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◯南口嘉子地域医療課長 それでは、令和4年度
生駒市立病院事業計画書についてご報告いたします。
初めに、資料の確認をさせていただきます。
まず、資料1が令和4年度
生駒市立病院事業計画書、次に、資料1-2が令和4年度
生駒市立病院事業計画書説明資料、資料1-3が
生駒市立病院の
管理運営に関する
年度協定書でございます。
それでは、資料1、
事業計画書の表紙をめくっていただきまして、目次をご覧ください。
本
事業計画書の組立ては、1、
医療提供計画、2、
施設管理計画、3、組織図、4、収支計画の4部構成となっております。
事業計画の策定に当たりましては、令和2年度
実施状況調査報告及び令和3年度中間報告を経て、
管理運営協議会にていただいたご意見や評価結果を計画に反映させた内容となっております。
なお、資料1-2の
事業計画書説明資料につきましては、課題等をどのように計画に反映させているかなどの内容が分かりやすいよう配布させていただいております。本日は、主にこの資料1-2の説明資料に沿って説明させていただきます。
それでは、資料1-2、説明資料の表紙をめくっていただきまして、右ページが目次、更にめくっていただきまして1ページ、2ページをお願いいたします。
左端から、
病院事業計画、令和2年度事業報告、令和3年度中間報告、そして、右のページに行きまして、両報告を基に抽出された課題等を記載し、一番右端は令和4年度
事業計画となっております。以降の説明につきましては、右端の令和4年度
事業計画に沿って進めさせていただきます。
なお、令和4年度
事業計画において、これまでに抽出された課題がどのように反映されているかが分かるように、課題に対して計画に反映している部分を下線表記させていただいています。
それでは、説明資料の2ページ、診療科目です。
令和4年度は、前年度から引き続き、16診療科で診療を行います。既存の診療科の医療内容の充実を目指し、
常勤医師を確保し、専門外来の充実を図るとともに、より高次、専門性の高い
医療機関と連携します。
次に、4ページです。
病床数ですが、
病床利用率の向上に向け、
入院医療に対応できる
常勤医師の確保、
地域医療機関との連携強化による紹介患者の受入れに取り組むとともに、
新型コロナウイルス感染症陽性患者用病床26床及び
疑似症患者用病床1床を引き続き確保します。
また、小児科の
常勤医師の増員により、小児科の救急医療や
入院医療の体制を充実させ、引き続き、奈良県と情報交換をしながら
北和小児科二次輪番体制の充実を図ります。
続きまして、6ページをお願いいたします。
人員体制です。
常勤医師は合計で27名、看護師は合計161名を計画しております。特に
常勤医師が不在の放射線科、
整形外科等を中心に
常勤医師の確保、増員を図り、
入院医療を充実させます。
8ページをお願いいたします。
患者数になります。1日
平均患者数は入院127.0人、外来247.5人となっています。また、入院・
外来患者数の増加に向けた取組といたしまして、
市立病院の医療に関する必要な情報の積極的な提供や、
コロナ対策としての発熱外来や
疑似症患者及び陽性患者の
入院受入体制の継続、市民への
ワクチン接種の実施としております。
市民への周知の取組としては、
ホームページに加え、
LINE公式アカウントでの配信、病院だよりの発刊といった広報活動の充実を掲げております。
続きまして、10ページをご覧ください。
市立病院のコンセプト、質の高い医療の提供です。引き続き、安全で質の高い
医療サービスの提供を目指し、患者にとってベストな治療、ケアを提供します。
また、高齢者の医療需要にも対応するため、
腹腔鏡下手術、
胸腔鏡下手術や
ダ・ヴィンチ手術等、患者の身体への負担が少ない低侵襲手術に取り組みます。
また、下から7行目になりますが、産婦人科と小児科が連携することで、新生児、乳幼児に係る
母子医療体制を整備、充実いたします。
12ページをお願いいたします。
主要4疾病に係る
医療体制として、がん、脳卒中、
急性心筋梗塞、糖尿病について、提供できる医療機能や役割を明記させていただいております。
患者満足度の向上につきましては、入院・
外来患者アンケート調査結果、ご意見箱の意見について
ホームページ等での公表などを掲げております。
続きまして、14ページをご覧ください。
医療安全管理体制につきましては、
医療安全管理委員会、カンファレンス、勉強会を定期に実施し、医療事故の防止と
医療安全対策の強化に努めます。また、継続的に
院内感染防止活動に取り組み、感染症の蔓延期にはN95マスクの着用を徹底します。さらに、
コロナ感染拡大に備えて、
PCR検査体制、陽性患者の
入院受入体制及び
ワクチン接種体制など感染状況に臨機応変に対応します。
16ページをご覧ください。
地域完結型の
医療体制構築への寄与といたしまして、地域の
医療機関との病診・病病連携を積極的に推進するとともに、介護・福祉施設との密接な連携を図ります。具体的には、
医療連携登録医や
協力医療機関連携施設等との連携を強化し、
在宅患者等の増悪時の積極的な受入れを行います。
続きまして、18ページでございます。
医師会への情報提供を積極的に行い、医師会への入会を目指します。
ページ中段部分でございますが、地域の
医療機関との病病・病診連携及び協力体制を重視し、更なる紹介率、逆紹介率の向上を目指します。
20ページをお願いいたします。
救急医療の充実でございます。救急患者を断らないという姿勢の下、24時間365日受入体制を整え、地域住民が安心できる
救急医療体制の充実を目指します。また、
市内内科系二次、外科系一次・二次輪番体制への参加に向けて、引き続き、関係機関と協議を行うとともに、救急患者の
市内受入率の向上を目指し、
輪番病院等のバックアップの役割を果たします。
22ページをお願いいたします。
救急受入体制として、特に
整形外科等の
常勤医師の確保に努め、当直・
オンコール体制の更なる充実を目指します。
続きまして、24ページになります。
まず、上段になりますが、小児の救急対応、
入院患者の受入れ等、小児二次
医療体制や
北和小児科二次輪番体制の充実を図ります。
次に、中段、災害時医療の確保です。大規模災害時において傷病者の受入れや医療救護に対応可能な体制を引き続き整備し、
災害対策マニュアルに沿って、
現場スタッフや、状況に応じては地域住民も参加する実地訓練を行います。
下段になりまして、予防医療の啓発でございます。市民の
健康づくりや疾病予防を促進するため、院内講演の充実に加え、コロナの感染拡大の状況を見ながら、
自治会等各種団体への出張講座を積極的に実施します。また、市民の幅広い年代層が健診を受けやすくするよう努めるとともに、乳幼児への
定期予防接種を実施します。
続きまして、26ページをご覧ください。
市民参加による運営でございます。市民の意見の反映の仕組みといたしまして、入院・
外来患者アンケート調査の結果、ご意見箱の意見、改善の取組及び対応できない理由について、
ホームページでの公表、
病院事業推進委員会や
市立病院管理運営協議会への報告等、広く市民等に周知します。
また、環境に配慮した運営はご覧のとおりでございます。
ここからの説明は、資料1、
事業計画書本編の方でご説明申し上げます。
12ページをお開きください。
2、
施設管理計画でございます。
保守点検項目や点検時期などを計画に明記し、施設や設備の計画的・効率的な維持管理を推進させていただきます。
13ページは、3、組織図でございます。
最後に、14ページの4、収支計画をご覧ください。
中間期の9月末と期末期の3月末の収支計画を表記しております。
まず、中間期の令和4年9月末時点での
収支見積りでございますが、1日
平均入院患者数は上半期の平均で122.5人、
外来患者数は237.5人としており、上半期の診療収入は20億2,468万4,000円を見積もっております。表の真ん中より少し下辺り、
医業費用合計は20億4,321万6,000円と見積もっており、医業利益としてはマイナス636万5,000円、そして、経常利益としてはマイナス1億2,150万1,000円を想定しております。
次に、期末期の令和5年3月末時点での
収支見積りでございますが、1日
平均入院患者数は年間平均で127.0人、
外来患者数は247.5人としており、令和4年度の診療収入は41億9,557万6,000円を想定しております。表の真ん中より少し下辺り、
医業費用合計は41億3,390万6,000円と見積もっており、医業利益としては8,736万4,000円を想定しております。そして、令和4年度の経常利益としてはマイナス1億4,290万8,000円を想定しております。
令和4年度
生駒市立病院事業計画書についての説明は以上でございます。
最後に、資料1-3の
生駒市立病院の
管理運営に関する
年度協定書についてご説明申し上げます。
先般、3月19日に生駒市
病院事業推進委員会にて諮問いたしました令和4年度に係る
生駒市立病院の
管理運営に関する
年度協定書につきまして答申いただきましたので、ご報告いたします。
第2条の年度協定の期間を令和4年度としております。
第3条第1項では、毎年、
指定管理者から市に支払われる
指定管理者負担金の本年度額を昨年度同額の2億6,600万7,234円としております。
表記のとおり答申をいただきましたので、本年4月1日付けで本協定を締結させていただく予定でございます。
説明は以上でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
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◯伊木まり子委員長 ただ今から本件について質疑を行いますが、報告内容が多岐にわたることから、調査を円滑に行うため、質疑の度に関連した質疑が他にないか確認を行いますので、関連する質疑がある場合、先の質疑の終了後、引き続いて質疑してくださいますよう、ご協力をお願いいたします。
本件について、委員による質疑に入ります。
質疑等はございませんか。
塩見委員。
8
◯塩見牧子委員 そもそものところなんですけれども、令和4年度の
事業計画書、コロナの感染状況がどうなるということを前提に組まれた計画書なのか、上半期、下半期、どういう想定の下で、収支も含めて、この計画書を策定されたのか、そこの前提条件だけ、まず、お教えいただけますか。
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◯伊木まり子委員長 桐坂地域医療課課長補佐。
10
◯桐坂昇司地域医療課課長補佐 令和3年度も計画を立てるときは同様だったんですけれども、コロナの感染状況というのは非常に予測がしづらい状況がございまして、特に
入院患者数等につきましてはコロナの影響は加味しておりません。
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◯伊木まり子委員長 塩見委員。
12
◯塩見牧子委員 全く加味していないということですか。ということは、令和2年度以前からと同じようなベースで。でも、いろんなところにコロナ、コロナと書いているので、当然、その辺の、コロナによって
入院患者さんが増えるだとか、逆に、コロナの蔓延によって通院患者が受診を控えるとか、別に令和3年度も令和4年度も同じように、その辺の影響は何も考えてこなかったということでしょうか。
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◯伊木まり子委員長 桐坂課長補佐。
14
◯桐坂昇司地域医療課課長補佐 年度当初にコロナということは想定はしていないんですけれども、実際に患者数等の算定につきましては前年度ベースの数字を実績値として算定しておりますので、あくまでも今年度の
入院患者数、
外来患者数等をベースに算定させていただいたものでございます。
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◯伊木まり子委員長 他に質疑等はございませんか。今のそもそも論のとこら辺に関連した質疑はございませんか。
(「なし」との声あり)
16
◯伊木まり子委員長 それでは、別のところで質疑等はございませんか。
塩見委員。
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◯塩見牧子委員 あと、令和3年度において小児科の常勤医が入ってきてくださったということで、ようやく念願の二次輪番とか救急の体制が整っているということなんですけれども、ただ、懸念されるのが、これまでもやっぱり出たり入ったりということがありまして、これは本当にサイクルが好循環になっていくと、人数が増えたら業務量もちょっと少なくなって安定していって、また人が入ってきやすくなる、逆に、人が抜けてしまうとしんどくなってどんどん辞めていってしまうという、そういったことがあるんですけれども、取りあえず、この計画では小児科医が4名ということなんですけれども、これからも好循環にしていくために、どういったことに重点的に取り組むというようなことは特に考えておられないでしょうか。
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◯伊木まり子委員長 近藤福祉健康部長。
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◯近藤桂子福祉健康部長 具体的に好循環のためにというような形ではないかもしれませんけれども、例えば来年の4月からは小児科の予防接種の指定の
医療機関になるであるとか、数年前から産後ケアの受入れもしていただいているとかということで、かなり行政との関わりについても密接にやってきておりますし、それを基に地域の方々の利用と、実際に利用されたことによって、継続して受けてみようかな、かかってみようかなという思いなんかも少なからず増えてきているのかなと。それが結果的に小児科への受診であったりとか、小児科医の活動の機会も幅広くなってくるというようには考えております。
20
◯伊木まり子委員長 よろしいですか。今のは人員体制の6ページの小児科に関してかなと思いますけども、小児科の
ドクター等に関連いたしまして、質疑等ございませんか。
(「なし」との声あり)
21
◯伊木まり子委員長 ないようでございますので、他の項目で質疑等ございませんか。成田委員。
22
◯成田智樹委員 計画については
管理運営協議会等で承認されているということですので、コロナについても、若干、収束の兆しが見えているという状況なんですかね、ちょっとまだ予断を許さない状況かもしれませんし、その点については
院内感染等が拡大しないようにしっかりと進めていただきたいということだけです。
せっかくですから1点だけ、24ページ、昨年の
総合防災訓練に病院は参加いただけなかったということで、独自では訓練されているということでお聞きしましたけども、今回の
事業計画の中で、下線が引かれているところ、状況に応じては地域住民も参加する実地訓練を行いますと書いていますけども、この「状況に応じては」についてご説明いただけますか。
23
◯伊木まり子委員長 桐坂課長補佐。
24
◯桐坂昇司地域医療課課長補佐 コロナの感染拡大の前、平成30年度につきましては
地元自治会様の協力を得まして大規模な防災訓練を開催したんですけれども、令和2年度、ちょうどコロナの状況下におきましては、やはりそれがかないませんでしたので、院内のスタッフだけで防災訓練、
トリアージ訓練等を実施いたしました。ですので、コロナの感染状況が収束すれば、以前と同じような形で、
地元自治会様のご協力を得て、大規模な防災訓練を開催させていただきたいという意向を踏まえまして、こういう記載をさせていただいております。
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◯伊木まり子委員長 成田委員。
26
◯成田智樹委員 ということは、コロナが一定収まればということだということで考えておったらええんですかね。
27
◯伊木まり子委員長 桐坂課長補佐。
28
◯桐坂昇司地域医療課課長補佐 そのとおりでございます。
29
◯伊木まり子委員長 この災害時医療に関連して何か質疑等ございませんか。
(「なし」との声あり)
30
◯伊木まり子委員長 それでは、他の部分で質疑等はございませんか。
(「なし」との声あり)
31
◯伊木まり子委員長 他に質疑等ないようでございますので、これにて委員による質疑を終結いたします。
次に、
委員外議員による質疑に入ります。
質疑等はございませんか。神山議員。
32
◯神山聡議員 説明資料、資料1─2の24ページ、市民健診の数値があるんですけれども、これが目標数値という理解でいいんですよね。
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◯伊木まり子委員長 桐坂課長補佐。
34
◯桐坂昇司地域医療課課長補佐 おっしゃるとおりでございます。
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◯伊木まり子委員長 神山議員。
36
◯神山聡議員 令和2年度の実績と比較すると、大体、目標数値は実績より高いんですけども、大腸がん等、特定健診の目標数値は実績より結構低いんですけど、これはどういう理由からでしょうか。
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◯伊木まり子委員長 桐坂課長補佐。