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平成28年第4回定例会(第5日目12月 9日)

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  1. 霧島市議会 2016-12-09
    平成28年第4回定例会(第5日目12月 9日)


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    平成28年第4回定例会(第5日目12月 9日)             平成28年第4回霧島市議会定例会会議録   1.議事日程は次のとおりである。                       平成28年12月9日(第5日目)午前10時開議 ┌──┬──┬───────────────────────────┬──────┐ │日程│事件│    件                 名    │ 備  考 │ │番号│番号│                           │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │1 │議案│霧島教育委員会委員の任命について          │      │ │  │132 │                           │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │2 │議案│霧島公平委員会委員の選任について          │      │ │  │133 │                           │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │3 │議案│霧島市職員の勤務時間,休暇等に関する条例の一部改正につ│      │ │  │128 │いて                         │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │4 │議案│霧島市長等の給与等に関する条例等の一部改正について  │      │ │  │129 │                           │      │
    ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │5 │議案│霧島市職員の給与に関する条例の一部改正について    │      │ │  │130 │                           │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │6 │議案│霧島市議会議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一│      │ │  │131 │部改正について                    │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │7 │  │一般質問 下深迫孝二君(256ページ)          │      │ │  │  │      ・防災対策について            │      │ │  │  │      ・市内の安全対策について         │      │ │  │  │     有村 隆志君(268ページ)          │      │ │  │  │      粗大ごみ等搬入について         │      │ │  │  │      ・子育て支援について           │      │ │  │  │     時任 英寛君(274ページ)          │      │ │  │  │      ・安心・安全なまちづくりについて     │      │ │  │  │      成年後見人制度について         │      │ │  │  │      ・子どもの貧困対策について        │      │ └──┴──┴───────────────────────────┴──────┘ 2.本日の出席議員は次のとおりである。     1番  德 田 修 和 君      2番  平 原 志 保 君     3番  阿 多 己 清 君      4番  木野田   誠 君     5番  中 馬 幹 雄 君      6番  中 村 満 雄 君     7番  宮 本 明 彦 君      8番  前 島 広 紀 君     9番  有 村 隆 志 君     11番  中 村 正 人 君    12番  松 元   深 君     13番  池 田 綱 雄 君    14番  厚 地   覺 君     15番  新 橋   実 君    16番  常 盤 信 一 君     17番  植 山 利 博 君    18番  塩井川 幸 生 君     19番  岡 村 一二三 君    20番  池 田   守 君     21番  下深迫 孝 二 君    22番  今 吉 歳 晴 君     23番  蔵 原   勇 君    24番  前川原 正 人 君     25番  時 任 英 寛 君    26番  宮 内   博 君 3.本日の欠席議員は次のとおりである。    な し 4.会議に出席した議会事務局の職員は次のとおりである。  議会事務局長    久 保 隆 義 君   次長兼議事調査課長 新 町   貴 君  議事グループ長   德 留 要 一 君   書     記   藤 本 陽 子 君  書    記    松 下 俊 一 君 5.地方自治法第121条の規定による出席者は次のとおりである。  市     長   前 田 終 止 君   副  市  長   平 野 貴 志 君  副  市  長   中 村   孝 君   総 務 部 長   川 村 直 人 君  企 画 部 長   塩 川   剛 君   生活環境部長    小 野 博 生 君  保健福祉部長    越 口 哲 也 君   農林水産部長    満 留   寛 君  商工観光部長    池 田 洋 一 君   建 設 部 長   川 東 千 尋 君  危機管理監     德 田   純 君   総 務 課 長   橋 口 洋 平 君  安心安全課長    有 満 孝 二 君   財 政 課 長   山 口 昌 樹 君  企画政策課長    堀 切   昇 君   環境衛生課長    中 馬 吉 和 君  衛生施設課長    出 口 竜 也 君   子育て支援課長   田 上 哲 夫 君  長寿・障害福祉課長 西 田 正 志 君   建設政策課長    茶 圓 一 智 君  建設施設管理課長  仮屋園   修 君   土 木 課 長   猿 渡 千 弘 君  建築指導課長    折 田 謙 一 君  教  育  長   髙 田 肥 文 君   教 育 部 長   花 堂   誠 君  教育総務課長    本 村 成 明 君   学校教育課長    河 瀬 雅 之 君  保健体育課長    赤 塚 孝 平 君   生涯学習課長兼   西   潤 一 君                        隼人図書館長 6.会議のてん末は次のとおりである。             「開 議  午前10時00分」 ○議長(池田 守君)  これより本日の会議を開きます。お手元に配付しました議事日程に基づき会議を進めてまいります。これより議事に入ります。   △ 日程第1 議案第 132号 霧島市教育委員会委員の任命についてから     日程第6 議案第 131号 霧島市議会議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条                 例の一部改正についてまで一括上程 ○議長(池田 守君)  日程第1,議案第132号,霧島市教育委員会委員の任命についてから日程第6,議案第131号,霧島市議会議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一部改正についてまで,以上6件を一括し,議題とします。これより日程第1,議案第132号から日程第6,議案第131号まで,以上6件を一括し,質疑に入ります。1名の議員から質疑の通告がされておりますので,発言を許可します。3番,阿多己清議員。 ○3番(阿多己清君)  議案第129,議案第131号も関係しますけれども,議案第130号,霧島市職員の給与に関する条例等の一部改正についてを中心に質問を致します。4点にわたって質問させていただきます。まず1点目,本件は,平成28年人事院勧告等に基づく職員給与制度の改正であります。市長の提案理由説明では,職員の給料月額,扶養手当の見直し改定,勤勉手当の支給割合等の改定をするための一部改正であるとのことでした。本市職員の給与関係における今回の主な改正ポイントは,どのようなものがあるのかお示しをください。今回の改正の中で,扶養手当の配偶者分が半減していくことになりますが,段階的に引き下げていくことになるのかお尋ねを致します。ここらの引下げに至った主なる理由はなんなのか,どういう背景があるのか教えてください。また,扶養手当の配偶者分が,今後かなり引き下げられていくことになりますが,ここらについて,職員団体等との話合いはうまくできているのかお尋ねを致します。次に2点目,結果的に一人当たりの平均引上げ額は,どの程度になるのかお尋ねを致します。また,今回の対象職員数は何名で,その所要額はどの程度になるのかお尋ねを致します。次に3点目,提案理由では他の地方公共団体の給与の改定措置等も考慮してとありますが,県内18市の状況が分かっていたらお示しください。最後に4点目,市長等や議員の一人当たりの引上げ額はどの程度になるのか。また,その所要額は幾らになるのかお尋ねを致します。以上,4点について質問いたします。 ○総務部長(川村直人君)  議案第130号についての御質疑にお答えを致します。この議案は,職員の給料月額及び勤勉手当支給割合並びに扶養手当額の改定をしようとするものでございます。まず,1問目についてお答えを致します。今回の職員給与制度改正のポイントは3点あり,1点目が給料月額の0.17%引上げ,2点目が勤勉手当の0.1月分の引上げ,3点目が扶養手当のうち配偶者に係る手当額の減と子に係る手当額の増であります。なお,配偶者に係る扶養手当の減額は,受給者への影響をできるだけ少なくする観点から,現在の1万3,000円を平成29年度から1万円に,平成30年度から6,500円に段階的に引き下げ,それにより生ずる原資を用いて,子に係る扶養手当を現在の6,500円を平成29年度から8,000円に,平成30年度に1万円と段階的に引き上げることとしております。また,今回の給与改定の内容につきましては,既に職員団体等の皆さんと交渉し,理解を得られたものと考えております。次に,2問目についてお答えを致します。1人当たりの平均引上げ額につきましては,給料月額が540円,期末勤勉手当が年間で3万6,905円,給料の改定に伴う跳ね返りによるその他の職員手当が年間で533円となります。なお,今回の扶養手当の改定による影響額は,制度完成の平成30年度と平成28年度を比較した場合,年間で約711万6,000円増加すると見込んでおります。また,今回の霧島市職員の給与に関する条例等の一部改正に基づく給与改定の対象者は,国分中央高校教職員及び企業職職員を除いた1,003人で,その所要額は給料が650万3,000円,職員手当等が3,755万円であり,共済費749万9,000円を含めますと,合計で5,155万2,000円となります。最後に,3点目についてお答え致します。現時点における本市を含みます県内19市の状況でございますが,給料月額及び勤勉手当の改定につきましては,19市全てが12月議会への提案を行うか若しくは行う予定であるとのことであり,扶養手当の改定につきましては,19市中13市が12月議会への提案若しくは提案予定で,残りの6市が3月議会への提案若しくは提案予定であると伺っております。続きまして,議案第129号及び第131号関係についてお答え致します。これらの議案は,市長等や議員の期末手当の支給割合の改定をしようとするものでございます。まず,市長等の一人当たりの年間引上げ額は,平均で9万2,374円となり,個別では市長が11万2,700円,副市長が8万7,860円,教育長が8万1,075円となります。次に,議員の一人当たりの年間引上げ額は,平均で4万7,279円となり,個別では議長が6万2,100円,副議長が4万9,680円,議会運営委員長及び各常任委員長が4万7,380円,各議員が4万6,230円となります。なお,引上げのためのそれぞれの所要額は,市長等が36万9,495円,議員が118万1,970円となります。 ○3番(阿多己清君)  了解いたしました。行政職8級以上の職員の扶養手当,配偶者分が3,500円又は不支給となる。国の方々になろうと思うんですけれども,本市は7級までを設定しておりますので,該当しないということで理解してよろしいでしょうか。 ○総務課長(橋口洋平君)  そのとおりでございます。 ○議長(池田 守君)  以上で,通告による質疑を終結します。ほかに質疑はありませんか。               [「なし」と言う声あり]  以上で質疑を終結します。これより議案処理に入ります。お諮りします。日程第1,議案第132号,霧島市教育委員会委員の任命について及び日程第2,議案第133号,霧島市公平委員会委員の選任については,会議規則第38条第3項の規定により委員会付託を省略し審議したいと思いますが,これに御異議ありませんか。              [「異議なし」と言う声あり]  御異議なしと認めます。したがって,そのように決定しました。   △ 日程第1 議案第 132号 霧島市教育委員会委員の任命について及び     日程第2 議案第 133号 霧島市公平委員会委員の選任について一括上程 ○議長(池田 守君)  議案132号,霧島市教育委員会委員の任命について及び議案第133号,霧島市公平委員会委員の選任について,一括して討論に入ります。討論はありませんか。               [「なし」と言う声あり]  討論なしと認めます。ここでお諮りします。議案132号及び議案第133号の採決は無記名投票をもって行い,ただいまから議案第133号の投票終了までの間,議場を閉鎖し,議事を進行したいと思いますが,これに御異議ありませんか。              [「異議なし」と言う声あり]  御異議なしと認めます。したがって,そのように決定しました。議場を閉鎖します。                 [議場閉鎖]   △ 日程第1 議案第132号 霧島市教育委員会委員の任命について
    ○議長(池田 守君)  まず,議案第132号,霧島市教育委員会員の任命について採決します。ただいまの出席議員は24名であります。会議規則第31条第2項の規定により,立会人を指名します。立会人に5番,中馬幹雄議員,19番,岡村一二三議員を指名します。投票用紙を配付させます。                 [投票用紙配付]  投票用紙の配付漏れはありませんか。               [「なし」と言う声あり]  配付漏れなしと認めます。念のため申し上げます。本件を可とする方は「〇」,否とする方は「×」と記載の上,点呼に応じて順次投票をお願いします。投票箱を点検させます。                 [投票箱点検]  異常なしと認めます。重ねて申し上げます。投票中,賛否を表明しない投票及び賛否の明らかでない投票は,会議規則第73条第2項の規定により,否とみなします。投票を行います。点呼を命じます。            [事務局長の点呼に応じて順次投票]  投票漏れはありませんか。               [「なし」と言う声あり]  投票漏れなしと認めます。投票を終了します。開票を行います。5番,中馬幹雄議員,19番,岡村一二三議員の立会いをお願いします。                  [開票]  投票の結果を報告します。投票総数24票,うち可とするもの21票,否とするもの3票,以上のとおり賛成多数であります。したがって,議案第132号は原案のとおり同意されました。   △ 日程第2 議案第133号 霧島市公平委員会委員の選任について ○議長(池田 守君)  次に,議案第133号,霧島市公平委員会委員の選任について採決します。ただいまの出席議員は24名であります。会議規則第31条第2項の規定により,立会人を指名します。立会人に6番,中村満雄議員,21番,下深迫孝二議員を指名します。投票用紙を配付させます。                 [投票用紙配付]  投票用紙の配付漏れはありませんか。               [「なし」と言う声あり]  配付漏れなしと認めます。投票箱を点検させます。                 [投票箱点検]  異常なしと認めます。重ねて申し上げます。投票中,賛否を表明しない投票及び賛否の明らかでない投票は,会議規則第73条第2項の規定により,否とみなします。投票を行います。点呼を命じます。            [事務局長の点呼に応じて順次投票]  投票漏れはありませんか。               [「なし」と言う声あり]  投票漏れなしと認めます。投票を終了します。議場の閉鎖を解きます。                 [議場開鎖]  開票を行います。6番,中村満雄議員,21番,下深迫孝二議員の立会いをお願いします。                  [開票]  投票の結果を報告します。投票総数24票,うち可とするもの20票,否とするもの4票,以上のとおり賛成多数であります。したがって,議案第133号は原案のとおり同意されました。   △ 日程第3 議案第 128号 霧島市職員の勤務時間,休暇等に関する条例の一部改                 正についてから     日程第6 議案第 131号 霧島市議会議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条                 例の一部改正についてまで一括上程 ○議長(池田 守君)  続いて委員会付託であります。日程第3,議案第128号,霧島市職員の勤務時間,休暇等に関する条例の一部改正についてから日程第6,議案第131号,霧島市議会議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一部改正についてまで,以上4件については,お手元に配付しております付託表のとおり,所管の常任委員会に付託しますので,後ほど御覧ください。お諮りします。付託表に誤りがあったときは,議長において処理することに御異議ありませんか。              [「異議なし」と言う声あり]  御異議なしと認めます。したがって,そのように決定しました。   △ 日程第7 一般質問 ○議長(池田 守君)  次に,日程第7,一般質問を行います。21番,下深迫孝二議員から2件通告がされております。したがって,発言を許可します。 ○21番(下深迫孝二君)  ただいま議長の許可を頂きましたので,先に通告しました2点について質問いたします。今年も残すところ20日余りとなってきましたが,本市においては大きな人災などの災害もなく年末を迎えたと思っております。ただ,9月20日の台風16号において,特に福山地区において耕地災害,山林災害,道路災害と甚大な被害が発生しましたが,行政職員の担当課において早い対応をしていただき,今月後半あたりから災害復旧が始まると思います。取りこぼしのないよう仕事を進めていただきたいと思います。また,市長におかれましては,磯新堀の早い復旧に御尽力いただきましたこと,地域住民が大変喜んでおられましたので,お礼を申し上げます。それでは質問に入ります。11月22日,福島県沖においてマグニチュード7.4の地震が発生し,仙台では2.2mの津波が発生し,小型船などが転覆し,津波が川を逆流している様子が放映されていました。東日本大震災から5年8か月になりますが,復興半ばにおいて,また津波と被災地の方々を苦しめています。避難については,迅速に行動した住民も多く,教訓が生きたとの声がある一方,被災地ですら防災意識が薄れつつある実態も浮き彫りに,更なる備えが必要と警笛を鳴らしています。また,車で避難し渋滞など課題も山積しています。質問の1点目の防災対策について質問します。一つ,本市の海岸周辺の住民に対して防災訓練が必要ないか伺います。二つ,隼人町姫城地区の公民館は避難所として適切な場所か伺います。三つ,市内の防災無線は中山間地域においては全く聴こえないところが多いようですが,対応策は考えているのか伺います。次に,2点目に市内の安全対策について質問します。合併して面積も603km2と広くなり,その中には国道,県道,市道と信号機の設置がされていますが,質問いたします。一つ,市内に設置の信号機の数は幾つか伺います。二つ,信号機の老朽化が進む中,19年以上のものが何基あるか,また,通学する子供達や歩行者の安全は図られているか,お伺いします。三つ,車の事故等により破損したガードレールや止まれなどの標識は改修されているか,伺います。四つ,交差点手前や中央線の消えている所を多く見掛けるが,安全対策上,問題はないのか,お伺います。以上,壇上からの質問を終り,再質問をお願いし,終わります。 ○市長(前田終止君)  下深迫議員から2問につきましての御質問に答弁させていただきます。1問目の1点目につきましては私のほうから,そのほかにつきましては関係部長等がそれぞれ答弁をさせていただきます。1問目の防災対策についての1点目にお答えいたします。先月22日の午前5時59分頃,マグニチュード7.4の地震が福島県沖で発生いたしましたが,幸いにも大きな被害はなく,安堵したところでございます。しかしながら,東日本大震災を引き起こした平成23年3月11日以来の大きな津波が仙台港,ここでは1.4mだそうです。東松島市の漁港,ここでは2.2mの高さだったそうですが,津波が到達し,改めて自然災害の予知の難しさや恐ろしさを感じますとともに,避難行動で交通渋滞を引き起こすなど,災害教訓を生かすことの難しさを再認識したところでございます。本市におきましては,平成26年2月に県が取りまとめました「鹿児島県地震等災害予測調査」において,南海トラフ地震の際には,震度6弱の揺れと,地震発生から約2時間掛かって高さ約2.5mから3mの津波が到達してくることがシミュレートされていることを踏まえ,平成26年度に「霧島市津波避難計画」を策定し,津波災害に備えているところでございます。また,防災訓練の重要性につきましては,十分認識いたしており,同計画策定前の平成25年5月の霧島市総合防災訓練において,敷根・下井地区住民の一部の方や国分南小学校,上小川小学校,下井保育園,国分東保育園,敷根保育園,隼人保育園及び民間の福祉施設の皆さんに参加していただき,桜島噴火に伴う地震・津波からの避難訓練を実施したほか,自主防災組織の防災訓練として,昨年11月に福山町小廻地区で,また,同年1月及び11月には隼人町新川地区で津波避難訓練をそれぞれ行っております。なお,来年度には,福山地区海岸地域において,地震・津波からの避難を想定した総合防災訓練を予定しており,いざという時の備えを強化してまいりたいと存じます。 ○危機管理監(德田 純君)  次に2点目について,お答えいたします。本市の避難所は,基本的には既存の公共施設を指定しており,災害の種類に応じ,最も適した避難所として運用できるよう努めているところでございます。御質問の隼人町姫城地区には,避難所として姫城地区公民館がございますが,その場所は,県が想定する概ね60年に1回程度起こる大雨,これは1日当たり,霧島地区で500㎜,牧園地区で330㎜,国分地区で220㎜程度の雨が同時に降った場合に相当しますが,この大雨により天降川が氾濫した場合の浸水地域に入っておりますことから,当然のことながら,そのようなおそれがある場合には避難所として使用できないことになります。このように,事前に浸水被害が予測される場合は,臨時避難所であるJAあいらの建物や浸水地域以外の近傍避難所を開設することになっております。なお,建物自体は耐震強度を満たしておりますので,それ以外の災害時の避難所としては,使用できるものと考えております。次に3点目について,お答えいたします。本市では,市民の皆様に災害情報等を速やかかつ確実に伝達し,生命及び財産の保護を確実にするための一つの手段として,屋外で拡声する222基の屋外拡声方式,いわゆる屋外スピーカーでございます。それと自治会等で整備されているコミュニティ無線と市防災行政無線とを接続し,住宅内で受信する戸別受信方式を併用することとしているほか,携帯電話の緊急速報メール,テレビのデータ放送,コミュニティFMへの緊急割込み放送,広報車による呼び掛け及び市ホームページへの掲載など,複数の手段により,迅速かつ確実に伝達できるよう努めているところでございます。しかしながら,中山間地域などの地形等の状況や気象条件などから聞き取れない場合があるほか,コミュニティ無線が設置されていない地域や,さらに自治会未加入者などへの対策等も考慮し,他の伝達手段についても検討しているところでございますので,今しばらく時間を頂きたいと存じます。 ○総務部長(川村直人君)  2問目の1点目と2点目につきましては,内容が関連しておりますので,一括してお答えいたします。信号機を所管しております鹿児島県警察本部交通部交通規制課に確認しましたところ,現在,霧島市内に設置されている信号機の数,厳密には信号機の点灯をコントロールする「信号制御機」の数でございますが,それが222基あり,その内,警察庁が信号制御機の更新時期としている19年を経過しているものが19基あるということでございます。歩行者への安全対策と致しましては,業者による年1回の保守点検のほか,警察署員による目視による確認や信号柱をたたいて強度を調べる打音検査,パトロール活動を通じての日常の点検,さらには,台風等が通過した後の特別点検などを実施することにより,安全の確保に努めているとのことでございました。 ○建設部長(川東千尋君)  2問目の市内の安全対策についての3点目にお答えします。破損したガードレールの改修につきましては,事故による場合は,道路管理者である市の担当部署に連絡いただいているところです。その後,職員が破損状況の現地確認を行い,事故当事者の負担により原型復旧をしていただいております。そのほか自然災害等による施設の破損につきましては,状況を確認した上で,必要な対応を行っております。なお,「止まれ」などの交通標識は,警察の所管となりますので,道路パトロール等で発見した場合は,直ちに警察へ報告いたしております。次に,4点目にお答えします。道路に設置している中央線や交差点手前の車線区分,矢印線などの路面標示は,交通の円滑と交通事故防止を図るための対策として重要な役割を担っております。このような中,市道につきましては,平成26年度に路面標示等の現況調査を行い,その結果を基に交通量や周辺環境等を勘案しながら,年次的に必要な整備を行っているところです。当該整備に当たっては,安全対策上特に重要である中央線の施工を優先しているところであり,その他の路面標示につきましても,状態を確認しながら,適宜,施工いたしているところであります。 ○21番(下深迫孝二君)  随時,答弁を頂きましたので,再質問いたします。まず,福山漁協の部分と敷根漁港そして下井運動公園,隼人の景色ヶ浜,それと小浜のところ,かなり低いところに堤防があるのではないかというふうに,私,思って見させていただきましたけれども,写真も撮っておりましたけれども今回提出はしておりませんが,海抜は大体どれくらいずつあるのかということを,まずお知らせいただきたい。といいますのが,海岸の堤防沿いをずっと歩いてみたんですけれど,標識が付いていないんですね。道路から高い所に上がりますと19mとか福山でも付いておりましたけれども,要するに堤防の国道,県道の通っている所,まずここが海抜何mなのかということが分からないと,危機感がないのではないかと住民の人たちが,そういうことも思ったんですが,まず,そこをお知らせください。 ○危機管理監(德田 純君)  もう一度確認をさせていただきます。敷根漁港,それと福山,小浜,景色ヶ浜,下井の運動公園でよろしいですか。[「はい」と言う声あり]まず,国分の敷根漁港でございますが,標高は約2.5mでございます。ここにつきましては表示はされておりませんが,近傍に国道220号のところの九州タブチの工場の脇に3mの道路標識がございますとともに,敷根公民館に4mの標高標識をしているとこでございます。続きまして福山漁港でございます。これについては標高3mでございます。漁港には直接は表示はございませんが,近傍の表示ということで,私も歩いてみて分かりづらいなと思ったんですが,国道上の堤防のところに,場所としましては福山漁協の道路を挟んだ斜め向かいのところにあるんですが,そこに3mの表示がされておりました。次に,小浜海岸のところでございますが,これは標高3mでございます。近傍につきましては小浜の公民館,ここに標高表示が2mの標高表示がされております。その小浜公民館から姶良市側に集落の中を道路が通っております。そこを200mほど行くと里下橋という橋がございまして,そこの電柱に3mの標高表示がございます。景色ヶ浜につきましては,バス停のところについては標高が7.5mでございます。近傍の看板としましては,その下の住宅地がございますが,そこの中央付近のところでございますが,2mの標高標識というものを実施をしております。下井の海岸でございますが,標高については1.5mでございます。これについては運動公園のところを避難所に指定しておりますので,そこに同じ表示をしております。 ○21番(下深迫孝二君)  いろいろとお答えを頂いたんですが,なぜこういう質問をしたかといいますと,敷根辺りもそうですが,堤防沿いにずっと住宅があるんですね。そして排水溝が下を通っていて,そうしましたときに,その国道よりはこちらには付けてありますということなんですが,近隣ににお住まいの方だけであればまだしも,魚釣りだとかいろいろなことで,いろいろな所からおみえになっています。敷根の脇元などは宮崎とか都城ですか,あちらのほうから魚釣り等に来られるということで,先般,海岸を見に行きましたときに,そういう説明を受けましたので,もう少し堤防沿いに必要ではないのかなということを思いましたので,今回,この質問をさせていただいたわけですけれども,設置看板としては海抜何mというものですから,そんなにお金も掛かるものではないし,今お聴きしますと2.5mだとか3mだと。こういうものが多いわけですね。もう少し設置をしていただくということは,考えていらっしゃいませんか。 ○危機管理監(德田 純君)  現在,霧島市内に204か所,こういう標高表示の看板を付けております。今,議員がおっしゃいました海岸付近を中心に,それと避難所というところに設置をしているところでございます。今のところ,その後また海岸部に屋外スピーカーを新たに設置いたしておりますので,それで今のところは対応できているかなという認識でございます。今のところは,新たに設置をするというところは考えておりませんが,引き続き,現地等もう一回確認をいたしまして,今後ちょっと考えていきたいと思います。 ○21番(下深迫孝二君)  あなた方の部署の方々は付けた所を覚えていらっしゃるんだろうから,この地域はあそこに付けてあるよということで,分かりやすいんでしょうけれども,一般の人に分かりやすいものでないと,避難される時にこれでいいのかなということを私は思ったんですよ。その周辺に住んでいる人だけだったらいいわけですけれども,いろいろな所からみえている。そうしたときに,霧島市は危機管理という点で,きちっとされているのかなということをちょっと思いましたので,市長,もう一遍お伺いしますけれども,今のところ立てる予定はないということですが,そんなにお金の掛かるものでもないですよね。海岸沿いにずっと分かりやすいところに。たまたまこの間,堤防の門が開いていたので入っていったんです。堤防のほうから見ますと,住宅地のほうが低いんですよ。堤防を高く造ってありますから。ですから,もう一回,安心安全ということをおっしゃる以上は,見直しをされる必要があるのではないかというふうに思いますけれど,どのようにお考えですか。 ○市長(前田終止君)  それぞれの地域の地形,標高,これはその場所ごとに条件は違うわけですよね。それで今の危機管理監の説明でもお分かりのとおり,その地域に暮らす人々,生活者と言いますよね。市民である。その方々は,一つの自治会があって自治公民館があります。そういうところには,みんな生活の習慣としていつも集まったり,よく通る分かりやすい場所になっています。ですから,その近くに標高表示があることは,よく理解していただけるものと思います。地域の人はそれでよく分かると思います。ただ,今,議員のおっしゃる点は,一般者があるいはまた何らかの形で訪問者が来たときに,今あなたがおられるこの辺は,これくらいの標高ですよと,それを分かりやすくした上はないのではないかというような御指摘かなと受け止めたんですが,確かに,目の前に海がある場合,海の高さがゼロと一般的に理解しているわけです。それからの距離関係によって大体の標高を人々は推察するであろうと思います。ただ,地形の条件が一定でありません。全部違います。ですから,例えば,小浜辺りが低く感じられたり,また,ほかの地域を海に近くても距離には関係なく高く,若干1mとか2mとか感覚差があろうかと思います。その辺を分かりやすくする意味では,議員御指摘の点など検討に値する点もあるのかなという理解を私としてはしました。ですから,この後,よく議論を更に深めてみたいと思います。 ○21番(下深迫孝二君)  ただ,地域の住民だけ守れればいいというのでは,霧島市,安心安全からしていろいろな人を呼べるということでないというふうに思いますので,聞いたとき,これが例えば,12.3mとか12mというのであれば,そういうことは申し上げませんけれど,2mとか1.5mというところも下井海岸など,今おっしゃったわけですから,堤防に直接書いてもいいわけですよ。赤いペンキかなにかで書いてあれば,なお,お金も掛からないわけです。ですから,ここらの辺のところは,また見直しができるものなら,してみていただきたいということをお願いをしたいと思います。次に,隼人の姫城地区の避難場所です。これは,昨日,同僚議員が,私,高齢者のために後にゆずりますということで残してくれましたので,ちょっと突っ込んで質問をさせていただきたいと思います。議員と語ろかいに行きましたときに,ここの水害対策をということで質問をしていただきました。そう考えましたときに,ここは区画整理されたまちなんです。なんで,その当時の例えば,首長さんやあるいは職員がもっと真剣にやらなかったのかなと。区画整理をした所が水につかるなんていうことは,あってはならないことですよ。これは言っても昔のことですから。温泉は出る。区画整理はきちっとされて,地域住民が7,000人いるという文句の付けようのないような地域なわけです。ただ一点,水につかるということで質問をされました。水につかる所にところに何で避難所があるんだというお話が地域からあったものですから,あえて今回ここだけ,ちょっと取り上げさせてもらったわけですけれども,隼人の場合は,7月の大雨でも吉田温泉の辺りが水につかりましたよね。市長,この水につかった家というのは,長年のうちに壁はボロボロ落ちてくるし,そしてまた臭いが出てくるし,大変だと思いますよ。合併して11年,前田市政始まって11年です。水害対策をほとんどやられていないのではないかという言い方は失礼かも分かりませんけれども,地域の住民の生命,財産を守るという観点からいいますと,まず,水害対策から私はやるべきじゃないかと。当然,お金は掛かります。だけれども,地域住民の安心安全を守るためには,私はやるべきだというふうに思うんですが,市長は,どのようにお考えですか。 ○市長(前田終止君)  当然,そのような御指摘については承知いたしております。ですから,係の者たちと,かねがね災害のない時期に,前もってそのような語らいをしながら,その一手一手を準備しているところでございます。今回の水害については,いろいろ説明があったとおり,相当な雨が降った結果が,悪影響を及ぼしたものと存じています。よって,そのような経験を踏まえながら,しっかりとした将来対策をするべく準備をさせてもらっているところでございます。なお,当地域の自治公民館あるいはまた消防関係者等と協議を熱心に進めているところでもございます。 ○21番(下深迫孝二君)  市長,合併してまだ二,三年,四,五年だったら,こういうことも申し上げないんです。もう11年たったんですよ。丸11年たちました。市長は,先の議会でも所信表明の中で,次の市長選にも挑戦をするとおっしゃっているわけです。ですから,四,五年のことなら,こういうことは申し上げないけれども,10年過ぎて,まだ改善がされていないということは,霧島市の中ですけれども,私も直接あまり御縁のない地域であったものですから,この間も行きましたけれども,前に国分に住んでおられた方でしたが,知っている方は一人おられましたけれど,ただ,住民の方が自分の家が水につかって財産を失っていく,あるいは下手をすると人命を奪われるというようなことは,議会人として,予算が大きくても反対は決してしません。それはそうですよ。市民の生活を守らなければいけないわけです。市長もそうですし,我々議会もそうなんです。ここの地域だけ,応援をもらっている所だけというわけにはいかないわけです。全体を見ないといけないわけです。吉田温泉の辺りは,しょっちゅうつかっていますよ。本当に気の毒なくらい。ですから,もう少し水害対策というものを。市長は本当に非の打ちどころのない市政運営をやってこられています。これは評価します。ただ,この水害対策についてだけは,ちょっと遅れているなと言わざるをえません。国分にしても中央の辺りが水につかる。隼人でも何箇所もそういうところがあるということは,首長として大きな決断をしていただかないといけないのかなということを思っております。建設部長にお尋ねしますけれども,来年,今,ポンプをきちっと管理をするようにとか,今回,いろいろな答弁をされましたよね。私のところでは,まだ答弁は頂いておりませんけれども,それで,例えばまた,雨が降った時に,今回はああいう状態は招かないよと。来年は招かないよというふうに言えますか。もし,言えるのなら,こんなことを我々がとやかく申し上げることはないんですけれど,どのようにお考えですか。 ○建設部長(川東千尋君)  一つ整理をさせていただきますと,合併以降,私ども水害対策について手を打っていないということではなくて,まず,調査,解析には相当の時間を費やしております。その結果,これまでのいろいろな御質問の中でも答弁しておりますように,事業として導入しようということを三,四年前に試みて,それが国のほうで,当時,全国的に致しますと,まだ被害がそれほどでもないといったようないろんな判断もございまして,今のところ,補助事業としての導入ができないところでございます。基本的に抜本的な対策というのは,現在進めております,御承知のとおり,もう1基,排水機場を上流のほうに造るということは,毎年予算措置をして進めているところでございます。ただ,今年の水害におきましては,これまでもいろいろ御意見いただいていた周辺の外の雨水,山沿いに伝わって用水路に入って流れてくる雨水が,これまでの議論のとおり,相当影響もあるのではないかということで,今回も補正の中で,その調査費を計上いたしまして,今,調査をしておりますので,今,議員がおっしゃいましたように,来年必ずしも,それによって浸水が起こらないかというのは,それはもう神のみぞ知る部分ではありますが,同様の雨が降って,同様の事態が生じた場合に,用水路に対しては何らかの対策というものは,今後打って,少しでもそういった軽減を図ることは,今のところ,そういったものを目指して取り組もうということでやっているところでございます。 ○21番(下深迫孝二君)  昔は,百年に一度の大雨とかそういう定義付けがされておました。ですが,今,世界各国を見ても,いつどこで大雨が起きて甚大な被害が出るか分からないということが,現在の姿ですよね。テレビでもいろいろな外国のほうも映していますけれども,人が流されたり車が流されたり道路が流されたりとか,いろいろ発生しています。ですから,霧島市は,いつもおっしゃるように安心して安全なまちづくりということを考えましたときに,私は,この水害対策というのは,本当にAランクでやらないといけないものだというふうに思っています。道路だとか,今回,橋も架けましたよね。これはなくても,今までは間に合っていたんですよ。だけど,水害対策の場合は,橋が悪いと申し上げているのではないですよ。私は32年前にUターンしてまいりましたけれども,参宮橋もその頃はなかった。ホテル京セラもなかった。それから見れば,大きな橋も結構架かってきているのです。そのいう中で,今回,その橋が悪いというのではなくて,そのまだ一歩前にやらなければならない水害対策というのは,本当にその地域の住民のためには必要なのではないですかということを申し上げたいわけです。市長,来年の選挙はまた通ってこられると思いますよ。ですから,2年,3年というそれくらいのスパンで,霧島市からは,水害で被害を被る人はいなくなったよ言えるくらいは,やらないといけないと思うのですが,市長,お聴きします。 ○市長(前田終止君)  議員御指摘の点,合併前の為政者の方々もそしてまた議会の方々も地域も,真摯にその時々の災害に向き合いながら,対応をされてきたと思います。それで合併後の10年,何もしていないわけではなくて,その都度,きめ細かに話合いもし,そのようなことが繰り返されない最大努力は,それなりしてきているわけです。その上,議員自らもおっしゃいましたけれども,百年に一度とか五十年に一度の降雨が繁茂にくるような時代に,10年スパンで振り返ってみると,百年に一度,五十年に一度と言うけれど,何度来ればいいんだと。こういう大きな想定外の雨みたいなものがですね。そういうものの影響もまたあるわけです。そして,国分の街中にしましても,姫城地域のそこにしましても,相当な努力が,当然,政治行政が一切そっぽを向いて,そんなことはしないよということは絶対ないわけで,その時々の苦しみ悲しみを受けながら,私たちもそこに対応すべく努力もさせてもらっております。ただ,議員のおっしゃる大きなプロジェクト等は大事であるけれども,そういう身近な足下の一番のそういうことについても,手堅い守備を取れという点については,よく理解ができますので,私自信も「国分の街中がまた浸かった」というようなことなどを聴くたびに,あるいは今回の姫城の豪雨による大きな災害にしましても,大変,市民の皆さん方には申し訳ないと,じくじたる思いで,これはどうにかしないといけない。これは次期の機会を頂いたら,今取り組んでいる,今話合いを更に進めているこのことを,更にバージョンアップしながら,いい対策が講じられるように最大努力をして,安心安全のまちづくりに,更に邁進していかないといけないなということを強く心に決断をし,また担当の者たちにも,そのことをきちっと指示を出しているところでございます。どうか一つ,また今後とも叱咤激励のほどをお願いいたします。 ○21番(下深迫孝二君)  前向きに取り組んでいただいているという回答も頂きました。私は幸いにしまして,山の中に,高台に住んでいますから,水害というのは土砂崩れという危険性はありますけれど,水につかる経験はしなくて済む地域なんです。市長も恐らくそうだろうと思います。今申し上げましたように,低い地にいらっしゃる方は,雨のために心配しないといけないということではいけませんので,ぜひ,そちらのほうも力を入れていただきたいということを要望します。それと,今後,区画整理等をされます。そういうところは,思い切って大きな排水路を造っていただいて,これぐらいで間に合うのではないかというのではなくて,間に合うのではないかという1.5倍くらいのものを,多少お金が掛かっても,最初にやっておかないと,あとで二度手間になるわけですから,ぜひそこら辺も検討していただきたいということ強く要望いたします。次に,防災無線です。これはいろいろ付けていただいております。ですが,中山間に行けば行くほど,一山,二山,三山,五山と行きますと,雨の音もありますけれど,全く聴こえないわけですよ。先般,電話をするように言ってくださいということを,議員のほうにおっしゃられたこともありましたけれど,そうなりますと,停電をしたりしますと,携帯電話も電池がなくなってくるということもあるわけですよね。ですから,せっかく付けた防災無線ですので,もう少し工夫をしていただいて,例えば,私どもの上之段を例に挙げますと,学校跡地に付けていただいています。国道10号からちょっと入ったところです。それから集落があっちにこっちにというふうに広がっています。いく山も越えなければいけないという感じです。そういうところは,そこから小さい拡声器みたいなものを付けてできないのかなということも思うわけです。ただ,1つの地域に1基大きなものを付けたから,これで終わりよというのでは,本当に全体的な防災対策にはなっていないんじゃないかいう気が致します。もう1回,そこら辺のところをお聴かせください。 ○危機管理監(德田 純君)  議員がおっしゃるとおり,上之段地区につきましては,公民館のところ,避難所のところに付けております。先ほども答弁いたしましたけれども,これだけでは多分,中山間地も含めてそれ以外の自治会の加入状況等も考えますと,足りないだろうということで,現在検討しておりますのが,多くの方がお持ちになっておられると思う携帯電話とかスマートフォンとか,そちらのほうに市からプッシュ型で情報を流せるようなことはできないかということを,検討しているとこでございます。まだ具体的なものとして上がってきていないところもございますけれども,なるべくそういうものを使って,多くの方に情報をお伝えしたいということで検討しておりますので,もうしばらくお待ちを頂きたいと思います。 ○21番(下深迫孝二君)  下場と違いまして,上場の場合は,ほとんど高齢者なんです。下手すれば自力で避難もできないというような方もいらっしゃいます。だから,そういう若い人たちは,どんなことをしても,土砂が来れば逃げますよ。だけれども,本当に避難に時間の掛かる,手の掛かる人たちを守るためには,もう少し工夫していただいたほうがいいのかな,もう少し時間が欲しいということですから,それはまた,そういうことで検討していただいたらというふうに思います。よろしく要望しておきます。それでは,2点目の市内の安全対策についてということで,信号機の設置,これは県警の管轄だということは私も存じて,あえて質問をさせていただきました。先だって,皆さんも見られたと思いますけれど,「信号機,進む老朽化」ということで新聞に出ておりました。そして,この信号が,例えば,点滅のものが故障したり,あるいは根っこが腐れて倒れたりとかというようなことがあれば,ちょっと大変だなと。本市において何基くらいこういうものがあるのかなということを思ったものですから,質問をさせていただいたわけです。今,お話を聴きますと,点検をしていただいて県警のほうときちっと連携を取っているということですが,今までに調子の悪いものがあって,県警のほうに連絡をされた事例というのがありますか。ないですか。 ○安心安全課長(有満孝二君)  霧島警察署及び横川警察署のほうへ,近年,信号機の老朽化によるトラブル等はないかということをお聴きさせていただきました。回答と致しましては,台風や車の接触による損傷等以外はないという回答でございました。 ○21番(下深迫孝二君)  それでは,霧島市内は優秀だということで,次に行きます。子供たちや歩行者の安全が図られているかということでしたけれども,安全は図られているという理解でよろしいわけですね。 ○安心安全課長(有満孝二君)  先ほども部長のほうで答弁があったと思いますけれども,警察のほうで何重によるそういう安全対策確認等をしていただいておりますので,安全が図られているものであると思っております。 ○21番(下深迫孝二君)  それでは,教育部長のほうに少しお尋ねします。子供たちが自転車通学をしていると思うのですが,大体で結構ですけれども,市内の小学校,中学校,小学校は自転車通学を許可されているのか分かりませんけれども,自転車通学をしている子供たちは,大体どのくらいの数がおりますか。 ○保健体育課長(赤塚孝平君)  自転車による通学の生徒数でございます。中学校が5月1日時点の生徒数3,628人に対しまして1,150人,割合に致しまして31.7%でございます。小学校につきましては,遠距離の児童はバス通学のほか,保護者の送迎によるものが多いですので,自転車通学はございません。 ○21番(下深迫孝二君)
     実は,この自転車通学をしている子供たち。自転車を購入したときに,盗難保険というのがよく付けてあるという話は聴くんですが,子供たちの自転車と歳を取られたおじいさん,おばあさんとぶつかったりして亡くなったケースとかという話も聴きますけれど,そういうための対人賠償といいましょうか,そういったような保険は学校では付けることを勧めていらっしゃるのか,それともそこは各保護者に任せていらっしゃるのか,どのようにされているかをお伺いいたします。 ○教育部長(花堂 誠君)  市内の中学校の状況を確認をしましたけれども,自転車通学の生徒ですけれども,議員のおっしゃる保険加入を条件付けているのは,霧島中学校が1校でございます。ほかの中学校につきましては加入を条件としておりませんが,ちなみに加入割合で申し上げますと市内全域で64.3%の加入状況になっているようでございます。 ○21番(下深迫孝二君)  教育長,お尋ねしますけれども,子供たちが加害者になるケースもあるわけですね。通学途中において。それで,市のほうで,何かそういう保険を,例えば,子供が加害者になったときに死亡事故になりますと何千万円損害賠償も発生するわけです。そういうときに市が担保したり,補償してあげるというようなものは,何かあるのですか。 ○教育長(髙田肥文君)  この自転車の通学によって,自分が事故に遭った場合には,通学時の災害保険ということで出ます。しかし,先ほどありました対人的な事故を起こした場合,これは任意に個人で入っていただくということで,各学校進めている状況でございます。 ○21番(下深迫孝二君)  金額としては幾らでもないというふうに記憶しています。ですから,自転車通学をする子供たちには,ある程度強制的に,付いていない子供の自転車通学は認めないというくらいの規制をされてもいいのではないかなという気が致します。なぜかといいますと,本当に加害者になったときには,お金持ちの子供さんならいいんですよ。普通の家庭の子供さんであれば,極端に言いますと1,000万円とか2,000万円とか損害賠償がきたときに,本当に払えなくて,家族崩壊にもつながりかねないということもあると思いますけれども,あくまでも任意ですから強制はできないでしょうけれども,もう少し強制的に掛けてくださいというようなことは,お願いはできないものですか。 ○教育部長(花堂 誠君)  議員御指摘の件につきましては,やはり大事なことだと思いますので,今後,各学校とも協議をして推奨していきたいと思います。非常にタイムリーな記事が,昨日の新聞でしたか載っておりまして,県議会でも議員提案で自転車保険の義務付けを目指そうという条例化の動きもありますので,これらも注目しながら進めていきたいと思います。 ○21番(下深迫孝二君)  ちなみに,学校の子供たちが通学するときに事故に遭った,あるい事故を起こしてしまったというのは,件数的に年間どのくらいあるものですか。大体で結構です。 ○教育部長(花堂 誠君)  今年4月から11月までの集計を私も見ましたけれども,確か14件発生していたと思います。ただ学校の管理下における事故,登下校を含むですね。それと管理下ではない土曜,日曜の事故もありまして,それらを分析してみますと,運転者側に責任があるのが3件,そのほかは,やはり子供たちのマナーに関わるもの,そういったものが多かったようでございます。幸いにといいますか,死亡事故のような重大な事故は出ておりませんが,最近,学校に注意を呼び掛ける文書も出しておりますので,注意を喚起していきたいと思います。 ○21番(下深迫孝二君)  大事な子供たちでございますので,ぜひ,安全対策を取っていただきまして,子供たちが無事学校を卒業して,次の方向に向かえるようにしていただきたいということを要望しておきます。それでは次に,交差点手前や中央線の消えているところを多く見かけるということで質問をさせていただきましたけども,随時,発見次第補修したり,またあるいは,年次的ににやっているという部長の答弁だったと思いますけれども,現在,こういうところは,どのくらいあるか把握をしていらっしゃいますか。 ○建設施設管理課長(仮屋園修君)  市内には交差点が数多くございますが,今消えかけている交差点の数というのは,具体的にはちょっと把握はしておりませんが,現在対応しているのが,先ほど部長のほうからもありましたように,交通量や周辺環境等を勘案しながらということで,状況を見ながら対応しているところでございます。 ○21番(下深迫孝二君)  右折帯あるいは左折帯にしても,やはり白線が消えていますと見誤ってというようなこともあろうかと思いますので,なるべく交差点の近辺は特に注意をして改修をしていただけたらというふうに思います。今回,水害対策また安全対策ということで質問をさせていただきましたけれど,市長のほうからも前向きに答弁していただきましたので,ここらでやめたいと思いますけれども,ぜひですね,霧島市民が安心して住めるまちづくりということで,市長は,かねがね努力をしていらっしゃるということは十分理解した上で,あえて質問をさせていただいております。そしてまた国の全体的な災害を見ますと,霧島市の災害は微々たるものかもしれませんけれど,霧島市は霧島市で我々は守っていかなければいけないということはあるわけです。ですから,そこら辺はお互いに力を合わせて住みよいまちづくりになるように,私も微力ですけれども努力をさせていただきますので,一つ,早期の解決をしていただくように要望しておきます。これで質問を終ります。 ○議長(池田 守君)  以上で,下深迫孝二議員の一般質問を終わります。次に,9番,有村隆志議員から2件通告がされております。したがって,発言を許可します。 ○9番(有村隆志君)  ただいま議長の許可を得ましたので,通告に従い質問をさせていただきます。近年は,CO2の排出が地球温暖化を引き起こし,異常気象や豪雨災害,台風被害の北上が起こることが分かってきました。まちづくりは,災害に日頃から備えることが求められます。さて,先の市長報告で中心市街地に人口が微増との報告がありました。中心部のより住みやすいまち,住みたいまちへの政策が望まれます。また,人口減少社会に向けてのまちづくりの計画も大きな課題になります。人口減少になっても,市の公共施設や機能を持続可能な運用が求められます。そこで,空き家の利用や建て替え等の土地の利用促進はまちづくりの大きな重要な課題です。今までは新たな団地の開発により人口が増えてきましたが,人口減の中でのまちづくりは,空きスペースの活用や空き家の利用,廃屋の整理で,今までできなかった新たな視点でまちづくりの計画を立て,住みやすいまちを作ることになります。土地の流動化が大きなポイントと言えます。そこで,空き家・廃屋には,遺品や家具,農業用機械等といった多様な一般廃棄物があり,中には有用物で転売できるものもあります。それらの分別やリサイクルのお手伝いをすることで,粗大ごみの処理をしていただけることは,土地の流動化の促進策とごみ行政のコスト負担軽減ができるので,業者の持込みは有益であると考えます。そのようなことから,ごみの多い場合や重い粗大ごみの搬入で,高齢や車がない事情等での申請分に限り,指定業者外でも敷根清掃センターへの持込みはできないか,お伺いします。次に,子育て支援についてお尋ねします。安心して子供を産み,育てることは,とても大事です。親の仕事の都合,家族の病気等で,子供を保育園,幼稚園,認定こども園に預けたくても,待機児童が多くて入園できなくて困っています。待機児童の解消についてお伺いします。次に,病児・病後児保育の更なる拡充はできないか,お伺いいたします。以上で,壇上からの質問を終わります。 ○市長(前田終止君)  有村議員から2問につきましての御質問でございました。2問目の1点目につきましては私のほうから,そのほかにつきましては関係部長等が,それぞれ答弁をさせていただきます。2問目の子育て支援についての1点目にお答えします。本市と致しましては,平成27年度からの霧島市子ども・子育て支援事業計画において,潜在的待機児童数も含めた待機児童の解消を目標に掲げております。このような中,厚生労働省が9月2日に公表された平成28年4月1日時点の「保育所等関連状況取りまとめ」によりますと,霧島市の待機児童数は0人でございましたが,保護者の私的な理由等により待機している潜在的待機児童数が244人でございました。この潜在的待機児童のうち88%が0歳から2歳の児童でございますが,この年齢の児童が多い理由として,育児休業期間の終了後や出産後すぐに職場復帰を希望される女性が増えているということが挙げられます。これらの子どもを保育するためには,保育士の配置基準を満たす必要がございますので,本市と致しましては,保育士資格を有しながら保育現場で働いていない,いわゆる潜在的保育士の活用を含めた保育士の確保に努め,霧島市保育協議会等の御協力を頂きながら,潜在的保育士が保育現場に就職又は復職できる環境づくりを整えてまいりたいと考えております。今般,待機児童解消に向けた取組として,本市の助成のもと,認定こども園など3か所が施設の整備を進められており,また,1か所の施設において民間単独で事業所内保育施設の整備を進められていることなどから,一定の待機児童の解消が図られるものと考えているところでございます。今後も引き続き,待機児童解消に向けて,施設整備を含めた保育の受け皿の拡充を積極的に促進してまいりたいと存じます。 ○保健福祉部長(越口哲也君)  2点目の病児・病後児保育にお答えします。本市は,「霧島市ふるさと創生総合戦略」における4つの基本目標の内の1つに「幸せな家庭づくりを支える環境づくり」を掲げており,具体的な施策の「子育てをみんなで支える環境づくり」と致しまして,病後児保育施設を始めとする多様な保育ニーズに応じたきめ細やかな支援体制の充実に取り組むこととしております。このような中,市内では,平成28年4月1日現在で,小児科1か所で病児保育事業,保育所等4か所で病後児保育事業が行われており,平成27年度は延べ536人が利用されております。また,子育て環境の充実につきましては,行政による支援とともに企業等においても子供が病気になった時などに休暇を取得しやすくなるような職場の環境づくりを進めていただくことも大切であり,社会全体で子供・子育てを応援していかなければならないものと認識しております。今後の病児・病後児保育につきましては,利用実態等を分析しながら,整備の必要性についての検証をしてまいりたいと考えております。 ○生活環境部長(小野博生君)  1問目の粗大ごみ等搬入について,お答えいたします。本市では,家財などの粗大ごみについては,市指定のごみ収集所での回収を行っているほか,収集日以外でも,排出者が自ら敷根清掃センターに持ち込むことで排出することができます一方,大量の粗大ごみを排出する場合で,排出者が事業者に収集運搬を依頼せざるを得ないときは,廃棄物の処理及び清掃に関する法律第7条第1項に「一般廃棄物の収集又は運搬を業として行おうとするものは,当該業を行おうとする区域を管轄する市長村長の許可を受けなければならない」と規定されており,許可業者に限り収集運搬を依頼することができますが,許可業者以外の事業者には収集運搬を依頼することはできないようになっております。 ○9番(有村隆志君)  回答いただきました。ありがとうございました。順番に再質問をさせていただきます。許可業者以外の事業者には,収集運搬を依頼するということはできないということでございますので,このできないという法の趣旨はどこにあるのでしょうか。 ○環境衛生課長(中馬吉和君)  法の中に規定されているものでございますので,それ以外を犯すことは法律違反,いわゆるこの法律を違反することは懲役刑又は罰金等の罰則が規定されているので,そのとおりでございます。 ○9番(有村隆志君)  前後しますけれども,同僚議員からもありましたけれども,この新たな視点での考え方として,市内のそういった土地の流動化とか促進ということを考えた場合には,有益で新たなまちづくりの一助になるかと思いますが,その辺はどのようにお考えでしょうか。 ○生活環境部長(小野博生君)  今回の議員の御質問の場合は,多分,許可業者の方の,前の議員の御質問にもありましたように,許可を与えることができないのかという御質問なのかと思います。ですので,その視点からちょっとお答えを申し上げたいと思います。昨日だったと思います。霧島市では運搬に関する部分については,現在のところは,これ以上の部分は認めていないですよと。ただし,今後,新たな例えば,古物商とかそういう部分について,いろいろな社会的な情勢を見ながら,今後はまた検討してまいりたいと,確かお答えしたと思います。ですので,議員お考えの部分が同じような部分であれば,今申し上げたとおり,今後,いろいろ社会情勢を見ながら検討をさせていただきたいと思っているとこでございます。 ○9番(有村隆志君)  検討するということでございます。他市の状況で,新たにそういった許可の業者を認めているようなところが,件数的に全国的にそういった業者の認可されている数が増えてきていると思うんですが,そこらはどういった事情があるかお分かりでしたら教えてください。 ○環境衛生課長(中馬吉和君)  新たに許可をするというのは,市が定める一般廃棄物処理計画の中で,そういう位置付けを規定しておればできますけれども,霧島市において収集運搬業者につきましては,新規の事業者については認めていないということで,鹿児島県内でも確か鹿児島市については,新規の事業者も認めているというような情報は,私どもも持っているところでございます。 ○9番(有村隆志君)  おっしゃるとおり法律では,そういうふうに規定がなって,これは環境省の出した文書の中に,平成15年3月17日に出された文書があるのですが,その中には,裁判をした結果によるものでございますが,市町村長が当該許可を与えるかどうかは,同法の目的と当該市町村の清掃計画とに照らし,市町村がその責務である汚物処理の事務を円滑完全に遂行するのに必要適切であるかどうかという観点から,これを決すべき受け付けすべきものであり,その意味において,市町村長の自由裁量に委ねられているものと解するのが相当であるとされています。旧清掃法第15条第1項の許可を引き継いだ廃棄物処理法における一般廃棄物処理業の許可に係る標記許可要件についても,同様の考え方から市町村長の自由裁量に委ねられているものと解されるということでございますので,そういう市が新たなまちのつくり方とかそういったもので,市長の裁量ということでございますので,そこら辺を御検討していただいて,できることはできると,できないことはできないということでございますけども,今後,そこら辺の検討をよろしくお願いいたします。次に,子育て支援の待機児童についてですが,昨日の宮本議員の質問でも明らかになりました。10月現在で307人の待機児童があること。そして,待機児童の8割が0歳から2歳であることが分かりました。私は,今回は視点を変えまして,3歳児からの待機児童が残り約2割ということでございますので,概算ですけれども,約60人いらっしゃるのかなというふうに思いますけれども,ここのニーズは少し子供さんが手を離れ,仕事への復帰の時期と就学前ですので,常にニーズがあると思いますので,ここは入園を確実にするために,各園,定員を増やしての対応ができないか,お伺いいたします。 ○子育て支援課長(田上哲夫君)  3歳,4歳,5歳の年齢の子供につきましては,特に親の方が施設を選ばなければ,受入先というものは,そんなに難しい問題ではないというふうに考えているところでございます。 ○9番(有村隆志君)  確かに,その中に制約があるのが距離であったり,仕事場の関係があったりするので,遠くにはちょっと行けないのかなと思いますので,そこらを配慮した中での対応というのは考えられませんか。 ○子育て支援課長(田上哲夫君)  潜在的待機のほうで四,五十人,直近の数字でございますので,個別にそういったところの事情をお伺いしながら調整していったり,いろいろな方法を保護者のほうには提示するような形で関わることができると。 ○9番(有村隆志君)  ぜひ,そこら辺も充足するような形で親の方に御協力いただいて,待機がないような形での施策をよろしく。それで現在,繰り返しになりますが,この待機児童が来年度はなくなることが望ましいのですが,来年度の受入れ数は,今年の施策により認定子ども園を整備された中で,新たに民間単独での事業所内保育施設もできたということでございますので,それを含めておおよそどれくらいの方を施設で預かるというのかということをお示しください。 ○子育て支援課長(田上哲夫君)  施設の整備の中で申し上げますと,新設で60人の定員が増えます。それから企業主導型の事業所内で60人増えます。それから認可外から認可に代わるものが30人ありますが,現在4人くらいしか入っていない状態なので,そこはまだ見込めると思います。それから保育園,幼稚園が認定こども園に移行しますので,そこでも0歳から2歳の枠が10人から20人というのは見込めると思います。それ以外でも定員の枠の中,定員数を120%と柔軟に活用してという国の方針もございますので,そういったところで見込むと,200人くらいは確保できるのではないかというふうに見込んでおります。 ○9番(有村隆志君)  霧島市の統計からいきますと,0歳から5歳が約7,400人で,若干違うかもしれませんけれども,今ある数を足して約5,000人の方が,そういった施設に入るということでよろしいですか。 ○子育て支援課長(田上哲夫君)  それくらいの数になると思います。 ○9番(有村隆志君)  今後の経済状況,それから市の発展ということで,待機が本当に続くのかなと思いますので,今後の市の取組は待機ゼロを目指して対策をお願いしたいと思いますが,そこらの考えはどのようにお考えでしょうか。 ○保健福祉部長(越口哲也君)  今,待機児童数をゼロに持っていくという中での努力を我々もしているところでございます。今後,出生者の動向がどう動いていくのか。それからやはり保育ニーズが,どういうふうに変化をしていくのか,この辺りを今後予想しながら必要な数を見出して,その分を確保していくということが重要でなかろうかと思います。その中で一番,我々が心配しているのが,保育士の確保の問題でございます。市長答弁の中でも保育協議会等の協力を得ながら,潜在的な保育士の掘り起こしを今進めようとしているところでございます。保育現場から離れていらっしゃいますと,新たにまた保育士として活躍する場合でも,不安とかいろんな状況があろうかと思います。制度もいろいろ変わっておりますので,いろいろな研修の場に潜在的保育士たちを登録していただいて,研修を受けて現場に復帰をしていただけるような保育士の教育というのが,一つは重要ではなかろうかなと思っております。それともう1点は,保育園等に入られずに家庭で子育てをされていらっしゃる方というのも多くいらっしゃいます。昨日の答弁でも申し上げましたように,0歳児を預るためには3人の0歳児に1人の保育士が必要になってくるというような状況もございますので,特に0歳児,家庭で保育をしていただくというのもまた,そういう部分では非常に重要になってくるのではなかろうかなと思っております。そのためには子どもセンター等で,そういう母親に対する保育の助言でありますとか,そういう場を拡充しながら家庭での子育てもしやすい環境をつくっていく。そういうことを総合的に取り入れながら,待機児童の解消を含めた全体的な保育の見方をしっかりと進めていく必要があるのかなというように感じているところでございます。 ○9番(有村隆志君)  市長は,この数字を聴かれて,かなり数があるということは,市長がかねておっしゃっている雇用を確保したということが前提にあって,これだけの若い人たちが働くニーズというのがあって,ここの人口が増えてきているのではないかと。若い人が寄ってきているんじゃないかというふうに考えられます。市長,この辺についてどのようにお考えですか。 ○市長(前田終止君)  0歳から2歳までの児童が,お聴きしますと3,750人。3歳から5歳が同じような人数でございます。そうすると7,500人ということですか。そして,保育園,幼稚園4,800人,認可外が200人,合わせて5,000人というような流れで,ザッというと現実があるわけです。一方で,家庭内保育を2,500人対応されている。子育てに対する御家族の方針。0歳から三つ子の魂百までと言いますけれども,一番大事な時期をどうするかという判断が働くわけですよね。その中で潜在的待機児童の内88%が,0歳から2歳の児童になっていると。しかし,この年齢の児童が多い理由として,答弁でも申し上げましたけれども,育児休業期間の終了後や出産後すぐに職場復帰を希望されるお母さん方が増えておられるということが指摘をされているわけです。ですから,その気になればどこかにか入れる体制は作ってあるけれども,先ほど議員おっしゃっていたような事情も含めて,なかなか潜在的な待機児童にならざるを得ない数字が横たわってしまう。そしてなお,5年に1回の国勢調査によりますと,鹿児島県内では20歳以下を占める人口が一番多いと。今後また学校を卒業して,結婚してこの地に住んでもらって,出産,育児そして成長を楽しみながら仕事もしていくというようなことが,一番我がまちでは多い環境を今後も引き続いて対処対応していかなければならない厳しさ,難しさ,困難さが,明日に向かって将来に向かって続きますよと。それに本当にどういう知恵を,力を,行政が若い子育て現役の御家族,御家庭とどう世の中と向き合って行くかということが,すごく問われているなというふうに存じているところです。そのことが否定もできない事実であるだけに,当然,私どもとしては,係のものたちともっとより良い知恵が働かせることができないか。また一方,それに応えていくには保育士の確保,これは現役でなくても深掘りをして元だった人まで含めてやっていかなければ,手を打てば打つほど追いつかないというような点も見えてくるわけでございまして,今後難しい問題の対処を迫られているというふうに思います。精一杯,私どももいろいろ知恵も出させていただきたいと感じています。 ○9番(有村隆志君)  市長の力強いお言葉を頂きましたので,今後,ますます霧島市が子育てしやすいいいまちだと言えるようなふうにお互いに頑張っていきたいと思います。最後になりますが,病児・病後児保育,平成27年度が延べ536人いるということでございますので,実際は施設が5園あるということでございましたので,これを市内にまんべんなくということはできないかもしれないけれど,インフルエンザのときとか,そういった流行ったときには増えるのではないかと。また子育てをする中でいろいろな状況が見えてくると思います。確かに,親が見ればいいのでしょうけれども,ちょっと軽い風邪だなというときには,こういう施設があることは助かると思うんですが,今後,分析しながらというとなんですが,場所が市内中心部に偏っていないか,そこらはどうでしょうか。 ○子育て支援課長(田上哲夫君)  答弁申し上げました536人につきましては,平成27年の数字でございますけれども,病児保育が1か所と,平成27年につきましては病後児保育が3か所でございました。平成28年で1か所増えております。病後児につきましては牧之原に1か所と隼人に2か所。病児保育は隼人でございます。場所的にしらさぎ橋ができると,国分からも行きやすい橋がつながるところに2か所ありますので,国分エリアからも行きやすくなるのではないかというふうに考えております。 ○9番(有村隆志君)  今後,そういった園がもしできるのであれば,また更なる充実をお願いして,先ほどに戻りますけれど,質問の終わりに待機児童の解消とまたそういった子育て環境の充実をお願いして,私の質問を終わります。 ○議長(池田 守君)  以上で,有村隆志議員の一般質問終わります。ここでしばらく休憩いたします。             [休 憩  午前11時50分]             ―――――――――――――――             [再 開  午後 1時00分] ○議長(池田 守君)  休憩前に引き続き会議を開きます。一般質問を続けます。次に,25番,時任英寛議員から3件通告がされております。したがって,発言を許可します。 ○25番(時任英寛君)  ただいま議長から発言の許可を頂きました。通告に従い,順次質問いたします。第1点,今定例会,一般質問で同様な質問がなされました。したがって,重複する項目は割愛いたします。その1,現在の指定避難所の安全性,機能性について,市の見解を問うものであります。その2については,昨日,同僚議員の質問に答弁がありましたので割愛します。答弁不要と致しますが,後もって本件についての所感は述べさせていただきます。その3,各地区の避難誘導計画について,市として把握できているか問うものであります。その4,国分・隼人中心市街地においては,通勤通学時,慢性的な交通渋滞が発生しておりますが,その緩和策について,市の見解を問うものであります。その5,先月,国においてインフラメンテナンス国民会議が発足いたしました。本市の公共施設の維持管理の参考となるものと認識いたしますが,市の見解を問うものであります。第2点,成年後見人制度について,その1,高齢化が進む中,成年後見人制度の活用は,推進すべき事業と認識いたします。市の見解を問うものであります。その2,制度充実を図るためには,成年後見人の育成が重要と考えますが,市民後見人育成の取組はできないか問うものであります。第3点,子どもの貧困対策について,その1,本市の子供の貧困率について,現状を問うものであります。その2,内閣府が所管する事業として地域子供の未来応援交付金の活用について,市での具体策はあるか問うものであります。以上で,壇上からの質問を終わり,答弁のいかんによっては,議長に再質問をお願いいたします。 ○市長(前田終止君)  時任議員から3問につきましての御質問でございました。2問目につきましては私のほうから,3問目につきましては教育委員会が,そのほかにつきましては関係部長等が,それぞれ答弁をさせていただきます。2問目の成年後見人制度についての1点目と2点目は関連がございますので,一括してお答えいたします。成年後見制度は,認知症高齢者や知的障がい者,精神障がい者など,自分で十分な判断をすることができない方が不利益を被らないよう,成年後見人等の支援者を選任し,その権利や財産を保護しようとするものでございます。認知症高齢者や一人暮らし高齢者の増加に伴い,成年後見制度の需要が増加することが見込まれており,このニーズに対応するためには,弁護士などの専門職後見人だけではなく,一般市民による市民後見人を中心とした支援体制を構築する必要があることから,本市におきましては,平成25年度に「市民後見推進事業」を導入し,市民後見人の養成講座や,制度の普及啓発に向けた成年後見フォーラムなどを実施してまいりました。しかしながら,成年後見人は,家庭裁判所から選任される必要があり,現在のところ,県内では弁護士や司法書士などの専門職が選任されるケースが多く,市民後見人が選任された例はないものと伺っております。このように,市民後見人の選任が進まない状況ではある一方,成年後見人を必要としながらも,資力が乏しいために専門職後見人による支援を受けられない方々も増加傾向にあることから,これまで取り組んでまいりました市民後見人の養成講座の実施や制度の普及啓発に加え,法人として成年後見人を受任する機能を併せた「成年後見センター」を設置する準備を,現在,市社会福祉協議会において,進めているところでございます。養成講座を修了された方々につきましては,これまで身につけた知識を地域や身近な方々に伝えるなどによって生かしていただくとともに,この「成年後見センター」の設置に伴い,後見活動の実働部分を担っていただく支援員として御協力いただきたいと考えているところでございます。今後におきましても,市社会福祉協議会と連携しながら,成年後見制度に係る情報発信・普及啓発を図ってまいりたいと存じます。 ○危機管理監(德田 純君)  1問目の安心安全なまちづくりについての1点目について,お答えいたします。「霧島市地域防災計画」に掲載しております152か所の避難所の安全性の検証につきましては,昭和56年の新耐震基準を基に調査してきており,基準を満たしていない避難所は,耐震診断を行い,計画的に耐震補強を実施している状況であります。なお,津波の避難所・避難場所については,鹿児島県がシミュレートした津波の浸水深と浸水域を考慮し指定しており,土砂災害危険箇所等における避難所・避難場所についても,今後,検討することとしており,最終的には,災害種別ごとに使用する避難所を指定してまいりたいと考えております。また,避難所の機能性については,トイレの和式・洋式の状況,福祉避難スペースの有無等について,昨年度から確認を行っており,概ね終了したところでございますが,それぞれの施設の本来の使用目的や使用頻度,使用形態,コスト等を勘案しながら,施設の設置管理者と十分に調整・協議し,改善に努めてまいりたいと存じます。次に,3点目についてお答えいたします。災害対応については各地域の特性や実情によって異なるため,その地域に見合った避難や誘導の方法が必要であると認識いたしております。現在,福山町中央地区が県の事業を活用して,地区防災計画の策定に向け,地域で検討されておりますので,本市のモデルケースとして他の地域においても,この取組を普及・啓発していけたらと考えているところでございます。今後,地域からそのような要望がございましたら,いつでも赴き,地域住民の方々と一緒になって取り組んでまいりますので,よろしくお願い申し上げます。 ○建設部長(川東千尋君)  次に,4点目にお答えいたします。国分・隼人市街地は,JR国分駅周辺や国分庁舎を中心とする地域と,JR隼人駅周辺や見次交差点周辺を中心とする地域の2つの市街地で構成されており,本市の主要な都市機能が集積され,宅地化等が進んでいる地域となっております。また,郊外には鹿児島空港も立地していることなどから,朝夕には,当該地区も含めて,市内各地で交通渋滞が発生しているといった現状がございます。そこで,本市においては第一次霧島市総合計画に基づき,平成22年度に霧島市都市計画マスタープランを策定し,この中で道路・交通施設整備の方針を定め,国や県と連携を図りながら,円滑な交通ネットワークの形成に努めているところでございます。具体的な方策と致しましては,現在,市街地の東西を結ぶ幹線道路の渋滞緩和を図るため,天降川にしらさぎ橋を建設中であり,今年度末には供用を開始することと致しております。また,南北を結ぶ幹線道路の渋滞緩和を図るため,(仮称)清水~重久線の整備についても検討を行っております。さらに,県におきましても,国分市街地の交通渋滞の解消を図るため,都市計画道路 新町線の整備に取り組んでいただいているところでございます。今後におきましても,これらの整備効果を検証しながら様々な方策を推進し,円滑な交通ネットワークを築くことにより,交通渋滞の緩和に努めてまいります。次に,5点目にお答えいたします。国土交通省は,深刻化する道路や下水道などの老朽化対策に民間企業や研究機関,地方自治体と連携して取り組むため,本年11月28日にインフラメンテナンス国民会議を設立されました。この国民会議は,大手ゼネコンやIT企業,研究機関など199団体で構成され,年1回の総会のほか,革新的技術や市民参画,自治体支援などをテーマにした複数の公認フォーラムを開催し,また,インフラの維持管理に関する優れた取組を政府が表彰するインフラメンテナンス大賞を創設することとされております。今後,同会議は,企業同士や自治体との連携を仲介するなどして,維持管理を新産業として育成し,さらには費用負担や担い手不足に悩む自治体の意見を聴き,解決策となる事例を全国に発信するとのことでございますので,その動向を注視しながら,本市の各公共施設等の長寿命化に活用したいと考えております。 ○教育部長(花堂 誠君)  3問目の子どもの貧困対策についての1点目にお答えします。子供の貧困率につきましては,様々な機関の調査結果が公表されておりますが,総務省が10月末に公表した2014年全国消費実態調査によりますと,平均的な所得の半分を下回る世帯で生活する18歳未満の子供の割合を示す子供の相対的貧困率は7.9%となっております。本市におきましては,子供の貧困率は把握しておりませんが,鹿児島県は現在,貧困状況の実態を把握するため,小中学生がいる約6,000世帯を抽出し,所得や保護者の就労実態,子供の進路希望などについて調査を進めており,来年3月にその結果を公表することとされております。次に,2点目にお答えします。地域子供の未来応援交付金は,平成25年に成立した子どもの貧困対策推進法及び平成26年に決定された子どもの貧困対策に関する大綱に基づき開始された子供の未来応援国民運動と平成27年12月に決定されたひとり親家庭・多子世帯等自立応援プロジェクトについて,これらを真に実現性のあるものとするために創設された交付金であり,子どもの貧困に関する実態調査・分析,支援ニーズに応える資源量把握及び支援体制の整備計画づくりやコーディネーターを配置しての体制整備,地方自治体独自の事業の支援が図られるものとなっております。なお,来年度は,県の貧困実態調査結果が市町村にフィードバックされますので,交付金の活用も含め,保健福祉部や関係機関と密接に連携を図りながら,本市の子供の貧困対策に全力で取り組んでまいりたいと存じます。 ○25番(時任英寛君)  それぞれ答弁を頂いたところでございます。9月定例会は,不徳の致すところで体調を崩しまして,一般質問を御遠慮させていただきました。したがいまして,6月定例会から致しますと半年間,市長と対話ができなかったということで,非常に市長には寂しい思いをさせたのではなかろうかと反省を致しておるところでございます。さて,今回,3項目にわたりまして質問をさせていただきましたが,今定例会,防災また安心安全,危機管理ということについて,多くの質問がなされたところでございます。私ども議会が実施を致しております議員と語ろかいにおきましても,避難所の安全性,機能性ということについて,声が多く寄せられたことも事実でございまして,また報告書の中で,しっかりと明記していくという点ではなかろうかと思っております。そこで,まず第1点ででございます指定避難所の安全性,機能性につきましては,危機管理監のほうから御答弁いただいたわけでございますが,これにつきましては先手を打って,耐震の調査またその改善というものが見られるわけでございますが,ここで昨日質問されました中馬議員の質問の中で,福祉避難所という言葉が出てまいりました。これにつきましても,市長のほうから明確な答弁がなされておりまして,今後の対応ということで期待するところでございますが,現在の第一次的な避難所につきまして整備が進んでいるということでございますが,ここは耐震を含めての構造的な安全性というものを中心に改善が図られていると思いますが,そこで,やはり一次的な福祉避難所的な機能を持たせるために,ユニバーサルデザイン化,こういう形での改善改修というものができないものか,そこまで踏み込んだ指定避難所の事業というものが取り組めないか,お聴きをしたいと思います。これは,危機管理監というよりも,そういうものを安心安全課というのは総括するところでございまして,現実的にはそういう避難所的なものを,通常,自治会の集会施設とかそういうところが基本になっていると思いますが,企画部長のほうからお答えいただけますでしょうか。 ○企画部長(塩川 剛君)  ユニバーサルデザイン化の件についてですけれども,観光施設その他様々なところで,そういうユニバーサルデザイン化ということには,配慮した対応を致しているところでございます。これまでも,斎場とか様々な財源を使いながら,ユニバーサルデザイン化の実施を行ってきているところであり,現在も様々な施設でそういうものができないかということを,地方創生も絡めて検討しているところでございます。避難所のユニバーサルデザイン化ということでございますけれども,施設,施設でどういう対応ができるか,また地域の方々にどのような対象の方々がいらっしゃるかというようなこと等も検討しながら,研究していかなければならないものかというふうに考えております。 ○25番(時任英寛君)  霧島市所有の所管の公共施設というか集会施設につきましては,市のほうでの改修,改善ということができようかと思いますが,自治会等でお持ちになっていらっしゃる集会施設については,補助事業という形での対応になってまいるかと思います。ただし,避難所としての性質上,ここはやはり公共的な部分が多々あろうかと思いますので,その辺りの対応は柔軟な形でしていただくように考えておりますが,市長の御意見をお伺いいたしたいと思います。 ○市長(前田終止君)  およそ私たちの国や地方において,また我々の霧島市において,万が一,災害そして避難となった場合,特に障がいを持つ方々あるいは御高齢の方々,様々な形で福祉避難所的立場を得るには,やはり,かねがねの準備そういうものが,公共事業の中において,きちんとなされているということは,その基本としてとても大事かなと存じているところでございます。そういう意味では,部長も申し上げましたけれども,かねがねのそういう努力の上に,そういう当事者の把握,そして避難経路,そしてそれらをサポートする体制,そういうものが上手にいざなわれる環境を整えながら,一つ一つ設置をしていくべきことかなと存じております。 ○25番(時任英寛君)  特に本市におきましては,603km2という広大な面積を有しております。中山間地の割合が70%近い地域でございます。その中で,中山間地におきましては高齢化というのが進んでいく中で,ある意味,その地域の方々全てが要配慮者といえる方々になっていくのではなかろうかと認識を致すところでございます。そういう中で,そのあたりの施設の改修というものは前向きに取り組んでいただきたいし,またそのことが,地域の皆様方のその安心感というものにつながっていくと,このように確信を致しておりますので,前向きに取り組んでいただきたいことを求めたいと思います。それと3点目でお伺いを致しました避難誘導計画,危機管理監のほうから,各地域の特性とかそういうものを考慮しますと当然のことでございます。その地域の方々が一番避難しやすい避難経路というのは知っておられるわけでございまして,その方々にその計画というものを作っていただくというのが,当然のことと認識を致しておりますが,ただ,そこに避難経路上,道路上に,これも今定例会で問題になっておりました空き家,危険廃屋,崩壊の廃屋等があって,台風等で道路と避難経路等に倒れ込む可能性がある。そのことで緊急車両又は当初想定していた避難経路が使えないという実情も考えられるわけでございまして,ここにつきましても,その避難経路というものを市のほうでも認識していただいた上で,そしてさらに経路上にある危険廃屋等の排除,対応,処置,処理,ここについて検討を頂きたいと考えておりますが,これは,どの部長に申し上げればいいのでしょうか。所管としては建設部長でしょうか。それとも安心安全課のほうで所管しております危険廃屋の取り壊しですので,危機管理監でしょうか。どなたでも結構でございますので,御答弁いただきたいと思います。
    ○危機管理監(德田 純君)  地域において,いろいろな避難の計画を作っていく上で,その経路上にそういう危険なものがあった場合,どうするかということでございますが,その場合は,今実際に福山でやっているときもそういう問題がありまして,これは空き家だからどうするかという話とかも出ているようでございます。実際にそういうものが出た場合につきましては,建設部とこちらのほうそれぞれで現場を確認して,これが本当の危険廃屋になるのかそうでないのかということを判断をしながら,危険廃屋であれば安心安全課の補助金を使いながら対処していくという形になってくると思います。そういう対応になりますけれど,地域の方については,そこが使えなかったらどこを避難経路として選びますかと,避難経路も複数選んでいただいているようなところもございます。そういうことをしながら対応していくという形になるかと思います。 ○25番(時任英寛君)  今,福山の例が出されたわけでございますが,非常に前向きに地域の防災というものを考えられて,そういう訓練を行っていらっしゃるわけでございますが,ただ,中山間地に参りますと,この経路が使えないと次の経路で行こうということを言っても,そこにもまた廃屋があったり,そういうものが多々見受けられます。その辺りをしっかりと市のほうで把握して,ちょっとした風,雨等で崩壊する可能性のある廃屋というのも存在しているということも事実でございますので,そこはしっかりと市のほうでも掌握をしていただきたいなと思っております。と申し上げますのが,やはり固有財産で私有財産でございますので,勝手に地域の方々がどうのこうのできる代物ではないということでございます。したがいまして,市のほうでもしっかりと認識をした上で,災害時に速やかな避難ができるように経路を確保していただきたいということを求めておきたいと思います。次に,第4点でございます。交通渋滞緩和策,建設部長からるる答弁がございました。将来的には緩和されるであろうということで期待は申し上げるところでございますが,今定例会でも出された質問の中で,幹線道路が非常に混むことによって逃げ道的に住宅地内の道路のほうに車が密集していく。そのことで道路幅の狭い住宅密集地における道路が混雑をし,危険性も出てくるというようなことでございます。今答弁がございましたように,東西線,南北線,新たな線が今工事中でございまして,この線ができてから交通体系が,どういうふうにして変わっていくかということを見極めていかなければなりませんけれども,更にまた新たな方策というものを考えていただきたいということを望むものでございます。そうすることで,災害時に道路の渋滞が起こす弊害というものが出てくるのではなかろうかと思っております。と申し上げますのが,11月に起こりました福島沖地震で今回もまた津波の警報が発せられました。その中で,3.11,5年8か月前の東日本大震災を教訓に,皆さん高台へ向かわれたわけですが,ところが,皆さん車で向かわれたために道路が大渋滞をしておりました。当然,緊急車両が通れない状況もございまして,幸いにも人命に関わることはなかったのですけれども,けが人の方又はその精神的に不安定になられた方がおられたようでございますが,道路が渋滞して動かない。そこに津波も1m40㎝というのが最大津波でございましたけれども,それ以上のものがくれば相当の被害が出ていたと考えられるわけでございます。したがいまして,日常的に渋滞を緩和する方策というものを考えておかなければ,災害時にはまだまだ混乱というものが生じてくると,このように認識を致しておりますので,しっかりとまた次の第2次の総合計画等を策定されるはずでございますので,その中にも明確に新たな路線というものも盛り込んでいただきたいと,このように求めたいと思います。それからインフラメンテナンス国民会議,市長,これは聞き慣れない言葉ですが,御存じですよね。 ○市長(前田終止君)  正直なところ,議員が通告を出されてあわてて勉強させていただきまして,そして,その中身をよく精査してみると,なるほどなと。やはり,これは必要なことだということを強く認識いたしております。特に国全体も,私ども地方のほうも多くのインフラに対するメンテナンス,将来的な長寿命化,利活用,そういうことが国も地方も問われているときですから,それらの知識,技術,将来的な海外転換とか,地方がそれに対してどう応えていくか,非常によく分かる制度だと思っております。 ○25番(時任英寛君)  市長,本当に勉強されていらっしゃると思います。先月の28日に発足をいたしました。私が質問通告を出したのが29日なんです。建設部が取材に来られました。昨日発足した会議をどうしろと言うんですかというのが第一声でございまして,私ももっともだと思っておりましたけれども,事前にそういう知識がございましたものですから質問通告をさせていただいたわけでございますが,私ども霧島市におきましても,公共施設マネジメント計画,そしてまた道路橋梁につきましても,新たにそれを踏まえまして,長寿命化計画様々な今後の維持管理に関する施策というものを行っていかなければならない。当然,財源的なもの,そしてまたそこを判断する技術者,そこの育成というものも大事になってまいりますけれども,小さな自治体では,なかなかそこが及ばない部分があると。そこを国がサポートしようということで,このインフラメンテナンス国民会議というものができたわけでございますので,これは今後のこととして,この会議の協議内容というものをしっかりと掌握していただいた上で,本市で活用できる部分はどんどん活用していくということを目指していただきたいと思いますし,またいろいろなアドバイスも頂けるのではなかろうかと期待を致しておりますので,これはまた前向きに取り組んでいただくことを求めておきたいと思います。次に,成年後見人制度でございます。これは先ほど市長のほうから答弁を頂きました。既にこの制度自体には本市は取り組んでいるわけでございますが,先ほど市長の答弁にありましたように,専門的な後見人というものを家庭裁判所が選任をしてくるわけでございますので,経済的な面も含めまして,なかなかこの制度が浸透していかない,活用できない,使い勝手が悪いというような声も聴くわけでございますが,厚生労働省はここを非常に推進しようと考えているわけですが,法務省そしてまた司法,家庭裁判所の立場としては,専門的な知識を持った方々を後見人ということで,国のほうでもというか,そういう上部機関において意見が分かれているようでございます。ここの考え方の違いというものを,どのように認識をすればいいのかと。というのが,市民後見人制度の講座等を開いて広げていく取組を地方自治体がやるのですけれども,家庭裁判所のほうでというか司法の立場では,専門的な方々をということで選任をされてくるわけです。この見解の相違といえばおかしいのですけれども,このことについて,どういうような考え方で市民後見人制度の講座というものを,今後拡充していこうかとか,どのようにお考えになっているのか,これは保健福祉部長でよろしいでしょうか。お聴きしたいと思います。 ○保健福祉部長(越口哲也君)  市長の答弁にありましたように,認知症の高齢者等,非常に自分で判断ができずに資金管理とかうまくいかないような状況になってきているようです。自分で財産とかいろいろお持ちの方については,弁護士であるとか司法書士といった専門の方にお願いすることによって,対応がスムーズにいくところでないかと思います。それに対しまして資金的な不安のある方につきましては,こういう制度をうまく利用して進めていくことが重要ではないかと思います。確かに,いろいろ研修を受けながら指定を受けられる体制は取っているわけですけれども,やはり個人的な信頼性でありますと,司法のほうもなかなかその信頼性に対しての担保がとれないようなところもあろうかなということで,なかなか指定が進んでいないのではなかろうかなと思っています。今回,来年度をめどに,私どもも成年後見センターの立上げの準備を進めております。この制度によりますと,法人,社会福祉協議会を想定しておりますが,法人が指定を受ける対象となりまして,その元で今研修を受けている市民後見人の方々が,そういう活動ができるような形が進められております。こうすることによりまして,経済的にも負担の少ない中で回っていけるような体制が整っていくのではないかなというふうに期待を致しているとこでございまして,この成年後見センターの設置とその下での市民後見人の活動というものを期待して,進めていきたいと思っているところでございます。 ○25番(時任英寛君)  先ほど市長の答弁にありましたように,まだ市民後見人制度を使っての後見人の選任というものが,県内では例を見ていないということでございますので,ぜひとも今,部長のほうから答弁がございましたように,この法人化した信頼度が増す一つの組織体において,この後見人制度というものを充実を図っていく最初の県内の事例になればと期待を致しますので,積極的な取組を求めたいと思います。そういう後見人制度を活用される方が,第1問目に戻りますけれども,災害時の要配慮者という形になってまいります。そのためには,その後見人もそうでございますけれども,福祉避難所につきましても,市民の地域の皆様方の御協力というものが非常に大事になってくると認識を致しております。したがいまして,手話通訳と点字通訳とか,そういう講座等も含めて,今後充実を図っていただければと考えておりますので,これも前向きに御協議を願いたいと考えております。それでは3点目の子どもの貧困対策についてお伺いいたします。先ほど教育部長のほうから前向きな御答弁を頂きました。地域子供の未来応援交付金というのが,全国でも申請して活用されている自治体というのは,70団体にも満たないくらいだということでございます。これは様々な条件というか,独自性というものを発揮した一つの制度をつくり上げなさいよということでございますけれども,今後考えられる具体策ということを,今日,部長のほうからお伺いできると思っておりませんが,例えば,どのような方向性で活用できるのかということを,概要でもお聴かせいただければと思っております。 ○教育部長(花堂 誠君)  今回のこの質問の地域子供の未来応援交付金ですね。これを見て,その制度紹介のポンチ絵をちょっと拝見しましたところ,高齢者福祉のために地域包括ケアシステムの体制構築というものがありますが,それにそっくりでした。と言いますのは,議員御存じのとおり,今回のこの交付金は子供たちのそれぞれの成長,発達段階をつなぐ,それから教育と福祉をつなぐ,それから民生委員さんとか,地域の例えば,教育分野であれば校長先生あるいは先生方のOBさんとか,そういう地域の人材をつなぐ,そういった役目をするコーディネーターを設けて,その地域で子育て支援をしていくというような雰囲気がございました。そういったことを経て,今,生涯学習課のほうで国のほうにも手を挙げております子供の未来塾という塾をやってみようかと,そういったハード的な部分につなげていくというような役割があると思います。したがいまして,1答目でお答えしましたように,鹿児島県におきましても,まずは相対的貧困世帯といわれるところの実態を把握して,どういったニーズがあるのか,それを調査した関係市町村にもフィードバックするということになっておりますので,教育委員会としては具体的な事業としては,例えば,そういう未来学習塾,それから奨学金の拡充といいますか,検討といったものの具体策を進めながら,県のそういった調査の動向も見て,新たな交付金を活用できるような事業を見出していきたいと考えております。 ○25番(時任英寛君)  今,答弁を頂いたわけでございますが,様々なこちらの創造性を持って活用できる事業というのが広がっていくと,このように私は認識を致しておりますが,若干確認をさせていただきたいと思いますが,この交付金につきましては,企業からの寄附金等も原資として取り入れて活用していくというような考え方というのはなかったですか。 ○教育部長(花堂 誠君)  申し訳ございませんが,そこまでは確認が取れていません。 ○25番(時任英寛君)  分かりました。また私のほうでも,ちょっと調べておきたいと思います。いずれに致しましても,霧島市の都市宣言の中で,国際観光文化立市というものがございますが,教育立市という形で,霧島市また立ち上げていければなと思います。これだけ多くの企業が立地をしてくださっている地域でございます。そこの中で,霧島市で生まれ育った人たちが,この企業に就職できる。そういうことを目標として,人材育成というか子供たちを育てていきたいなと。であるならば,地域がそしてまた立地をしてくださっている企業が一体となって,子育てを進めていただくという形ができればなというような理想論でございますけれども,やはり,そのことが子供たちにとっても,ふるさとという一つの意識というものが高まってくるのではなかろうかと思います。教育というのは,長いスパンで見ていかなければならない事業でございます。政治が腐っても国は滅びないと,教育が廃れば国が滅びると。これは昔から言われている言葉でございます。今回,市長が4期目の挑戦の決意をされました。長期にわたるこういう教育の事業につきましては,次の期においても,またしっかりと取り組まれるわけでございますが,できれば,その次まで出るよということまで表明されれば,まだまだ教育委員会としても長期ビジョンに組めたのではなかろうかなと思っておりますが,表明されても選挙でございますので,そこで一つの審判を受けるわけでございますが,私どもも同日選でございまして,頑張ってくださいとしか言いようがございませんけれども,なかなか御助成ができない部分がございまして。自分のことで精一杯ということでございますが,いずれに致しましても,こういう素晴らしい地域で市政運営であったり,私ども議員という立場で,市の活性化に携われる誇りを持って取り組んでいきたいなという決意は致しております。今日も3点にわたって質問を申し上げましたけれども,これがすぐ結論の出る問題では,なかなかございませんけれども,しっかりと皆様方の意識の中に置いていただきまして,最終的に住んで良かったな,住みたいなというまちにしていかなければ,私どもの責務というのは全うされないのではなかろうかと,このように自分では考えているところでございます。今後とも様々な質問をさせていただくことになろうかと思いますけれど,とにかく市民の福祉向上こそが,私どもの使命であるということを肝に命じまして,本日の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(池田 守君)  以上で,時任英寛議員の一般質問を終わります。ここで,企画部長から発言の申し出ありましたので,発言を許可します。 ○企画部長(塩川 剛君)  一昨日の平原議員の一般質問において,本市の附属機関等の委員の兼任数についての御質問を受けていたところですが,本件についてお答えいたします。72附属機関等における委員総数588人のうち,二つ以上兼任されている方は137人となっております。以上です。 ○議長(池田 守君)  これで通告のありました16名の議員の一般質問の全てが終わりました。次の本会議は12月22日の予定であります。本日はこれで散会します。             「散 会  午後 1時47分」...