千曲市議会 > 2016-09-08 >
09月08日-04号

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  1. 千曲市議会 2016-09-08
    09月08日-04号


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    平成28年  9月 定例会(第4回)---------------------------------------           平成28年9月8日(木曜日)---------------------------------------● 議事日程(第4号)  平成28年9月8日(木曜日)               午前10時 開議第1 一般質問(個人)第2 議案審議   議案第53号 平成27年度千曲市下水道事業会計歳入歳出決算認定について   議案第54号 平成27年度千曲市西部水道事業会計歳入歳出決算認定について   議案第55号 千曲市個人番号カードの利用に関する条例制定について   議案第56号 千曲市地方活力向上地域における固定資産税の不均一課税に関する条例制定について   議案第57号 千曲市保養センター条例の一部を改正する条例制定について   議案第58号 千曲市消防団員の定員、任免、給与、服務等に関する条例の一部を改正する条例制定について   議案第59号 平成28年度千曲市一般会計補正予算(第2号)の議定について   議案第60号 平成28年度千曲市介護保険特別会計補正予算(第1号)の議定について   請願等の受理について---------------------------------------● 本日の会議に付した事件……前記議事日程のとおり---------------------------------------● 出席議員(22名)   1番   金井文彦君       12番   小玉新市君   2番   北川原 晃君      13番   中村了治君   3番   滝沢清人君       14番   小山嘉一君   4番   齋藤正徳君       15番   林 愛一郎君   5番   飯島 孝君       16番   宮入高雄君   6番   中村眞一君       17番   和田英幸君   7番   倉島さやか君      18番   荻原光太郎君   8番   前田きみ子君      19番   中村直行君   9番   大澤洋子君       20番   原 利夫君  10番   袖山廣雄君       21番   宮坂重道君  11番   柳澤眞由美君      22番   和田重昭君---------------------------------------● 欠席議員(なし)---------------------------------------● 説明のため出席した者の職氏名  市長         岡田昭雄君   建設部長      小根澤英児君  副市長        山本高明君   総合政策担当部長  多田 隆君  総務部長       小林好武君   観光ブランド戦略担当部長                               鹿田敦己君  企画政策部長     北村勝則君   教育委員長     赤地憲一君  市民環境部長     上條 優君   教育長       吉川弘義君  健康福祉部長     宮入明美君   監査委員      飯島仁一君  次世代支援部長    島田房雄君   教育部長      安西治夫君  経済部長       半田敏幸君---------------------------------------● 事務局出席者氏名  議会事務局長     大内保彦君   議会事務局次長   中村峰明君  議事係長兼調査係長  平原俊久君   書記        佐藤太一君--------------------------------------- 午前10時 開議 ○議長(和田重昭君) 定足数に達しておりますので、ただいまから本日の会議を開きます。--------------------------------------- △日程第1 一般質問 ○議長(和田重昭君) 日程第1、一般質問を行います。 通告に基づき、順次発言を許します。 11番、柳澤眞由美議員。          〔11番 柳澤眞由美君 質問席〕 ◆11番(柳澤眞由美君) 皆さん、おはようございます。11番、公明党、柳澤眞由美です。7月の市議会改選を経て、3期目の当選をさせていただきました。選挙戦でお訴えさせていただきましたこと、行政の皆さんに市民お一人お一人の声を届け、市民の福祉向上とまちの発展やまちが抱える課題について、協働の精神でともに取り組んでまいる所存でございます。議員力を磨いて、市民の負託に応えられるよう、より一層努力してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。 それでは、通告に従い、順次発言いたします。 9月は防災の月です。私も、毎年防災について質問・提言してまいりました。昨日も台風13号に伴い、千曲市災害警戒本部を設置したとの報告をいただき被害が心配されましたが、今はまだ穏やかな状態で安心しております。 先ごろも、台風10号により、東北・北海道に甚大な被害がもたらされ、心が痛みます。お亡くなりになった皆様の御冥福をお祈りいたしますとともに、御遺族と被災された皆様にお見舞い申し上げます。 千曲市でも、大きな被害は出ませんでしたが、土砂崩落と床上床下浸水がございました。現場に駆けつけましたところ、行政、消防、担当自治区の皆さんの御協力で、対応が迅速に行われておりました。これからも、災害に対しては迅速な対応連携が重要であり、さらには防災に向けた意識改革、行動力を磨くことが最重要課題と考えております。 9月4日には、千曲市の防災訓練、治田小学校を会場に行われました。体験型の市民参加訓練で、代表市民が参加してくださいました。大変暑い1日でしたが、そこで感じたことは、訓練の第一歩は避難誘導、また1軒1人は参加していこうという意識、若い人への参画率を高めなければならないなと感じました。また、耳の不自由な方など、視覚障害者、車椅子の方を事前に募集いたしまして、指示カード、手話通訳などなど、そういう体験をしながら、重点地区訓練では一つずつモデルとして取り組んではいかがでしょうか。来年度に向け、防災危機管理にはぜひ取り組んでいただきたいなと思っております。 さて、防災についても、まちづくりについても、人が大切です。千曲市も、昨年から力を入れている協働のまちづくりは、にぎわいの創出につながる重要な施策の一つであろうと考えます。人・物・情報が行き交い、市民がまちづくりの舞台に立つ広域交流拠点都市という千曲市の総合戦略が、市民に理解され、共有され、自分が主役の一人であるとことを自覚されるために、1つ目の質問について伺います。 大項目1、総合戦略の実効性を高めるために。 1つ目、計画の実効性と市長の決意について伺ってまいります。 総合戦略の事業は緒についたばかりと言うこともできますが、5年間の中の半年が既に過ぎているとも言えます。じっくりではなく、迅速性が重要な戦略ではないでしょうか。 地域活力創造本部という意思決定機関、5つの基本目標の戦略を検討する部会、さらには市議会の審議を経て、ワークショップ、意見・助言を検討されて戦略は策定されてきましたが、計画書が市民にも私たちにも届けられました。その後の市民への働きかけはどうだったでしょうか。 市民から、人口減少社会というが市はどんな手を打っているのかなという声、まだまだ情報が届かず、相変らず新幹線新駅誘致はやめるべきだとの声、人口減少社会を迎え撃つ戦略の周知・浸透がまだまだであります。つまり、行政側の説明する力の弱さは否めません。市民の声を十分受けとめているか、現状認識について、改めて次の点について伺います。 一つ、部局を横断した会議、市長が本部長である地域活力創造本部会議等での千曲市の現状・課題については。特に、課を横断しての連携、全ての職員との情報共有は。 一つ、庁内の政策実行を担う地域活力創造課の役割と機能は。リーダーシップを担える十分な体制だと考えますか。つまり、市長が目指す千曲市の人口減少社会へ一丸となって挑み、減少の歯どめ、総合戦略を実行しようとする意思は共有されていると思うか。 最後、市長の戦略実行への決意。 以上3点についてお伺いいたします。 ○議長(和田重昭君) 答弁を求めます。 岡田市長。          〔市長 岡田昭雄君 答弁席〕 ◎市長(岡田昭雄君) おはようございます。 まず、庁内の部局横断型の会議といいましょうか、さまざまな過程があるわけでありますが、役所の中では最高経営会議というのが部長会議に位置づけられております。そして、重要政策ごとに、現在11のプロジェクトチームといいましょうか、企画政策会議を設けて、それぞれ調整をしてるところであります。特に、情報交換等は大事であります。 この企画政策会議は、部長会議が重要政策事項等を真に決定するに当たりまして、専門的な調査及び研究を行うという組織でございます。部局を超えた職員で構成しておりますので、情報の共有をしながら検討を進めるということでありまして、いわば政策間連携の一つの手段としてこの会議があるというふうに思っております。 特に、今回地域活力創造課ができまして、地方創生の中で計画をつくったわけでありますが、その総合戦略に基づいて、各課が行う事業が本当に効果が上がるように、戦略の進行管理を行うのは先ほど申した地域活力創造課なのであります。各事業担当課が総合戦略に位置づけられた項目を事業化する際の方法については、総括的な指導・助言をこの創造課が行うことにしております。また、具体的な事業の実施に当たりましては、課や部局の枠を超えて、関係する複数の事業を連関させるといいましょうか、連携しながら、最終的にKPIに掲げた交流人口の増加、あるいは出生率の向上につなげていきたいということでやっております。いわば、地域活力創造課は、プロジェクトマネジャーの役割を担っているのかなというふうに考えております。 いずれにしても、庁内の中で一つの方向性を持って、みんなが、500人の職員が向かっていくっていうその姿勢は必要かなというふうに思っておりましょうし、その先頭に立って、私が本部長やってますんで、どんどんはっぱをかけながら前進をしていきたいなというふうに考えております。 それと、最後に申し上げますが、まず市民の満足度を高めることが私ども最大の目的でございます。 ○議長(和田重昭君) 柳澤眞由美議員。          〔11番 柳澤眞由美君 質問席〕 ◆11番(柳澤眞由美君) 前向きな、そして連携が、十分情報交換をしながら地域活力創造課が調整、リーダーシップを担っているというふうに今お答えをいただいたと思いますが、市民の満足度を上げるという、最後に市長の決意がありましたけれども、市民とこの総合戦略の理解共有はできているとお考えでしょうか。 私は、市民が十分理解するためにも、何かアクションを起こす。例えば、市民対象にこの総合戦略についてのアンケートの考えなどを持っていないかどうか、伺いたいと思います。 ○議長(和田重昭君) 岡田市長。          〔市長 岡田昭雄君 答弁席〕 ◎市長(岡田昭雄君) 何事も市の行事や仕事を進めていくには、市民の協力なしでは一歩も前に進みません。したがって、今回の総合戦略もそうなんでしょうけど、さまざまなワークショップ等をやってきたんです。今、市の中にはさまざまな活動団体がございますので、そういった方々も一緒になって、この総合戦略が進めていかれるような体制を組みたいなと思っておりましょうし、そしてまだ5年間の計画期間でありますけど、国のほうも予算づけについてはこれからでありますから、十分検討しながら、総合戦略だけではないんです。総合計画もありますから、個別計画もありますんで、トータルとして前進できるようにしていきたいなというふうに考えております。 ○議長(和田重昭君) 柳澤眞由美議員。          〔11番 柳澤眞由美君 質問席〕 ◆11番(柳澤眞由美君) 何かしつこくですみませんが、市民との共有はできているということでよろしいですか。 ○議長(和田重昭君) 岡田市長。          〔市長 岡田昭雄君 答弁席〕 ◎市長(岡田昭雄君) 共有をしなくてはいけないんです。ですから、できてないところは共有していくというふうに、そういう視点に立って進めてまいりたいと思っております。 ○議長(和田重昭君) 柳澤眞由美議員。          〔11番 柳澤眞由美君 質問席〕 ◆11番(柳澤眞由美君) 私は、具体的にはアンケートという手法で、共有できていない市民には働きかけるということを、今、提案したわけですが。 今、総合戦略から総合計画へとつながっていく、この千曲市の大事な5年間でございます。一番この千曲市として、喫緊に、そして5年間の中の最重要に、今、取り出して行っているものは何でしょうかっていうことをちょっとはっきりとお聞きしたい。 富山県の氷見市長の言葉で、「非成長時代はタイミングイズマネーである」という言葉をおっしゃったそうです。千曲市は今、この5年間、特にこの一、二年、この好機を活かすことで成果を生み出さなければなりませんが、このタイミングで最もつかまなければならない、最も戦略に力を入れなくてはいけないものは何とお考えでしょうか。お答えください。 ○議長(和田重昭君) 岡田市長。          〔市長 岡田昭雄君 答弁席〕 ◎市長(岡田昭雄君) 市の行政の中で、今やらなくてはいけないこと、たくさんございます。合併の総仕上げもそうでしょうし、今、手をつけている事業、たくさんあります。それをしなくてはいけません。そしてもう一つは、我が市にとって将来どういう方向に進むべきか、ここはこの4年間、あるいは5年間の中できちんと方向づけをしなくてはいけない。それは、議会の中でも過去において何度もこういった議論はされてるわけでありますが、今の新幹線の問題もそうでしょうし、そして大型商業施設の問題、そして歴史的風致維持向上計画の話、そして稲荷山の重伝建の話、姨捨一帯の日本遺産にする話、たくさんあるんです。今、これだけ大きな仕事を抱えてるのが我が市の実態であります。 しかし、そういった意味では、市に伸び代がたくさんある以上、全てに挑戦をしてかなくてはいけないというふうに思ってまして、総合行政でありますから、どっか一つよくなればいいわけではないんで、全体的に前進できるように進めていきたい。そのために、職員500人がそろって前に進んでいくというふうに考えております。 ○議長(和田重昭君) 柳澤眞由美議員。          〔11番 柳澤眞由美君 質問席〕
    ◆11番(柳澤眞由美君) ありがとうございます。将来の方向づけとしまして、特に合併総仕上げの中で新幹線新駅、そして、大型商業施設誘致、そして歴史的風致と重伝建、そんなものに今500人が一丸となって、市職員が一丸となって取り組んでいくということで、この総合戦略を進めていっていただきたいなと思いますが、その小項目2、計画の実効性を高めるための財源について伺ってまいります。 3月の予算案では、総合戦略に15億5,963万円の事業費が盛り込まれました。「計画の遂行のために庁内情報の共有と意思統一、戦略の重点施策の執行、特にシティープロモーションに力を入れていく」という市長の施政方針でした。 県、国の補助金獲得についても対応し、計画の実効性を高めるためにも、地方創生加速化交付金獲得に努力していただきました。1次審査ではなかなかいい結果が出ませんでしたが、地域活力創造課を中心とした職員皆さんの努力が実を結んで、2次募集で採択されております。市長から、合わせて9,735万円の加速化交付金が交付されていると情勢報告にございました。 しかし、全国を見てみますと、他市町村では既に28年度前期地方創生推進交付金獲得が進み、745事業、総額1,000億円が8月2日に決定されたと内閣府から発表されました。補助率は2分の1です。さらに、後期交付金の2次募集はこの9月末までとされ、1,000億円を獲得する計画書がまた全国から提出されます。また、8月31日には、総務省が「都市部の学生を地方へ~国内版ワーキングホリデー」を導入する自治体の支援に乗り出すとの発表もございました。 そこで伺います。 実効性を高めるための財源措置として、各省庁の助成制度獲得の考え、見通しはありますか。さらに、来年度の戦略の実効性を高めるためにも、モデル事業に応募することを含めて、この9月、総務省が打ち出したモデル事業、迅速な対応が求められるときです。市長の戦略実行の財源確保についてお考えを伺います。 ○議長(和田重昭君) 島田次世代支援部長。          〔次世代支援部長 島田房雄君 答弁席〕 ◎次世代支援部長(島田房雄君) 計画の実効性を高めるための財源についてでありますが、総合戦略に掲げた取り組みを事業化し、また深化させるための国の支援措置は、地方交付税として全国の自治体に地方創生のための戦略交付金が配分されているほか、各省庁の助成制度や地方創生交付金の制度要綱が設けられております。 招集日の諸情勢報告でも申し上げましたが、千曲市は、地方創生加速化交付金の2次募集分に1事業を申請し、採択され、このほど交付決定を受けたところであります。地方創生の加速化交付金は総合戦略に位置づけられた事業で、しごと創生に重点を置きつつ、政府の一億総活躍社会の実現に向けた緊急対策として、希望を生み出す強い経済を実現するため、また子育て支援や安心につながる社会保障も含め、新・三本の矢の取り組みに貢献するものが対象とされたものであります。 また、8月24日に閣議決定されました平成28年度の国の第2次補正予算に盛り込まれた地方創生拠点整備交付金は、未来への投資を実現する経済対策において、未来への投資に向けた地方創生推進交付金の創設として位置づけられ、このほど、その交付金の取扱い(案)が示されたところであります。 この新しい交付金制度や、報道にありました省庁のモデル事業を含め、今後も国の支援措置については十分注視してまいり、十分活用していきたいというふうに考えます。 ○議長(和田重昭君) 柳澤眞由美議員。          〔11番 柳澤眞由美君 質問席〕 ◆11番(柳澤眞由美君) 部長のほうから、いろいろ助成金についての御説明ございましたが、千曲市としてはこの拠点投資とか子育て支援など、こういうところの交付金もいただくように進めるのでしょうか。具体的にちょっとお聞きしたいと思います。 ○議長(和田重昭君) 島田部長。          〔次世代支援部長 島田房雄君 答弁席〕 ◎次世代支援部長(島田房雄君) 地方創生推進交付金というのが出ておりますが、例えばこれを新幹線新駅等に使えないかというようなことも十分考えられるわけなんですが、内閣府参事官とも、こういう案件につきましては協議を進めてきたわけなんですが、新駅設置については具体的になってない現段階では交付金の対象ではないけれども、本来は国交省予算で対応するというふうな、こういったコミュニケーションとりながら、それぞれの補助制度につきましては連絡をとりながら調整を図ってるということでございます。当然、十分国の制度を活用しないと、私ども単独の財源ではできない話がほとんどでございますので、十分情報収集して精査していきたいということです。 それで、市長も常日ごろ、財源の確保は非常に何度も下のほうには伝えておりますんで、各課についてもいろんな創生関係のモデル事業というのも国のほうから提案されてますんで、そこら辺を注視しながら活用していくということで指示してございます。 ○議長(和田重昭君) 柳澤眞由美議員。          〔11番 柳澤眞由美君 質問席〕 ◆11番(柳澤眞由美君) ちょっと今のまた、交付金の話はわかったんですが、千曲市でどこで獲得していくのかをもう一度伺うんですが、さっき子育ての拠点など、あとコミュニティーの場所づくりなど、千曲市独自に独自性をもって先進的なものになるということであれば、いろんな交付金が活用できるということも伺っておりますし、特に子育てに力を入れている千曲市としては、私、更埴図書館のそば、更埴体育館の交差点から屋代駅に向かって広い道路がございますが、あそこの空き店舗、空き家などなど、何か町の皆さんと協力体制をとりながら、更埴図書館は狭くて声も出せませんけども、そこから少し一部抜け出して、学習室、あるいは声を出して読み聞かせができる、あるいは地域のちょっとお勉強を教えてほしいという子供たちを集まった人たちがちょっと見てあげれるっていうような、そういう拠点、スペースなどを考えても、打ち出してもいいんじゃないかというふうに思っております。私はいつも図書館のほうから発想するんですが、まちづくりとか子育て拠点に図書館機能も少し使いながら、そういうことをできないか。 以前、若い人たちのワークショップで、屋代駅には4,700弱の乗降客がおり、その中で学生も大変多いわけですが、学生が立ち寄る場所もないということで非常に求めておりましたし、何かそういうのでアイデアをつくって、いろいろな省庁からの獲得ができないかということをちょっと提案したいので、提案する、今すぐお答えしろということはないんですが、そういう提案についてどうお考えになるか、財源措置についても含めてお考えを伺います。 ○議長(和田重昭君) 岡田市長。          〔市長 岡田昭雄君 答弁席〕 ◎市長(岡田昭雄君) 先ほど部長が説明したように、8月24日の閣議決定された28年度第2次補正予算でありますが、そのときに、そこに地方創生拠点整備交付金っていうことがありまして、まだ具体的にははっきりしてませんが、これは未来への投資を実現する経済対策、あるいは未来への投資に向けた地方創生推進交付金、そういった位置づけのもとでこの制度が発足しようとしてます。 それを見てみますと、いわゆる対象施設の中に、生涯活躍のまちに資するための多世代交流の拠点施設の整備、あるいは移住・定住促進のために行う空き家施設の改修、あるいは小さな拠点づくりに資する地域コミュニティー組織の日常的な活動の場として機能する基幹的な拠点施設の整備。これは、廃校とか公民館等の改修も含むといってますけども、こういったところが対象になってるというわけでありまして、しかし、この部分については、地域再生計画の中にきちんと位置づけていかなくてはいけないというふうに考えてるわけでありますが、そうなった場合に、国は3,000万円から6,000万円を限度に交付をしたいというふうに言ってるようであります。具体的にメニューは、これからもっともっと説明会ありますから、職員をそこに派遣しますが、そのメニュー見ながら、今、柳澤議員が言われるように、空き店舗対策等にも使えるのかどうなのか、あるいは図書館のこともどうなのかというのは、トータルとして研究をさせていただきたいというふうに思っております。 ○議長(和田重昭君) 柳澤眞由美議員。          〔11番 柳澤眞由美君 質問席〕 ◆11番(柳澤眞由美君) ここで提案しましたので、また研究、そして迅速な取り組みをお願いしたいと思います。 それで、小項目3に関連しますので、行きます。 人材をつくる生きがいづくりと社会参加について。 国が示した4つの基本目標に、さらに千曲市が独自に設定した目標がございます。それが基本目標5、健康寿命の延伸と社会参加です。 基本目標5の設定理由は、後期高齢者が今後15年間にわたって増加し続けることから、中高年が生きがいを持って働き、健康に過ごせる期間を延伸することが重要な千曲市の地域課題と捉えたというものです。ここでは、さらに具体的施策が4つ計画されましたが、その中の2つ目、生きがいづくりと社会参加について伺います。 基準値として、平成22年のデータが示されています。千曲市の平均寿命は、男性80.2歳、女性87.7歳ですが、健康寿命は、男性64.8歳、女性67.4歳と、大きな開きがあります。そのため、高齢者の健康維持と社会参加が地域の活力を左右する重要な課題と千曲市では捉えております。 基本的方向としては、ボランティア活動や働くことで地域社会へ貢献し、生きがいを持って健康的に暮らすというふうにあります。私は、この当てにされているという意識が生まれることが生きがいになると考えております。このような意識の醸成に向けて、子供とのふれあい・交流をどのように計画されているのでしょうか。 例えば、子供たちの学習を支える、無料で地域未来塾を開くところのサポーター、子育て家庭を支援するファミリーサポーター、そういう人たちを増加させるには、人が必要です。まず、子供とふれあい、交流するという目標の中で、人材バンクを創設し、登録することも社会参加へ踏み出す一歩となって、大きな力になるのではないでしょうか。 サポーターを増やすという人材育成は、総合戦略によって高齢者や生きがいを求める人へ積極的な働きかけができると期待されます。実行される計画について伺います。 ○議長(和田重昭君) 島田次世代支援部長。          〔次世代支援部長 島田房雄君 答弁席〕 ◎次世代支援部長(島田房雄君) 人材をつくる、基本目標5-2の生きがいづくりと社会参加についてでありますが、基本目標3、若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえるとの連携につきましては、具体的施策5-2の具体的な取組として、リタイア世代を対象とした生涯学習の推進、第二の人生の創造のための結びつけ支援及び子供との交流・ふれあいを掲げてあります。 この中で、結婚相談、育児相談などの相談事業や、育児・保育の支援、御質問の地域未来塾への支援など、高齢者の生きがいとして、これまでの経験を活かしていただける場が多くあると思われます。個別の事業のあり方については、具体的な取り組みを進める中で、基本目標3の結婚・子育てなどとの連携の方策を探りながら進めてまいりたいと考えております。 例えば、一例としまして、子育て支援につきましては、ファミリーサポートセンター事業がございまして、平成28年7月現在で依頼会員が269名、提供会員が111名、両方会員、依頼・提供会員も含めて24名となっております。議員御質問の人材バンクにかかる会員は、提供会員と両方会員に当たり、3日間の育成講座を全て受講した方が登録されます。この育成講座は、6月と11月の年2回実施され、実施に当たっては市報やポスターで周知しています。本年6月の講座には、9名が受講されました。今後、ファミリーサポートセンター事業の充実のため、提供会員の確保に努めてまいります。 これは一例で、子育て関係のということでございますが、先ほど申し上げたように、活躍できる方、意欲のある方、たくさんいらっしゃいますので、そこら辺の人材の発掘というのは、引き続き各担当のほうで尽力していくというふうに考えております。 ○議長(和田重昭君) 柳澤眞由美議員。          〔11番 柳澤眞由美君 質問席〕 ◆11番(柳澤眞由美君) 先ほどの市長に提案しました拠点づくりともども、今の人材をつくる生きがいづくりと社会参加については、小さいお子さん、小・中・高、高齢者の皆さんが生き生きと過ごせる、そのために自分の経験を活かして、まちのために、あるいは働いてる人のために役立つということを、ぜひ推進するように、この目標は大事な目標であると思っておりますので、ここは大事に力を入れていっていただきたいと思います。これは、再質問はしません。 大項目2、認知症の早期発見・早期治療について。 早期治療につなぐ心理検査、「これって認知症?」の導入について伺います。 厚労省研究班によれば、2025年、平成37年には、認知症高齢者の数は730万人にまで増えるという予測が発表されました。2015年、平成27年ですが、認知症施策推進総合戦略では、認知症カフェの開設運営を促す補助金など、15億円の予算がついていましたが、本年度はさらに26億円に予算規模が拡大しております。 認知症施策推進5カ年計画が2013年にスタートし、通称オレンジプランと呼ばれておりますことにちなんで、オレンジカフェが全国600カ所以上に設置され、さらに広がっています。このオレンジカフェとは、認知症当事者、介護者である家族、認知症について知りたいと思っている人、地域でお話し相手が欲しい人、あるいは若い人などなど、参加者を規定しない、誰でも立ち寄れるカフェ、場所であるということです。 千曲市でも、戸倉地域で楽々房さんがカフェを開いています。市報7月号にも載っておりました。今、新田でも開設に向けて動きが出ております。私は、3年前に認知症のサポーター養成講座を受けまして、その後、傾聴ボランティア講座を通して施設でのボランティア活動を行う団体を発足させ、今、その団体が中心に認知症カフェに取り組みたいという意見をいただいて、これからサポートしていきたいと思っているところですが、積極的なカフェ開設の動きがさらに広がっていくように、同時に早期治療につなぐ心理検査、「これって認知症?」の導入も進めていくことが必要ではないでしょうか。 「これって認知症?」という心理検査、これは、一昨年の秋、この心理検査について、公明党では研修会を開きました。当時の宮島部長にも、現在の宮入部長さんにも参加していただきましたし、市の職員さんにも少し参加していただきました。市長にも、講師の先生を交えて懇談していただきました。この3月議会では、市長より、認知症の施策の推進に努めていくという施政方針が打ち出されております。 そこで、次の3点について伺います。 一つ、認知症対策は進んでいるか、千曲市の課題は。 一つ、認知症予防・啓発事業、サポーター養成への取り組みは。 一つ、認知症初期症状スクリーニングシステム導入、「これって認知症?」「私も認知症?」の導入の考えは。このシステムは、本人や家族、周囲の方が初期段階で予測できるよう考案されておりますし、認知症の知識が欲しいという人たちには啓発活動にもなりますし、特に若い世代への知識の習得に役立つシステムと確信しておりますが、この3点について答弁を伺いたいと思います。 ○議長(和田重昭君) 宮入健康福祉部長。          〔健康福祉部長 宮入明美君 答弁席〕 ◎健康福祉部長(宮入明美君) 認知症の早期治療につなぐ心理検査「これって認知症?」の導入はについてでございますが、第6期しなのの里ゴールドプラン21老人福祉計画・介護保険事業計画の認知症施策では、医療・介護連携、生活支援サービスの充実、介護予防の推進など地域包括システムの構築を推進することが、認知症になっても本人の意思が尊重され、できる限り住みなれた地域のよい環境で暮らし続けることができる社会の実現につながるとしております。 課題につきましては、医療と連携して早期に受診に結びつき、可能な限り在宅での生活を送ることができるような体制整備が必要であると考えております。 認知症予防啓発、認知症サポーター養成の取り組みについてでございますが、地域で開催されていますいきいきサロン、老人会などの認知症予防に関する学習会へ関係保健師等を派遣し、認知症の予防につながる生活習慣病予防の啓発を図っております。 平成27年度の実績でございますが、25回、602人が受講していただいております。また、サポーター養成講座につきましては、述べ2,637名の方に受講していただいております。 今後も、地域や小・中学校で講座を実施していただける取り組みを進めてまいります。 次に、認知症初期症状スクリーニングシステムについては、千曲医師会、千曲地区認知症の人と家族の会、千曲市社会福祉協議会の御理解と御協力により、今年3月に、認知症支え愛便利帳、認知症ケアパスというものになりますが、こちらを作成いたしました。 この認知症ケアパスは、市民の皆様に少しでも認知症について正しく理解していただくよう、必要な情報をまとめたものでございます。家族会の皆様、それからキャラバンメイト、民生児童委員、居宅介護事業所等に配布し、活用をお願いしております。 認知症早期発見の目安の項目も入れてありますので、この認知症ケアパスを活用しまして、フェイス・トゥ・フェイス、人を介してのかかわりを大切に進めていくこととしております。 「これって認知症?」「わたしも認知症?」の導入をとの御質問でございますが、以前、27年3月議会で市長が、9月議会で健康福祉部長が答弁いたしましたが、この認知症ケアパスを本人、また御家族が使っていただき、あるいは介護等の相談活動の中で認知症をチェックする機会を設けていきたいと考えております。 なお、市民の皆様に対する認知症の予防や早期発見、対応が最も大切なことと思っておりますので、今後も皆様からいろいろな御意見をいただき、できることは改善していく考えでございます。 ○議長(和田重昭君) 柳澤眞由美議員。          〔11番 柳澤眞由美君 質問席〕 ◆11番(柳澤眞由美君) 私が、あえて今回この質問をしますのは、フェイス・トゥ・フェイス、認知症ケアパス、こういうものが大変有効に使われていくことは希望しているところですが、2,637名のサポーターの皆さんの活躍、また小中学校で認知症のサポーター養成講座を開いていくときに、このスクリーニングシステムは大変有効であるということが実証されております。ぜひ千曲市が全国に発信できればいいなと思って何回か質問してきたわけですが、これは、認知症ではない人たちが使うことに価値があるということです。ホームページに載せておけば、それを開けばすぐチェックできる。また、今、アプリも開発されまして、アプリを取れば、無料で認知症チェックができる。病院に受診をつなぐというシステムがございまして、相談、医療機関へつなぐ、それが大事な役目も果たしていると思います。 今、サポーターを養成されましても、サポーターの皆さんはどんなふうにどこで何を活躍したらいいのだろうか、ただ見守るってどういうことなのかということがあるかと思いますが、先ほど言いましたオレンジカフェ、認知症カフェなどにタブレットを持っていったり、スマホを持っていったりいたしまして、そういうものを開いてチェックしたり、話題にしていく、また小中学校の講座では、このスクリーニングシステムを子供たちに体験させて、家庭での話題につなげていく、そして啓発がどんどん進むというもので、この導入を非常に私はいいのではないかということで、今回、さらに質問させていただきました。導入の最初のときには、9万6,984円がかかるという見積もりも出すようにお願いして、いただいておりますので、そんなにお金はかかりませんし、啓発活動にいいし、子供たちの学習にもいいしということで、サポーターの皆さんもこれを使って見守りなどに、民生委員さんも使えるということで提案しました。再度、答弁を求めます。 ○議長(和田重昭君) 宮入健康福祉部長。          〔健康福祉部長 宮入明美君 答弁席〕 ◎健康福祉部長(宮入明美君) ただいまいただきました御質問で、認知症の予防につながるものは生活習慣病の予防や認知症の早期発見、また対応が、市民の皆様に対して最も大切なことというふうに私どもも捉えております。 先ほど答弁いたしましたけれども、いろいろな御意見をいただく中で、「これって認知症?」「私も認知症?」についても、新しいツールの一つというふうに考えておりますので、今後、考えてまいりたいと思います。 ○議長(和田重昭君) 柳澤眞由美議員。          〔11番 柳澤眞由美君 質問席〕 ◆11番(柳澤眞由美君) 私が、前、研修を開いたときに、ぜひ長野県で千曲市が最初に導入して、認知症の先進的な施策を進めているまちになるようにということを望んだんですが、本年度、木曽町、塩尻市が導入を開始しましたので、1番にはなれませんが、早い対応を求めたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 では、最後の大項目3に移ります。 行政改革と岡田市長の市政運営4年間の総括はということでお伺いいたします。 無駄削減を図るための取り組みは。 現在、千曲市が取り組んでいる無駄削減の取り組みの効果と課題を伺います。また、これから29年度予算計上に対する各課ヒアリングが行われますが、既存事業の客観的判断材料は何か伺います。 町田市では、新公会計制度の導入に取り組み、事業評価シートを活用して、各課が財政改革に取り組み、財政の見える化が実現、行財政改革が進んだというところを視察してきましたが、事業評価シートについて、千曲市の捉え方を伺います。また、事業評価シート導入に対する今後の方向についても伺います。 ○議長(和田重昭君) 小林総務部長。          〔総務部長 小林好武君 答弁席〕 ◎総務部長(小林好武君) 無駄の削減を図る取り組みについてお尋ねをいただきました。 本市の行政改革は、平成16年度から平成18年度までを第1次として取り組みを始めて以来、現在は平成27年度から平成31年度までの5年間を第4次の行政改革大綱として定めまして、事務事業の改善や経費の削減に努めておるとこでございます。 平成22年度から平成31年度までの10年間における特別対策プランでは、事務事業の見直し、定員管理・給与等の適正化などにより、9億円の削減目標に対し、平成26年度までの5年間の実績で約5億7,000万円の削減を図ってきたところでございます。 今後でありますが、平成31年度までに、さらに3億5,000万円程度の削減を図ってまいる予定でおります。しかしながら、現在の財政見通しでは、特別対策プランを確実に実行したといたしましても、今後も厳しい財政状況が予想されるということから、公共施設等の総合管理計画に基づく公共施設の統廃合や集約化等を推進するなど、より一層の経費の削減を図っていく必要があると認識をしておるとこでございます。 御質問の平成29年度予算編成における既存事業の客観的判断材料でございますが、現在実行中の第4次の行政改革大綱特別対策プランに盛り込まれました取組の実行を念頭に置きつつ、事務事業の必要性などについて担当課を交え十分精査する中で予算編成を進めまいる、そういった考え方でおります。 また、新地方公会計制度導入に伴い、事務事業評価シートを作成し、予算編成に反映させることにつきましては、平成28年度決算から新地方公会計制度に適応した財務書類の作成が義務づけられておりまして、現在、固定資産税台帳の整備等を進めておるところでございます。この発生主義・複式簿記といった企業会計手法を導入することによりまして、資産や負債などのストック情報や減価償却費などのコストも含むフルコストでのフロー情報が明らかになりますので、これまでの現金主義では把握できなかったフルコストでの検討が可能となるということでございます。 フルコストでの事務事業評価シートの作成は、経営感覚を磨き、コスト意識を醸成し、効率的な行財政運営を進めるためにも重要であるということから、将来的な導入に向け、評価方法を含めて研究を進めてまいりたいと、このように考えております。 ○議長(和田重昭君) 柳澤眞由美議員。          〔11番 柳澤眞由美君 質問席〕 ◆11番(柳澤眞由美君) 市民に債務など数字がよくはっきりわかっていくという、このフルコスト、評価シート、そういうのを今、将来的に研究されていくということですが、31年3月には新庁舎が建設されまして、1つの庁舎にまとまったり、さまざまな事務事業の精査というか、処理というか、あると思いますが、将来というのはどこまでの期間を将来とおっしゃっているのか、ちょっとお伺いしたいと思います。 ○議長(和田重昭君) 小林総務部長。          〔総務部長 小林好武君 答弁席〕 ◎総務部長(小林好武君) 将来的にということで、時期を明確にしろという御質問だと思いますが、先ほど町田市の例を挙げられて御質問いただきました。町田市、先進地だと思うわけなんですが、私どもとすれば、千曲市に合ったものということをまず第一に考えております。これ、拙速に導入することによりまして、このシートをつくるということが目的化されてしまう懸念もありまして、本来の意義が失われてしまうということにもなりかねないということでございます。 それで、事務事業評価、これは事務事業が効率的に有効に行われているかをチェックし、事務事業の見直しと、それと新規事業の立案につなげていくということでございます。また、その上にある施策が目的どおりの成果を上げているのか、その手段としての事業の構成やウエイトづけが適切であるのか、こういうことを判断して、施策の見直しにつなげていくというものであると思います。それから、現在、今、第2次の千曲市総合計画の策定を進めておるとこでございますけども、この進行管理にも役立つものでなければならないというふうに考えております。 ただいま将来的にという非常に曖昧な表現を使わせていただいたんですが、今後、町田市のほか、先進都市のシートも参考にしながら、千曲市版の評価シートを作成して、その評価の方法についても客観性をより高めていきたいと。当然スピード感をもってやっていきたいと、そういうふうに考えております。 ○議長(和田重昭君) 柳澤眞由美議員。          〔11番 柳澤眞由美君 質問席〕 ◆11番(柳澤眞由美君) スピード感をもって、またスピードを出してやっていただくように、またどこかの議会で確認していきたいと思っております。 それでは最後に、小項目(2)市政運営4年間の岡田市長の総括について。 岡田市長が、近藤市長の急な御病気のために、市長として運営をされたこの4年間には、大変な大型事業の展開、また合併の総仕上げ等々非常に難しい市政運営と、大変な課題の多い4年間だったのではないでしょうか。本当に敬意を表し、御努力いただいたことに感謝申し上げますが、行財政改革の自己評価を伺いたいと思います。 4年間を振り返って成果は、また課題としてどんなものを捉えているでしょうか。今、財源の確保とか行財政改革で削減とか、市長さんも非常に力を入れてやってきているということはわかるんですが、行財政改革という切り口から、この4年間の総括を、この9月議会でお伺いしておかなければということで、最後にこの質問をさせていただきます。お願いいたします。 ○議長(和田重昭君) 岡田市長。          〔市長 岡田昭雄君 答弁席〕 ◎市長(岡田昭雄君) 行政改革について、市政運営の4年間の総括でありますけど、確かにこの4年間振り返ってみますと、大きなことがたくさんありました。国そのものが、地方創生という大きな転換をしました。そして、一億総活躍社会、教育委員会制度の改善、そして農業委員会の制度も変わりました。もう本当に今までの行財政の背景が大分変わったかなと。最近はまた、今質問にあったように、新しい地方公会計制度の導入、まさに地方自治体は大きな変化の中に今あるというふうに思っています。 そういった時代の中で、私たち、4年間やってきたわけでありますが、この4年間の中では、残った合併の総仕上げがたくさんありました。一々言いませんけど、そのことが一つの大きな課題であったかなと思っております。特に、行政改革の中で私たち一番考えなくてはいけなかったのは、行政はもはや経営だということなんです。そこが一番大事かなと思っておりまして、その経営感覚を職員が持つことなんであります。これが、簡単にいえば簡単なんですけど、なかなか難しいんです。これは、まだまだ時間がかかります。どうやってやったら歳入を確保できるかということを考えていく時代っていうのは、もう既にスタートしてるんです。そういう意味では、行政も都市経営をきちんとしていかなくてはいけない時代に入ったなと。何が必要で何が必要でないのか、市民がどう考えていらっしゃるのか、満足度がどこにあるのか、そこはきちんとやっていかないといけないかなというふうに思ってます。 ですから、この4年間の総括の中では、私自身とすれば、大きな変革の中で行革もしなくてはいけない、国の制度も変わる、合併の総仕上げはしなくてはいけない、そして大事なのは、これから将来に向けて我が市がどうあるべきか、117万人の県民の真ん中に位置する千曲市の好位置を活かしてどうやっていかなくてはいけないかというのが大きなこれからの課題であります。 ですから、行政っていうのは、過去から現在まで連続していますんで、そういった意味では、一つの軌道の中で私たちは最大限の努力をしてかなくてはいけないなというふうに考えております。それぞれ細かく申せばたくさんありますけど、基本的にはこの4年間というのはそういう時代だったなというふうに思っていますし、ある程度の成果を上げることができたんではないかというふうに私自身は総括をしてるところであります。 ○議長(和田重昭君) 柳澤眞由美議員。          〔11番 柳澤眞由美君 質問席〕 ◆11番(柳澤眞由美君) なかなか成果といっても、これとこれとこれっていうふうには難しいかと思いますが、満足度を上げる、市民の考えをつかむ、こういうことを御努力していただいた、また千曲市にとっての将来像をもっとはっきりとこれから示していくという課題を持っていらっしゃるということを今伺いましたので、このたびの市長選に出馬されるという表明も伺っておりますので、さらにこの千曲市の発展のために、また将来残っていく町、選ばれる町になるために御努力いただくようなことが望まれております。 私としましては、最後に、いろんな人の意見やら書物を読みますと、トップダウンのリーダーシップとともに、市職員お一人お一人が自分の個性、やるべきことをしっかりと行ってボトムアップしていくということが、市政運営に大変いい効果をもたらすということもお聞きしました。タイミングが大事であるということの、さっきの氷見市長のお言葉もありますが、ぜひそのタイミングをしっかりつかんでいただいて、成果が上がる、千曲市にとって皆さんが幸せになれるまちづくりに御尽力いただけるように市職員の皆様ともどもよろしくお願いしたいと思いますが、最後に一言だけ、市長さんの決意、10月30日に向かっての決意をお聞きして、終わりにしたいと思います。 ○議長(和田重昭君) 岡田市長。          〔市長 岡田昭雄君 答弁席〕 ◎市長(岡田昭雄君) 千曲市は、合併して、今度14年目に入ったんです。非常に大きな課題を抱えてる中でありますが、よく考えてみますと、こんなに災害のないとこもないんです。今、日本の中でたくさん災害があります、北海道から沖縄まで。千曲市は、そんなにないんです。すごく住みやすい場所かなというふうにつくづく感じてるわけであります。 そういった中で、私たち千曲市は大変伸び代がある市でありますので、きちんとそこを精査をしながら前に進むことが大事かなというふうに思ってます。なるべく多くの方々に、私たちが考える都市づくりについて十分御理解いただきながらこれから進めていきたいなというふうに思ってますし、まずは市民と市、そして議会が一緒になって一つの方向性がつかめていけたらいいのかなというふうに思います。そのためにできることは全てやるということでありまして、職員の中でもチャレンジしていくという精神はしっかりと持っていただきたい。今、来年から、多分、変えたいと思っておりますが、改善、改革、提案、アイデア、そういったことを人事評価の中にもきちんと入れながら、仕事をした人が評価されるという、これも都市経営なんです。そういったことも含めて進めていきたいなというふうに考えております。 議員各位には、我が市のこれからの本当に50年、100年先、今やっとかないといけないことってたくさんあります。その意味では、今日お集まりの議員各位、そしてテレビを見てる方々、これから本当に数年間が我が市の勝負であります。そういった意味では、私たちもしっかりと進めてまいりたいというふうに考えていきます。 ○議長(和田重昭君) 柳澤眞由美議員。          〔11番 柳澤眞由美君 質問席〕 ◆11番(柳澤眞由美君) ありがとうございました。これで私の質問を終わります。 ○議長(和田重昭君) ここで15分間休憩いたします。                            午前10時57分 休憩--------------------------------------- 午前11時10分 開議 ○議長(和田重昭君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 続いて、1番、金井文彦議員。          〔1番 金井文彦君 質問席〕 ◆1番(金井文彦君) 議席番号1番、科野の会、金井文彦でございます。初めての一般質問でございます。千曲市発展のため、微力ではございますが、精いっぱい頑張ってまいる所存でおりますので、よろしく御指導お願い申し上げます。 それでは、通告に従いまして、順次質問させていただきます。 今回の一般質問では、選挙を通しまして、市民の皆さんが疑問に思うこととしてよく耳にした問題を中心に、私なりの考えを述べさせていだきます。基本的かつ抽象的な質問に終始してしまうかもしれませんが、御容赦いただければと思います。 大項目1、千曲市の目指す将来像についてお尋ねします。 千曲市を知らない人に、千曲市ってどんなまちと聞かれたら、どのように答えますか。私は、簡単には答えられません。長野と上田に挟まれたまちと答えてしまうかもしれません。要は、千曲市といったらこれというような目玉となる特徴が見当たらないのです。 今、千曲市の将来像をイメージできますかと言われて、市民の皆さんはイメージできるでしょうか。恐らく難しいと思います。それは、私も同様です。これから、第2次総合計画を策定していく中で、千曲市の将来像の軸となるものを明確に据えていくことは、市政への市民参画の道しるべになると同時に、観光面、企業誘致、市内への移住・定住促進など、あらゆるところで千曲市をPRしていく意味で大変重要に思います。 そこで市長にお尋ねします。 小項目1、千曲市の目指す将来像について、コンセプトの中心に位置づけているものは何か、お聞かせください。また、イメージとして、モデルとなるような自治体があればあわせてお教えください。 ○議長(和田重昭君) 答弁を求めます。 岡田市長。          〔市長 岡田昭雄君 答弁席〕 ◎市長(岡田昭雄君) 御承知のように、市の将来都市像といいますのは、市政運営の最上位計画であります総合計画に、今でもあるわけです。なかなか市民が知らないということであってはちょっと問題かなと思って、私もそう思います。 まず将来像については、最も大事なのは、市民と行政がともに目指すべき方向として、お互いに共有していくことが必要だというふうに思っております。この考え方でありますが、私は次の2つについてあると思ってます。 その第1点目は、将来都市像が基本的に市民と共感できる理念がなければなりません。そして、2点目は、将来都市像には、千曲市が今後目指すべき方向性を外部に発信する効果もあるわけでありますので、そういった意味からは、千曲市の意思や特性を国内外に伝えるメッセージ性を持たせることが必要だというふうに思ってます。これが一つのコンセプトになると思ってます。 こういった2つの観点から考えますと、将来像は、千曲市の都市としての質をあらわす理念、そしてもう一つは国内外に発信する理念、この2つを基本に設定することが望ましいというふうに考えてます。 具体的に申し上げれば、1つ目の都市としての質をあらわす理念としては、千曲市のあんずの里だとか森将軍塚古墳、名月の里・姨捨の棚田、重伝建、そういったものが歴史的な文化がきちんと市としてあらわせなくてはいけないと思っておりまして、まさにここはさらしなの里の発祥地でありますから、「科野 さらしなの里 千曲」、これは観光DMOのキャッチフレーズでありますが、こういったことを考えますと、歴史の都、史都という表現が似合うのかなというふうに思います。 また、2つ目の理念であります、国内外に発信する理念では、千曲市には高速道路や新幹線、国道18号線、しなの鉄道など、交通網が全て集積してます。千曲市を中心に、時間距離1時間の中に117万人の県民が定住してると。このことは、大きくいえば、信州の広域交流拠点都市としての性格を我が市は持ってると思ってます。この拠点性は、全国、海外にまで発信すべき理念であるなというふうに考えておりまして、こういったことを考え合わせれば、一言でいうなら、私がイメージする千曲市というのは、信州の交流拠点「科野 さらしなの里 千曲」、こういったイメージではないかというふうに考えます。 いずれにしても、町の主役は市民であります。町は、市民が豊かで幸せに活動する舞台でありますので、都市像については、今回の総合計画策定しますので、その中でただいま申し上げた2つの理念を念頭に、市民の皆様方と共有できる新たな都市像の方向づけをしていきたいなというふうに考えております。ようやく合併をして14年、この方向づけが少しずつできてきたかなと思ってるんです。今回の総合計画の中で、きちんと方向づけをしてまいりたい。 また、モデルとなる自治体はというお尋ねでありますけども、それぞれの自治体は歴史や文化、全部違うんです。各自治体が持つ優位性を活かしたまちづくりをそれぞれが進めております。したがって、前段で申し述べた、本市のポテンシャルは他の地域にはない条件を兼ね備えてるということでありますから、特にまちづくりを進める上で参考としている自治体は、私の中にはございません。 ○議長(和田重昭君) 金井文彦議員。          〔1番 金井文彦君 質問席〕 ◆1番(金井文彦君) 市長、ありがとうございます。イメージとして、どのような形を目指しているかという市長の意見、今、お聞きいたしました。 ただ、市民の皆さんに、これから将来千曲市は核としてどんなものを目指していくか、そういったことを説明しろと言われても、我々にも今のところ説明できません。 現在、私が思っているのは、千曲市の将来像の中心にあるものは、何といっても新幹線の新駅だと思います。総合計画、総合戦略においても、計画のまさに基軸となっているわけですし、簡単にいえば、我々は、新幹線の駅があるまち、千曲市、これを現時点においては目指しているということになると思います。となれば、今のような招致活動でよいのでしょうか。多くの市民を巻き込んで市民運動の盛り上がりをつくり、まさにオール千曲で新駅誘致を行っていく必要があるのではないでしょうか。この点について、市長に伺います。 ○議長(和田重昭君) 岡田市長。          〔市長 岡田昭雄君 答弁席〕 ◎市長(岡田昭雄君) 金井議員の御質問のとおりでありまして、全市民が一つの方向に行くというのは、今の社会、なかなか難しいです。しかし、我々は、将来の50年後、100年後を考えたときに、やはり駅は必要だろうなというふうに思います。そういった中で、我が市がこれから千曲市として、長野県の中の拠点都市としていくにはどうしても必要な施設でございます。そういった意味では、このまちづくりの中で、将来像の中にどう活かすかはまた別問題としまして、これから十分研究しなくてはいけないなと思ってます。 そして、もう一つは、多くの市民の方々に御賛同いただけるような運動をしてかなくてはいけないです。これは、同盟会をはじめ、皆さん頑張ってくれています。今、同盟会の役員さん中心にやっておりまして、ようやく、実は過日、和田議長にある市議会議長のところに行ってもらいました。和田議長の御尽力で、その議会の議長が賛同してくれましたんで、これで長野県の19市、そして議会、関係町村長は全て賛同してくれました。誰も反対してないです。そういった意味では、これからそういう運動も本格的に進めていければいいなというふうに考えております。 いずれにしても、この千曲市はどんな町だと言われたときに、案外住んでる人ってわかんないんです。私、よそから言われたら、いや、いいとこだねって言われます。そこを一つには自慢のところはたくさんありますんで、そういう意味では、中に住んでる方々にもそのよさをわかっていただくようなこともしてかなくてはいけないなと思っておりまして、総合計画をつくりながら、またみんなで共有できる一つの都市像ができればいいなというふうに考えております。 ○議長(和田重昭君) 金井文彦議員。          〔1番 金井文彦君 質問席〕 ◆1番(金井文彦君) ありがとうございます。特に周りを固めていくのも非常に結構なことですけども、やはり市民の皆さんがどれだけ理解していただけるか、そこがポイントになると思いますので、そこを中心にしっかりとやっていっていただきたいと思います。 私が思うには、政策の全てにおいて90点を目指して、結果、全て平均点に満たないような市になってはいけないと思ってます。それ以外は平均点でも、一つだけは100点を目指せるような、100点があるような、個性的な、あるいは魅力的な、そんなまちになるように、岡田市長にはこれまで以上にリーダーシップを発揮していただきたいと思っております。 また、個人的には、新駅ありきという考え方には多少私も疑問があります。これをまた総合計画の基軸に据えたことで、千曲市は困難な道を選択したようにも思っております。これにつきましては、今回の質問の趣旨とは違いますので、次の質問に移らせていただきます。 小項目2、1市2町が合併して13年が経過しました。合併の総仕上げという言葉が各所で使われておりますが、一体何をもって総仕上げといえるのかを伺います。 また、市民の間では、合併しても何も変わらない、また庁舎が1つになって遠くなって不便になる、大きな施設は全部更埴につくられるといったような声が聞かれます。市民祭りなどの、より全市民の一体感を醸成するようなイベントや施策の検討も必要に思いますが、所見を伺います。 ○議長(和田重昭君) 北村企画政策部長。          〔企画政策部長 北村勝則君 答弁席〕 ◎企画政策部長(北村勝則君) 合併の総仕上げとはという御質問でございます。 議員も御承知のように、合併に際しましては、新たな市の姿を思い描き、その実現に向けた施策について新市建設計画を定めております。そして、この計画に位置づけている事業には、合併に伴う財政上の優遇措置がある合併特例債を充てることができるということでございます。近年では、第一学校給食センターや白鳥園の耐震化による改築がこの合併特例債を活用した事業でございますし、現在進めております新庁舎、新更埴体育館、それから戸倉上山田中学校の改築、千曲線の整備、これらも建設計画に位置づけられている事業でございます。そして、新市のシンボル的なこれらの施設、幹線道路など大型事業が、合併特例債の活用期限であります平成30年度までに完了することとなります。こうした経緯を踏まえまして、合併の総仕上げと称しているところであります。 それから、市民の皆さんの中には、合併しても何も変わらないという声をお聞きのようでございますが、仮に合併していなかったら、ただいま申し述べたような事業がこの時期までに取り組むことができたのか、そしてまた市民生活や行政サービスが合併前の水準を維持できたかという部分については疑問を感じるところでございます。何も変わっていないように一部の市民の方が感じられる点があるとしたら、今後とも、私ども、十分な説明に努めてまいりたいと思っております。 それから、一体感を形成するようなイベントについての御質問でございます。そういった施策も必要ではないかということでございますが、市長が初日の諸情勢報告で申し上げました、あん姫のうたの取り組みというのもございましたが、合併10周年記念事業で、私どものほうでは、市民グループの皆様がさまざまな取り組みを展開していただくということで補助事業を出しましたところ、大変多くの参加をいただきまして、そういった市民の主体的な活動を通して一体感は順調に醸成されてきているものと思っております。 これらの取り組みのように、市民祭りのイベントなどについても、行政主導、官製のものではなくて、市民の思いからその機運が高まって、市民が主体的に行動を起こして、行政は行政の役割の中でそれを補う形が理想ではないかというふうに考えております。 ○議長(和田重昭君) 金井文彦議員。          〔1番 金井文彦君 質問席〕 ◆1番(金井文彦君) 今、答弁にありましたように、ハード面におきましてはまさに合併の総仕上げ、新庁舎もこれで30年度までに完成になりますし、そういった一体感といいますか、総仕上げという部分では言えるのかもしれませんけども、やはり市民の意識の中で、どれほど総仕上げ、合併してよかったというような、そういった気持ちがあるかどうか。そういった意味に関しては、やはり市民祭りというものも一つの考え方だと思っております。 市民祭りに関しましては、昨年の3月議会におきまして、宮下正光議員が、やはり市民の一体感醸成ということでその必要性と開催について質問されています。平成19年の宮坂市長のときに、千曲市市民祭りを考える会により検討されまして、この中で、新市民祭りは必要であるが、実現に向けては今後市民が実施主体となる実行委員会に委ねるという報告書を提出されました。それからまた実に8年たった昨年の宮下議員の質問に、岡田市長は、「協働のまちづくりの中でそれぞれ話し合いながら、こういった新しい祭りをやろうということになったら、今度は市民も経済界も行政も一緒になってやらないと、もう行政主体の官製祭りをやる気はありません」と答弁されてます。要は、市民が主体となって新しい市民祭りをやりましょうという機運が高まってこなければ、お祭りはやりませんということでした。 そこでお尋ねします。 市民や市民活動団体などに、市民祭りを新たにやろうという声は上がっておりませんでしょうか。また、去年創設されました千曲市協働事業提案制度の中で、そういった提案はされてないでしょうか。伺います。 ○議長(和田重昭君) 北村企画政策部長。          〔企画政策部長 北村勝則君 答弁席〕 ◎企画政策部長(北村勝則君) お答えいたします。 協働提案制度の中では、昨年、今年と市民祭りの御提案はございません。 今、たくさんの提案とかの中でいうと、例えば子育てのグループの皆さんが、そういったことを主体に全市的にいろんな、お祭りとは言いませんけれど、催し物を開くとか、あるいは健康祭りであるとか、それぞれのテーマ性の強いもの、そういったものを御提案いただいてる傾向がございます。 それから、今、市内でも、稲荷山の祇園祭とか、それから戸倉上山田温泉のお祭りとか、そういったさまざまなところで盛り上がった祭りをやっておりますが、やはりこれ、市民の皆さんが主体的になってると。それから、さらしなの里縄文まつりもそうでございます。戸倉では、官製の戸倉よいとこまつりがあったんですが、これは私も戸倉にいたころ、町の職員が主体になってやっていたためにこれは終わってしまったんですが、さらしなの里縄文まつりは、本当に地域の皆さんが実行委員会で支えてるということで盛り上がってるという傾向でございますので、また協働の提案制度の中で、こういうお祭りやってみたい、ああいうお祭りやってみたいというような提案ございましたら、私どもも行政の役割の中で一緒にそういったものについて検討してまいりたいと思っております。 ○議長(和田重昭君) 金井文彦議員。          〔1番 金井文彦君 質問席〕 ◆1番(金井文彦君) 千曲市協働事業提案制度の中で、そういった全市的なイベントを開こうというような提案がされてるということは本当にすばらしいことだと思ってます。 お祭りといえば、我が杭瀬下区におきましても、恒例の盆踊りをこの8月14日に行いました。昨年までは、どんしゃん踊り、これを中心にやっておったんですけども、さすがにもうちょっと違うんじゃないかということで。確かにそれはそうなんです、あの踊りは千曲どんしゃんではなくて更埴どんしゃんですんで。それで、今年は杭瀬下音頭っていうのが実はありまして、それを中心に踊ろうということでやったんですけども、これ、かなり昔の歌なもんですから、やっぱりしっくりこなかったんです。それはそれで受け継いでいく必要はあるとは思ってますけども、今度新しくできましたあん姫のダンス、これも非常にいいんですけども、ちょっと盆踊りには合わないです。やはり市民祭りと、市民の皆さんみんなが踊れる踊りっていうのはあっていいんじゃないかなと思っております。どうか、協働のまちづくりの盛り上がりとともに、開催に向けた検討をお願いしたいと思います。 続きまして、小項目3、パブリックコメントの有効性と市民の市政理解度について伺います。 これは、私が調べた範囲ですけども、平成19年に千曲市パブリックコメント手続要項が制定されましてから募集した案件66件のうち、意見のなかった案件が36件、意見が5つ以下の案件が18件でした。新庁舎建設などを除けば、ほとんど意見が寄せられていないということになります。 しかしながら、これらの計画や条例などの策定におきましては、市は必ずパブリックコメントを募集して、市民の意見を聞いてつくりましたということになってしまいます。これでは、行政における政策決定手続の既成事実をつくっているだけとも思えてきます。 パブリックコメントを募集する案件は、市民生活に広く影響を及ぼすものです。まちづくり基本条例の趣旨からすれば、市政をもっとわかりやすく市民に説明をする機会をつくること、そして市民の意見が市政に届きやすく、生かされることをより一層考えていく必要があると思いますが、所見を伺います。 ○議長(和田重昭君) 多田総合政策担当部長。          〔総合政策担当部長 多田 隆君 答弁席〕 ◎総合政策担当部長(多田隆君) パブリックコメントにつきましては、議員のお調べのとおり、平成19年度以降に66案件について行っておりまして、そのうち31件で市民の皆様から意見が寄せられたという状況でございます。 パブリックコメントにつきましては、市が計画など策定しようとするときに、事前に案を公表して広く市民の皆様から意見等を聞き、市としての意思決定を行うというものでありまして、利害調整ですとか合意形成を図る手段ではなく、市の考え方を広く市民に伝える一連の手続と考えております。 パブリックコメントのほかに、市政を市民に説明する機会につきましては、議員のおっしゃるまちづくり基本条例の趣旨に基づきまして、説明会や懇談会の機会を設けたり、出前講座や市報、ホームページなどを通して市民へ情報提供しているところでありますけれども、特に対面で行う説明会や懇談会では、市民の皆様が興味関心を持てるようなテーマを示したり、わかりやすい資料を配布したり、ビデオやパソコンなどを活用するなど、参加を促したり、あるいは参加した市民の皆様が意見を出しやすい環境づくりにも配慮をしてまいりたいと考えております。 ○議長(和田重昭君) 金井文彦議員。          〔1番 金井文彦君 質問席〕 ◆1番(金井文彦君) 市の最高位の条例でありますよね、まちづくり基本条例。そこでは、こううたっているんです。第3、4、5条から、「市民は市の仕事について必要な情報を知る権利があります。そして市には、市の仕事をわかりやすく説明する義務があります」、第6条から、「市は、市の仕事について、仕事を始めようとする企画の段階から仕事が終わってからの成果や評価まで、一連の過程において、さまざまな方法で市民が参加できるようにします」、そして、こう締めくくっています。「市民が市政にどのような方法で参加できるか明確にすることで、より市民に信頼される市政運営ができます。市民の意見がより市政に届きやすく、そして生かされることになれば、千曲市をより暮らしやすいまちにすることができます」。中高生からお年寄りまで、幅広く市民が市政を知って、多くの意見が届くようにならなければ、本当の意味での協働のまちづくりは実現できないと考えますが、もう一度御質問しますが、いかがでしょうか。 ○議長(和田重昭君) 多田総合政策担当部長。          〔総合政策担当部長 多田 隆君 答弁席〕 ◎総合政策担当部長(多田隆君) 議員おっしゃるように、まちづくり基本条例では、そのような規定という考えがございます。その考えに沿って、1つの手段としてパブリックコメントがあります。ですから、その意見をいただくには、まず考え方を知っていただくという基本になりますので、その基本の仕組みとして、パブリックコメントについては制度化をして19年以来努めてるということで、その点については議員のお考えとはかわりございません。 ○議長(和田重昭君) 金井文彦議員。          〔1番 金井文彦君 質問席〕 ◆1番(金井文彦君) ありがとうございます。次の小項目4も関連する質問でございますので、続けさせていただきます。 小項目4、協働のまちづくりについてでございます。 今、千曲市では、市民参加のワークショップや育児サークル、移住・定住サポートなど、まちづくりにおきまして、以前と比較しますと非常に多くの団体が地域活動を行っています。これは、岡田市長が、就任当初より一貫して「市民とともに歩む市政」を掲げ、日々市民の中に飛び込み、フットワークの軽さを武器に、まさに庶民派市長として努力してこられた結果でもあると思っております。この点につきましては、改めて市長に敬意を表するところでございます。 協働のまちづくり行動計画は最終年度の半年が経過し、その評価と見直しの時期に当たるだろうと思っておりますが、まとめて4点につきまして御質問させていただきます。 1点目、私のまちづくり提案制度、この利用はどの程度で、どのような意見が寄せられたでしょうか。 2点目、区、自治会、市民活動団体などに配布するとした協働のまちづくり事例集は発行されたでしょうか。 そして3点目、平成17年に作成された市職員の自治区とのパートナーシップによるまちづくり推進規程に基づきまして、市職員が自治区と連携し、地域のまちづくりを牽引する役割が求められておりますが、自治区によって、職員のかかわり度合いにかなりの温度差があるように思います。協働のまちづくりに取り組む中で、特に地域づくり計画の円滑な推進を図るには、職員による強力なサポートが必要であると考えますが、各自治区への職員の人数配分、活動内容など、パートナーシップ制度の現状と、より推進を図るための具体策を検討されてるようでしたら、お聞かせください。 それから4点目です。協働のまちづくりを推進していく上で、市民の一番身近な区・自治区の役割は最も基本となり、かつ重要であると思いますが、そのリーダーとなる区長の仕事、これは非常に多岐にわたっております。負担が増大しています。地域の課題に取り組むどころか、行事を何とか終わらせていくのに精いっぱいという声が聞かれます。これは、先日行われた地域コミュニティーに関する区・自治会へのアンケート結果からもうかがえます。どの自治区におきましても、役員の担い手不足が大きな課題となってます。 そこで、自治区における役割の分担など、区長の負担を軽減するような仕組みづくりを行政がサポートしていく必要があると考えますが、いかがでしょうか。 ○議長(和田重昭君) 北村企画政策部長。          〔企画政策部長 北村勝則君 答弁席〕 ◎企画政策部長(北村勝則君) 協働のまちづくりにつきまして、複数の部課をまたいでおりますので、私のほうで一括して答弁させていただきます。 まず、実行プランの進捗状況についての1点目、私のまちづくり提案制度の利用はどの程度かでございます。 現在、市内の公共施設29カ所に所定の提案用紙と封筒を置き、市民の声を寄せていただいております。寄せられた件数は、平成25年度が26件、平成26年度が21件、平成27年度が45件。 内容は、建設的な提案をはじめ、市政への苦情など、さまざまであります。住所、氏名が明記された御提案につきましては、担当課に回答を求め、市長が決裁いたしまして、御本人に郵送しております。また、参考になる御提案につきましては、担当課で検討しております。それから、御質問の内容によっては、市報でお答えしているというところでございます。 今後とも、引き続き、積極的なこの制度のPRをしてまいりたいと思っております。 それから2点目、まちづくり事例集でございますが、昨年度、協働事業提案制度で採択となりました協働のまちづくり市民と行政の対話戦略の事業の一環として、新たなまちづくりへのヒントとなり、地域や市民活動団体等の課題解決にも活かされるようなまちづくり事例集を、来年度に発行する予定にしております。 それから3点目の、職員パートナーシップの活動はどのようなものかということでございますが、まず職員の配分につきましては、人数の差はございますが、市内在住の職員を対象に、全ての区・自治会単位に職員を配置しております。 活動の内容は、区・自治会によって多少異なりますが、まちづくり計画のサポートをはじめ、区・自治会などの主催する会議や行事への参加、それから区長・自治会長との情報交換や市担当課との連絡調整、消防団や各種役員として自身が任務を遂行するなどを通じまして、地域の活動に深くかかわらせていただいているものと認識しております。 今後のパートナーシップ制度の推進に当たりましても、区・自治会の抱える問題や課題を共有するとともに、パートナーとしてあくまでも対等な関係を保ちながら、区長・自治会長との相互理解と連携を深めまして、良好な信頼関係を構築することを念頭に、課題解決に向けたサポートや地域の一員としての積極的な活動参加を通じまして、真の住民自治と協働のまちづくりの推進に努めてまいりたいと考えております。 4点目の、区長の負担を軽減する方策でございますが、区長、自治会長におかれましては、地域行政の推進はもとより、市政の一翼を担う行政推進員として協働のまちづくりに御理解をいただきまして、市の業務にも多大な御尽力を賜っておるところでございます。 区長の負担を軽減するような仕組みづくりを行政がサポートしていく必要があるとの御意見につきましては、高齢化や人口減少、若者の流出など、多くの地域が抱える深刻な問題を踏まえながら、社会情勢の変化に対応いたしました簡素で効率的な地域行政を推進していく必要があると考えております市といたしましては、地域の抱える問題や課題を区・自治会と共有し、今後の地域行政のあり方について一緒になって考えてまいります。この件につきましては、地域の中でも、また十分な議論を進めていただければと思っております。 ○議長(和田重昭君) 金井文彦議員。          〔1番 金井文彦君 質問席〕 ◆1番(金井文彦君) 今、お伺いしましたところ、1点目の私のまちづくり提案制度、これは1カ所において1年間に一つしか来てないというような状況ですんで、これは見直していっていただかなければいけないと思っております。(発言する者あり)もうちょっとありますね。ただ、やっぱりいかんせん少ないと思います。やっぱり改善していく必要があると思っております。 そこで、一貫して言えることなんですけども、やはり職員の自治区とのパートナーシップなんですけども、もうちょっと突っ込んで、自治区サポート隊というような形で制度を見直すことはできないでしょうか。職員の居住区であるかにはかかわらず、日常的に市政の情報を区民に提供して、自治区の抱える課題解決をサポートし、自治区の役員と協力してまちづくりを牽引していくような仕組みはつくれないでしょうか。その点についてお尋ねします。 ○議長(和田重昭君) 小林総務部長。          〔総務部長 小林好武君 答弁席〕 ◎総務部長(小林好武君) ただいま御提案いただきました、自治区サポート隊として制度を見直すことはできないかというお尋ねでございますが、協働のまちづくりを推進するに当たりましては、地域のサポートに重点を置く、これも大切でございます。しかし、地域の自主性、主体性を高めていくということも何よりも重要であるということだと考えております。 ただいま企画政策部長が答弁申し上げましたように、パートナーとして、あくまでも対等な関係を保ちながら、地域に根ざした活動を連携と協働により展開し、問題を解決していくことが重要だという考えでおります。したがって、現在のところ、御提案をいただいた自治区サポート隊の制度に見直すということは、ただいまのところは考えておりません。 しかしながら、市といたしましても、自治区側の課題、具体的には先ほども議員さんからも御指摘がございましたが、自治会への加入率の低下でありますとか、あるいは構成員の高齢化、それと担い手不足、市民の連帯感の希薄化などにより、共同作業や伝統文化の継承、こういったものが困難となっているというような状況に直面していることは十分認識をしております。したがいまして、まずは地域の抱える問題や課題を共有しながら、今後の地域行政のあり方について一緒になって考えてまいりたいと。そうした中で、パートナーシップの制度のあり方の見直しが必要ということになりましたときに、どのような制度が効果的なのか考えることも必要であるというふうに考えておるとこでございます。 ○議長(和田重昭君) 金井文彦議員。          〔1番 金井文彦君 質問席〕 ◆1番(金井文彦君) ありがとうございます。協働のまちづくりにおいては、本当に一定の機運の高まりというものが市民団体を中心に定着してきているように思っております。ですが、一番身近な自治区の幅広い層の市民はどうかというと、まだなかなか浸透しているとは思えません。まずは、より多くの市民に市政を知ってもらう取り組み、それから意見をどんどん出してもらう、そういった取り組み、これからの行動計画見直しの中で考慮していただきたいと思います。 それでは、大項目2の新庁舎について質問いたします。 小項目1、一社応札についてでございます。 新庁舎の本体工事請負契約の締結につきましては、6月議会での議決事項ではございますが、市民への説明という意味で質問をさせていただきます。 まず、結果的に一社応札となった原因はどんなことが考えられますか。また、しばらく行っていなかった予定価格の事前公表を、なぜ本工事の入札に限って行ったのでしょうか。お尋ねいたします。 ○議長(和田重昭君) 北村企画政策部長。          〔企画政策部長 北村勝則君 答弁席〕 ◎企画政策部長(北村勝則君) 一社応札でございますが、新庁舎の建設工事(本体工事)については大規模な事業であるということから、設計と施工を一括発注するデザインビルド方式を採用いたしまして、学識経験者など外部の委員を含む工事事業者選考委員会を設置しまして、平成27年11月からさまざまな検討を行い、発注方法、入札参加資格要件、落札者決定基準などを決定しまして、平成28年1月に入札公告を行いました。 入札は、総合評価・条件つき一般競争入札としまして、競争性の確保のため、できるだけ門戸を開き、入札参加者の構成は、単独企業や特定建設工事共同企業体など、複数企業グループも対象にいたしました。 公告以前より、複数社から参加希望がございまして、入札参加に係る質疑段階でも複数社ございました。実際には、入札書及び技術提案書の提出は1社でございました。 本工事につきましては、価格と価格以外の要素、技術点、これを総合的に評価し落札者を決定するもので、提出された技術提案書及び入札書につきましては、選考委員会で慎重に審査をし、落札候補者を決定していただきました。 これらの経緯から、鹿島建設株式会社長野営業所と仮契約を締結し、本年6月議会において議決していただいたものでございます。 結果的に一社入札となった原因につきましては、各社の判断によるものなので確かな理由はわかりませんが、建設業界におきましては、東京オリンピック関連事業、それから東日本大震災の復興事業、それに加えまして、県内においても官民含め大型の建設事業の受注を抱え、人員や資材などの面で対応が難しかったのではないかというふうに推測しております。 価格につきまして、予定価格を公表しましたのは、前段で申し上げましたとおり、技術点をしっかりと評価したいということで、せっかくいい技術や提案があっても、初めから私どもの予定価格をオーバーしてしまうと無になってしまいますので、予定価格を公表しまして、それに対してしっかりとした技術部分の提案をしていただきたいということでございます。 ○議長(和田重昭君) 金井文彦議員。          〔1番 金井文彦君 質問席〕 ◆1番(金井文彦君) 先ほど申し上げましたように、これ、6月議会での議決事項でございます。再質問はいたしません。 新庁舎建設の建設工事の入札について、事業者選考委員会では、落札者である鹿島建設の提出した技術提案書の評価を行っておりますが、その中で特に評価の低かった項目、例えば、降雪、凍結、1階の寒さに配慮した具体策についてや、施工中の騒音・振動対策及び安全対策などの項目について、特にこの事業者選考委員会の評価が低かった点なんですけども、そういった点について、市では今後どのような対応をされていくのか、お尋ねいたします。 ○議長(和田重昭君) 北村企画政策部長。          〔企画政策部長 北村勝則君 答弁席〕 ◎企画政策部長(北村勝則君) 選考委員会の委員において評価の低かった点につきましては、今回の契約していただきました鹿島建設さんの実施設計の中で、私どものコンサルタントも含めまして、いろいろな提案をその点について再度していただくという形で、よりよいものをつくっていきたいというふうに思っております。 ○議長(和田重昭君) 金井文彦議員。          〔1番 金井文彦君 質問席〕 ◆1番(金井文彦君) それでは関連しまして、もう一点質問いたします。 建設資材や人件費の高騰によって、東京オリンピックの施設建設におきましては当初の予定価格の10倍以上というような建設費がかかるといったニュースが聞かれます。 新庁舎の建設費がさらに上がる心配はないのでしょうか。また、立体駐車場などの予定価格に今後影響はないのでしょうか。その点についてお尋ねいたします。 ○議長(和田重昭君) 北村部長。          〔企画政策部長 北村勝則君 答弁席〕 ◎企画政策部長(北村勝則君) 立体駐車場につきましては、発注に向けて準備を進めておりますが、おっしゃるとおり、建設資材の価格上昇や職人不足による建設費の高騰が続いている状況を見ますと、本事業も影響を受けることが懸念されることから、私ども引き続き、工期短縮やコスト縮減に努めながら事業執行に努めてまいります。 ○議長(和田重昭君) 金井文彦議員。          〔1番 金井文彦君 質問席〕 ◆1番(金井文彦君) ということは、立体駐車場につきましては当初予定していた価格よりも、さらに上がるということでいいんですか。 ○議長(和田重昭君) 北村部長。          〔企画政策部長 北村勝則君 答弁席〕 ◎企画政策部長(北村勝則君) 価格の上昇につきましては、私どもも動向を注視しておりますが、実際どういう段階で単価が上がってくるのか、そこら辺については注視しながら見守っていきたいと思っておりますので、今時点で価格がどうこうというふうには思っておりません。 ○議長(和田重昭君) 金井文彦議員。          〔1番 金井文彦君 質問席〕 ◆1番(金井文彦君) ちょっとよくわからなかったんですけれども、新庁舎のほうにつきましては入札した価格、これ以上上がるということはあるんでしょうか。 ○議長(和田重昭君) 北村部長。          〔企画政策部長 北村勝則君 答弁席〕 ◎企画政策部長(北村勝則君) 国のほうも物価スライド制という制度をつくっております。しかし、そういうふうにならないように、また私どもコンサルタントのほうで、効果は同じであっても、よりコストダウンができる方法はないかという形で鹿島建設ともやってまいりますので、そのようなことのないようにしてまいりたいと思っております。 ○議長(和田重昭君) 金井文彦議員。          〔1番 金井文彦君 質問席〕 ◆1番(金井文彦君) そのようなことがないようにということでありますので、可能性はあるということですね。--はい、わかりました。とにかく、市の財政負担を少しでも軽減できるように、しっかりと取り組んでいっていただきたいと思います。 続きまして、小項目2でございます。パブリックコメントを受けて改善した点はということで、新庁舎は基本計画におけるパブリックコメントの結果からもわかりますように、市民の関心が非常に高い事業でございます。市民の意見を受けて改善した点があるのかどうか、伺います。また、実施計画におきまして、千曲市らしさを取り入れていくことも、市民に親しみやすい施設というコンセプトからも大切であると考えますが、所見を伺います。 ○議長(和田重昭君) 北村企画政策部長。          〔企画政策部長 北村勝則君 答弁席〕 ◎企画政策部長(北村勝則君) パブリックコメントでございますが、平成27年の12月1日から28年の1月4日の間に、千曲市新庁舎等建設基本設計(案)に関するパブリックコメントについて募集しまして、提案者数は96名、提案件数は295件でございました。そのうち、庁舎等に関する提案は167件、体育館に関する提案は128件で、内容は多岐にわたりまして、防災機能、環境配慮機能、バリアフリー機能及び建築規模や性能に関する要望が約8割を占めておりました。 現在行っている実施設計においても、寄せられた意見を参考に改善できる点については可能な限り検討はしておりますが、事業費、それからスケジュール、敷地条件、法規制等さまざまな条件の中で設計を行っておりますので、これらの意見によりまして大きく変更したという点はございません。 それから、市民に開かれた親しみやすい施設というコンセプトでございますが、私どものほうでもガレリアとか1階のフロア、そういったところに市民の皆さんが使いやすい、親しみやすい施設を目指してございます。ただ、御指摘のように、千曲市らしさという部分においては、これを取り入れるという視点も重要であるとは認識しておりますが、施設の建設のみならず、完成後の運営や維持管理等そういった両面から考えていく必要がありまして、今後も検討してまいりたいと思っております。 ○議長(和田重昭君) 金井文彦議員。          〔1番 金井文彦君 質問席〕 ◆1番(金井文彦君) ありがとうございます。市民にとっても我々にとっても、念願であった新しい庁舎でございます。完成した後、市民が何度も何度も訪れたくなるような施設をつくっていただければと思っております。 続きまして、小項目3、現庁舎の後利用についてでございます。現庁舎の後利用につきましては、昨年の12月議会で倉島議員が質問されておりますが、その答弁では「遅くとも平成28年度中には方向性を示す」とあります。現時点でのお考えをお聞かせください。
    ○議長(和田重昭君) 小林総務部長。          〔総務部長 小林好武君 答弁席〕 ◎総務部長(小林好武君) 現時点での方向性についてのお尋ねでございますが、新庁舎建設後には、現在の分庁舎方式による3庁舎の機能が新庁舎に集約されるということから、将来の維持管理費、更新費用等を考えますと、原則的には取り壊し、廃止です。廃止による将来の財政負担の軽減を図るということが前提であるというふうに考えております。 一方で、新庁舎建設後の旧庁舎の後利用につきましては、さまざまな御意見をいただいておりますことから、他の公共施設の機能を旧庁舎に集約し、廃止するなど、総体的に公共施設全体の縮減が図れるかどうかを検討いたしまして、最終的に判断をしてまいりたいということでございます。 ○議長(和田重昭君) 金井文彦議員。          〔1番 金井文彦君 質問席〕 ◆1番(金井文彦君) 今の御答弁ありがとうございます。といたしますと、現時点で決まっていることは、廃止ということでいいわけですか。 ○議長(和田重昭君) 小林総務部長。          〔総務部長 小林好武君 答弁席〕 ◎総務部長(小林好武君) 26年度に公共施設の白書、それから27年度にそれを受けて基本方針を定めた総合管理計画の策定をいたしました。今年度は、それを受けて個別施設ごとの計画を現在、策定をしている段階でございます。この計画は30年という長期計画であるということで、当然見直しも必要になってくるわけでございます。 そういった中で今、人口減少、少子高齢化時代というものを迎えておりまして、個別施設ごとの事業も当然変化をしてまいるということを考えております。したがって、具体的に申し上げますと、人口減少社会では全体の公共施設の量というものが減少していくと。それから、少子化が進むと保育園ですとか、あるいは小中学校等の事業が減少する一方で、高齢者施設等の事業は増加をしていきます。そういたしますと、全体の受給バランスというものも考慮していかなければならないと。 一方で、市民サービスの低下をさせないためには、公共施設全体の再配置というものも必要であるということですから、合理性のみでは判断はできないというふうに考えております。そういった背景からしても、現庁舎の後利用については、公共施設全体の将来像というものを見据えつつ検討していく必要があると、そのように考えております。 したがって、ただいま廃止かというお尋ねですが、そうではなくて、今後は慎重に検討を加えながら公共施設全体の将来像を見据えつつ、早い段階においてその方向性、計画等をお示ししていきたいというふうに考えております。 ○議長(和田重昭君) 金井文彦議員。          〔1番 金井文彦君 質問席〕 ◆1番(金井文彦君) 議事録を私、今回の質問においてずうっと見ていたんですけれども、昨年の12月議会に倉島議員が質問されていたときの答弁と全く今一緒でございまして、そのときからほとんど進んでいないというふうに思ってしまうわけでございますが。 いずれにしましても、時代の波は素早く通り過ぎていくと思います。現庁舎の後利用につきましても、スピード感を持って計画を進めていただくことをお願いいたしまして、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(和田重昭君) ここで昼食のため、午後1時まで休憩いたします。                              午後0時5分 休憩--------------------------------------- 午後1時 開議 ○副議長(宮坂重道君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 15番、林 愛一郎議員。          〔15番 林 愛一郎君 質問席〕 ◆15番(林愛一郎君) それでは、ちょっとお昼過ぎの眠い時間ですけれども、お聞きいただきたいと思います。15番、自由民主クラブ、林 愛一郎です。よろしくお願いいたします。 今回の質問ですが、まずは「地方創生」がテーマになっております。それの実現を目的とした、これから作成する総合計画の策定についての質問が一点。それともう一点が、先ほども話題になっておりましたが、新幹線の新駅、こちらの必要性と実現可能性についてということで、市長選を控えている市長からも思いをお聞きしたいということで考えております。どうぞよろしくお願い申し上げます。 それでは、第1点目の「地方創生」の実現を目的とした総合計画策定をと題しまして、総合計画絡みの質問をさせていただきます。 まず最初に、小項目の1番といたしまして、第1次総合計画の検証に基づく反省点はということで、合併直後の第1次総合計画、この検証をした資料がホームページのほうにも出ておりました。まだ議会のほうには配付されていないようでございますが、立派な検証の資料が出ておりましたので、そちらのほうを私も目を通させていただいた上で、反省点についてお尋ね申し上げたいと思います。 まず、私のほうの感想といたしましては、これ策定には実は議会も深くかかわってつくりました。10年の計画ということで合併直後でしたから、いろんなことが新市建設計画を引き継いでバラ色といいますか、総花的な計画という形の中で全てが盛り込まれたと、そういう計画になっていたなと考えております。案の定、検証の中でも、その点が反省点として挙げられていたわけですが。 さらに申し上げますと、先ほど金井議員からもお話がありました千曲市の将来像です。キャッチフレーズと言われるものですが、これが第1次のときには、ちょっとなじめないような非常に長いキャッチフレーズでしたね。「千曲の魅力と多彩な力が未来を拓く躍動の都市」と。「都市」と書いて「まち」と読む。これ覚えている人っていうのはなかなかいないんじゃないかなと。職員の皆さんでも、これをそらんじて、いつ何どきでも聞かれれば答えられるという方は少ないのではないかと思われます。これはもう私の率直な感想として、長過ぎたなという反省があると思います。 さらには、目標の数値が設定されておりましたが、これらが果たして適切であったのかどうなのか。最初に申し上げましたように、総花的な計画になっていた関係で、数値も、はっきりと目標を捉えたような数値であったのかどうなのか。さらに言えば、その達成度合いはどうだったのかと。今回の検証の資料の中には「●」「◯」「▲」といった形の評点がつけられております。それを見ると、簡単にできそうなものでも「▲」というものがありました。 以前に私も質問したし、昨日も出てまいりましたが、今の、11ある看板のうち2つしかない都市宣言です。あれは2つだけじゃなくて5つ目標にしていたわけですけれども、あと3つ追加するぐらいのことは簡単にできたんじゃないかなと思うんですけど、2つのまま終わってしまおうとしているというようなことを見ても、どうも目標設定に対して、やる気も含めて達成度をどう評価しているのかなというのは疑問がありました。 以上、私はそういうふうに感じたわけですが、市としては、どのような反省をお持ちなのか、お聞かせいただきたいと存じます。 ○副議長(宮坂重道君) 答弁を求めます。 多田総合政策担当部長。          〔総合政策担当部長 多田 隆君 答弁席〕 ◎総合政策担当部長(多田隆君) それでは、お答え申し上げます。 総合計画は、まちづくりの最上位計画として千曲市の目指すべき姿であり、全ての計画の基本となることから、総合的な指針となるものでございます。したがいまして、行政運営における、さまざまな分野での施策の展開について網羅することが求められる計画の性格上、あらゆる施策等を盛り込んだ形にならざるを得ないのではないかと考えております。 次に、現在の総合計画の将来像につきましては、議会はもとより審議会やまちづくり懇談会、パブリックコメントなど、多くの市民の皆様からの御意見を踏まえて決定されたものであると認識をしておりますが、議員のお考えを含めまして、さまざまな御意見があるということは承知をしております。 最後に、成果指標についてでございますけれども、施策や事業の成果等をはかる指標として、事業効果を把握するために重要なものということで第1次計画では設定をさせていただいたところでございますが、施策等の性格によっては数値による目標として設定しにくい部分もありまして、多少無理なような面のものもあったかと思いますし、その数値のみをもって施策や事業の達成度を推しはかれるものではありませんが、議員おっしゃるように、現在の総合計画では計画期間中での達成困難なものもありますので、それらにつきましては引き続き第2次総合計画でも施策、事業を展開していく状況にあるものであると考えております。 ○副議長(宮坂重道君) 林 愛一郎議員。          〔15番 林 愛一郎君 質問席〕 ◆15番(林愛一郎君) ありがとうございます。総花的になってしまうという言いわけみたいなお話ですけれども、過去の話は余りやりたくないんですが。ただ、その認識を変えていただかないと、この第2次の総合計画の中できちっと--最終的には通告してありますので、何を言いたいかといえば、めり張りのある計画をつくってほしいと思っているわけなんですが、そこに結びつかない。結局、何でもかんでも書いておく。書いてはあるけれど、やったかやらないか検証はしてありますので、やらなかったものはやらなかったと出てくるわけですけれども。先ほどの御答弁ですと、それはまた次の計画の中で頑張っていきますみたいな話では、やはりちょっと違うんじゃないかなと、私は思います。 その点、この次の第2次の計画を作成する上での第1次の反省ということになりますので、もう1回お聞きしますが、やはり総合計画の構想そのものは10年の計画の構想ですから、これはもう何でもかんでも入れてあっていいと思うんですよ。市がやっている行政全般にわたる構想を盛り込んでいただいていいと思いますが、5年の基本計画、さらには3年の実施計画の落とし込みをやるときには具体的にこれをやるんだと、これだけはやり遂げるんだというものが見えていないと、できないものを総合計画あるいは実施計画に盛り込むのかという議論にもなりますので、その辺は今のような御答弁だとちょっと納得しないと思いますので、もうちょっと突っ込んで御返答いただきたいと思います。 市長、お答えになりますか。お願いします。 ○副議長(宮坂重道君) 岡田市長。          〔市長 岡田昭雄君 答弁席〕 ◎市長(岡田昭雄君) 市の計画の体系があるんです、ただ計画をつくっているわけではないので。総合計画は全市にわたって網羅すべきことであります。その中で特に重要なものについては、議員も御承知のように、各個別計画があります。都市計画もその一つなんです、国土利用計画と。それぞれ一つの中で全部はできませんから、総合的な計画の中には福祉から教育、全て網羅する。これは当たり前の話でありまして、そのかわり重要な部分につきましては個別に抜き出して、個別計画は今二十数の計画を持っていますが、その個別計画に従って進めていくということになります。 ○副議長(宮坂重道君) 林 愛一郎議員。          〔15番 林 愛一郎君 質問席〕 ◆15番(林愛一郎君) 個別計画はあるんですよね。今回もあります。既に個別計画が策定された上で今回その個別計画を持っているから、また総合計画の中でも反映させていこうっていうものもあります。中には第1次の総合計画の中で、うたわれていなかったけれども、個別計画を作成したから今回の第2次には入れるっていう意図を感じるものもあります。そういう流れなんです。私も12年やっていると、そういうものが見えてきます。 ですから、先ほどの市長の答弁も、気持ちはわからないでもないんですが、総合計画の性格はそうかもしれません。しかし、じゃあ個別計画は検証しているのかっていう話にも今度はなりかねませんので、やはり総合計画を5年間で分割して前期と後期に分け、さらに3年間の実施計画に落とし込んでローリングをしていくというふうに今やっていますよね。これからつくる総合計画も同じだと思うんです。その中に今度は個別計画というものが入り込んできて、じゃあこれをどういう位置づけて捉えていくのかっていうのも、きちっと今度は第2次のときに体系化して明確化していくっていう作業は必要だと思いますよ。今の御答弁からすると。 まあやっていただければいいことなので、これ以上は申し上げませんけれど。これは反省点ということで、次に移りたいと思います。 2項目めなんですが、「まち・ひと・しごと創生総合戦略」この中でのちょっと不備な事項について、御指摘申し上げたいと思います。なぜそんなことを申し上げるかというと、この「まち・ひと・しごと創生総合戦略」これも5年間の計画で昨年策定いたしました。したがって、そこにも明記されていますが、今回つくろうとしている総合計画の前期の部分、基本計画部分が5年間ということで、うち4年間は完全に重複するという計画です。どちらが集合体で大きいかと言えば総合計画だと思いますけれど、その中の地方創生を一つのテーマとした「まち・ひと・しごと創生総合戦略」というものを昨年、時間をかけて作成していただきました。したがって、この計画、総合戦略が、これからつくる第2次の前期の総合計画の中に色濃く反映されるんであろうというふうに想像できます。 したがって、総合戦略の中を全部見渡した中で、ちょっとここは足りていないなといったようなものがありますので、先に御指摘させていただいて、お考えを聞きたいということでございます。 まず、1点目は、これは策定時期の関係なんですけれど、今回の一般質問でも話題に出てきております。大型の商業施設の誘致あるいはスマートインターチェンジの新設事業、屋代地域の話です。これについては、具体的には明記されていないんです。新幹線の新駅の構想と誘致による交通拠点機能の強化という項目の中に、触れてはあるわけですが。実は触れてある程度です。実際、設置目標につきましても、後ほど新幹線は集中的にやりますけれども、「新幹線駅設置の実現 平成34年までの設置を目指す」と。ここは具体的に数値目標的に出しているんですが、これだけなんです。「中心市街地居住者の生活利便性」というのが、もう一つございますけれど。ということで、ちょっと弱いというのが一点ございます。それで、これは盛り込まれていると言えないということでございます。 それともう一点は--まだあるんですが、空き家の解消です。これも非常に問題になっている空き家です。これはかなりの数があるわけです。それを解消していこうという意思が、これも数値目標で出しているわけじゃありませんので、現在のこの総合戦略の中には出ておりませんので、施策の目標が数値目標として設定されていないこと。 それと大切なのは女性です。特に、若い女性、それから60から64歳の就業率。これ何でこう申しますかというと、今回のこの「まち・ひと・しごと創生総合戦略」の中で、千曲市はほかの市とまた際立って違うのは、人口ビジョンの中で60から64歳--60歳で定年退職して65歳までは年金が支給されない年齢層になるわけですが、その方たちも雇用をしっかり考えて働いていただこうという。言ってみれば、そこは普通60歳までなんですけれど--働いている勤労世代というと60歳までになるんですが、64歳までを勤労世代という捉え方をしているわけです。そうすると、その60から64歳の皆さんの就業率っていうのも気にしていかなければいけないんじゃないかと思うわけですが、それに対する数値目標は設定されていないということです。 それから、若年層の定住率、千曲市から出ていかないで定住していただいた人が一体どのくらいいるのか、といったことに対する目標設定もない。ざっくり見た中で、ストレートに数値ではかれそうなものが、数値目標化されていないなというのが正直な感想なんです。この「まち・ひと・しごと創生総合戦略」も毎年ローリングをしながら計画を見直していくというお話もございましたので、今後またできるものは入れていくという形でいいとは思うんですけれども。 問題は、冒頭申し上げましたように、5年間の総合計画をこれからつくる上で、やはりちょっと今の捉え方として「まち・ひと・しごと創生総合戦略」に対する取り組みが甘いんじゃないかなという感じを受けたものですから、質問させていただきたいと思います。これら不備について、どうお考えか。改善の意向はあるのか、あるいは総合計画、基本計画のときにはきちっと数値目標の中で、ここには入っていないけれど基本計画の中には入れていこうっていうお考えがあるのか。その辺をお聞きしたいと思います。 ○副議長(宮坂重道君) 島田次世代支援部長。          〔次世代支援部長 島田房雄君 答弁席〕 ◎次世代支援部長(島田房雄君) 「まち・ひと・しごと創生総合戦略」についての御質問で、屋代地区の大型商業施設等誘致事業が盛り込まれていないとの御指摘でございますが、大型商業施設などの誘致につきましては、戦略の基本目標4「時代に合った地域をつくり、地域連携を進める」の4の1「新幹線新駅設置等による交流拠点機能の強化の中の具体的な取り組み」の①としまして「新幹線新駅設置の促進と広域交流機能、産業機能の導入」に位置づけてございます。 次に、施策目標が設定されていないことについての3点の御指摘でございますが、千曲市「まち・ひと・しごと創生総合戦略」では、各施策について幾つかの重要業績評価指標を設けてございます。この指標は戦略策定時に基準値をとることが可能で、かつ、平成31年度の目標値を設定することができる指標を採用したものであり、戦略策定当時において最善の評価指標を設定できているものと考えております。 次に、改善に関する意向及び総合計画、基本計画への反映についての御質問でありますが、千曲市「まち・ひと・しごと創生総合戦略」は、議会をはじめ「産学官金労言」と言われる多様な主体の皆様の知恵や提案により見直し・検討を行い、PDCAサイクルを回す中で改訂を行っていくことが明記されています。したがいまして、施策目標につきましても、PDCAサイクルで検証する中で妥当な目標と判定されることで、改訂版総合戦略の重要業績評価指標等に反映していくことが考えられます。 また、千曲市の総合戦略は総合計画に先行して作成したものであることから、総合戦略で見直された重要業績評価指標は、総合計画の成果指標にも反映されていくものというふうに考えております。 ○副議長(宮坂重道君) 林 愛一郎議員。          〔15番 林 愛一郎君 質問席〕 ◆15番(林愛一郎君) そういう答えが来るだろうということで、先ほど申し上げたわけですけれども、弱いんですよね。特に、大型商業施設、スマートインターの話もしかりですけれど、かなり大きな事業だと思います。 私もこの場でというか、前回質問させていただいて深くかかわっている話なもので、余り突っ込んで言いたくはないんですが。ただ、大きさとしては35ヘクタールに上る事業の中の一部の話ですので、非常に大きな話なのかなと。それから、与える影響も非常に大きいです。人口減少の解消策、それから地価の上昇だけでもかなりのものがございます。そうすると、税収の面でもかなり貢献度が高いのかなというふうに思っております。 そうすると、やはり計画の中にきちっと明記した形で入れていかないといけないのだろうと思うんですが、ちょっとぼやけてしまっているのと数値目標的なものは持たないということですので、どうなのかなっていうことを申し上げました。もう一度、お答えをいただきたいと思います。 ○副議長(宮坂重道君) 島田次世代支援部長。          〔次世代支援部長 島田房雄君 答弁席〕 ◎次世代支援部長(島田房雄君) 総合戦略をはじめ、いろんな計画がございます。それで、大体皆同様なんですが、計画自体の組み立ては、大まかな現状を把握しながら、大きな分野ごとにどういう施策をどういうふうに、それで、その下にどういう事業で組んでいくかと、階層構造が組まれております。 それで、当然今回の商業施設の関係も非常に重要なテーマではございますが、2つ機能がありまして、上の部分では全体的な方向を出すと。それで考えをしっかりとして、計画を事業を進めると。その下の細かなものについては要するに、事業の計画の見える化をして進捗管理をしやすいようにと、そういうそれぞれの二層の機能があるというふうに考えております。ということで、大型商業施設につきましては当然、皆さんも市民も十分御存じでございますし、把握しております。私どもも重点的な事業ということで取り組んでいきます。そういうことを明らかにしています、いろんな機会で。 ですので、今回は総合戦略の中では時期が時期だったので、ここに示してありますが、内容的には重点事業ということで十分把握をしているということで御理解いただければと思います。 ○副議長(宮坂重道君) 林 愛一郎議員。          〔15番 林 愛一郎君 質問席〕 ◆15番(林愛一郎君) はい、わかりました。ですから、また総合計画の中で明記していただければいいのかなと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 それでは、3項目めに、この第2次総合計画には裏づけとなる財政計画を示すべきではないかということについて、申し上げます。第1次総合計画時には10年間の長期財政推計を出しました。なかなかこれ10年間の財政計画というのは当たりません。当たっていないんです、現実に本を見ても。10年前のやつを見ると、ちょっと現在とは全く違うなというふうに感じます。これは無理だと思います。10年間の長期財政計画を示すということ自体が。 そういう中で今回、第2次の総合計画を策定する際には財政計画は必要だという観点で申し上げますけれども、どのような形で財政計画をお示しいただけるのか。10年物を出すのか、あるいは5年間のものに抑えて二度分けで出すのか。あるいは、もっと短くするのか。その辺をお答えをいただきたいと思います。 ○副議長(宮坂重道君) 多田総合政策担当部長。          〔総合政策担当部長 多田 隆君 答弁席〕 ◎総合政策担当部長(多田隆君) 現在の総合計画では、健全な財政運営を行うことを基本に、議員のおっしゃるように、中長期的な全体の財政規模を推計しておるところでございます。第2次総合計画におきましても、基本計画の実効性を欠くことのないよう、基本計画の策定にあわせて財政計画を示すことは必要であるという認識に変わりはございません。 ただ、議員のおっしゃるような点もございますので、現在のところの考えでございますけれども、現行の税財政制度を基本に、歳入の見込みなど前期基本計画に位置づける事業を踏まえて、5年間の財政計画としてお示しをしたいと考えているところでございます。 ○副議長(宮坂重道君) 林 愛一郎議員。          〔15番 林 愛一郎君 質問席〕 ◆15番(林愛一郎君) 私もその考えに賛同です。これはまた議会の委員会のほうでもやる話なので、私が賛同したから決まりなわけじゃないですけれど、10年はちょっと無理だなと。5年を示していただかないと検討のしようがないということで、5年間の推計を出していただけるというお話ですので、満足して次に行きたいと思います。 小項目の4番目ですが、第2次総合計画は地方創生の実現を目的としたメリハリのあるものにと。冒頭でもちらっと申し上げましたが、第1次の総合計画は非常に--総合計画というと、ちょっとごっちゃになっちゃうんですけれど、構想は総花的にも、私いいと思っています。何でも入っていていいと、構想。10年間の構想は、いいと思います。 ただ、5年ごとの前期の例えば総合計画、これをきちっとした形で出すためには、これはやるんだという意思がきちっと伝わってくるようなめり張りのあるものに、そしてまた、その効果がきちっとあらわれるようなものにしてほしいと思っているわけでございます。そういう意味で、実効性のある基本計画の策定を求めるわけです。先ほども申し上げましたように、「まち・ひと・しごと創生総合戦略」これが第2次の総合計画の基本計画期間と重複するということもあります。 それともう一つ大事なのは、これは今年度末に総合計画を作成するスケジュールになっているんです。前回の10年前は丸1年かけたんですよ、丸1年。我々委員会の特別委員会の中でも部会に分けて一緒に検討したっていう、それだけ時間的猶予がありました。今回はありません。もうあと半年でつくらなければいけないということです。だから、先ほど言ったように、「まち・ひと・しごと創生総合戦略」とダブる部分があるので、それを活用していただくこと。これが第一点。 それと策定期間が非常に短いので、先ほども言ったように、実効性のあるものにしていただきたいと。より総花的じゃなくて。そういうふうにお願いしたいわけです。ぜひこの辺は求めたいと思っているわけですが、お答えを頂戴したいと思います。 ○副議長(宮坂重道君) 多田総合政策担当部長。          〔総合政策担当部長 多田 隆君 答弁席〕 ◎総合政策担当部長(多田隆君) 策定期間の短縮は、議員のお考えと同様に、私どもも第2次総合計画では、一つとして合併時の新市建設計画に折り込んでおります現在の総合計画を引き継ぐということが一点ございます。二点目として、議員おっしゃるような、千曲市「まち・ひと・しごと創生総合戦略」が将来を見据えて先行して策定しておりますので、それとの整合を図るということがございます。以上のような点とあわせて、また個別計画も先行してまちづくりの大きな計画等も進んでいるものがございますので、先行している部分が大分ある。そのような意味からして、一定の期間でできるというような判断をしておるということでございます。 また次に、重点化につきましては、これも昨日の和田議員さんの中で考えをお示ししたところですけれども、いわゆる基本構想の基本目標の中で、そのあたりは触れさせていただいてあるつもりでおりますので、その点で御理解をいただければと思います。 ○副議長(宮坂重道君) 林 愛一郎議員。          〔15番 林 愛一郎君 質問席〕 ◆15番(林愛一郎君) ということで、そのように、私が申し上げたようにやりたいという意向だというふうに理解しました。ぜひ短期間でつくる話ですし、議会としても特別委員会がございますので、しっかりとまた検討させていただきたいと思います。 そういうことで、総合計画に関しては以上なんですが、実は次の新幹線の新駅も、何で今さらこんなことを聞くんだというと、まあいろいろあるんですが。この第2次の総合計画の中で、まず一番の柱になる話として上がってきそうなので、そんなことも含めて、ここでしっかりと市長の考えをお聞きして--選挙もあることですし、御理解をいただいていない市民の方がかなりいます。 私も自分の選挙の中で「新幹線の駅って必要なの」という意見、「できっこないよ」という意見のほうが多かったんですが。できる、できないっていうのは、これやってみないとわからない話ですし、一番は「必要なのか」「必要でないのか」という議論をきちっとしていないなということがあるんですよ。必要性を感じてさえいれば困難に打ち勝つっていう姿勢はあってしかるべきですし、ハードルがあってもそれを乗り越えていけばいい話ですし、それを任されているのが市のそちら側の仕事でもあるし、我々議員の使命でもあると思うわけです。できないからやるなっていうのは、これ議論になりませんから。そういう問題じゃないと、私は思っておりますが。 まずは、市長はどのようにお考えなのか。この新幹線の新駅の必要性、これを市民に本当にわかりやすく伝えるのは非常に難しいんですけれども、市長としてはどのようにお伝えする御意向なのか、お考えをお聞きしたいと思います。 ○副議長(宮坂重道君) 岡田市長。          〔市長 岡田昭雄君 答弁席〕 ◎市長(岡田昭雄君) 新幹線の新駅の件でありますけれども、もう各地域へ何度も出向きまして話をしてきた経過がありますが、合併以前、それから合併後、これはそれぞれ地域・エリアが変わっていますので、なかなか理解していただけないという地域もございました。しかし、話ししてきた中では、おおむね御理解いただけたのかなというふうに思っております。この話はもう何度も議会でもやっておりましょうし、私もその都度言っているので十分御承知だと思うんですけれども、駅というのは、やはり大きな効果があるんです。 ちょっと申し上げたいのですが、実は以前、長野県副知事で元やっておりました池田さんがいらっしゃいましたよね。当時、長野新幹線を引いたときに、何がJRが課題かという話をつい先ごろ、私お聞きしたんですよ。そうしたら、こういうふうに言っていました。小諸駅を通過すること、それから戸倉上山田温泉という年間100万人が集まる温泉--当時です。そこをパスしていいのかっていう議論がJRにあったそうであります。当時、戸倉町のトンネルの中に駅をつくろうっていう話があったようであります。しかし、そのときに県は、当時のお金で約120億円の資金が調達できなかったと。県は、軽井沢から長野までの間に、地元負担金として1,000億円超えているお金をJRと払っているんです。 そういった中では、財源的に非常に厳しかったということがあって、あのとき残念だったねという話を私は聞きました。それだけJRサイドも--当時ミニ新幹線でありますから、小諸を通るという予定だったんです。ところが、フルになったおかげで小諸は通過しました。そういったことがあって、過去のことを言ってはいけないわけではありますが。 駅というのは、よく考えてみますと今、長野県に入ってから市の中で新幹線の駅、明るい部分で駅がないのは千曲市だけなんですよ。小諸はトンネルですから。そういった意味では、なぜ千曲市民だけが長野や上田へ行って不便きたさなくてはいけないのかという、私の思いがあるんです。もっとこの地域の方々の利便性を高めてもいいんじゃないかというふうに思うんです。国民が等しく高速鉄道の恩恵を受けたい、利便性があって--できないのなら仕方がないんですけれども、そういったことは地元の市長とすれば実現していくべきだろうというふうに思っています。 これは今までも言ってきているんですが、117万人の真ん中の市なんですよ。駅勢圏が非常に広いんです。そう考えたときに、やはりここは千曲市のみならず、これは高速鉄道、日本の鉄道でありますから、しなの鉄道の駅をつくるのとは全く違うんです。そういった意味の中では、利便性が高まることは長野県の発展にも絶対必要なんですよ。そのことは話をしまして、私以外、千曲市以外18市の市長、そして議会も賛同してくれたんです。こんなことは、かつてなかったんです。それだけこの地域に駅があることの効用性というのは、他市も認めておるわけであります。その意味で、この効果というのは、たくさんあるなというふうに思っております。さまざまな課題、個々に言えばたくさんありますから、ここでは申し上げません。それはもう今までも議会の中で議論をしてきたわけでありますから、言いませんが。 そういったことで、新たな視点として、やはり駅の必要性というのは訴えていかなきゃいけないんだろうなと。決してハードルが低いとは思っておりませんので、できるだけのことはしていきたいなというふうに考えております。 ○副議長(宮坂重道君) 林 愛一郎議員。          〔15番 林 愛一郎君 質問席〕 ◆15番(林愛一郎君) ですよね。だから、必要性は感じているんですよね。私も当然、必要だと思います。駅、要するに線路がありながら、駅がつくれるのにつくらないと。更埴の時代にあそこ何度もお話ししていますけれど、レベルにしてあると。つくってもいいように、わざわざそういうふうにつくってあるんですよ。にもかかわらず、そこで「つくってくれ」っていう運動を起こさないほうが逆にこれおかしいので。「何だ、更埴のときのあの熱は何だったんだ」という話になっちゃいますから。 だから、これはいつできるかというのはまたこの次の課題になるんですが、つくることに対して市民が一丸となって--先ほどの金井さんのお話じゃないですけれど、「オール千曲」で取り組むという姿勢は当然だと思います。「ない」という人の御意見は「できないだろう」という御意見が多いです。「必要ない」と明確に言っていらっしゃる方ということの理由づけは私、余り聞いたことがないです。「必要ない」という意見の裏づけになる理由は聞いたことがございません。それは必要ないと思っているわけじゃなくて「できないものにお金をかけるな」「そのお金があったら、ほかに使え」と、そういう議論は何度も聞きましたけれど、「つくるな」という明確な反対というのは余り聞いていませんし、またそういう意見があるわけがないと思います。 ですから、やはり「必要なんだ」っていうことは声を出して言いながら、これを進めていく必要があるんだろうと思います。そこは共有していますので、次に移ります。 必要性はわかるんですが、問題は課題なんです。先ほど市長は、個々の課題は申し上げませんが、という答弁でしたけれど、申し上げていただきたいと思います。ということは今、県内市町村が一丸となって、議長、それから市長、町長、村長が千曲市応援団を形成したわけですよ。これを今やっていこうという矢先にあります。ですから、ここまで来て、もう外堀は埋まったと思っています。じゃ何が課題なのかと。私が思うには、県が動かないことが課題なんだろうと素直に思いますけれども。だとしたら、そこにこれからどう切り込むかという議論になっていくわけですが。 市長としては、今ここまで態勢ができた。今後残された課題は一体何なのか、ここは明確にしていただきたいと思います。そうでないと、先ほどのような議論が一向に進まないわけです。必要性はわかっているけれども、できっこないという話になっちゃいますので。課題については明確化してほしいと思いますが、いかがでしょうか。 ○副議長(宮坂重道君) 岡田市長。          〔市長 岡田昭雄君 答弁席〕 ◎市長(岡田昭雄君) 議員御指摘のように、課題は、やはり県として長野県がこの同盟会の中に入っていただいて、一緒にやっていくことが大事だと思っております。これは私たち千曲市だけの話じゃないんです。そのことを他の市にも、議会にも訴えてまいりました。みんな、そう思っておるんです。確かに具合良いねと。だから、松代と篠ノ井の住民自治協議会も入ったんですよ。みんなでやっていきたいなということで今、進めておるわけであります。そういった意味では、過去と違いまして大勢の支援者、賛同者がいらっしゃいますので、これから市の全体的な、いわゆる数値を今調査していますから、出た段階で知事にはきちんと話をしながら進めていきたいなと。そう遠くへ行かないうちに県の表明をいただきたいな、というふうに私自身は思っているところでありまして、まずはそこをやること。 そして、その次の段階では、やっぱりJR、まずはJRの長野支社から本社に上げていただく。直接、本社というわけにはいかないようでありますので、その手続を踏むこと。そして、もう一つは、国土交通省鉄道局の理解を得ることというのが大事でありますので、これは議員各位にはまたそれぞれの政治的な世界の話になると思います。議員各位の協力もここは必要でありますので、一緒にその誘致ができていければいいなというふうに思っております。市長一人だけではこれどうようもないので、そういった意味では、皆様方のお力をおかりしたいなというふうに考えております。 ○副議長(宮坂重道君) 林 愛一郎議員。          〔15番 林 愛一郎君 質問席〕 ◆15番(林愛一郎君) そうですね、市長一人に任せるわけではないんですが。課題は、やはり県なんですよ。だから、県知事が昨年12月ですか、おととしですか、一般質問の中で前向きな答弁をしたと言いますけれども、その後は全く動いていませんね。県が予算をつけて、調査費ぐらいはつけてJRを口説く材料として、どういうふうにこの駅の構想を持っていくかっていうような、我が市がつくる--市に「つくれつくれ」って言ってきているようですけれど、本来、県が主体になってやるべきだろうと、私は思います。県の事業だと思うんです。これ主体は、あくまでも県です。 ですから、本当に同盟会の中には有力議員もいらっしゃいますし、もう最初からお声を出していただいている議員さんもいらっしゃいますので、何としても阿部知事を、これやっていただけるように動かしてほしいなと思っております。それも含めて、そういう政治力も含めてやっていかないと、今ここまで来て中座しちゃっているというのが現実なんじゃないかと。だから、慎重派の皆さんは「できっこない」という議論になってしまうと、これ堂々めぐりですから、やはり県がしっかりと前向きに--リニアも大事ですけれど、北陸新幹線は本当にこの長野駅までの利用台数は非常に多いです。長野駅では現在、全ての列車がとまっていますよね。あさまもとまっている。かがやきもとまっています。はくたかもとまっていると。 今後、敦賀延伸も同じように長野駅で全てとめるのであれば、やがて長野駅だけでは、とめてみても乗降客数が増えないという現象が必ず来ます。そのときには千曲に、これ近在の駅ですから、第二長野駅っていう発想で--パークアンドライドの設備を持った駅というのはここしかありませんので、そういう意味で観光をメインとした駅誘致というか、駅設置というものをJRが本当に考えなきゃいけないという時期が来るんじゃないかと、私も思っているんですよね。長野駅だけではパイは増えない。なので、もう一つ近在に--篠ノ井も手を挙げそうで怖いですが、近在ということになると。 しかし、こちらのほうが場所がありますので、そういったところに第二長野駅的な駅をつくって、あわせて乗降客数を増やしていく。これJRの戦略ですから。品川駅ができましたね、昨年。あれはまさにリニアも視野に入れて、東京駅を終着としないで品川駅を始発点にしようと、始終着点にしようという発想も盛り込まれていますよ。あれはJR側でつくった駅ですけれども。ですから、やはりその辺はJRも戦略を持っていますから、ぜひ県知事を動かしていただきたいと思います。 この辺は市長、そうは言っても、こちらにさじを投げられても、なかなかできない話ですので、もう一度その辺の思いを語っていただきたいと思います。課題は県なんていうことはわかっていますので、ぜひお願いします。それが見えてこないと先へ進まないと思いますので、よろしくお願いします。 ○副議長(宮坂重道君) 岡田市長。          〔市長 岡田昭雄君 答弁席〕 ◎市長(岡田昭雄君) この駅の案件も長い間20年来やっているわけでありまして、プラスとマイナスも十分承知をしながら進めてきているというのが今の現状であります。それは当然、県知事あるいは県当局の御理解をいただいて進めていかなければいけないというふうに思っておりますが、私たちは実現できないとは思っていないんです。つくるという一心でやっていますから。決してマイナスでは考えておりません。実現させるためには何をすればいいのか。千曲市が全て資金を出すわけではないんですから。 そういう意味では、この地域にとって50年、100年の体系の中で、この駅の問題というのは議論すべきかなというふうに思っていますし、そして、そのために私たちは今できる努力をしなきゃいけないというふうに考えております。 ○副議長(宮坂重道君) 林 愛一郎議員。          〔15番 林 愛一郎君 質問席〕 ◆15番(林愛一郎君) それでは、時間もあれなので、最後の質問に行きます。 新幹線新駅誘致の実現可能性について。これは先ほどの市長の答弁じゃないですけれど、長い目で見たら必ずできると、私も思っています。ただ、やはり時限を定めてやらないと、政策じゃないと。 先ほども申し上げましたけれども、「まち・ひと・しごと創生総合戦略」の中には、基本目標4番の数値目標に重ねて申し上げますが、「新幹線駅設置の実現 平成34年までの設置を目指す」と明記されております。あと6年です。ですから、その中で、これを確実にやるんだという目標を定めているわけですから、これは果たして実現可能なのかどうなのか。先ほどの議論ではありませんが、県が動かないことには一歩も前に進まない。とすれば、県を動かす方法等を何としてでもここで考えて、総力戦でやっていくということだと思います。 しつこくなって恐縮ですけれども、この5年半あるいは6年でここに目標に掲げたように、この目標を曲げず、敦賀延伸にあわせて駅を実現しようという思いに変わりがないかだけ、お聞きいたします。 ○副議長(宮坂重道君) 岡田市長。          〔市長 岡田昭雄君 答弁席〕 ◎市長(岡田昭雄君) 34年というのは、敦賀延伸は3年、前倒しになったんです。厳しいですよね。厳しいですけれども、私たちは、そこにターゲットを絞って最善の努力をしていくということで間違いございません。そのとおり行きたいというふうに考えておりますが、100%できるかどうかはわかりませんけれど、頑張っていくということであります。 ○副議長(宮坂重道君) 林 愛一郎議員。          〔15番 林 愛一郎君 質問席〕 ◆15番(林愛一郎君) 今回も議会の冒頭で決議が行われました、新幹線新駅の誘致に関して。私も総合交通対策の委員長をやっていた時代、平成22年に決議、議会でもやりました。そのときは金沢延伸をめどに駅を設置するんだという、たしか思いだったと思います。ですが、金沢延伸には、残念ながら間に合わなかったというのが現実です。 今回、敦賀延伸ということで、言ってみれば先延ばしをしたわけですけれども、ここを一つのターゲットにしている以上、全力投球でやっていただかないと政策目標とは言えないと私は思いますので、きちっと県を動かすための努力、それについては市長部局でもお考えをいただく。それから、議会としても特別委員会がございますので、しっかりと検討していくということが必要なんだろうと思います。 いずれにしても、前向きに取り組んでいくべきものだというふうに考えまして、質問のほうは終わりたいと思います。ありがとうございました。 ○副議長(宮坂重道君) ここで、15分間休憩いたします。                             午後1時44分 休憩--------------------------------------- 午後2時 開議 ○議長(和田重昭君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 続いて、13番、中村了治議員。          〔13番 中村了治君 質問席〕 ◆13番(中村了治君) いよいよ一般質問最後になりました。もうしばらくおつき合いをお願いします。どういうわけだか、私はくじを引くと一番か最後ということで、今回はラストという番になりました。 議席番号13番、中村了治です。私は、日本共産党千曲市議団の一員として、通告に従い、市長の所見や市政の諸問題について3点にわたって質問いたします。よろしくお願いいたします。 質問に入ります前に、何人もの方がおっしゃっておりましたが、過去例のないような台風災害によって北海道、東北地方に未曾有の被害をもたらせたわけでございますが、犠牲になられた方々、そして、御遺族の皆さんがおられますが、心からお悔やみ、そしてまた御冥福、そして、被害に遭われた皆さん方には心からお見舞いを申し上げたいと思います。 では最初に、市長の政治姿勢についてお伺いをいたします。 最初に、市長は民意をどのようにくみ取って市政に反映させるか、その政治手法について質問いたします。 このタイトルだけを見ますと、中村、ブルータスお前もかと言われるような気がするんですが、誤解を与えるといけませんから、あえて申し上げたいと思います。従前と変わらない野党的立場で質問をいたしますので、ぜひ御安心をいただきたいと思います。 それでは、一般的に民意を政治に反映させ運営していく、これは、誰も異論のない、まさに政治の要諦です。そこで、民意とは何かといことになります。辞書を引きますと、国民の、あるいは住民意思と記されているわけでありますが、これと似た言葉に世論という言葉があります。いずれも、市民、住民の考え、意向をあらわす言葉であります。私は、この世論がまとまって一定の考えや方向性を示した形になってきたもの、それが民意と私は捉えているわけであります。もちろん、選挙は民意そのものでございます。 さて、民主主義社会では、長い歴史の中で獲得した代議制、すなわち市民から選ばれた議員で構成される議会をつくり、さまざまな課題を議論して決めていく議会制度をとっております。自治体の長は、議会に諮り、行政を運営していくのが基本的な国や自治体の姿であります。選挙で選ばれた議会と首長、まさに二元代表制の中では、どちらも民意を反映した機関、そしてまた、ポストであります。 そこで、今回は首長--うちでいえば市長ですが--と住民との意思が異なるといった状況が生まれたときのことを考えてみたいと思うわけであります。 これをどう打開するかが大きな問題であります。先ほど述べましたように、首長も選挙で選ばれた、まさに民意そのものを反映したポストでございます。したがって、首長は議会の承認や同意を得て行政を執行するのは理にかなったことであります。 ただ、ここで問題になるのは、その結論に多くの住民が異論を唱えた場合であります。どう対応するか。首長である市長の政治哲学、その手法が決定的であります。民意を問う形では、住民投票あるいはアンケート調査という手法があります。最近では、イギリスのEU離脱国民投票が実施され、離脱決定の結果をめぐって、いまだに揺れ動いております。 いずれにしましても、どのような判断をするか、まさに首長のかなえの軽重が問われるわけであります。 そこで、岡田市長は民意をどのようにくみ取って市政に反映させていくか、市長の政治哲学、手法をお聞きいたします。 ○議長(和田重昭君) 答弁を求めます。 岡田市長。          〔市長 岡田昭雄君 答弁席〕 ◎市長(岡田昭雄君) やはり政治をつかさどるもの、民意というのは非常に大事でありまして、常に民意を頭の中に入れていきながら政策を進めていくというのは、これは本当に必要かというふうに思っております。 民意をくみ取るどういう姿勢かということでありますけども、御承知のように、まちづくり基本条例では、市長はしっかりと民意を聞けということになっております。 今、議員がおっしゃるように、議会制民主主義の中で、私は、まず第一は大きな事業、将来の事業については、まず議会の意思はどうなのかということを大事にしたいと思っています。議会も市長も市民から負託をされた、選ばれた人であります。議会の意思、これが拮抗するようでしたら住民投票が必要かと思っておりますが、圧倒的に一方向であれば、市長はそれに従っていく必要があるかというふうに思っています。 民意というのは、ある意味、時代時代に変わる可能性があります。というのは、背景等さまざまありますから。今、中村議員がEUの話をしましたが、EUも離脱で可決しました。でも、あとで問題になったのは世代間格差が違うんです。若者は残留、高齢者は離脱、その中で、今、EUがあえいでいるわけであります。 そういった中で、住民投票は全て正しいかといったら、そうではないかという面もなきにしもあらずであります。 私は、この民意をどうくみ取っていくかというのは、以前は、市の広聴でやりました。そこでいろんな話を聞けばよかったんです。今は広聴の形が変わっていると思っています。 ここ数年、市民の目覚めが激しいです。さまざまなことにさまざまな市民が、さまざまな目的を持って行動しています。今でも五十数団体が動いているんです。そこに、私は常に来いと呼ばれていますんで、時間があったら出ていくんです。いろんな話を聞かさせてもらいます。目からうろこの問題もあるんです。 そういった中で、みずからが行政が動かなかったらだめだろうなというふうには考えています。その先頭に立って動くのは市長であって、ここにいらっしゃる議員の方々かというふうに考えています。 そういった中では、今まで、行政広聴は、人を集めて教室型形式で意見はどうですかと聞いたんです。今、そんなのは時代じゃないです。私たちが市民の中に入っていかなければ、意見は聞けないだろうというふうに思っています。 ですから、私はできる限りそういった中に進んでいきたい、そして、協働の提案制度、ここは一緒になってやる分野でありますから、真剣に協働提案制度は取り組んでいきたいというふうに考えております。 そういった中で、市民の意見をお聞きする中で必要なものは、当然、予算に反映し、議会に御相談しながら進めていくというふうになります。 私も4年近く市長をやっていますが、市民の中に本当に入っていったかといったら、政務の忙しさにまぎれて難しいところはあるんですが、極力そういうふうにしていかないといけないとこれからはいけないというふうに考えております。 そういった意味では、民意というのは、私たちは変わってくるだろうと思っていますし、そして、まずはこの議会の中で、それぞれ市民の代表の皆さんでありますから、ここでしっかりと議論をしていく、このことが大事かというふうに考えていますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(和田重昭君) 中村了治議員。          〔13番 中村了治君 質問席〕 ◆13番(中村了治君) 今、いろいろ市長がおっしゃいましたが、さまざまな形で市民の声を聞く、まさにこれは大事な一つの姿勢だと思います。 そこで再質問になりますが、先ほど言われましたが、住民投票、これは直接民主制であります。しかし、歴史的に次第に機能しきれなくなり、そして代議制が生まれたわけであります。私も思うんですが、過度な住民投票、行き過ぎてしまいますと、代議制、議会の否定にもつながりかねません。 しかし、さっきお話がありましたが、民意が大きく割れている、その場合に最後は首長がどうするか。議会はもちろんですけれども、やはり直接市民に聞くということが、その次に市長が踏み出すときの大きな支えでもあると思うんです。 したがって、さっき拮抗した場合とありましたが、そういう点では、市長はそのような場面によっては市民に直接問うということが考えの中にあるかどうか、その点、1点お聞きしたいです。 ○議長(和田重昭君) 岡田市長。          〔市長 岡田昭雄君 答弁席〕 ◎市長(岡田昭雄君) 市長が住民投票をするというのは、私の哲学の中で申し上げますと、この議会で賛否拮抗してしまった、市長はどう判断していいかわからない、どうしたらいいか。そのときには、やはり住民投票をやるべきだと思っています。 この中でも、いわゆる市民から負託を受けた皆さん方議員、そして、市長、職員がいますが、ここで議論が拮抗してどうしようもならなくなったっというときには、当然、民意として住民投票はあり得ると私は思っています。 ○議長(和田重昭君) 中村了治議員。          〔13番 中村了治君 質問席〕 ◆13番(中村了治君) もちろん住民投票になれば、当然、条例等もかかわってきます。そこで、今のお話のように、どういう形でかけていくかというその問題になりますが、今日はあえてその点は問いません。 私がなぜこれを提起するかというと、先ほども選挙のお話がありました。ずっと回ってみて、私の耳に入ってくるのは新幹線反対だと、なぜつくるのかと。それはいろいろ捉え方があります。 ちょっとつけ加えると、本議会でこのように私が発言できることは、まさに千曲市議会の堅実性、おおらかさといいますか、これが私は大事と思います。すみません、余計なことを言っちゃって。 ということを、私は今度の選挙の中で感じてきています。 したがって、そういう点では、住民に直接聞くということも、私は必要になってくると思っております。今日はこの段階にとどめておきますが。 次の質問に入ります。 先ほどの林議員と非常に熱のこもった議論をされて、さて、私はどこへ入りこんでいったらいいのか、しばし考えていたわけでありますが、あえて入っていきます。 次に、新幹線新駅誘致を市政の基軸に据えることの戦略的意味について質問いたします。 市長は、平成25年度市政方針で、未来への投資につながる新幹線新駅誘致として、県の新総合交通ビジョンへの位置づけを協調いたしました。 そして、26年度は、県の一大交通拠点の形成と県内観光の出発地、ゲートシティー千曲の役割を担っていく、こんなふうに打ち出しているわけであります。 27年度は、県知事の千曲市の取り組みの必要な支援を行い、更埴ジャンクション付近への駅設置の可能性を検討するとの、確か県議会の答弁を受けて、新駅誘致は県の協力のもと大きな一歩を踏み出したと表明されております。 28年度、今年度でありますけど、県の真ん中に位置する千曲市への新駅設置は、県民の交通の利便性を向上させ、県全体の発展にも有効になると一段と深化させておられるわけであります。 このように地元要望という観点から、周辺、そして、県全体へと次第に広がって変わってきているわけであります。 先ほどお話がありましたが、すなわち県を巻き込む大きな事業に発展させない限り、新駅誘致は実現させられないのだということがここで出てきたわけであります。そういう理解をしています。 以前の議会で、亡くなられた近藤市長が、このやりとりの中で、こういう大きな事業はその主体は県であると議会ではっきり答弁をされております。したがって、当然、県がこの主体になる、そういうプログラムができているんだと思いますが。 そこまでいきつく前に、更埴時代はどのような議論がされていたのか、議会報等で若干調べてみました。 平成6年12月議会で、北陸新幹線の更埴市停車の対応に関する決議がなされました。新幹線高崎・長野間で6つの駅が計画されているが、更埴市は通過都市になってしまうので、関係機関に駅設置を働きかけるとの内容でございました。これが可決されております。 当時とすれば、駅がほしいというのは市民感情からすれば、夢の新幹線という思いがありますから、新幹線の駅がほしいというのは、財政問題など抜きにして、ごく自然な市民の気持ちの発露であり、先年亡くなられた共産党の田澤佑一議員も、当時、地域開発の原動力として欠かせない問題だが、住民負担を最小限に抑え、福祉や教育を後退させないと、あえて住民負担を最小限、福祉や教育を後退させないと条件をつけて賛成をいたしました。 しかし、その後、請願駅は地元負担でつくるのが原則なので、そうなると、地元はそれ相当の負担を覚悟しなければならない、このことが明らかになる中で、市民や議会内の空気も変わってきております。 平成13年3月、旧更埴市3月議会では、先ほど紹介した田澤佑一議員は、新幹線新駅誘致は断念すべきとの立場で質問をしております。このあと、この立場は一貫しており、今は故人になって何も説明できない田澤議員の名誉のためにも、しっかりと申し上げておきたいと思います。 そこで、続く平成13年6月議会でありますが、ある議員が、しなの鉄道の接続をよくしたり、最寄りの駅の駐車場整備をすれば、新駅建設を他の課題より優先することでもないのではないかとの声があるとして、市民アンケートや意見収集にかかわって新駅誘致の賛否が拮抗したり、反対が多かった場合は一時中止や全面中止など決断するのかとこのように問い、そしてまた、期成同盟会の運動方針を変更するのかと市長にただしました。 これに対して、市長は、アンケート調査の結果を踏まえ、最終的な判断をする。期成同盟会の運動も十分検討する中で変更も協議すると答えておられました。 このように、当時はかなり慎重に構えていた議員が少なからずおられたんです。その後、さまざまな政治力学が働いたり、政治的合意がなされたり、さまざまな議論があったりするようでありましたが、当時、重要視されていた市民アンケートや意見集約は実施されずに、紆余曲折を経て今日に至っているのではないでしょうか。 千曲市は、地勢的に見れば、確かに高速道路、新幹線の結節点、交通の要衝に位置していると思いますが、だからといって圧倒的多数の市民が新駅誘致を望んでいるわけではありません。 今議会での冒頭での、北陸新幹線新駅誘致推進に関する決議(案)の反対討論で私は申しました。この春実施したアンケート、反対が81%いましたが、調べてみましたら、実は86%でありました。ですから、私は市民の合意が十分得られたとは思っていないわけであります。 その際、指摘しましたが、千曲市の人口は今後減少し続け、何もしなければ、2040年には4万4,978人と4万5,000人すら割り込むと想定しております。昨日の和田議員も指摘されておったとおりであります。それを5万人に抑えたいというのが市の長期ビジョンであります。そうなれば、駅及び周辺のメンテナンス等を考えれば必ず必要になりますから、かなりの財政負担が後世の5万人規模の千曲市民にのしかかっているのではないでしょうか。 監査委員さんからも出された直近の監査委員から各課へ要請している要検討事項の提案型監査でも、千曲市は、今後高齢化とともに著しい人口減少社会を迎えることが予想され、厳しい財政運営を余儀なくされる状況にあると指摘し、各課に事務の省力化、合理化を要請しています。この指摘は重要でありますし、これを真正面から受けとめれば、公共施設の統廃合の検討が俎上に載せられている中で、後年度負担を増やすことは極力控えるということではないでしょうか。 飯山駅をよく例に出されますが、飯山とは違うと言われるのでありますが、私も飯山に関係する者として申し上げておきますが、飯山市も市を上げて大変な苦労をしているわけであります。現状は御承知のとおりでありますが、まさにこうした現状は、千曲市の将来を示唆しているのではないでしょうか。 そこで、こうした経過や近隣駅の実態、あるいは将来的課題を精査した上で新駅誘致、これを市政の基軸に据えられたわけでありますけども、その戦略的意味、構想を市長はどのように立てておられるのか。 先ほど御説明がありましたが、あえてまたお聞きいたします。 ○議長(和田重昭君) 岡田市長。          〔市長 岡田昭雄君 答弁席〕 ◎市長(岡田昭雄君) 今、議員からお話がありました。確かにさまざまな意見があることを私も承知しております。 はじめに議員が申し上げたとおり、この話はもう20年来やっておりまして、まず、県の交通ビジョンに、宮坂市長のときに同盟会をつくり、近藤市長のときにビジョンに上げてもらったんです。県は15年後、あるいは20年後の県の交通ビジョンにしっかりと位置づけるということで位置づけてもらいました。私も当時、秘書課長をやっておりましたから、近藤市長とともに交通ビジョンの委員会に出させていただいて、その話をしてきた経過があるわけでございます。 そういった中では、大きく変わったのは交通ビジョンに掲載されたこと、そして、もう一つは、それを受けてゲートシティー構想をつくったんです。 やはり、県のビジョンに載ったということは、長野県として必要性があるから載せたわけです。全体の県の交通計画の中で、ここの駅の役割というのは、明らかに県の中では重要視しているわけであります。 そういった中で、私と千曲市とすればゲートシティーをつくっていこうと。ゲートシティーというのは、千曲市のみならず全県のゲートシティーということで、その構想を市がみずからつくったわけであります。その後、知事から前向きな答弁があって、企画政策部長がやりましょうと言ってくれました。そういった中で、県の協力が得られるというふうに見込んだんです。 そういうふうにしていきながら、今現在、117万人の県民の中心に位置する千曲市が、これだけの交通網があるわけであります。長野県下で、こんなにびしっと交通網が詰まっている市はないです。新幹線が通っているわけでありますから、そこに駅をつくることによって、大町、安曇野、塩尻もそうなんです。ぜひつくってくれという話なんです。ですから、そういう県内全体の願いもあるんです。それは、知事にも十分話をしてやっていかなきゃいけないかというふうに思っています。 私ども誘致を市政の基軸に据えた、総合戦略の中でやったのは、総合戦略って、もともとは地域活性化と人口増なんです。それをするには何が一番有効かということだったんです。それには交通利便性を活かすこと、そして、ただ交通利便性を活かしても、市は活性化しません。 したがって、稲荷山の伝建を指定していただき、姨捨の棚田も重要景観にしていただき、歴史的風致維持向上計画をつくってもらった。これは全て駅から降りた方々に市内に来ていただこうというルートなんです。東から西に移動していって温泉につなげていってもらう。このルートをきちんともっておかないと、人の動線計画をきちんと見ながら駅をつくっていきたいというふうに思っています。それがゲートシティー構想であります。 これが総合戦略の中で人を増やす、定住を増やす、空き家をなくす、さまざまなことがありますが、そこに利便性をもっとつけたほうがいいだろう。二重居住しても、東京に家があってこちらに家があっても、駅があったら通勤できるわけであります。総合戦略の基軸に据えたというのはそういう意味なんです。 おかげさまで、そういったことがなってきたときに、今の大型店の話、あるいは物流センターの話、幾つも千曲市に向かってさまざまな民間企業の進出計画がございます。これは、いずれどうなるかということはお示ししますけども、今の段階では相手側のある話でありますから十分なことは言えませんけども、さまざまな団体、企業が千曲市への進出というのをねらっているんです。それは、スマートインターの話、駅の話というのは、間接的にそういった条件というのは上がってきているのかというふうに考えています。 そういったことを考えますと、駅というのは、千曲市の総合戦略の人を増やしていく、利便性を高めていくという戦略の中では基軸になるのかというふうに思いながら、その総合戦略をつくったわけでございます。 総合戦略も総務省のほうには話をしてございます。総合戦略の資金も、ある意味、計画がきちんと地域再生計画にのっかれば、その総合戦略の資金も導入できるのではないかというふうに思っているわけであります。 いずれにしても、駅をつくるときは、さまざまな資金を集めます。県にお願いすることは多大でありますから、長野県が誘致の基本となっていただけるように私たちはお願いしたいというふうに思っています。 県政の中で重要な駅でありますから、そういった中で、県に協力していただき、そして、国にも協力してもらう。そういった中で、総合的にみんなの協力を得て駅をつくっていくということにしていかないと、我が市の中の財政では、とてもできっこないです。 ですから、そういう意味では他に頼りながらやっていくわけでありますが、そのために、福祉や教育を端によけるではなくて、永久的に福祉や教育を充実していくためにも、資金を稼げる問題がなきゃいけないんです。地域を活性化しなきゃいけないです。 そのための駅でありますんで、駅が邪魔になって福祉が後退することは、私はないというふうに思っています。 ○議長(和田重昭君) 中村了治議員。          〔13番 中村了治君 質問席〕 ◆13番(中村了治君) 個別のさまざまな歴史や文化、政治も含めて、そういった財産を磨くこと、全く同感なんです。違いは、それがなぜ新幹線に結びつくか、そこなんです。 そこで、今話がありました。ちょっと確認したいんですが、期成同盟会、先ほどお話がありました県内の市町村長や議会関係者、多く顧問に就任されている。そこで、そうした皆さんは自治体を代表しているわけです。そうすると、例えば、駅建設の場合はどこの市は幾ら出す、そういうことは、この同盟に加入するときには一定の条件、あるいはそういう形をおっしゃっているのか。資金という話がありましたが、ちょっと確認したい。 もう一つ、市長は答えにくいかもしれませんが、あえて聞きますが、もし、駅ができなかったと。その場合、市はどのような打撃があるというふうに市長は思っておられるのか。 この2点をお聞きします。 ○議長(和田重昭君) 岡田市長。          〔市長 岡田昭雄君 答弁席〕 ◎市長(岡田昭雄君) 駅を誘致するのに、はじめからお金をくださいと言っていく人はいないです。ですから、お金の話は、同盟会に加入することは、私どもは一つもお願いしておりません。資金がほしいから同盟会に入ってくださいということは言っていないんで。 同盟会に入っていただくのは、この駅を使って、それぞれの自治体がメリットがあるから入るわけであります。なかったら入りませんから。そういう意味で御理解いただきたいと思います。 もう一つは、私たち、基本的にできないことは考えていないんです。それができなかったときとおっしゃいますけど、できないとあきらめるつもりはないんです。基本的に何年かかってもやりたいというふうに思っているんです。ですから、できなかったときの想定というのは、今はしておりません。 ○議長(和田重昭君) 中村了治議員。          〔13番 中村了治君 質問席〕 ◆13番(中村了治君) 確かに、さっきの期成同盟会、わかります。しかし、これはあとあとかかわってくる問題です。私もいろいろなところの自治体の話は聞いていますから。それはあえて言いません。 今、東京都では、築地市場の豊洲移転、当面延期になっておりますけども、やはり都民理解が得られなかったからこのような決断がされたと、ある意味では千曲市にもいろんな意味で影響を与えていると思います。これが、やっぱり民意が動かしたことではないかと思っておりますが、今後も私も引き続き野党的立場で、しっかりやっていきたいと思います。 それでは次の質問に移ります。 今日の地方衰退、人口減少の要因の分析について質問いたします。 昨年3月議会の地方創生についての質問で、私は、地方が衰退し、人口が減少し続けた要因は、歴代自民党政治による農業の衰退、福祉予算の削減、全国総合開発計画や、なかば強引な市町村合併など、地方切り捨て政策などの推進であると申し上げたわけであります。それによって、地方から安心して働く場や結婚して子育てができる環境、あるいは魅力、活力が奪い続けられてきたのではないかと私は指摘したわけであります。 そこで、市長は地方衰退・人口減少のこの問題をどのように分析されているのかお聞きいたします。 ○議長(和田重昭君) 島田次世代支援部長。          〔次世代支援部長 島田房雄君 答弁席〕 ◎次世代支援部長(島田房雄君) 今日の地方衰退、人口減少の要因の分析についてでありますが、これまで国は均衡ある国土の発展を目指して政策的方向性を示し、地方がその方針に従って同じ方向に取り組みを進めるというトップダウン型政策形成が繰り返されてきたという側面があったと感じております。 また、平成10年の第5次全国総合開発計画の前後から、既にそのかけ声は、地域の個性ある発展、地域の自立と誇りの持てる地域の創造にシフトしてきておりますが、各省庁の施策は、個別政策目的の観点から実施されるため、目的を明確にするあまり、結果として、地域特性や地域の主体性が考慮されない面も多少あったのではないかというふうに思っております。 トップダウン型の政策形成から脱却し、地域の自主性と自立性を重視したボトムアップ型の取り組みの組成を促して、民間の事業ノウハウを基礎に新しい要素を積極的に取り込んで、千曲市初の新たな取り組みの芽を見出し、伸ばしていくことが、これからの人口減少対策の基本的な課題となると思っております。 ○議長(和田重昭君) 中村了治議員。          〔13番 中村了治君 質問席〕 ◆13番(中村了治君) もう少し切り込んでいただけるかと思ったんですが、いいです。次にいきます。 そこで、それを受けて、市長が特に重点的に推進したい、ずっとこの3日間議論がありましたが、人口増の施策について、あえて質問をいたします。 市が作成した、まち・ひと・しごと創生総合戦略では、安定した雇用を創出することや新しい人の流れをつくること等、5つの基本目標を設定して、確か23の具体的施策、これをつくっているわけであります。 どれも密接に連携した施策なので甲乙つけがたい、そういうふうに市長はおっしゃると思うわけでありますが、そこであえて質問するのは、確かに並列的な面があるわけでありますけど、やはり重曹的なつながり、これをやってくれというようなことが当然その中には構造的にあると思うんです。 その点で、幾つか絞って、市長のそうした推進のビジョンをお聞かせいただきたいと思いますがいかがでしょうか。 ○議長(和田重昭君) 島田部長。          〔次世代支援部長 島田房雄君 答弁席〕 ◎次世代支援部長(島田房雄君) 市長が特に重点的に推進したい人口増の施策についてでありますが、千曲市総合戦略は、人口ビジョンにおいて本市の人口の現状と将来の姿を明らかにする中で、2040年に人口5万人を維持することを目標に掲げ、人口減少を克服して、将来にわたって活力ある千曲市を実現するための5カ年の目標、施策の基本的方向性や具体的に取り組む施策を明らかにしたものであります。 千曲市創生のために、1つとして、千曲市における人口減少と地域活力縮小の悪循環を克服すること、2つとして、北陸新幹線新駅設置を基軸とした、まち・ひと・しごとの創生と好循環を確立するという大きな2つの基本的な考えを掲げ、人口5万人を達成するための5つの基本目標のもと、23の具体的施策を設定して、各事業担当課が本年度から本格的に取り組んでいるところであります。 したがいまして、総合戦略の推進は、1つの事業で実施せず、複数の事業を連関させ、最終的にKPI--重要行政評価指標でございますが--に掲げた交流人口の増加、出生率の向上などにつなげていきたいと考えております。 そして、具体的な事業の実施に当たっては、部局横断型により、政策間連携を図りながら複合的に組み合わせ、市民の皆様とともに総合的に進めていく考えであります。 ○議長(和田重昭君) 中村了治議員。          〔13番 中村了治君 質問席〕 ◆13番(中村了治君) 総合的な施策という感じでありますが、それは、これからの中でさらにまたお聞きしていきたいと思いますが。いずれにしても、順序性があると思うんですが。 そこで再質問ですけども、これまでの政府のやってきた路線を見直さない限り、打つ手がまたもや政府の施策待ち、あるいは政府方針追随になってしまうと思うんです。 前の部長とも話をして、千曲市はそこを見据えて、すぐさま飛びつくとか、そういうのではなくて、今度の総合計画にも結びつきながら千曲市に合った施策を考えていくこと、非常に私は先を見据えた1つの進め方だと思っていますが。 そこで、地方を創生するのは衰退しつつあるところを元気づけることだというふうに思うんです。そのために、他市でも実施されている、例えば、旧町内に地域活性化自治協議会、そういう名前、いろいろありますけども、そんな組織を例えば立ち上げて、一定程度財源も保障しながら支援していく、そんなことが必要になってくるのではないか。 なぜならば、自分たちの地域は自分たちが一番よくわかると。ここをああしたい、こうすれば人が住んでくれる。そうなれば、まさに我が町の再生ルネサンスにも私はつながると思うんです。 そういう組織といっていいでしょうか、そのようなものを今後立ち上げてもいいのではないかと思うんですが、具体的には、上山田、戸倉、あるいはこの旧更埴市にもありますけども、そんなことはどうでしょうか。 ○議長(和田重昭君) 岡田市長。          〔市長 岡田昭雄君 答弁席〕 ◎市長(岡田昭雄君) 中村議員御指摘のように、衰退をとめるというのは簡単ではございません、オールジャパンで人口が減っていくわけでありますから、ここだけが人口が増えるということは、なかなか難しいわけであります。 人を増やすには何が必要かといったら、やはり千曲市にある資源、観光資源から産業資源、そして、食べること、そういったもので、そこら辺のところをしっかりと表に出していくことが大事かというふうに思っています。 そして、もう一つは、ここに住んでいる方々が住むことに満足できない市では人は増えないと思っています。ですから、満足度を高めることというのは、結果的に人を増やすことになるかと。これは、口伝えでもいいでしょうし、進んでいくわけであります。 人口をここに集めるというのは、よほどのことがなければ、お金を出して家を買って定住するわけでありますから、かなりの決断が必要になってくるんです。そういうときに、私たちは来た人にそれだけの決断をしても損をしないということを言わなきゃいけないです。それには、今言ったような満足度を高めていく、あるいは、この地域の今持っている宝をどう磨き上げていくか、そして、利便性を高める駅もそうなんでしょうけども、大型店もそうでしょう。そういったものがトータルとして残ってなきゃいけない。そういった町をつくっていくことによって、人々が住んでいただけるのかというふうに思います。 千曲市は、旧の埴科の地域は交通の拠点になっています。千曲川があって、さらにさらしなの地域があります。そして、南部地域というふうに4つのエリアがあると思っています。 そうしますと、埴科の地域に人を集めて、そして、歴史文化のさらしなに人を流していく。こうしていかないと、市内の中に人は入っていきません。 そういう意味では、スーパーブランドと私は言っていますけど、さらしなのブランド力を持って、千曲市に人を集める努力をしていかなきゃいけないと。それは日本人ばかりではありません。インバウンドも含めて。 ですからこそ、DMOに手をつけたんです。DMOはみんなでもって、おもてなしの心をもって町をつくっていきましょうというのがDMOなんです。DMOは観光客のみならず、定住する方々も引き寄せるもんだというふうに私は思っていまして、そういった意味で、地域の資源をどうやって活かしていくかということはやっていきながら、満足度の高い千曲市をつくっていくことで、人口は必然的に増えてくるというふうに考えております。 ○議長(和田重昭君) 中村了治議員。          〔13番 中村了治君 質問席〕 ◆13番(中村了治君) もう一つ、人口増という点では、私が住んでいる五加地区は人口が増えています。今日はちょっと、前にも触れましたけど、非常にそういう意味では、いろんな点でこれが考えられる1つの素材になると思います。 もう一つは、きのうの飯島議員の質問で経済部長が、今日もありましたけども、若者を千曲市へ呼び込むためのワーキングホリデー、そのホリデー型の取り組みを紹介されておりました。 実は、宮崎県の西米良村というところ、これは新しいワーキングホリデーのカリスマ村長というふうに紹介されておりまして、ぜひ、この辺も調べてみたいと思うんですが、都会から若者を呼び込んで、いろんなものの仕事について賃金も払って、そして、この村のよさを知ってもらう中で住んでもらうと。 平成7年に1,543人いて、平成22年には、多分このままでいけば750人ぐらいまでに減ると言っていたのが、今、1,273人で1,200人台を維持していると。 ですから、さまざまなアイデアを出しながら、あっちの人をこっちに呼ぶ、取りあいになって非常にあれなんですけども、しかし、現実はやっぱりそういう点も直視しないといけませんので、これも1つの進め方と思うんですが、昨日の質問で、もし経済部長何かそれについてコメントがあったらお聞きしたいと思いますが。ぜひやりたいとか。 ○議長(和田重昭君) 半田経済部長。          〔経済部長 半田敏幸君 答弁席〕 ◎経済部長(半田敏幸君) 昨日、総務省で行っておりますワーキングホリデーにつきまして答弁をもちました。 私は、それから総務省等調査した内容を今ちょっと申し上げますけども、ワーキングホリデーっていうのは、長期休暇を使って1週間なり1カ月地方に行って、製造業や農業などに従事する制度だと。それから、人口が減っている地方の人手不足の解消、消費の拡大というような目的で、このワーキングがあるということですが、中にはワーキングホリデーじゃないよねという人もいます。これは、休暇に働くというのは矛盾していると。それから、労働力を安く使おうとしているだけではないかという方も、批判する方もおりますが、田舎暮らしを体験する制度として受け入れる人もいますので、若者へのメリットデメリットも主張しながら、私たちはこれで進めていこうと思っています。 ○議長(和田重昭君) 中村了治議員。          〔13番 中村了治君 質問席〕 ◆13番(中村了治君) 中身は精査したりしていかないといかきゃいけませんが、例えば、来て、ブドウのあれに従事するとか、あるいはリンゴとか、あるいはアンズとか、そういう中でよさを知っていただいて、そしてまた、それを帰って広めてもらう、あるいはここに住んでもらう。それは、やはり1つの希望、あるいはこれからつながるもんかと思いますが。 それでは、次の大項目の2の自然災害による農作物被害への対策について質問いたします。 小項目1になりますが、集中豪雨や台風などによる農作物被害対策であります。 今年も異常気象によって大変な被害がもたらされました。申し上げませんが、2日間の一般質問でも何人かの議員が触れられておられましたけども、今まで例のなかったようなこと、北海道に3つ台風、それから、一旦南下した台風が戻ってくる、まさに想定外の進路、迷走したわけでありますし、今月に入っても、一昨日13号が発生し、これはすぐに温帯低気圧に変わったようでありますが、いずれにしても、幾つ発生するかとか、これから日本に上陸するか否か、まさに気を緩めることはできないと思うような状況であります。 被災地では、特に収穫期を迎えていたタマネギ、ニンジン、そして水稲、私も若干農業をしていますから痛いほどわかるんです。農家の皆さん、本当に絶望の淵に追いやられているわけであります。しかし、これも自然災害であります。 こうした自然災害は、決してよそごとではないと思うわけであります。また、たまたま信州コース通らなかったわけでありまして、もはやさまざまな対策を平時から考えていかなきゃいけないと。 そこで、台風の強風で予想されるのは、これからは、リンゴ、ブドウ、そしてまた、水稲、ひょうの被害もありました。 最も深刻なのは、一昨日もありましたけども、千曲川の氾濫という最悪の事態です。3メートルから5メートルの水深でしょう。私だって、家、逃げるところないです。これは大変だと思うわけであります。そこで、ぜひこの辺については注意していかなきゃいけない。 私も先日の台風のときに上山田の河川敷に行きました。幸いすれすれでしたけども冠水しなかったんです。ほっとしたわけでありますが。 そこで、自然相手でありますから限界がございます。そういう点で市の対応、これについては簡潔に、この点は大丈夫とか、こうしているということの説明をお願いしたいと思います。 ○議長(和田重昭君) 半田経済部長。          〔経済部長 半田敏幸君 答弁席〕 ◎経済部長(半田敏幸君) 自然災害におきます農作物の被害対策につきましてですが、8月1日の集中豪雨、それから、29日の台風10号による農作物の被害は、千曲市では確認されておりません。ですが、東北地方、北海道では、人命、建物、農作物等の多大なる被害が出ております。 今日もそうですが、台風13号によります温帯低気圧によりまして、今、雨が降っておりますが、今後の台風、集中豪雨、ひょうなどの被害の懸念もございますので、情報を早めに取り入れて、今日も昨日から屋内放送とか、メール配信をしていますけども、そういう配信等を使って、農作物等の予防広報を積極的に引き続き実施してまいります。 それから、もし被害があったとして、被害後の対策としましては、ながの農協さんと連携して被害状況の有無を把握、現場へ行って耕作農地を巡回する中で、農業者からの相談を受けながら引き続き対応してまいります。 それから、農家への支援等につきましては、市の農作物等災害対策事業補助金交付要綱がございます。それに基づいて支援、それから、農業共済に加入している方は農業共済の果樹共済の支援を受けるということで、引き続き推進してまいります。 ○議長(和田重昭君) 中村了治議員。          〔13番 中村了治君 質問席〕 ◆13番(中村了治君) 本当に今のような中では、最大の対応策になるかと思いますけども、事前に情報等を伝えていたんですが、たまたましめ切っていると屋内告知放送が聞こえないというようなことで、例えば工夫ですが、何らかの、事前にサイレンというか、何かの形で重要放送がありますというような形でやって、そして聞いてもらうとか、あるいは将来的には防災の無線の広報も高齢者も含めて必要になるかと思いますが、もう一つは、昨日も出ましたけども、高齢者もいますから、農業の支援隊、隣近所、あるいは近くに、そういうものも必要になってくるかと思いますが、時間がないので、これは昨日もありましたので、ぜひ検討をしていただきたいと思います。これがあるのとないのでは、大違いかと思います。 そこで、次の質問ですが、被害にあった農産物の活用方法であります。 私もこれを何度も取り上げてきたわけでありますが、被害にあった農家への支援策として、JAと協力して、これまでも段ボール代への補助とか、あるいは時年度につなげるための消毒薬剤、これの補助等を行ってもらっております。 同時に、落下したリンゴは、確か、わけあり農産物、そんな形で販路を開拓していただいて、姉妹都市へも持っていってきました。また、いろいろなイベントでもやっていただきましたが、そういったことで、ぜひこれらも継続していただきたいと思います。 と同時に、もう一つ、企業サイドとか、そういうところにも何らかの形で、ジュースもそうですが、協力を呼びかけていければいいのではないかと。 もう一つは、のうさいの問題であります。きょうもちょっと農業新聞を見てみますと、のうさいの新たな改定等がされるようでありますが、加入されてていない方が多くて被害に遭うというわけですが、それとの均衡もありますけれども、公的補償といいますか、何らかの形でできるかどうか、その辺、ぎりぎりですが、そうすると、また均衡を破ってしまうとか、いろいろありますが、その辺は、一、二は、今までの中でも、のうさいに入りましょうでしたけれども、その辺はどうでしょうか。お聞きします。 ○議長(和田重昭君) 半田経済部長。          〔経済部長 半田敏幸君 答弁席〕 ◎経済部長(半田敏幸君) 農作物にあった被害の関係でありますけども、これまで被害にあった農作物、特にリンゴとかブドウですけども、姉妹都市の横芝光町、それから、神奈川県の松田町のほうに、毎年11月に農協さんと農林課と合同で物販の販売におもむいております。その中で、わけありの農産物があった場合は、そちらのほうで一緒に販売をしております。 また、ながの農協さんに協力していただいて、わけあり商品として、いろんなイベントの中で物販も協力してもらっています。 今後も新しい農協さんとも連携して、引き続きお願いしてまいります。 それから、農業共済、のうさいの関係でございますけども、加入者との均衡もあるということですけども、農業共済には、果樹共済という種類の保険がございます。これは、リンゴ、ブドウ、ナシ等あるんですが、そういうので、収穫量に応じて農業共済は農家から加入金をいただいて、それなりの補償をしているんですが、千曲市として、これは千曲市の食料、農業、農村振興対策事業の補助金要綱がございまして、果樹共済の掛け金の中に25%、市が負担している制度がございます。それを使って農業共済のほうに加入していただくように推進はしております。 一般会計、農林水産費のほうから支出をしておりますけれども、60万円から70万円程度の掛け金の補助を支出しております。 また、市の農作物災害対策事業補助金交付要綱に基づいて支援してまいりますので、両方を使って、引き続き支援をしてまいります。 ○議長(和田重昭君) 中村了治議員。          〔13番 中村了治君 質問席〕 ◆13番(中村了治君) いずれにしても、こうした災害が起きないことを一番祈るわけでありますが、ぜひ、そういうことを、きちんと対応策をしっかり守って、農家の皆さんを支えていってほしいと思います。 それでは、最後の大項目ですが、交通渋滞解消対策について質問をいたします。 最初に、新庁舎建設後の庁舎周辺の交通動向について質問をいたします。 新庁舎、体育館の配置計画では、駐車場は新庁舎の南側となっております。これは変更がなければそうだと思うんですが、そこで、これとは別に立体駐車場は市道千曲線の東側に設定されるということでありまして、市役所や体育館に来る方はどうしても庁舎近くの駐車場へ駐車したいと思うのは自然ではないかと思うんですが、そこで、戸倉上山田方面から来る場合は左折なのでスムーズにできそうかもしれませんが、今でも朝は渋滞、混雑しているんです。屋代方面からもそうでありますし、さまざまな方面からくるわけでありますが、特に千曲橋のほうから来る皆さんはぐるっと回るような形になるかと思うんですが、その点で、交通量調査等もやられると思いますが、この辺の心配はどうなのかと。大分寄せられてきていますので、その辺についてお伺いいたします。 ○議長(和田重昭君) 小根澤建設部長。          〔建設部長 小根澤英児君 答弁席〕 ◎建設部長(小根澤英児君) 新庁舎建設後、周辺の交通渋滞は心配ないかというお尋ねでございます。 新庁舎の建設場所が決定した団体で、平日、休日に時間別による交通量調査を新庁舎予定地の交差部、それから、庁舎駐車場で行いました。 その結果、通勤等のピークの時間帯と庁舎を利用するピークの時間帯が異なるということが確認されましたことから、極端な渋滞は発生しないものと考えております。 このことから、新庁舎建設現場周辺での道路新設改良事業等の計画は、現在のところはございません。 ○議長(和田重昭君) 中村了治議員。          〔13番 中村了治君 質問席〕 ◆13番(中村了治君) そうすると、今までの調査の中では、そうした心配はない、杞憂に終わるということですが、そうあってほしいわけですが、いずれにしても、だんだんと調べていけば不都合がもし出てきた場合は、例えば、土手際のところを新たな道路、既成道路でも整備するということも考えられないこともないんじゃないかと思いますが、それはいいです。いずれにしても今後の中で、また出てくると思いますが。 そこで、もう一つ、主な市道や国道等の交差点の信号機の改善であります。 これは、市だけでは当然解決はできないわけでありますけれども、渋滞解消策として、幾つかの信号機で矢印式信号機ないし時差式信号機が採用されていて、非常に右左折がスムーズにできているんですけども、まだ、数カ所これが進んでいなくて渋滞解消にならない、私の地元にもあるんですけども、そこで、幹線道路、順序はあるかもしれませんけども、ぜひ時差式、あるいは矢印式に変えていってほしいと思うわけであります。 当然、地域づくりも要望として出ております。道路幅等も関係してきているかと思うんですけども、その辺の見通し等についてお聞きいたします。 ○議長(和田重昭君) 上條市民環境部長。          〔市民環境部長 上條 優君 答弁席〕 ◎市民環境部長(上條優君) 主な交差点の信号機を矢印式信号機ないしは時差式にできないかについてでありますが、御質問のとおり、道路交差点の信号機を矢印式あるいは時差式にすることは、交通渋滞を緩和し、円滑な交通が確保されるだけでなく、交通安全の面でも重要であると認識しております。 交差点の矢印式信号機の設置につきましては、右折用レーンの拡幅など、道路管理者との協議も必要となってまいりますが、渋滞状況や地元からの要望等を踏まえて、必要性のある箇所から順次千曲警察署を通じて、公安委員会のほうになると思うんですが要望してまいりたいと、そんなふうに思っております。 なお、現在、杭瀬下交差点において、国道18号線からの右折がしにくい状況となっておりますが、市から強い要望等も出しておりまして、その要望等を受けまして、国土交通省が今年度から右折用のレーン及び歩道の設置に向けた交差点改良工事に着手いたしております。
    ○議長(和田重昭君) 残り時間1分10秒です。 中村了治議員。          〔13番 中村了治君 質問席〕 ◆13番(中村了治君) 今のお話のように、全市的に見ていただいて、暫時いろいろと、混み具合とかそういうことを含めて、道路拡幅も含めてですが、ぜひ進めっていってほしいと思います。 事故があったりしては大変ですし、特に冬季の場合が一番困るんです。今まで以上に車が出ますから。 時間になっております。私たちはこれからも市民生活擁護ということで頑張ってまいりたいと思います。最後になりましたが、ありがとうございました。 ○議長(和田重昭君) 以上で一般質問は終わりました。--------------------------------------- △日程第2 議案審議 △議案第53号 平成27年度千曲市下水道事業会計歳入歳出決算認定について △議案第54号 平成27年度千曲市西部水道事業会計歳入歳出決算認定について △議案第55号 千曲市個人番号カードの利用に関する条例制定について △議案第56号 千曲市地方活力向上地域における固定資産税の不均一課税に関する条例制定について △議案第57号 千曲市保養センター条例の一部を改正する条例制定について △議案第58号 千曲市消防団員の定員、任免、給与、服務等に関する条例の一部を改正する条例制定について △議案第59号 平成28年度千曲市一般会計補正予算(第2号)の議定について △議案第60号 平成28年度千曲市介護保険特別会計補正予算(第1号)の議定について △請願等の受理について ○議長(和田重昭君) 日程第2、議案審議。議案第53号から議案第60号までを一括議題といたします。 以上、8議案については、質疑の通告がありませんので、お手元に配付いたしました議案付託表記載のとおり、関係常任委員会に付託いたします。 請願等の受理についてを議題といたします。 本定例会にておいて受理した請願は、お手元に配付いたしました請願文書表及び陳情要望文書表記載のとおり、関係常任委員会に付託いたします。 以上で、本日の日程は終了いたしました。 これをもちまして、本日の会議を散会といたします。御苦労さまでした。                             午後2時55分 散会---------------------------------------...