかなか立地につなげられないのが実情でございます。  次に、埼玉県との関係でございますが、県企業立地課とは定期的な情報交換や誘致活動の支援を受けております。また、課題である産業用地の確保に向けて、県田園都市づくり課とは産業用地創出の可能性について現地調査をするなどの支援を受けております。今後は、県企業局と5ヘクタール程度の小規模オーダーメード型団地の事業化等について情報交換していきたいと考えております。  次に、秩父地域の観光施策の現状と課題についてお答えします。秩父地域の観光は、テレビや新聞などのメディアに取り上げられることも多く、また西武鉄道によるテレビCM効果により年間を通じて入り込みが好調です。最近では、入り込み観光客の落ち込む冬季に、大滝三十槌、横瀬あしがくぼ、小鹿野尾ノ内渓谷の三大氷柱がテレビや雑誌で取り上げられ、イチゴ狩りとあわせて、冬季でも秩父に足を運んでいただく方がかなりふえているところです。  秩父地域1市4町の観光施策を推進している秩父地域おもてなし観光公社では、県観光課と連携した民泊及びインバウンド事業を柱に事業を展開しております。民泊では、今年度9校、1,209人を受け入れた実績があり、来年度も既に11校、1,376人の受け入れを予定しており、好調に伸びております。しかし、この事業を安定的に行う上での受け入れ家庭の確保が今後の課題となっております。  インバウンド事業については、昨年7月、アメリカ、サンフランシスコで行われた展示会に出展し、秩父のアニメの上映にあわせ、同行した民間企業と連携して秩父の観光PRを実施してまいりました。また、11月には、台湾の旅行博にも出展し、同じくアニメの上映と秩父のカエデ糖を使ったお菓子をPRし、こちらも好評を博したところです。  一方で、外国人を対象とした秩父のモニターツアーのアンケートでは、秩父に到着してから各スポットに移動する二次交通の不便さと、二次交通への案内や誘導の情報不足が指摘されております。この解消策として、タクシー協会と協議し、タクシーによる観光スポットをめぐるパッケージの作成を進めております。また、これを補完する手段の一つとして、各市町にレンタサイクルステーションがあり、乗り捨てができることから、年間を通じて好調に貸し出しを行っております。  また、近年のパワースポットブームによる三峯神社の参拝者の増加により、路線バス三峯神社線の乗車客が増加し、好調を維持しております。4月からは、横浜との直通電車の到着時刻にあわせて増便が計画されております。  また、圏央道の開通により成田空港からのアクセスが便利になることから、今後、外国人観光客も増加が見込まれております。ですが、受け入れ態勢については、まだまだ不十分であると言わざるを得ないことから、外国人観光客からの要望が高いワイファイの設置や観光案内板及び観光パンフレットの多言語化についても引き続き整備、対応を図ってまいります。  今後も秩父地域は、ちちぶ定住自立圏による連携を強化し、地域全体で観光振興を図ってまいりたいと思います。  以上でございます。 ○副議長(落合芳樹議員) 保健医療部長。    〔笠原明彦保健医療部長登壇〕 ◎笠原明彦保健医療部長 秩父地域の医療体制の現状と課題についてお答えいたします。  秩父地域の2次医療圏における脳卒中の死亡率が全国344医療圏中44番目に高い実態については、秩父保健所で毎年作成している統計資料で、脳血管疾患による死亡率は、20年以上継続して、全国平均、埼玉県平均を上回っており、市としても有効な対策を講じる必要性を強く感じております。脳血管疾患を誘発する危険因子として、高血圧症や糖尿病などが挙げられますが、秩父地域は漬物をよく食べる習慣があり、特定健診からも高血圧症の方が多い地域です。  市では、高血圧症や糖尿病は塩分摂取が起因しているのではないかと考え、平成25年より、特定健診時において、ちちぶ医療協議会と連携して、1市4町で食塩摂取量推定調査と食習慣調査を実施しております。保健センターでは、この調査結果による減塩指導を集団、個別にて実施しており、また地区においても、食生活改善推進員、健康推進員等との協働により、秩父地域での減塩推進に努めております。脳血管疾患の死亡率を低下させるには、市民の減塩意識を高めることに加え、健康寿命を延伸するため、茶トレなどの適度の運動や食生活の改善など保健指導、地域活動を支援することが急務であると考え、推進しております。  以上でございます。 ○副議長(落合芳樹議員) 市立病院事務局長。    〔風間 操病院事務局長登壇〕 ◎風間操病院事務局長 2の質問中、市立病院の役割と課題についてお答えいたします。  脳内出血は、市立病院では脳神経外科が診察しますが、平成27年10月から、当院に派遣していただいた大学病院からの脳外科医師の派遣ができなくなり、常勤医師が不在の状況でございます。このため入院診療及び手術ができませんので、大学病院等に転搬送して、対応していただいております。脳梗塞は、内科において診察しております。  現在、脳神経外科の外来診療は、月曜日から水曜日と、金曜日に行っておりますが、外来診療を行える非常勤医師が見つかりましたので、4月からは木曜日の外来診療と、月1回ですが、開院土曜日に診察ができるようになります。当地域においては、脳神経外科は必要な診療科でございます。今後も常勤医師の確保について、引き続き努力をしてまいります。  市立病院は、救急医療の堅持など地域で必要な医療の確保、質の高い医療の提供、患者中心の医療の推進、医療安全の徹底、健全経営の確保に取り組み、病院の理念である安心、安全、満足を地域住民の皆さんに提供してまいります。  以上でございます。 ○副議長(落合芳樹議員) 教育長。    〔新谷喜之教育長登壇〕 ◎新谷喜之教育長 大きな3のご質問についてお答えいたします。  まず、全国学力・学習状況調査における学校別の結果公表についてでございますが、今年度の秩父市教育委員会が公表いたしました結果は、議員ご指摘の平成27年12月8日付文部科学省発出の平成28年度全国学力・学習状況調査に関する実施要綱に基づいたものであります。  次に、平均正答率の公表についてでございますが、市教育委員会といたしましては、例年どおり、今年度についても小数第1位までの数値を公表いたしました。その理由といたしましては、第1に国立教育政策研究所の全国の結果の数値が小数第1位まで公表されており、それに応じ、埼玉県教育委員会が公表している各市町村別の結果も小数第1までの数値であり、同じ調査結果に複数の数値を示すことは適当でないと判断したこと。それから、第2に、昨年度までの公表数値と同様に示すことが、これまでの公表した数値との整合性がとれ、経年変化についてわかりやすいと判断したということでございます。  次に、昨年の4月に実施した学力調査でございますけれども、本年度の秩父市の全体的な結果についてでございますが、全国や県の結果と比較して、全ての平均正答率が下回るという大変厳しい状況であると深刻に受けとめております。その中で、小学校算数、国語は国や県との差を縮めており、学力向上の取り組みの成果について明るい兆しも見られます。県平均以上の正答率だった学校の数は、全ての調査において増加しております。中学校においては国語の知識面での伸びが見られました。現在のこの授業改善の取り組みを継続しつつ、さらに充実していきたいというふうに考えております。  次に、中学校生徒質問紙調査の「国語の勉強は好きだ」という項目の結果について、肯定的な回答をした生徒の割合が、全国や県の結果よりも10%近く低いということにつきまして、市教育委員会といたしましては大変深刻に受けとめております。しかしながら、その他の質問項目、例えば「国語の勉強は大切だ」、「読書が好きだ」、「国語の勉強は将来社会に出て役に立つ」では、全国や県の肯定的な回答よりも秩父市は高い割合を示しております。教え方や学び方が改善されれば、国語に対する関心、意欲、そして学力の向上にもつながるものというふうに考えております。  この結果を踏まえまして、本年度は中学校において国語科の授業研究会を実施し、自分自身の考えを書いたり発表したりする活動を多く取り入れるなど、教師の授業力の向上を目指した取り組みを行っているところでございます。  以上でございます。
    ○副議長(落合芳樹議員) 4番、金崎昌之議員。 ◆4番(金崎昌之議員) それぞれ答弁いただきました。順次、意見あるいは再質問をしてまいりたいと思います。  まず、交通事情の変化に伴う雇用、観光の施策についてでありますけれども、やはりこれを雇用なり観光の増加、こういうふうに結びつけていくのは一番肝心なんだというふうに思います。その点で、やはり雇用ということで言えば、これは認識が一致しておりましたけれども、県のみどりが丘工業団地が既に満杯になっている状況の中で、新たな工業誘致場所の確保というのが求められているというふうに思っておりまして、これらについては県とも連携しながら取り組みを進めているようでありますので、ぜひこれを強力に進めていただきまして、やはりこうした受け入れ場所、工業団地立地場所があるということが、その立地を促進することにつながってくると思いますので、この点についてはそういう形で、引き続いて強く県の協力を求めながら進めていただきたいというふうに思っております。  それから、観光面で一点心配な点があるのは、やはり多くの観光客に訪れていただいて、秩父はよかったというふうに思って帰っていただくというのが一番その輪が広がっていくというふうなことだというふうに思っています。その点で、この正月の、ちょうど1月1日、正月休みにかなり多くの方が秩父に帰省をされて、三峯神社に参拝に行くという方が多くいたようです。このときにいろいろお話しいただいたのは、やはり本議会でもいろいろ出されていますけれども、交通渋滞の問題とか、トイレの設置の問題、なかなかトイレが思うように使えないというような話がされていました。あるいは、交通渋滞があるために途中でおりて、ちょっと写真を見せてもらいましたけれど、山の中を歩いて神社まで行くというような、そんな光景もありましたし、ちょっと遅く出た方は、結局夜、現地がなかなか暗いもんですから、参拝して帰ってくるということがかなわずに、途中で引き返したというような方もいるというような話を聞きまして、やはりそうした渋滞解消なり、トイレの整備というのが非常に早急に求められているなというふうに思いましたので、この点については申し上げておきたいと思います。やはり来て、もう二度と行きたくないというふうなことでは困りますので、そうした輪をさらに広げてもらうためにも早急な対応は、予算でも入っていますけれども、お願いをしたいというふうに思っています。  それから、医療体制の現状と課題につきましては、食塩の摂取量が大変多い地域だという話がありましたけれども、この脳卒中の死亡率の高い要因にはさまざまありまして、そうした食生活、特に東北地方は多いんですけれども、あとは気温とか寒暖の差とか、そういう点とか、あるいは首都圏なんかでも西多摩とか、都内でも多いところはありまして、そうした要因には、やっぱり病院へのアクセスの問題とか、あるいは先ほども病院のほうから出されていましたけれども、医師、看護師の不足のこととか、さまざまな要因があると思いますので、これらをそれぞれ潰しながら対応していくことが必要なのかというふうに思っています。  そうした中で、市立病院、やはり地域の中核病院として市民が頼っていくこの市立病院の役割と課題ということでは、12月の議会で紹介しました「流しの公務員の冒険」という本があるんですけれども、この本は、徹底した市民参画が大きなまちづくりの推進力を生むということを示しているというふうに思いますけれども、その実例としてこの本で紹介されているのが、愛知県の常滑市民病院の再建の取り組みでありました。その基本理念は、コミュニケーション日本一を目指すということであります。具体的には、コミュニケーション日本一を実践するということで、3つのコミュニケーションというのが挙げられております。1つは顧客コミュニケーション。患者さんはもとより、市民の皆さんのニーズをしっかり受けとめ、適切な情報を提供し、人間味豊かな医療、予防サービスを実践します。もう一つがスタッフ間コミュニケーション。みずからの専門性を最大限に発揮しつつ、お互いの垣根を越えて協力し、病院全体が一つのチームになって患者さんのために質の高い医療を実践します。もう一つが地域連携コミュニケーション。地域の医療機関、介護福祉施設、行政などと連携し、一体となって市民の皆さんが健康で安心して暮らせる地域社会を実現しますという3つのコミュニケーション日本一を実践するというふうに掲げておりました。これらは秩父の市立病院にとっても改めて再確認してしかるべき理念ではないかというふうに考えております。  私が常日ごろ市立病院について聞く意見は、いろいろ賛否両論ありまして、よくやってもらっているという話も、この間、聞きましたけれども、またいろんな苦情もあります。その苦情の一部には、病院側と患者とのコミュニケーションが十分図られていれば、これは解消できたというふうに思われるものも少なくないというふうに思っています。  平成29年度の施政方針の地域医療体制の強化というところで、市長は市立病院について、信頼される市立病院を目指し取り組む、あるいは黒字経営の定着、患者数の増加を目指す、収入の増加を図ると述べられておりますけれども、これらは先ほど挙げた3つのコミュニケーション、顧客コミュニケーション、スタッフコミュニケーション、地域コミュニケーションが図られてこそ、この患者の信頼が得られ、信頼があれば、おのずと患者数の増加にもつながって、ひいては経営面にも寄与する、そういうことだというふうに思っています。  そこで、1点お尋ねしたいのは、市立病院において顧客コミュニケーション、すなわち患者とのコミュニケーションについてどのような取り組みが行われているのか、お尋ねをいたします。 ○副議長(落合芳樹議員) 当局の答弁を求めます。  市立病院事務局長。 ◎風間操病院事務局長 金崎議員さんの再質問にお答えいたします。  コミュニケーションの関係でございますけれども、市立病院の中でも、各職場で、まず毎朝、朝のミーティングということを行っております。事務局などでは、毎朝、秩父市立病院の基本理念であります、先ほど申し上げましたけれども、安心、安全、満足を地域住民の皆さんに、この基本理念を毎朝唱えております。また、毎月1回ある朝の朝礼、これは全職員対象ですけれども、ここにおいても、これを復唱することなどもあります。ということと、なお市立病院では、基本理念のほかに、基本方針としてこのような項目を設けております。ちょっと披露させていただきます。  1つとして、私たちは、心温かな快適で安らぎのある療養環境を患者さん方に提供するように努めます。2、私たちは、患者さん方にわかりやすい説明を心がけ、患者さん方から信頼されるように努めます。3、私たちは、地域の中核病院であることを十分自覚し、地域医療に携わる多くの方々と密接に連携するように努めます。4、私たちは、地域に開かれた病院づくりを目指し、健全経営の維持に努めます。このような基本方針にのっとり、そして各医師会さん等とも連携を図り、地域との連携ということで、去る1月9日には、歴史文化伝承館におきまして秩父市立病院、今回、今年度50周年を迎えたところでございますけれども、50周年の記念事業といたしまして秩父市立病院連携報告会という会を催させていただきました。議員の皆様方にも多く参加いただいたところでございますけれども、そのような中で各地域の医療機関を初め、介護福祉施設等々の方との連携を深めようとして、さらに今動き出しているところです。というようなことで、地域との連携をどんどん深めていきたいということで進めております。  いずれにしても、安心安全ということが第一でございます。そのためには、コミュニケーション、これが大切なことと十分自覚し、今後もその方向を進めて、安心、安全、満足を地域住民の皆さんに提供できるような病院づくりをさらに進めていきたいと考えております。  以上でございます。 ○副議長(落合芳樹議員) 4番、金崎昌之議員。 ◆4番(金崎昌之議員) この点で1点お聞きしたいのは、患者さんからの直接というか、率直な声をいただく、そのような何かシステムというか、取り組みはされているのでしょうか。 ○副議長(落合芳樹議員) 当局の答弁を求めます。  市民病院事務局長。 ◎風間操病院事務局長 声の投書箱というようなものを設けておりまして、そちらのほうで病院の中では声をいただいております。そのほかに当然ホームページ等でも市のほうでもお受けしておりますので、そのような中で市民の方、患者さんの声を承っておるところでございます。  以上でございます。 ○副議長(落合芳樹議員) 4番、金崎昌之議員。 ◆4番(金崎昌之議員) それでは、続きまして、学力テストの学校別の公表の関係でお尋ねをいたします。  先ほど紹介した文科省の平成28年度全国学力・学習状況調査に関する実施要領には、調査結果の公表に当たっては、児童生徒個人の結果が特定されるおそれがある場合は公表しないなど、児童生徒の個人情報の保護を図ることというふうにあります。一方、先ほど挙げましたけれども、2014年6月議会の前野教育長ですけれども、答弁によれば、秩父市においては公表のデメリットとして、小規模の学校が多く、個人が特定されてしまうおそれがあるのだと述べておられます。このことから考えると、今回の学校別公表は、特定の個人の結果が特定されるおそれがある、これに抵触しているというふうに思われますけれども、いかがでしょうか。 ○副議長(落合芳樹議員) 当局の答弁を求めます。  教育長。 ◎新谷喜之教育長 この個人の情報の特定についてでございますけれども、既に3年前の秩父市において、学校別を公表する際に検討しまして、個人の情報の特定につながるような、そこまでの小規模校というものはないというふうな判断であったと思います。それを踏襲してきているということでございます。 ○副議長(落合芳樹議員) 4番、金崎昌之議員。 ◆4番(金崎昌之議員) そういう検討して判断をしたということでありますので、そのように聞いておきたいと思います。  もう一点ですけれども、沖縄タイムスという新聞の社説によりますと、文科省の平成28年度のこの学力テストの調査結果の発表を受けて、次のように述べております。順位を絶対視した過剰な学力テスト対策が学校現場にひずみを生じさせている。例えば通常の授業を行うよりも、過剰な量の過去問題や類似問題を解かせたり、既に習った事項の復習を優先させたりする。家庭訪問を取りやめたり、学校行事を縮小してまで補習を行うといった事例が全国で相次いでいる。こうした対策は、子どもたちへの圧力になっていないだろうか。学ぶ喜びにつながるのか、疑わしい。このような社説が書かれておりました。  秩父市において、このような学校現場のひずみは生じていないのでしょうか。また、全国学力・学習状況調査対策等によって、学ぶという喜びをそいでしまって、それがこの国語の勉強が好きだという子どもたちの割合を下げている、そういうことにつながってはいないのか。この点についてお尋ねをいたします。 ○副議長(落合芳樹議員) 当局の答弁を求めます。  教育長。 ◎新谷喜之教育長 その過度な取り組みが子どもたちの楽しさを奪っているんではないかというようなご質問なんですけれども、基本的に取り組みについては、私ども、子どもたちの将来の夢の実現のため、幸せのためという学力向上の取り組みのミッションというものを定めました。これは校長会議でもご説明をして、共有しておるんですけれども、子どもたちがわかること、できることを一つでもふやしていく。そのエビデンスとしての学力調査ということで、この学力調査の取り組みの中で、子どもたちを一つでもわかるように育てていく、あるいは子どもたちも一つでもできるようになって、そのできる喜びを味わっていく、そういった自己達成感が恐らく本当の意味での学力調査に通じるんだという、そういう取り組みをしております。  それから、細かな数値にはこだわらないことということも、校長会でお願いをしております。細かな数値ではなくて、この数字の変化をトレンドとして捉えて、現在今秩父市、非常にずっと低いトレンドが続いておりますので、それからまず抜けていくことが最大の課題だということで、学校、子どもたち、あるいは保護者の方々も同じ気持ちで、そこから抜けていく学力向上の取り組みをしましょうというふうなことで申し上げているところで、決して沖縄タイムスでご指摘のあったような過去問だけを機械的にやるということではなくて、本当の意味での、そもそも何のための学力向上なのかというところを理解した上での取り組みだということをご理解いただければと思います。  以上でございます。 ○副議長(落合芳樹議員) 4番、金崎昌之議員。 ◆4番(金崎昌之議員) 答弁いただきました。  この国語が好きだという割合が少ないという話ですけれども、国語が好きになる一つのきっかけとしては、本好きというか、読書が挙げられるというふうに思います。これについては、今、読書が好きだというのがかなり高いという話があったと思いますけれども、いろいろ学校への司書教諭補助員配置とか、そうした取り組みが功を奏して、そうした本好きの子どもたちがふえているのかなというふうに思っておりますけれども、しかしながら、読書は好きだけれども、国語の勉強が好きだというのは少ないという、この辺の因果関係といいましょうか、関連性はどのように理解しているでしょうか。 ○副議長(落合芳樹議員) 当局の答弁を求めます。  教育長。 ◎新谷喜之教育長 本市においては、この司書教諭補助員を配置していただいて、非常に学校図書館、充実しております。学校に見に行っていただいたら、すぐにおわかりになると思いますけれども、非常に丁寧に整理されていますし、子どもたちが楽しく読書をできる環境が整っていると思います。  子どもたちも本が好きで、たくさん呼んでくれているんですけれども、それが国語の力とどうつながっているのか、そのあたりが我々これから研究していかなければいけない課題かなと思っております。この読書好きということと、国語がわかるようになって、できるようになれば必ず楽しくなると思いますので、そういった国語の力との関係を我々教育委員会としましては研究をしまして、そういった考え方を各学校にも広げていきたいというふうに考えております。  以上でございます。 ○副議長(落合芳樹議員) 4番、金崎昌之議員。 ◆4番(金崎昌之議員) その辺のところいろいろ研究をいただいて、子どもたちが全ての教科の基本である国語が好きになって、いろんな教科にも楽しく取り組めるようになることを期待して、質問を終わります。 ○副議長(落合芳樹議員) 以上で本日の日程は終了いたしました。                        ◇ △次会日程の報告 ○副議長(落合芳樹議員) あす9日は午前10時から本会議を開き、本日に引き続き市政に対する一般質問を行います。                        ◇ △散会 ○副議長(落合芳樹議員) 本日はこれをもって散会いたします。    散会 午後 3時10分...