南相馬市議会 > 2009-09-14 >
09月14日-02号

  • "渡辺一成"(/)
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  1. 南相馬市議会 2009-09-14
    09月14日-02号


    取得元: 南相馬市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-25
    平成21年 9月 定例会(第6回)日  時   平成21年9月14日招集場所   南相馬市議事堂出席議員(24名) 1番  太田淳一君     2番  田中一正君 3番  白瀬利夫君     4番  今村 裕君 5番  竹野光雄君     6番  櫻井勝延君 7番  小川尚一君     8番  渡部寬一君 9番  志賀稔宗君    10番  高野光二君11番  平田 武君    12番  横山元栄君13番  小林正幸君    14番  宝玉義則君15番  坂本恒雄君    16番  土田美恵子さん17番  寺内安規君    18番  西 一信君19番  湊 清一君    20番  郡 俊彦君21番  小林吉久君    22番  西 銑治君25番  五賀和雄君    26番  小林チイさん欠席議員(0名) 出席した事務局職員の職氏名局長     関場英雄君     次長     但野和三君係長     只野広夫君     係長     増山善樹君書記     藤原道夫君     書記     村井洋幸君説明のため出席した者の職氏名市長      渡辺一成君     副市長      中川康弘君小高区役所長  星 義弘君     鹿島区役所長   五賀 計君原町区役所長  米津教喜君     市長公室長    門馬和夫君総務企画部長  鈴木好喜君     市民生活部長   志賀敏伯君健康福祉部長  八巻清貴君     経済部長     小林茂志君建設部長    大橋 功君     上下水道部長   佐藤洋光君総合病院              教育委員会        小澤政光君              大石力彌君事務部長              委員長                  教育委員会教育長     青木紀男君              大谷和夫君                  事務局長教育委員会        西 一美君     代表監査委員   佐藤俊美君事務局理事監査委員事務            選挙管理委員局理事兼    佐藤政宜君     会事務局参    門馬公一君事務局長              事兼事務局長農業委員会             総務企画部事務局理事   木幡忠正君              阿部貞康君兼事務局長             次長市民生活部             健康福祉部        林 秀之君              西浦武義君次長                次長経済部次長   発田栄一君     建設部次長    鴫原清二君教育委員会             総務企画部        門馬清一君     参事兼      安部克己君事務局次長             人事法務課長議事日程 第2号平成21年9月14日(月)午前10時開議 第1 一般質問  散   会本日の会議に付した事件 日程第1 一般質問  7番  小 川 尚 一 君   1.  市長の政治姿勢について       〔改革21〕      (1) 国政選挙の結果について                     ① 国民の意思として国の政権交代に対                       する市長の考えについて                     ② 国の政策転換に対する市長の考えに                       ついて                   (2) 行財政改革の推進について                     ① 地方分権推進に伴う行政改革につい                       て                     ② 職員提案制度について                     ③ 管理職任用のあり方について                   (3) 平和への取り組みについて                     ① 「核兵器廃絶平和都市宣言」の具体                       的取り組みについて                     ② 日本非核宣言自治体協議会への加盟                       について                     ③ 平和市長会議への加盟について                     ④ 巡回原爆展、ヒロシマ・ナガサキ原                       爆展の開催について                     ⑤ 平和活動について                  2.  中心市街地と地元商業支援について                   (1) 大型商業施設オープンによる地域へ                       の影響について                     ① 地元商店街や商業者への影響につい                       て                     ② 深夜営業の及ぼす影響について                     ③ 大型商業施設の地域貢献について                   (2) 中心市街地活性化の取り組みについ                       て                     ① ふれあい通り商店街の歩道整備につ                       いて                     ② 栄町ポケットパークの利活用推進に                       ついて                     ③ 花と緑いっぱいのまちづくり推進に                       ついて                     ④ マイバッグ推進について                  3.  地域施設の有効活用について                   (1) 鹿島区ことぶき荘の有効利用につい                       て                     ① 農家高齢者創作施設ことぶき荘の利                       活用促進について                     ② 具体的な取り組みとスケジュールに                       ついて                  4.  農地転用事業について                   (1) 開発行為による農地転用事業につい                       て                     ① 北原地区の開発行為に伴う農地転用                       事業の可能性について                     ② 事業計画変更の具体的な内容につい                       て                     ③ 開発行為に伴う農地転用事業のあり                       方について  4番  今 村   裕 君   1.  市長の政治姿勢について      〔市民クラブ〕      (1) 施政方針について                     ① 市公共事業の入札制度について                     ② 家庭の持つ機能を回復し、持続可能                       なまちづくりを展開する考え方につ                       いて                   (2) 渡辺市政の総括について                     ① 渡辺市政3年8カ月の総括について                     ② 今後の施政方針について  1番  太 田 淳 一 君   1.  つなげよう、愛するまち       〔無会派〕       (1) 都市計画道路の建設及び橋梁整備に                       ついて                     ① 長期未着手道路の今後の進め方につ                       いて                     ② 橋梁の長寿命化について                   (2) 職員の仕事と生活の調和(ワーク・                       ライフ・バランス)について                     ① 超過勤務縮減及び休暇取得の促進に                       ついて                     ② 育児休業等を取得しやすい環境整備                       について                     ③ 仕事と生活の調和に向けた勤務環境                       の整備について  6番  櫻 井 勝 延 君   1.  大甕産業廃棄物処分場問題について       〔改革21〕      (1) 大甕産業廃棄物処分場問題について                     ① 株式会社原町共栄クリーンに対する                       現状認識について                     ② 事業者の市に対する働きかけと市の                       対応について                     ③ 事業者の水利権について                     ④ 産廃行政に対する地元の反応につい                       て                     ⑤ 公害防止協定の遵守について                     ⑥ 開発許可に基づく埋蔵文化財発掘調                       査について                     ⑦ 大規模土地取引について                   (2) 市長公約と市長の姿勢について                     ① 「許可取り消し」等の公約と可能性                       について                     ② 市長の「和解」提案について                  2.  市長の政治姿勢について                   (1) 衆議院議員選挙に対する認識につい                       て                     ① 自民党候補応援の真意について                     ② 衆議院議員選挙の結果について                     ③ 市民感覚と市長感覚のずれの認識に                       ついて                   (2) 市民の命と生活を守る市政実現に向                       けて                     ① 大型ショッピングセンター開店と中                       心市街地活性化について                     ② 新型インフルエンザ対策について                   (3) 行財政改革について                     ① 指定管理者導入の目的と効果につい                       て                     ② 喫煙室設置の目的について                     ③ 地域協議会の位置づけについて                     ④ 野馬追の里健康マラソン大会開催の                       目的とあり方について                   (4) 情報公開について                     ① 市政の透明性確保と情報公開のあり                       方について                     ② 所管ごとに異なる情報開示の対応に                       ついて                    午前10時00分 開  議 ○議長(小林チイさん) これより本日の会議を開きます。  出席議員は定足数に達しております。これより議事に入ります。  本日の議事は、議事日程第2号をもって進めることといたします。       日程第1 一般質問 ○議長(小林チイさん) 日程第1、一般質問を行います。  順序により発言を許します。  初めに7番、小川尚一君の質問を許します。  7番、小川尚一君。          (7番 小川尚一君 登  壇) ◆7番(小川尚一君) おはようございます。議長よりエールをいただきましたので張り切ってまいりたいと思います。  私は通告しております大きく4項目22点について質問をいたします。なお、所管における個別事業については、委員会において掘り下げて審査することとし、あくまでも本市における課題、問題点の指摘と、政策と施策の提言にとどめたいと思います。  まず、大きく1項目は市長の政治姿勢についてであります。先の衆議院議員選挙では、国が大きく動きました。朝日新聞では、歴史が動いたと表現されております。我慢の限界を超えた国民の意思がチェンジを求めた結果であるととらえています。  また、官僚主導で明治以降120年間続いた国の経営に対して、敗戦後の復興のように大きく力を発揮し、右肩上がりの経済と国民の生活向上を担ってきた時期もありましたが、人口減少や経済の閉塞に伴ってその機能をなくし、自己改革を行わず保身に走り、いつしか国民が見えないままに国政を進めてきたことに対する怒りでもあるととらえております。  さらにそれを許していた与党に対して反省を促したものとも言えます。変える勇気を持つことが民主主義であり、その結果でありますが、地方においても国のミニチュア版と言い続けてまいりました。そういった意味からしましても、執行部とトップは常に市民の声に耳を傾けるべきだと考えます。以上のことから、本市の主体性ある行政経営のため、自己改革と民主主義が進むことを期待し、以下の課題についてお伺いをいたします。  中項目の(1)といたしまして、国政選挙の結果についてであります。小項目①、国民の意思として国の政権交代に対する市長の考えについて、圧倒的多数による選挙結果として国民は政権交代を望みました。9月16日には新たな政権による新首相が誕生いたしますが、今回の選挙結果を、自治体のトップである市長としてどのようにとらえているのかお伺いいたします。 ○議長(小林チイさん) 市長、渡辺一成君。 ◎市長(渡辺一成君) 今回の衆議院議員選挙は、ただいまお話もございましたが、グローバル化や少子高齢社会が象徴する日本社会の構造変化など、時代と環境の変化に機動的に対応できなかった現政権への不信、世界同時不況の中で広がった格差、社会全体に漂う閉塞感と将来への不安、そして小選挙区制度の特徴などから、このような結果へつながったものと認識しております。  また、時代の非常に大きな転換期の中で、転換への一つの突破口が開かれたものとも受けとめております。 ○議長(小林チイさん) 7番、小川尚一君。 ◆7番(小川尚一君) ただいまの答弁に対しまして再質問をさせていただきます。現政権への不信というお話でございます。これはいわゆる自公政権への不満が爆発したという理解でよろしいでしょうか。 ○議長(小林チイさん) 市長、渡辺一成君。 ◎市長(渡辺一成君) とりわけ小泉改革における三位一体改革において、地方が疲弊をする。あるいは医療や福祉の現場にかなり危機的状況が発生してきた。こうしたことに対して、迅速な適切な対応が少し遅れたということや、あるいはまた衆議院の3分の2という勢力はあるにしても、首相交代において選挙を避けてきたといったことについての国民の不満、不信、そしてまた以前にも申し上げましたように、グローバル化の中での格差問題、特に所得の低い層が拡大してきている。こういった現状についての対応においても、非常にスピードが欠けていたといったことがもろもろ重なった今回の国民の判断、評価であったと見ているところであります。 ○議長(小林チイさん) 7番、小川尚一君。 ◆7番(小川尚一君) 私も同じ見解を持っておりますが、先ほどの答弁の中で小選挙区の特徴によるといった答弁がございましたが、全体の得票数からしましても民主党への票が多かったということでありますけれども、どのような意味を持たれているのかお伺いしたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 市長、渡辺一成君。 ◎市長(渡辺一成君) この点については既に新聞等でも報道されておりますが、民主党の今回の全国的な得票率からいいますと、全国的には47.4%ということでありますが、議席の獲得率からいうと73.8%。また、自民党においては、得票率は38.68%ということですが、議席の獲得率は21.3%ということで、小選挙区制度の特徴としまして、その選挙区で1票でも多いほうが当選をする。落選したほうについては、比例代表制という枠はありますけれども、現実的には非常に死に票の多い結果になるということで、得票率と議席の獲得率に、今申し上げたような乖離が生じてくるというのが、小選挙区制の特徴だと思って申し上げたところであります。 ○議長(小林チイさん) 7番、小川尚一君。 ◆7番(小川尚一君) それに対しましても結果として明らかになっている部分がありますので、先ほども申しましたが、朝日新聞の見出しには歴史が動いたという見出しがございましたし、同じく明治以降の120年に及ぶ官僚主導政治が今度変わっていくんだという認識をしておりますが、転換期の突破口が開かれたというご答弁がございましたけれども、どのようにとらえているのかお伺いしたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 市長、渡辺一成君。 ◎市長(渡辺一成君) 全体として先ほどの答弁にも重なりますが、右肩上がりの成長の時代における政財官の連携による効率的な日本の経営、国全体の施策展開というものは非常に有効であったと評価されますが、20年前のベルリンの壁崩壊後、あるいはまたバブル経済崩壊後、そして一方人口減少が進むという、どちらかといえば右肩下がりの状況の中にあって、旧来のシステムが同じように有効に働くかというところが非常に問われていたわけでありますけれども、その改革において、今回の選挙の結果というものは、非常に大きな突破口を開いたのではないかということを申し上げたわけでございます。ただ、日本の将来を考えたときに、政界と財界と経済界と、それに官僚というものが、癒着ではなくて、いい意味でのしっかりした連携をとっていくというのは、世界全体の中で避けられない、必要なことだと思いますので、その辺の節度ある関係を、今後の新しい政権においてどう組み立てられるのか。そこが非常に注目されるところだと思っております。 ○議長(小林チイさん) 7番、小川尚一君。 ◆7番(小川尚一君) ただいま政財官の癒着ではなくて連携というお話がございました。まさにそのとおりでありまして、決して癒着であってはならないととらえますし、まして新しい政権においては、官僚主導ではないという位置づけを示しているわけでありますから、そのようなことを期待したいと思います。  次に移りたいと思いますが、②といたしまして、国の政策転換に対する市長の考えについてお伺いいたします。市長は自民党政権による政策を支持しておられましたが、選挙結果は南相馬市においても変革を求めるものとなっております。この意識の違いをどのようにとらえているのかお伺いしたいと思います。
    ○議長(小林チイさん) 市長、渡辺一成君。 ◎市長(渡辺一成君) 政権交代という選挙結果については、国民の選択、さらには市民の選択の結果として真摯に受けとめております。一方で、私は地方自治体を預かる立場として、国政の動向を注視しながらも、住んでみたい、住んで良かったと思われるまちづくりを目指して、地域経営に努めていかなければならないと考えております。 ○議長(小林チイさん) 7番、小川尚一君。 ◆7番(小川尚一君) 選挙結果を真摯に受けとめているというご答弁でしたが、市長は選挙期間中に数回自民党候補者の選挙カーに乗り、現政権について応援をしていたという市民の声が届けられております。平日の公務中に行っていたのかについてお伺いしたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 市長、渡辺一成君。 ◎市長(渡辺一成君) 第1選挙区の候補者として現職の亀岡偉民さんの応援をしたことは紛れもない事実でありますが、この点につきましては、皆さんも御存じのとおり一昨年、爆弾低気圧で鹿島区や小高区の海岸が壊されたときに、迅速にその復旧に対応していただいたことであるとか、あるいはサービスエリアの鹿島区への立地を決定していただくなど、南相馬市として、政権与党である、また予算編成権を持つ与党の皆さんにお世話になってきたことは紛れもない事実でございますから、私としてはその恩返しをするという当然のことをしたと思っております。  一方、民主党、自民党、あるいは公明党さんのマニフェストなどを見ましたときに、正直言って一定の安定感をもって任せられるという意味では、自民党や公明党のマニフェストのほうに評価できる点が多かったのではないか。現に、民主党さんが当選をされましたけども、例えば高速道路の無料化の問題であるとか、子ども手当の問題などについての選挙後の国民の評価というのは、過半数以上が批判的な対応をされている。我々、都道府県知事も市町村長もそうでありますけども、いろんな制度改革は避けられないとしても、十分に地方の実情というものを踏まえた改革につながっていかないと、大変現場が混乱する。例えば子ども手当一つとってみましても、この間の定額給付金の支給作業で、我々は大変な事務量を負いました。同じようなことが、またこの中で繰り返されるということでは、地方自治体としては大変なことになるわけで、趣旨は仮に理解するとしても、仕組みについては十分検討していただかないと困るという思いもあることも申し上げておきたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 7番、小川尚一君。 ◆7番(小川尚一君) ただいまマニフェストにまで触れられてご答弁をいただきました。自民党政権の中で、今後も安定感を重視したような市長の答弁でございましたが、逆に、今の状況が市民の、また国民の生活に根づいた政策になっているのかといった視点に立った民主党のマニフェストもございます。そういった意味から、一部の方の利益につながるといったものではなくて、広く市民に対して、また国民に対して、より生活しやすい国づくりというようなマニフェストであったと思いますが、具体的な個別の高速道路の無料化とか、子ども手当といった部分については、改めて議論をしたいと思いますけれども、市長の立場でそこまで自民党候補者を支持したといった部分について、今までお世話になったというお話もございましたけれども、市長の政治理念、心情においても、同じようなお考えなのかお伺いしたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 市長、渡辺一成君。 ◎市長(渡辺一成君) 細部のことはともかくといたしまして、先ほども申し上げましたが、日本の社会全体が、小泉内閣の三位一体改革と、それから経済のグローバル化の中で非正規労働者が増えたり、所得の低い層が広がってきているという現状に対して、私個人は以前から一定の国民負担率を引き上げながら、セーフティーネットを再構築していく必要があると考えてきたわけで、そういう流れからすれば、麻生内閣が打ち出した中福祉中負担の国づくりという方向について、私は一定の評価をしてきたものでございます。  それと、いろいろお話がございますけども、民主党さんのマニフェストには、優れた視点はありますけれども、それぞれの財源構成等々も含めて、非常に今後どうなっていくのかという不安もございます。選挙期間中も申し上げましたが、高速道路無料化にしていったときに、常磐道の開通というスケジュールが予定どおり進むのかどうかという大変喫緊の不安もあるわけでございますし、また今日、昨日と報道にもありますように、国家公務員の総人件費20%カットということが現実に実現されていくとすれば、我々地方自治体にも同様の影響というものが来るわけでありまして、そうしたことが全体的に受け入れられる問題なのかどうなのか。そうしたことも含めて、いろいろ未知数の部分があまりにも多かったということで、私は先ほどのような答弁を申し上げた次第でございます。 ○議長(小林チイさん) 7番、小川尚一君。 ◆7番(小川尚一君) マニフェストの中身に入っていくとちょっと時間がありませんので触れませんが、例えば高速道路についても、必要な道路はつくっていくということがございます。その中で、無料化を進めることによる経済効果という数値も国土交通省から出されているのはご承知だと思いますけれども、まだ始まっていないわけですね。始まる前から、不安の部分は当然あるかと思いますが、実際に実行されるマニフェストですから、実行していくということになっているわけでありまして、それが結果として、市民、また国民の福祉につながっていくということを期待したいと思います。  もう1点、選挙結果について先ほど数字が出されておりましたが、南相馬市においても、民主党で2万344票、自民党で1万2,541票で、およそ7,800票の差があると出ています。この点についてどのようにとらえているかお伺いしたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 市長、渡辺一成君。 ◎市長(渡辺一成君) 今のお話のような数字になっていることは私も承知をしておりまして、先ほども申し上げましたが、個々のマニフェストの政策云々ということについては非常に問題があるということは、それはそれとしまして、国民全体の中に閉塞感であるとか、政権を維持するために選挙を回避しながらやってきたということなどを含めて、非常に大きな不満が蓄積されて、それが今回あらわれたということで、政策そのものというよりは、やはり政権交代ということによっての何らかの変化といいますか、そういうものを求めようという空気が非常に強かったんだと私としては受けとめているところでございます。 ○議長(小林チイさん) 7番、小川尚一君。 ◆7番(小川尚一君) ただいま閉塞感というお話がございましたが、南相馬市においても同じような状況になっているということは、市長として認識されていると思われます。これについても、今回の選挙結果を踏まえて、具体的に現場を預かる自治体の長として、どのようにお考えなのか再度お伺いします。 ○議長(小林チイさん) 市長、渡辺一成君。 ◎市長(渡辺一成君) この点についても、これまでの議会でも申し上げてまいりましたけども、非常に雇用環境が厳しい状況にある。これは我々一市町村が頑張って簡単に解決できる問題ではないし、あるいはまた国民健康保険などにおける2割、5割、7割という減免の中で、なお減免の対象者が増えてきたり、個々の財政そのものが厳しくなってきていることであるとか、あるいは決算にも示される税の収納率をめぐる問題であるとか、とにかく経済環境全体が非常に停滞、閉塞気味という環境に置かれているという意味では、やはり南相馬市も同じだと。問題は、そういう国全体の方向づけの中で、しかし我々自身がみずからの創意工夫によって取り組めるものは何なのかということについて、適切に選択をし、施策を打ち立てていくということで、いくつかの明るい側面も出てきているわけでありまして、そういうことを市民の皆さんに十分ご説明、ご理解をいただきながら、これからの市政運営をしていかなくてはならないと考えております。 ○議長(小林チイさん) 7番、小川尚一君。 ◆7番(小川尚一君) ただいまの答弁を踏まえまして、次の質問に移りたいと思います。  次に、中項目の(2)といたしまして、行財政改革の推進についてであります。地方分権が言われて久しくなりますが、それが前提で推進されました合併においても、本質的な改革がなされず、混乱と不安が浮き彫りとなっています。政権交代によって、建前から本音による議論と、地方主権、住民主体の自治体経営が進むと期待されています。  さらに財源委譲による地方自治体の経営能力も問われるといったことから、以下についてお伺いしたいと思います。  小項目の①といたしまして、地方分権推進に伴う行政改革についてでありますが、今後、より一層の地方分権が進むと期待されますが、行政のあり方の見直しと取り組みについてお伺いいたします。 ○議長(小林チイさん) 総務企画部長。 ◎総務企画部長(鈴木好喜君) 地方分権の進展に相まって、さらに権限、財源の移譲が図られ、地方自治体においては、自己決定、自己責任に基づく地域の実情に沿った行政運営が求められてくると考えております。このような中にありまして、真の地方自治を推進するためには、多様な主体がみずから考え実践する市民自治の地域経営に取り組む必要があり、そのための行政の役割は、職員の意識改革と能力向上を図りながら、市民の公益活動を支援する機能と体制を確立することが必要であると考えます。  また、行政運営を安定的に行うためには、事務事業の必要性や公的関与の妥当性を検証した上で、事務事業の改廃や民間活力の導入について仕分けを行うなどして、限られた行政資源の適正配分を行いながら、安定した財政基盤のもとで、より効率的で質の高い公的サービスの提供に努めることが重要であると考えております。 ○議長(小林チイさん) 7番、小川尚一君。 ◆7番(小川尚一君) 行財政改革という質問に対しての完璧な答弁ではないかと思いますが、それがなされているかどうか。また、実行に移せるかどうかといった部分が本題でありまして、この点について確認をさせていただきたいと思います。  1つは、ただいま答弁にございました市民自治の地域経営に取り組むということでございますけれども、具体的に、国と同じく官僚主導から脱却して、市民主体の自治体経営としていくといった意味合いなのかお伺いしたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 総務企画部長。 ◎総務企画部長(鈴木好喜君) 私どもがこれまでの行政運営の基本にいたしましたのは、市民の皆さん方にいかに行政運営に参加をしていただくかということで、自治基本条例にも参加と協働の一つの方向性をお示しいたしました。さらにもう一歩前に進めますと、地域ガバナンス、要するに地域を多様な主体と協力をして治めるという協治と言うそうでありますが、地域ガバナンスの視点が必要なんだろうと思っております。それは我々行政の執行機関の主導で行政運営を行うのではなくて、市民の皆さん方が行政をコントロールするという考え方が必要なのではないかと思っておりまして、そういった意味では、これまで掲げてまいりました参加と協働を、さらに積極的に押し進める。それで多様な主体の皆さん方が、行政運営に感心と参加を持っていただくということを基本にして進めていきたいと思っているところであります。 ○議長(小林チイさん) 7番、小川尚一君。 ◆7番(小川尚一君) ただいまの答弁に再質問させていただきたいと思いますが、まさに市民が行政をコントロールするといったご発言もございました。それが市民主体となっていくわけでありますが、一方で、職員の意識改革の部分も重要だととらえています。重要というか、これがなければ今言った市民主体の部分も理解できない部分もございますので、これについて具体的にどのように取り組むのかお伺いしたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 総務企画部長。 ◎総務企画部長(鈴木好喜君) 私どもは、人材育成基本方針を策定して、さらにそれを達成するための計画も取りまとめいたしまして、具体的に取り組んでおるところであります。  人材育成のための個別戦略の一つに組織文化という項目を持っておりまして、挑戦し学習する職場風土という一つの目標テーマを掲げております。これはそれぞれ職員の意識を改革しながら、職場全体で挑戦する気風を高めていこうということでありまして、これまでも7番議員といろいろとやりとりをしてまいりました。かといって容易なものではありません。優秀な人材が少数いても駄目だと思ってます。職場全体のレベルアップを図ることが必要であって、同じ目線で同じ目標にどう取り組んでいけるかという視点が大事なんだろうと思っておりまして、人材育成基本方針と計画に基づいて、地道ながらも着実な意識改革に努めていくということしか現時点では持ち合わせておりません。 ○議長(小林チイさん) 7番、小川尚一君。 ◆7番(小川尚一君) 組織文化、挑戦し学習するといった意味合いの答弁でございましたが、職場全体という位置づけと、職員の能力向上による、私も以前から信賞必罰のお話もさせていただいております。この件については後で質問させていただきたいと思いますが、もう1点、先ほどの答弁で、市民の公益活動の支援体制の確立といったものや、事務事業の必要性、妥当性の検証というご答弁がございましたが、これについては行政の縮小化、もしくは指定管理者制度を示されているのかお伺いしたい。 ○議長(小林チイさん) 総務企画部長。 ◎総務企画部長(鈴木好喜君) 指定管理者制度という個別課題ではなくて、全体としてであります。BSCを我々は行政経営のツールの基本に据えておりますので、常に自分たちが取り組んでいることの成果を目指しながら、どう取り組んだかの検証を行って、次なるアクションに移していくという不断の自己点検・評価を行っておりますから、そういったことを基本にしながら、行政経営マネジメントツール、それぞれ持っておりますツールを遺憾なく機能的に発揮させていくということで、民間の方々にお願いして、十分とサービスが向上するものについては、そういった方向をこれからも引き続き模索をしていくということであります。 ○議長(小林チイさん) 7番、小川尚一君。 ◆7番(小川尚一君) 先ほども申しましたが、総務企画部長の今の答弁の中身をそのとおりに実行していただければ、市民も大変納得度が高くなると思いますが、現場でなかなかそのとおりになっていないという課題があると思います。この点について、具体的に次の質問を踏まえてお伺いしたいと思いますが、次に小項目の②といたしまして、職員提案制度についてであります。職員提案制度については、これまでも指摘してまいりましたが、その取り組みについてお伺いしたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 総務企画部長。 ◎総務企画部長(鈴木好喜君) 先ほども申し上げましたが、人材育成基本方針の着実な推進を図るために、平成21年度から平成23年度までの3カ年で取り組む各種方策を定めました人材育成基本計画に取り組んでいるところであります。ただいまの職員提案制度につきましても、先ほど申し上げましたように、人材育成の個別戦略である組織文化の中の挑戦し学習する職場風土醸成に向けた具体的方策として位置づけておりますので、今年度中に検討を行って、創設を目指していきたいと思っております。  これまでの検討経過で一番問題、ネックになっておりますのは、実効性のある職員提案制度をどう構築するかということでございます。私どもがいろいろ調べましたところ、豊田市にあっては年間6千件程度の提案があるということで、多い年には8千件を超えるということであります。ほかにもいろいろと先進的に取り組んでおられるところもありますが、なぜ職員提案制度をやるのかという目的には若干の差異があります。行政改革を行うという視点が強かったり、人材育成をメーンにしたり、それぞれありますが、私どもはその両方をそれぞれ兼ね備えて、もちろんベースは人材育成でありますけれども、先ほどご指摘ありましたように、職場風土、それぞれの質的向上を図って、それが行政運営にも生かされればいいなという思いで、より実効性のある提案制度を現在検討しているところであります。 ○議長(小林チイさん) 7番、小川尚一君。 ◆7番(小川尚一君) ただいまの答弁で、平成21年から平成23年度に向けて創設することを目指して検討中だというお話でした。以前にも申し上げましたが、旧原町市時代にも既にやられていたわけです。なかなか評価といいますか、数字的な部分は少ないということがありましたけれども、ただ合併して3年以上経っている中で、今まだ検討しているという段階ではないのではないかと思います。  先ほども市長のほうから、国の政策として迅速な対応が遅れたといったようなご答弁もございましたし、やはりそこをスピーディーに対応していくといった部分が必要ではないかと思いますので、再度この件についてお伺いしたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 総務企画部長。 ◎総務企画部長(鈴木好喜君) 私どもはきちっとした仕組みづくりをまず基本に、これまでいろんな施策を検討してまいりました。まずは基本方針をまとめて、それに基づくアクションプランをつくるという一連の流れを経て、現在個別案件についての対応策を検討しているということでございますから、7番議員から見ますと遅いというご指摘かと思いますが、私どもは精一杯やっておりますが、今年度中の目標である創設が図られれば、さらにその上で、スピード感をもって次なる段階に進んでいけるだろうと思っております。 ○議長(小林チイさん) 7番、小川尚一君。 ◆7番(小川尚一君) 先ほどの答弁で、行政改革を目的にするのか人材育成を目的にするのかということで、内部的にはいろいろ議論はされているのかと思いますけれども、本来、簡潔に言えば、市民のために行政が何をするべきか、優先順位を含めて何が必要なのかといったことを職員から提案するといった意味合いがあると思いますので、そうしますと議論ばかりしているのではなくて、例えば市長主導でやるんだというようにすれば、もっと早く対応できるのではないかと思いますけれども、市長の意識といいますか、お考えがどうなのかお伺いしたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 総務企画部長。 ◎総務企画部長(鈴木好喜君) 先ほど7番議員からは、職員全体のレベルアップを図るためにどう意識を改革するのかというご指摘がありました。私も同感であります。ですから、市長からトップダウンでやれということでのやり方もあるかもしれませんが、私ども若干時間はかかりますけれども、職員全体の意識をまずそういう方向に持っていった上で、実効ある仕組み、制度にしていくことが必要だろうと思って、今取り組んでいるところであります。 ○議長(小林チイさん) 7番、小川尚一君。 ◆7番(小川尚一君) 南相馬市においても官僚主導ではないかと思われますけれども、その件も含めまして次お伺いしたいと思います。  ③といたしまして、管理職任用のあり方についてであります。人事のあり方といたしまして、管理職の登用は年功序列から脱却すべきだと考えますが、どのように考えているのかお伺いしたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 総務企画部長。 ◎総務企画部長(鈴木好喜君) 管理職等の役職任用につきましては、ジョブローテーションの結果や、公務経験等を勘案しながら、年功序列にとらわれない有能な人材を積極的に登用することを基本方針といたしております。  特に課長職につきましては、組織の品質を決定づける重要なポストであることから、人事評価制度の活用などにより、資質、意欲、能力を総合的に見極めて任用しているところでございます。 ○議長(小林チイさん) 7番、小川尚一君。 ◆7番(小川尚一君) なかなかそうなっていないと思えて仕方がないんですが、一生懸命やられている方もいますし、ある程度評価できる方もいらっしゃいます。ただ、再三繰り返しになりますが、市民の目線、市民を主体とした考えに立って仕事をなされているのか。まさに今お話しございましたように、課長というポジションは大変重要なポジションでありまして、その人事についても今後どのようにとらえているのかお伺いしたいと思いますが、その上にまず部長がいらっしゃいます。その部長職についても、例えば先進地に行きますと50代前半、または40代後半で任用されるといった部分もあります。ひとえに能力主義という部分でありましょうが、仕事に対して積極的な対応ができる年齢でもありますので、こういった部分を検討するお考えについてお伺いしたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 総務企画部長。 ◎総務企画部長(鈴木好喜君) 実際に我々が目指す方向のような対応になっていないのではないかというご指摘でございますが、合併して以降、それぞれ自治基本条例なり総合計画を策定して、目標を共有し、その目標に沿って我々が果たすべき役割をきちっと認識した上で、市民サービスの質的向上をはかろうという庁内呼びかけを行いながら対応してまいりました。どこまでどうすればいいかという際限はございませんけれども、私どもは青空天井の我々が果たすべき役割を十分と認識していると思っております。  しかし、日々の対応の中で、いま一つ市民との協働をどう模索していくかというそれぞれの部署での試行錯誤もあるわけでありまして、そういったことから、若干見えにくいと思われる部分もあるかもしれませんが、私どもは庁内の意思決定機関である庁議を初め、部長会、部課長会等々を定期的に開催しながら、三役の皆さん方を初めとする役職の方々から、その都度その都度ご指摘をいただきながら、我々は意思統一を図ってやっておりますから、そういったことを今後とも図っていきたい。部長、課長の任用についてでありますが、私どもも部長職はもっと若い、年齢の早い段階で精一杯力量を発揮して、これから定年制どうなるかわかりませんけれども、現在の60歳定年前に役職をおりるということも一つの方向性ではないかという視点は持っておりますが、なかなか定年制の問題、年金の問題等ございますから、これからも人材育成と職員の雇用の両面から、今のような課題についても取り組んでまいりたいと思っています。 ○議長(小林チイさん) 市長、渡辺一成君。 ◎市長(渡辺一成君) 今部長から答弁いたしたとおりでありますけども、私も市長としてどういうところに視点を置いて組織経営をしていくかというときに、何よりも一人ひとりの職員能力がアップしていくということと、同時にチーム南相馬として、組織としての力をきちっと発揮できる体制をつくっていくという中で、市民の皆さんからの信頼を得ていくようにしていかなくてはならないということで、そのことについては、例えばトヨタ自動車のカイゼン運動がありますが、カイゼンという言葉が世界の共通語になるくらい認められてきているわけですけれども、我々の職場においても、それぞれの課、係において、日常そういう問題の改善ということはやっているわけです。やっているんですが、それが課長の手元、あるいは部長の手元を通して、組織全体でこういう改善を図ったという形まで来ていないところがありまして、そういったところを先ほどの提案制度の仕組みの中で考えていかなくてはならない。  それから、もう一つ、管理職の登用関係については、確かに民間企業においても50代前半で社長になるような企業もございます。我々もそうしたことも念頭に置かなくてはならないと思いますけども、先ほど言いましたようなことで、チームをどういうふうにまとめ上げていくかという能力のある人をやはり据えていかなくてはならない。と同時に、行政というものはかなり市民の皆さんとのコミュニケーションの中で成り立っていくわけですから、市民の皆さんにも適切な説明ができる、あるいは説得力があるという能力を備えた人材を幹部に充てていかなくてはならないということでありますので、そうしたもろもろのことを総合的に考えながら今までもやってきましたし、すべて問題がないということではありませんけれども、さらにその視点を明確にして、これからの組織経営を図ってまいりたいと考えております。 ○議長(小林チイさん) 7番、小川尚一君。 ◆7番(小川尚一君) ただいま市長から答弁がありましたチーム南相馬、こういった視点は大事だと思いますが、一方で、同じく答弁にありましたように、それを束ねるリーダーの育成というものも大変重要だと思います。チームとしてやる場合のキャプテン、監督がそれなりであれば、それなりのチームにしかなっていかないわけでありますから、そこのポジションづけが大変問題だと思います。  部長に向かって若返らせろという言い方も失礼かと思いますが、単に若返ればいいというものではなくて、最初に言ってますとおり、やはり能力のある方、また市民の目線の部分が私は一番重要だと思います。この視点に立った仕事をしながら、チームを束ねていくというような方を選んでいくという人事のあり方が必要だと思っておりますので、再度お伺いしたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 総務企画部長。 ◎総務企画部長(鈴木好喜君) 市長から先ほど申し上げたとおりでありまして、今7番議員からありましたような視点も含めて、そのポジションに最も合うといいますか、そのポジションで能力を最も発揮できる職員の配置と育成を図っていきたいと思っています。 ○議長(小林チイさん) 7番、小川尚一君。 ◆7番(小川尚一君) 次に移りたいと思います。中項目の(3)といたしまして、平和への取り組みについてであります。世界平和は誰しもが望むものであり、その大前提がなければ、国や地方自治体の存在すらもありません。合併後、ようやく前議会において議員提案をされ、議決されました核兵器廃絶平和都市宣言がございますが、執行部といたしましてこれを受けとめ、認識し、具体的な態度をどのように示していくのか、以下についてお伺いしたいと思います。  小項目の①といたしまして、核兵器廃絶平和都市宣言の具体的取り組みについてでありますが、議会における核兵器廃絶平和都市宣言を踏まえ、今後の具体的な取り組みについてお伺いいたします。 ○議長(小林チイさん) 市長公室長。 ◎市長公室長(門馬和夫君) 6月議会における核兵器廃絶平和都市宣言を受けまして、広報紙やホームページによる市民への周知を行い、また8月6日、9日の原爆の日に向けて、職員や来庁者への庁内放送を通して宣言の趣旨等を説明し、平和の大切さを呼びかけてきました。今後は、庁舎敷地内にございます核兵器廃絶平和都市宣言の看板を整備するなど、市民の平和意識の醸成や高揚に努めてまいります。 ○議長(小林チイさん) 7番、小川尚一君。 ◆7番(小川尚一君) 再質問いたしたいと思いますが、看板設置について答弁がございました。当然だと思いますけれども、一方で市民意識の醸成や高揚に努めていくんだということでございますが、具体的にどのような対応をされるのかお伺いしたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 市長公室長。 ◎市長公室長(門馬和夫君) 看板につきましては、今般の補正のほうでお願いしてございますけども、庁舎前の看板の整理をする。さらには鹿島区、小高区にこういったものがございませんので、区役所に看板を設置したいと思います。  さらに、一般的な市民意識の高揚等の件でございますけども、まず何よりも市は平和の大切さを折に触れて市民にお知らせする。さらには、それぞれ活躍されている団体等もございますので、そういった方たちの要請等に応じて、いろいろと協力できるもの等について考えていくということでございます。 ○議長(小林チイさん) 7番、小川尚一君。 ◆7番(小川尚一君) 小項目の②といたしまして、日本非核宣言自治体協議会への加盟についてでありますが、以前の一般質問におきましても、日本非核宣言自治体協議会への加盟についてお伺いいたしました。その際、核兵器廃絶平和都市宣言後に検討するとの答弁がございましたが、議会による宣言を踏まえ、当該協議会への加盟についての対応をお伺いしたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 市長公室長。 ◎市長公室長(門馬和夫君) 日本非核宣言自治体協議会への加盟については、平成21年7月現在で全国1,845自治体のうち1,497の自治体が宣言を行っておりますが、会員となっておりますのは255自治体、17%の加盟率でありまして、県内においても加入は2自治体にとどまっております。平和活動の情報共有のためには、こういった何らかの協議会に加盟することは有効と考えておりますけれども、本協議会は加入が国内の自治体に限られているということや、会費負担もございますので、本協議会への加盟については当面考えてございません。 ○議長(小林チイさん) 7番、小川尚一君。 ◆7番(小川尚一君) 状況を踏まえて、加盟を考えていないといったご答弁でございましたが、先ほどの説明の中に全国の宣言自治体の17%という数字がございました。前回の質問の際に16%と言われておりましたので、増えているということであります。  また一方で、主体性の部分、状況を踏まえてという部分ではなくて、南相馬市は平和への運動、活動も踏まえて、より一層力を入れていくんだ。これが市民生活の根幹であるという位置づけが、私は必要だととらえておりますので、その主体性についてお伺いしたいと思いますが、今の状況を踏まえての根拠についてお伺いします。 ○議長(小林チイさん) 市長公室長。 ◎市長公室長(門馬和夫君) 本協議会の加盟状況につきましては17%ということなんですが、昨年の状況を見ますと、新たに加入が11自治体で、脱退している自治体が7自治体ということで、入れ替えがあるということで若干増えたということのようです。こういった協議会の加入そのものは、まさに一つのシンボル的なことでありますし、先ほど申しました情報交換のためには有効でございますが、一方でこれがすべてではございません。先ほど主体性と申し上げましたのは、他の自治体がどうのこうのよりも、まずこの協議会に加入してどういったことができるのか、どういったことが有効なのかということを考えた上では、他の類似の団体もございますので、そういった団体への加入をしたいということで考えているという答弁をしたところでございます。 ○議長(小林チイさん) 7番、小川尚一君。 ◆7番(小川尚一君) 次に移りたいと思います。小項目の③平和市長会議への加盟についてであります。世界の都市が緊密な連携を築くことによって、核兵器廃絶の市民意識を国際的な規模で喚起し、核兵器廃絶を実現させるとともに、人類の共存を脅かす飢餓、貧困、難民、人権などの諸問題の解決、さらには環境保護のために努力することによって、世界恒久平和の実現に寄与することを目的とするといったものが平和市長会議の目的でありますが、その会議に加盟する考えがあるのかお伺いしたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 市長公室長。 ◎市長公室長(門馬和夫君) 平和市長会議につきましては、先般、当該会議の事務局のほうから加入案内がございました。その目的や趣旨、事業内容等は有効と考えられますので加盟したいと考えてございます。 ○議長(小林チイさん) 7番、小川尚一君。 ◆7番(小川尚一君) ただいま平和市長会議には加盟する。一方で、日本非核宣言自治体協議会は見送るということでございますが、この違いはどのようにとらえているのか。会費だけではないかと思います。市長会議は会費を必要といたしませんので、この点についてお伺いします。 ○議長(小林チイさん) 市長公室長。 ◎市長公室長(門馬和夫君) 一番大きな点は、平和市長会議のほうの加入は日本国内のみならず全世界ということで、今134の国と地域、3,104の都市が加入されている。さらには国内でも388自治体ということで、県内7自治体という状況です。こういった加入の広さ、さらには一方で非核宣言自治体協議会につきましては、国内の宣言をした自治体のうち賛同を得られるところという限られた対象ということもございます。  さらにはその活動内容等、核兵器も大事でございますし、いろんな意味での平和活動ということで、平和市長会議のほうが広範に活動されているということもございまして、まずこの会議に加入して、いろいろ情報交換等をしていきたいということでございます。 ○議長(小林チイさん) 7番、小川尚一君。 ◆7番(小川尚一君) まず平和市長会議に加盟するといったご答弁でございましたので、今後も検討されるととらえたいと思います。  次に移りたいと思いますが、小項目の④、巡回原爆展、ヒロシマ・ナガサキ原爆展の開催についてでありますが、議会による核兵器廃絶平和都市宣言を受けて、平和教育や市民意識の高揚を図るため、巡回原爆展、ヒロシマ・ナガサキ原爆展の実施についての考えをお伺いいたします。 ○議長(小林チイさん) 市長公室長。 ◎市長公室長(門馬和夫君) 平和の誓いを新たにするためには、子供の平和教育や市民意識の醸成が重要です。市民意識の醸成のためには、巡回原爆展やヒロシマ・ナガサキ原爆展もその手段の一つでございますが、市内では現在も戦争を語り継ぐ会、あるいは戦争体験講話、さらには視聴覚教材を活用した講義等、さまざまな対応がなされております。原爆展を開催する場合については、いかに多くの市民に見ていただくか。また、子供たちの平和教育にどのように生かすかなどが大切でございますので、原爆展は今後の研究課題と考えております。 ○議長(小林チイさん) 7番、小川尚一君。 ◆7番(小川尚一君) 核兵器廃絶平和都市宣言を踏まえて、どう対応するかということについてお伺いしているのでありますが、言うまでもなく、この4月のアメリカ合衆国大統領のチェコ、プラハでの演説では、核のない世界の実現に向けた新政策を打ち出しました。その内容は、包括的核実験禁止条約CTBTを米国が批准することを目指し、核兵器原料の生産を停止する新条約交渉など、主体的な施策に取り組む意向を表明したものであります。その中でオバマ氏は、具体的に広島・長崎への原爆投下を示す核を使用した唯一の保有国としての道義的責任に触れ、核のない平和で安全な世界を米国が追求していくことを明確に宣言すると述べています。  国際社会の一員として、これまでの状況と異なるグローバルな視点に立った平和意識への主体性ある取り組みが必要ではないかと思いますが、ただいま答弁にございました今後の研究課題といった意味合いについて、どのようにとらえればいいのかお伺いしたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 市長公室長。 ◎市長公室長(門馬和夫君) 原爆展等は、国内のいろんな自治体で開催されているようでございます。過去の状況等を若干調べてみましたが、東北、北海道、関東地方、ちょっと古いデータなんですけども、数カ所で開かれているんですが、多いところで一日平均にしますと100人ちょっとぐらい、少ないところは20~30人、あるいは1けたの入場者という実績もあったようでございます。  一方で、例えば市内で原爆展、大きなものを開くとなると、先ほど申しました子供たちに見てもらいたいということからしますと、その交通はどんなふうにするんだとか、その教育の中でどんなふうに生かしていくんだという点がございまして、開いたから市民の皆さんに来ていただけるという単純なものではないのかなと思っております。そういう意味で、やるからにはいっぱいの人に見てもらえる、あるいはそういったものを考えてもらえるような仕組みが大事なんだろうと思っております。  一方で、パネル展をやっていないのかといいますと、過般、小高の浮舟会館のほうでもパネル展があったようでございます。そういったパネル展、さらには先ほど申しました戦争を語り継ぐ会とか、いろいろな民間団体で行っているところがございますので、必ずしもそのパネル展だけではないということでの先ほどの答弁でございます。 ○議長(小林チイさん) 7番、小川尚一君。 ◆7番(小川尚一君) 御存じのとおり、平和市長会議規約の中では、原爆巡回等に係る展示会についての費用を一切負担するというような意味合いがございます。  費用だけのお話ではないと思いますが、その効果の部分について、他市の情報を仕入れられているようですけれども、再三言うように、南相馬市は主体性をもってこの事業をどう成功に導くか。成功というのがどの程度の数字を示しているのかは別といたしまして、子供たちの意識も踏まえて、また市民への意識高揚の部分もございますので、これを研究課題というのではなくて、やはり宣言があった中で取り組んでいくんだというスタンス、その姿勢について再度お伺いしたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 市長公室長。 ◎市長公室長(門馬和夫君) 先ほど主体性のお話がございました。まず、市としては議会での宣言をしたということ。さらには、一つの方策として平和市長会議に加盟して、平和を大切にする自治体の一つですというアピールを内外に行ったということがまず大きなことだろうと思います。その上での活動についてはもろもろあります。私どもが直接行うケースもあるかもしれません。一方では、平和そのものは憲法の平和的生存権に基づく国民の権利でございますので、各団体が主体的に行うもの等々もございますので、そういう意味で、そのパネル展も一つの研究課題ということでございます。 ○議長(小林チイさん) 7番、小川尚一君。 ◆7番(小川尚一君) 研究課題から一歩踏み込んで、検討するといった部分になっていかないのかと思われますが、検討と言うといつまでという話をまたするのではないかと思われるでしょうけども、研究の課題ではなくて、やはり検討する価値のある部分だという視点が必要だと思いますが、再度お伺いします。 ○議長(小林チイさん) 市長公室長。 ◎市長公室長(門馬和夫君) 先ほど来ご答弁申し上げていますけども、一番は子供たち等も大切なんだろうと思います。そういう意味では、何回も申し上げておりますが、来ていただくような仕組み等を考える必要がある。さらには、市がやれば来てもらえるというものでもないでしょうから、例えば各種団体等との共催といいますか、各団体の盛り上がり等もあると思います。そういう意味で、今、いつまでにとか、こういうパネル展をやりますというところまでは煮詰まっておりません。これらのそういった要請、あるいは動き等を踏まえて、ナチュラルにといいますか、いろんな方向、可能性を考えているということでございます。
    ○議長(小林チイさん) 7番、小川尚一君。 ◆7番(小川尚一君) 再三答弁の中で子供たちというお話がございましたが、教育委員会としても、当然、連携していかなければならない部分も出てくるのかと思いますけれども、以前に認識についてはご答弁いただいておりますが、執行部とそういった連携をされるのかお伺いしたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 教育長、青木紀男君。 ◎教育長(青木紀男君) 昨年12月議会におきまして、7番小川議員より、同じような教育関係ということで、平和教育についておただしがありました。この折におきましては、学校教育におきましては、教育基本法、学習指導要領、それから子供たちが直接勉強する教科、社会科とか道徳といったような中で、平和教育というのは進めていかなければならないというようなことでありますが、この2つの展示会につきましては、現在それぞれの教科学習といったようなところで、ビデオであるとか、写真であるとか、あるいは視聴覚教材といったようなものを活用して、小学校等におきましては、太平洋戦争当時の体験講話とかといったようなものを、経験されている先輩の方々にお聞きをしたり、こういったようなことで取り入れておるところでございます。  なお、日本国憲法や、今申し上げましたような教育基本法に掲げられた平和主義の理念といったものを十分踏まえながら、ご答弁しましたように、非核三原則を含めた平和教育に成果を上げているところであります。この2つの展示会等におきましては、各学校がこういったところまで学習したいといった要望がございましたら、市長部局とも相談しながら、子供たちに参加させたいとは考えておるところでございます。 ○議長(小林チイさん) 7番、小川尚一君。 ◆7番(小川尚一君) ありがとうございました。まもなく新図書館もオープンされますので、そういったところの対応も可能かと考えます。  次に移りたいと思います。小項目の⑤、平和活動についてでありますが、平和活動を推進するため、民間支援や協議会設立などの考えがあるかお伺いしたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 市長公室長。 ◎市長公室長(門馬和夫君) 平和活動における主たる市の役割としては、平和の尊さを市民に広く伝える啓発や先導的役割を果たすことと考えております。  市民の皆様のさまざまな自主的活動に対しては、後援など効果的な支援方法を検討してまいります。なお、協議会については、さまざまな市民活動が展開される中で、協議会設立の気運が醸成されていくべきものと考えております。 ○議長(小林チイさん) 7番、小川尚一君。 ◆7番(小川尚一君) 市として先導的な役割というご答弁がございましたが、一方で、民間の活動団体の気運が醸成された時点というご答弁もございました。これについても、やはり醸成された時点というのが、どういった部分を示しているのかなかなかわかりづらいところでありますので、この点について、先ほどから繰り返しになりますが、執行部の主体的な部分についてお伺いしたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 市長公室長。 ◎市長公室長(門馬和夫君) 市内のいろんな平和活動については、先ほど来申し上げておりますように、戦争を語る会とか、あるいは各種の慰霊祭、さらにはパネル展等、いろんな活動をされている団体等がそれぞれあるようでございます。一方で、市としても、憲法に基づく平和を守る権利といいますか、そういった責務から、国県あるいはそれらと協働した行政としての先導的役割というのも大切と考えておりますので、それら各団体の動き等を見ながら、今後、こういった協議会等については考えてまいりたいということでございます。 ○議長(小林チイさん) 7番、小川尚一君。 ◆7番(小川尚一君) 次に移りたいと思います。大きく2項目は、中心市街地と地元商業支援についてであります。中項目の(1)としまして、大型商業施設オープンによる地域への影響についてお伺いしたいと思います。7月31日に金場地区の原町高校向かい側に大規模商業施設がオープンいたしました。旧原町市時代から行政が誘導し、便宜を図ってきたものでありますが、当初計画から1年半おくれで一部がオープンとなっております。その影響は、開発前より指摘いたしておりますとおりで、今後の対応と地元商業支援について以下お伺いしたいと思います。  小項目の①といたしまして、地元商店街や商業者への影響についてでありますが、鹿島、原町、小高、各区の地元商店街や商業者への影響をどのようにとらえているのかお伺いいたします。 ○議長(小林チイさん) 経済部長。 ◎経済部長(小林茂志君) 大型商業施設のオープンによる市内への集客力の向上と、商店会、あるいは商業者が取り組む商業活動とが相乗効果をもたらすことを期待しているところであります。ご質問の点でありますが、具体的な地元商店会や商業者への影響につきましては、今後、中心市街地活性化基本計画及び小高・鹿島市街地活性化構想の策定に向けた3地区の交通量調査や、県が実施する消費購買動向調査などにより検証していく考えであります。 ○議長(小林チイさん) 7番、小川尚一君。 ◆7番(小川尚一君) 現状をどうとらえているかということをお伺いしているのですが、把握されていないのか。一方で、毎回必ず出てくる相乗効果を期待するという、人ごとのような部分について大変気になるのですが、もう既に、私がお聞きしている中でも、閉店、廃業、さらに売り上げが20%落ちたといった声を聞いております。ただいまの中心市街地活性化基本計画、さらに小高・鹿島市街地活性化構想といったもので対応するというような、これからの対応の部分ではないと思いますけれども、再度、把握されているのかどうかお伺いしたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 経済部長。 ◎経済部長(小林茂志君) 影響については、具体的な総計としての数字はまだ持ち合わせておりません。先ほど申しました県が施行する消費購買動向調査、市内、市外及び市街地、郊外地の購買能力がどうだったかという変化点を平成21年度に県が調査いたしますし、さらに、総務省が全国消費実態調査を今年度に実施いたします。そういうものの結果をいただきまして、検証して、中心市街地及びまちの振興を図った上で、そもそもこの施設が回遊性を図った上で効果があるということで展開を図っているところから、先ほど申し上げましたデータを蓄積して、対応をしていきたいと考えているところであります。 ○議長(小林チイさん) 7番、小川尚一君。 ◆7番(小川尚一君) 再三申し上げておりますが、国においても、官僚主導で動いている部分というのは大変時間がかかるわけです。そういった部分で、市民の目線、生活者の視点、商業者も生活者でありますから、そういった部分でどのように把握して、問題、課題をとらえて対応していくのかということが、自治体に求められているわけですよ。これが結局、先ほど言いましたように、地方分権、地方主権の根幹になる部分だと私は考えております。そういった中で、今ご答弁ございましたような、国県の調査を踏まえてというような、いくら今年度といたしましても、やはりみずから現状調査をしていくといった姿勢が必要だと思いますけれども、そういった調査をされるのか再度お伺いしたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 経済部長。 ◎経済部長(小林茂志君) 県のほうで、前のデータと、今年度調査のデータとの差異が発生するという比較論争をしておりますので、個別データを蓄積して、それを比較した上で検証したいということで、本年度実施されますので、そのデータに基づきまして、対応を図っていきたいと考えております。 ○議長(小林チイさん) 7番、小川尚一君。 ◆7番(小川尚一君) 実際の経済を担っている地元の中小零細の方々は、あえて零細と言いますけれども、そういった小売店を含めた企業も、今何とかしてもらいたいという思いが大変強いわけでありまして、この調査をした上で、精査をして対応していくといった部分になりますと、当然半年以上時間がかかると思いますけども、そういったもので間に合うとお考えでしょうか。 ○議長(小林チイさん) 経済部長。 ◎経済部長(小林茂志君) 速やかにいろいろな調査をするという選択肢もあるのかもしれませんが、それ自体の調査に基づく比較論争のデータがないということでありまして、南相馬市全体での購買能力は1,200ほど持っておりますけども、そこの移動がどうかというのは、比較論争のデータが集積されない限りは対応できませんので、ただ個別に、購買力が落ちたとか、いろいろなことがあるわけですが、全体として南相馬市を把握するためには、過去のデータとの比較論争が必要なことから、国県等も含めたデータを中心に図っていきたいと考えております。 ○議長(小林チイさん) 7番、小川尚一君。 ◆7番(小川尚一君) 一番最初に申し上げましたように、市民の声をしっかり聞いて対応していくというのが、地方自治体ではないかと思っております。平行線でありますが、比較論争といいますか、その数字の部分だけをとらえてではなくて、生の声を聞いて対応していくのが地方自治体だと思いますし、いろいろ消費動向等、交通量調査もされるのかもわかりませんが、そういった部分で、その数字が出てきたことによって、具体的な対策が数字だけで南相馬市としてできるのかどうか。結局、国県からの補助金を当てにしながら、いろいろ事業を進めていくということにならざるを得ないのではないでしょうか。私はやはり先ほど言ったように、市民の生の声を聞いて、何が必要なのか、今すぐどういった対応をしなければならないのかということを、やはりそのデータを集めることが先だと思いますけどもいかがですか。 ○議長(小林チイさん) 経済部長。 ◎経済部長(小林茂志君) 動向調査におきましては、私から説明するまでもなく、統計調査に基づきまして、南相馬市の前段の段階では、実態等数値的には、中心市街地と郊外における消費購買率はおおむね半々くらいでありました。  なおかつ、南相馬市以外となると仙台市、さらには相馬市というような過去のデータが蓄積をされております。それから買い物の環境の変化という視点から考えれば、新しい店ができて便利になったと理解している方々が、全体の調査では43%でありまして、空き店舗で不便になったという答えが12.5%であります。こういうデータを蓄積した上で、今回、もろもろの調査をして、次の施設展開を図っていきたいと考えておりまして、その比較論争で今の数値は明らかにさせて、今回集積したものに基づきまして展開を図るという考えであります。 ○議長(小林チイさん) 7番、小川尚一君。 ◆7番(小川尚一君) 時間がありませんので次に移りますが、その結果を踏まえて抜本的な対策を組まれることを期待したいと思います。  ②といたしまして、深夜営業の及ぼす影響についてでありますが、夜間の営業による防犯、青少年健全育成、照明による住宅や農産物への影響といったものがないのかお伺いいたします。 ○議長(小林チイさん) 経済部長。 ◎経済部長(小林茂志君) 夜間の営業による防犯や青少年健全育成対策として、営業時間内における警備員の常駐配置、営業時間外の定期的巡回、防犯カメラの設置や警察官の巡回などの対応が行われていることを確認しております。  また、照明につきましては、夜間の防犯や安全対策を考慮した明るさであり、照明の配置場所や方向、角度等への配慮によりまして、周辺住宅や農作物の生育には影響ないものになっています。 ○議長(小林チイさん) 7番、小川尚一君。 ◆7番(小川尚一君) 特に苦情はないということでしょうけれども、照明については、鹿島区からも山越えにほんのり赤く見えたり、原町区内でもひがし地区からはいつまでも日が沈まないのではないか、また火事ではないかと思うような方がいらっしゃるくらいに赤く夜空を染めているわけでありまして、この点について、部長の見解をお伺いしたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 経済部長。 ◎経済部長(小林茂志君) 今比較論争が出ていますが、自然の摂理と人口の力学をどう比較するかに対して、私が答弁する必要はないわけでありまして、現実的には、防犯的な意味でルクスを確保したり、いろいろな手は打っていて、なおかつ地域の方々、または周辺の農作物のほうに影響のないようないろいろな方法をとって工夫をしていると承知をしております。 ○議長(小林チイさん) 7番、小川尚一君。 ◆7番(小川尚一君) 次に移ります。③といたしまして、大型商業施設の地域貢献についてでありますが、県の商業まちづくり条例にある地域貢献活動について、具体的にどのような活動に取り組んでいるのか。地域に貢献されているかお伺いしたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 経済部長。 ◎経済部長(小林茂志君) 設置者は、県に提出いたしました地域貢献活動計画に基づき、地域住民や団体のイベントなどの利用に対する施設内の開放や、JAとの連携による地元産品の販売、また新規雇用従業員の地元採用など、さまざまな視点から地域貢献活動を行っております。 ○議長(小林チイさん) 7番、小川尚一君。 ◆7番(小川尚一君) 地域貢献活動については、県の商業まちづくりの推進に関する条例の第12条第1項、2項によりますと、新設届出者は、立地市町村内で地域貢献活動の方向を含めた届出内容に関する説明会を開催しなければならないとうたわれておりますが、新設の説明会の資料添付や、説明がされなかったと記憶しておりますが、把握されていますか。 ○議長(小林チイさん) 経済部長。 ◎経済部長(小林茂志君) 地域貢献活動の具体的な地元説明があったかどうかということですが、それはなかったと承知しております。 ○議長(小林チイさん) 7番、小川尚一君。 ◆7番(小川尚一君) 先ほど部長から説明いただいた資料については、インターネットで見ることができるわけです。それと同時に、フローというのがございまして、その中でもそういった位置づけがされているわけですが、なかったということになりますと、条例に基づいた対応ではないととらえられますけども、問題ありませんか。 ○議長(小林チイさん) 経済部長。 ◎経済部長(小林茂志君) 条例の施行上の話というか、それはあるようでありますけれども、この企業体が、地域の中にどう溶け込んで地域貢献をするかということでありまして、その具体的なものにつきましては、計画書が提出されていまして、それを遵守して実施していただくというのが行政の立場であります。 ○議長(小林チイさん) 7番、小川尚一君。 ◆7番(小川尚一君) 地域貢献活動のガイドラインというのがございまして、その中のフローのところに、新設届出者は立地市町村内、必要であると認めたときには隣接市町村または周辺市町村内でも、地域貢献活動の基本的方向を含めた届出内容に関する説明会を開催するとなっているわけでありますけども、これに基づいていないのではないでしょうか。 ○議長(小林チイさん) 経済部長。 ◎経済部長(小林茂志君) 企業体のほうで事前の計画書を提出していただいて、それに基づいて実施するというのが行政側のスタンスであります。この経過において不備があれば、行政サイドから指導なり指摘をして、本来の趣旨にのる。事業主体そのものは、私の承知する限りにおいてはネット等にも登載しておりますし、さらには実行部隊としていろいろな事業活動をしていますし、最近におきましては、店の開設前に地域のボランティア活動に出たりということをしております。  ただ、法の趣旨を逸脱しているのではないかという議員のご指摘ですので、今後事業主体のほうを指導させていただきます。 ○議長(小林チイさん) 7番、小川尚一君。 ◆7番(小川尚一君) 先ほどのフローによりますと、新設届出者は、説明会で述べられた意見の概要及び該当意見についての見解を知事に報告する。さらに、地域貢献活動の基本的方向の内容について、各市町村や住民等が意見を述べるといった部分があるわけです。説明会がないと、意見を述べる機会もないわけでありまして、ただこういう資料を出したということによって、これでそういった対応をされたと考えたのか。県のほうでは収受の判こが押されていますので、そこの部分について、しっかりと調査も踏まえて対応していただきたいと思いますが、再度お伺いします。 ○議長(小林チイさん) 経済部長。 ◎経済部長(小林茂志君) ただいま指摘ありましたことについては、県のほうで書類を受理されている関係がありますので、県と協議をさせていただきまして、遺漏のない対応をさせていただきます。 ○議長(小林チイさん) 7番、小川尚一君。 ◆7番(小川尚一君) もう1点は、計画報告書によりますと、読まれたらわかると思いますが、中身について大変抽象的であったり、消極的ととらえる対応なんです。一方で、地元の業者さんでやられてる資料を見ますと、具体的に日程のスケジュールも踏まえて、こういうことをやっていくという位置づけになっております。そういった指導も必要だと思いますが、この件についてお伺いしたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 経済部長。 ◎経済部長(小林茂志君) 今の指摘は、活動計画の実施時期のあり方等の指摘かと承知いたしました。  実行計画書といいますか、それを実施するときの計画書を策定すると思いますので、今指摘されたことも踏まえまして、事業主体のほうには指示させていただきます。 ○議長(小林チイさん) 7番、小川尚一君。 ◆7番(小川尚一君) 次に移ります。中項目(2)、中心市街地活性化の取り組みについてでありますが、小項目①、ふれあい通り商店街の歩道整備についてであります。旧原町市時代の駅前区画整理事業からの懸案事項となっていますが、通称ふれあい通り商店街の西側歩道整備の実施について、スケジュールをお伺いいたします。 ○議長(小林チイさん) 建設部長。 ◎建設部長(大橋功君) ふれあい通り商店街西側の市道二見町東町線歩道整備については、この間、何度か地域からの要望もありまして、検討してまいりましたが、他事業との調整も終わりまして、今回、駅通りまでの区間を、平成22年度から平成23年度において整備を予定しているところであります。今後、児童生徒や高齢者等の交通弱者が安心して通行ができ、さらに商店街の活性化につながるように、地域の方々の意向をお聞きしながら推進してまいりたいと考えております。 ○議長(小林チイさん) 7番、小川尚一君。 ◆7番(小川尚一君) ただいま平成22年度から平成23年度の予定というご答弁がございましたが、設計の部分も踏まえてというスケジュールでよろしいですか。 ○議長(小林チイさん) 建設部長。 ◎建設部長(大橋功君) これからの予算の関係もございますけど、設計も含めて、平成22年度、平成23年度の2カ年を予定しているということであります。 ○議長(小林チイさん) 7番、小川尚一君。 ◆7番(小川尚一君) ただいま段差解消等の答弁もございましたが、御存じかと思いますが、新図書館の北側の部分でポール状の縁石といいますか、車止めのようなものがございますけれども、高さが不適当というか、はっきり言って中途半端な部分がありまして、車の事故が再三あると伺っております。この点についても、新しく歩道整備をする中でどのように対応されるのかお伺いしたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 建設部長。 ◎建設部長(大橋功君) 今回の商店街の西側につきましては、歩道と車道を縁石で仕切るようになりますけど、基本的にはフラット化をして、歩行者、あるいは障がい者とかいろんな方、車椅子もありますので通りやすくしますけど、ここの路線については、特にそういう車止めはしないんですけど、今ある既存の地域については、ご指摘のように、度々バックしたときにぶつけて破損しているというところが見受けられます。ただ、破損して壊れてしまえば、別な見やすいようなものに置き換えているということもありますけど、ちょっとぐらついているという部分については、そのまま設置させていただいているところでありますけど、区域全体的に、そういうものの検討も必要なのかなと考えております。 ○議長(小林チイさん) 7番、小川尚一君。 ◆7番(小川尚一君) 自転車道の確保についてはどのようになってますか。 ○議長(小林チイさん) 建設部長。 ◎建設部長(大橋功君) 自転車道ということでありますけど、基本的に今ふれあい通りのほうは3.5メートルの幅員を予定しておりまして、3.5メートルですから自転車も通れるということになります。舗装についても、東側とはまた舗装構造が変わるかと思いますけど、これから設計ということでありますけど、基本的には黒舗装のアスファルト舗装で施工していきたいと考えておりました。 ○議長(小林チイさん) 7番、小川尚一君。 ◆7番(小川尚一君) 当然地元商店街、住民とも協議されると思いますけれども、次に移りたいと思います。  ②といたしまして、栄町ポケットパークの利活用推進についてでございますが、栄町ポケットパーク、通称フレンドパークの利活用における地元商店会からの要望への対応についてお伺いしたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 経済部長。 ◎経済部長(小林茂志君) 栄町ポケットパークにおける防風雨・防寒設備設置の要望につきましては、当施設が設置されて以来、幾度か地元商店会から同様の要望が寄せられ、その都度、設備の内容や管理運営の方法等の面から協議を行いましたが、設置設備の管理に対する懸念から、実現ができず今日に至っております。今般の要望につきましても、この経過を踏まえながら、改めて地元商店会との協議を進めてまいりたいと考えております。 ○議長(小林チイさん) 7番、小川尚一君。 ◆7番(小川尚一君) ただいま地元と協議していくということですので、そのように努めていただきたいと思います。  次に移りたいと思います。③花と緑いっぱいのまちづくり推進についてでありますが、以前より、花と緑いっぱいのまちづくりプロジェクトを提案させていただいております。その一環として、街なかを花いっぱいにする取り組みについてお伺いしたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 建設部長。 ◎建設部長(大橋功君) 本市では、平成15年度から緑豊かな景観づくり事業を実施しております。市街地の街路やシンボルロード等に春と秋の2回、市が配布した花の苗をNPOや地域住民の方々に植栽していただき、花と緑豊かな景観づくりに取り組みながら、地域内外の緑化推進と緑化意識の高揚を図っているところであります。  今後は、街路灯へのフラワーハンキングバスケット設置や、街路の植樹帯等を利用しながら、街並みの景観形成を地域住民との協働により取り組んでまいりたいと考えております。 ○議長(小林チイさん) 7番、小川尚一君。 ◆7番(小川尚一君) 以前より取り組んでおられます緑豊かな景観づくり事業の名残といいますか、街なかに老朽化して破損したプランター等が目立つ部分がありますが、この対応についてお伺いしたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 建設部長。 ◎建設部長(大橋功君) ご指摘のとおり、市街地に全部で788個ほどプランターを設置しておりまして、木製品なものですから、だいぶ腐食しているということであります。年次計画の中で随時交換をして、腐食をしないようなプランターに交換していきたいと考えております。今年度50個ほど交換する予定になっております。 ○議長(小林チイさん) 7番、小川尚一君。 ◆7番(小川尚一君) さらに花と緑いっぱいのまちづくりという位置づけからしますと、やはりある一定のシンボルロード等だけではなくて、広く広げていく。ただいまも街路灯等にも対応するようなお話でございましたが、これについて積極的な対応をされるのかお伺いいたします。 ○議長(小林チイさん) 建設部長。 ◎建設部長(大橋功君) 今ちょうど、駅通りのセブンイレブンさんの前に、試行的にちょっとハンキングバスケットをかけておりまして、2個でしたか、それを今後いろんなことで検証しながら、あるいは商店街の方が日常的に管理できるようなものができるかどうか、その辺もこれから種々検討してまいりたい。それから、そういったところのないところということでありますけども、やはり地域の方のご協力なしではそういう緑化も難しいことがありますので、例えばブロック塀があれば、そのブロック塀に代わって生け垣をするとか、あるいはブロック塀が撤去できないときは、そこの上にそういうバスケットを下げるとか、あるいは個人の民間の方の庭を緑化をするとか、そういったいろんな施策、あるいは地域との連携、そういったものを考えながら、緑化推進に努めてまいりたいと考えます。 ○議長(小林チイさん) 7番、小川尚一君。 ◆7番(小川尚一君) 次に移ります。④といたしまして、マイバッグ推進についてでありますが、ごみの減量化推進に取り組むに当たり、レジ袋使用を削減し、マイバッグ推進を図る必要がありますけれども、市としてその啓蒙、啓発にどのように取り組むのかお伺いいたします。 ○議長(小林チイさん) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(志賀敏伯君) 現在、市内の大手スーパーを中心として、レジ袋無料配布取りやめに合わせてマイバッグ推進運動を行っておりますが、市においても、独自にのぼり、広報チラシ、啓発グッズを作成し、マイバッグ持参のキャンペーンなどを行い、普及啓発活動に取り組んでおります。  また、市独自事業として、マイバッグ推進にあわせたレジ袋削減に向けた取り組みについては、中小スーパー、個人商店などに声かけなどを行いながら、仮称でありますけれども、レジ袋削減・マイバッグ推進店の参加募集をいたし、協力店にはポスターなどを掲示し、ごみ減量化の取り組みを進めてまいります。
    ○議長(小林チイさん) 7番、小川尚一君。 ◆7番(小川尚一君) 6月議会でも指摘いたしましたが、県との連携で南相馬市の事業とするのではなくて、独自性についてお伺いしております。当初の3月議会の答弁の中にもありますように、啓蒙、啓発をしていくということで、レジ袋の有料化、無料にしていくんだということではなくて、啓蒙、啓発といった視点に立った対応をされるのか再度お伺いします。 ○議長(小林チイさん) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(志賀敏伯君) レジ袋削減とマイバッグ推進でありますけども、県との連携については、大型店を対象にしたものを県との連携と考えまして、現在取り組んでいるところでございます。市独自事業ということで、個人商店関係の部分については、まず個人商店に対しましてレジ袋削減、そしてマイバッグ推進の協力店といった部分で声かけをいたしまして、そして協力店ということでご協力いただければ、ポスターなどを提示して取り組んでいく考えでございます。 ○議長(小林チイさん) 7番、小川尚一君。 ◆7番(小川尚一君) 1点だけ確認させていただきたいと思いますが、地元商店については、有料化ではなくて、あくまでも啓蒙、啓発という視点の対応という理解でよろしいでしょうか。 ○議長(小林チイさん) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(志賀敏伯君) 個人商店などについてのレジ袋削減、マイバッグ推進については、まず目的がごみの減量といった視点でとらえております。こういった視点から、有料化ということではなく、まずはレジ袋削減とマイバッグの推進をご協力いただくといったことで取り組んでいきたい考えでございます。 ○議長(小林チイさん) 7番、小川尚一君。 ◆7番(小川尚一君) 次に移ります。大きく3項目の地域施設の有効活用についてでありますが、以前より指摘してまいりましたが、市民の声に耳を傾け、市民の利用しやすい施設のあり方や、より施設の有効活用が図られることで、市民参加や協働のまちづくりといったものが実現すると考えております。具体的な施設活用についてお伺いいたしたいと思いますが、中項目(1)といたしまして、鹿島区ことぶき荘の有効利用についてであります。農家高齢者創作施設ことぶき荘の利活用を促進についてでありますが、利活用進めるために、地域に開放する考えについてお伺いします。 ○議長(小林チイさん) 鹿島区役所長。 ◎鹿島区役所長(五賀計君) ことぶき荘の利用状況は、毎年400人程度と低迷していることから、さらなる有効利用を図るため、施設の一部貸付や一般開放、さらには借用の申し出がある民間団体に対する貸し付けの可能性について、県や庁内関係課と協議、検討してまいりました。その結果、長年、本施設を利用している団体があることから、施設本来の用途を廃止し、広く利用を図ることは困難であると判断しております。 ○議長(小林チイさん) 7番、小川尚一君。 ◆7番(小川尚一君) 検討の結果、困難と判断されたということですが、具体的にどのような検討をされましたか。 ○議長(小林チイさん) 鹿島区役所長。 ◎鹿島区役所長(五賀計君) 議員もおわかりのように、行政財産という財産は目的を持っております。用途廃止をするに当たっては、現況が機能を喪失している、または、将来的に機能を回復する必要がない、さらには、代替施設の設置により存在の必要性がなくなった、または、地域開発により存置する必要がなくなっている、それと、国、地方公共団体が、行政財産として存置する必要がないと認める場合等々がありますので、このことからすると、先ほど答弁いたしましたように、この施設を利用している団体があるということから、普通財産にできないという課題がありまして、関係機関、関係課と協議しまして、今のような判断をしたところでございます。 ○議長(小林チイさん) 7番、小川尚一君。 ◆7番(小川尚一君) 行政の立場としての答弁だと思いますが、一方で、利用者が年間400人にとどまっているというご答弁もございました。この部分についてもどのように解決していくのか。さらに、私は市民に広く利用をしていただいて、利活用を高めていくといった視点が必要だと思いますので、再度お伺いします。 ○議長(小林チイさん) 鹿島区役所長。 ◎鹿島区役所長(五賀計君) ご指摘のように、この施設は農家の高齢者を対象としてつくった施設でございまして、つくった当初は、この行政区の集会施設がなかったということでありましたが、実際にはあったんですけども、高台にあって、場所が狭くて利用する状況が困難だということで、その後、その行政区が別な施設をつくられたといったことから、利用状況がどんどん減ってきた。今般このようなことがありまして、関係団体に広くPRをしましたら、地元の老人クラブの施設が手狭で、そういった施設が開放できるとすれば利活用したいという申し出がありまして、今その作業を進めているところでございます。 ○議長(小林チイさん) 7番、小川尚一君。 ◆7番(小川尚一君) ちょっと矛盾するんですが、次の部分にもございますので、関連してお伺いしたいと思います。具体的な取り組みとスケジュールについて、今後どのように取り組むのかお伺いします。 ○議長(小林チイさん) 鹿島区役所長。 ◎鹿島区役所長(五賀計君) 本施設は、農家高齢者が健康で希望と生きがいのある生活を営むことを目的に設置された施設ですので、老人会等関係団体のさらなる利活用を図る必要があると考えます。鹿島区老人クラブは、まごころセンターを活動の拠点としておりますが、各種団体の利用者が多く、活動に支障を来たしているとのことです。こうした状況から、ことぶき荘の利用を検討しているとのことですので、地域の高齢者が気楽に利用できるよう、あらゆる機会をとらえて利用促進のPRに努めたいと考えております。 ○議長(小林チイさん) 7番、小川尚一君。 ◆7番(小川尚一君) 先ほどの答弁も今の部分もそうですが、ちょっと矛盾すると思います。  検討した結果、他団体等で使うのは困難だと判断したという一方で、地元の老人会等のまごころセンターの例を出されましたけども、支障を来たしているので使えるようにするというのは矛盾がございませんか。 ○議長(小林チイさん) 鹿島区役所長。 ◎鹿島区役所長(五賀計君) 老人会は御存じのように、高齢者で農業を主体としたOBの方だと思っております。そういった方々がこの施設を使うことには、何ら問題はないととらえております。 ○議長(小林チイさん) 7番、小川尚一君。 ◆7番(小川尚一君) 農業をやられている高齢者と限定するという理解でよろしいですか。 ○議長(小林チイさん) 鹿島区役所長。 ◎鹿島区役所長(五賀計君) 基本的に、農業をやられてきた団体ととらえております。 ○議長(小林チイさん) 7番、小川尚一君。 ◆7番(小川尚一君) 基本的にという部分がひっかかるんですが、やはり広く、もう少し利用がしやすいような対応、高齢者というくくりの中で整理されたような対応も可能であれば、別の見方、見地もあるのではないかと思いますので、再度お伺いします。 ○議長(小林チイさん) 鹿島区役所長。 ◎鹿島区役所長(五賀計君) 一般の方といいますと、具体的に申し上げますと、この施設を利用したい方が、1年間を通してすべての施設を使いたいということでありましたので、これまで利用されている方も使いたい。このところがどうしてもうまくいかないということでありましたので、この施設を開放できるということにはならないという判断をしたところでございます。 ○議長(小林チイさん) 7番、小川尚一君。 ◆7番(小川尚一君) 高齢者の部分に広げていくのかどうかということについてお伺いしてるので、その点について。 ○議長(小林チイさん) 鹿島区役所長。 ◎鹿島区役所長(五賀計君) 高齢者という部分に広げて、施設を開放していくということでございます。 ○議長(小林チイさん) 7番、小川尚一君。 ◆7番(小川尚一君) そうしますと、先ほどの最初の答弁の困難だという判断と矛盾するのではないですかということをお伺いしております。 ○議長(小林チイさん) 鹿島区役所長。 ◎鹿島区役所長(五賀計君) 本来の目的に沿って高齢者に開放するということでございますので、問題ないと思っております。 ○議長(小林チイさん) 7番、小川尚一君。 ◆7番(小川尚一君) しつこいようですが、農家高齢者創作施設という位置づけでありますので、そこに限定するという理解でよろしいですか。 ○議長(小林チイさん) 鹿島区役所長。 ◎鹿島区役所長(五賀計君) そうでございます。 ○議長(小林チイさん) 7番、小川尚一君。 ◆7番(小川尚一君) そのとおり執行していただきたいと思います。ただ一方で、やはり広く、施設のあり方についても、今後庁内においても議論する必要があると思いますけれども、すべての施設についてどのようにお考えなのか、管理者としてお伺いいたします。 ○議長(小林チイさん) 市長、渡辺一成君。 ◎市長(渡辺一成君) 先ほど区役所長からも答弁いたしましたように、私どもは行政財産として、それぞれの使用目的をもって設置をしているわけであります。社会環境の変化によりまして、それが当初のとおり有効、適切に活用されているかどうかという点については、いろいろ問題のあるところもございます。  しかし、現時点で、この財産を普通財産に置き換えて、ある特定の団体に恒常的にお貸しをする賃貸借契約のようなものを結ぶという環境にはないということを申し上げてきたということで、ご理解をいただきたいと思います。 ○議長(小林チイさん) これをもって小川尚一君の質問を終わります。  暫時休憩をいたします。                     午前11時47分 休  憩                     午後1時00分  再  開 ○議長(小林チイさん) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。  4番、今村裕君の質問を許します。  4番、今村裕君。          (4番 今村 裕君 登  壇) ◆4番(今村裕君) 今議会においては、多くの議員さんが通告の中で、今回の政変についてのおただしが多いようでございます。先ほど7番議員からも、そういうご質問がございました。今回の衆議院議員総選挙において、民主党さんが大勝したわけでございますが、これまで自公政権ではなかなかメスが入れられなかった部分にはきっちりメスを入れる。あるいは何と言っても、今、景気、雇用、経済対策を最重要課題として取り組んでいただいて、国民の方々の負託に応えていただきたいと思います。  また、歴史的を大敗を喫してしまいました自民・公明連立政権においては、今回、民主の風というよりは、竜巻のような状況があったように私自身は感じてございますけども、なぜこういうことになってしまったのか、自省、猛省をしながら、言葉だけではなくて、まさに解党的出直しをということで、再び国民からの信頼を回復し、または信任をいただくような努力をしていただきたいと思うものでございます。  私の今回の一般質問で、旧小高町議会から通算しますと、ちょうど20回目の質問でございます。代表質問を入れると21回目になるわけでございますけれども、これからも市民の方々の声を市政に届けながら、また、日々の政務活動を展開してまいりたいという思いを強くしたところでございます。  それでは、通告に従いまして、順次質問をさせていただきます。まず、市長の政治姿勢について、施政方針についてでございます。  小項目の①番、市公共事業の入札制度についてでございます。公共工事は、不況対策としても日本経済を支えてまいりました。しかし、昨今、建設業界というのは、全国的に公共事業費の減少が続く中、競争の激化に伴う低価格での入札が増加しており、結果、採算割れぎりぎりの厳しい状況にございます。そこでまず、予定価格の設定方法についてお尋ねをいたします。 ○議長(小林チイさん) 総務企画部長。 ◎総務企画部長(鈴木好喜君) 公共工事等の入札における予定価格の設定については、労働力や資材及び機材の調達、竣工までの工期設定などにより作成いたしました仕様書や設計書などに基づきまして、適正かつ合理的に設定をいたしております。 ○議長(小林チイさん) 4番、今村裕君。 ◆4番(今村裕君) ごくごく当たり前の答弁でございますけれども、各業者さんは本当に厳しい経営状況にあると思うんです。また、そこで働いている従業員の方々の多くも市内在住者の方という現実がございます。つまり、経営状況が厳しいということは、社員の給与にも直接響きますし、結果として、納税にもはね返ってくるということも、市は肝に銘じておく必要があるのではないかと思います。  そこで、実態を把握するためにも、各業者の声を聞くとか、そこで出た意見、要望等の意向反映の場を設けることも必要ではないかと考えるわけでありますが、これまでそのような場があったのか。あれば、どういう声が出され、どう反映してきたのかお尋ねをいたします。 ○議長(小林チイさん) 総務企画部長。 ◎総務企画部長(鈴木好喜君) 現時点におきまして、各事業者、または業界団体との意見交換を、我々から働きかけをして設定している状況にはございません。ただし、それぞれの工事組合などからの書面での要請、要望があった場合には、その都度、対応について検討を行い、必要に応じて回答するという対応をいたしておりますので、今後ともそのような方法で、意見などの収集、または話し合いの場といいますか、そういうことにしていきたいと考えています。 ○議長(小林チイさん) 4番、今村裕君。 ◆4番(今村裕君) 現在市では、契約事務に関して予定価格の事前公表をしてございますけども、その長所、あるいは短所について検証した経緯があればお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 総務企画部長。 ◎総務企画部長(鈴木好喜君) 予定価格の事前公表につきましては、平成19年度から、随意契約を除くすべての工事で行ってきております。そのメリット、デメリットの関係でございますけれども、メリットといたしましては、予定価格を探ろうとする動きを抑止できることでありますとか、入札の不調防止、入札執行の迅速化などが挙げられるだろうと考えております。また、デメリットでありますけども、予定価格が目安となっての落札率の高止まりでありますとか、業者側が積算業務をおろそかにするということが考えられると思っております。  そのようなことから、本市におきましては、入札に際して工事費内訳書の提出を求めておりまして、入札額積算の裏づけをきちっととっていることで、デメリットの解消に努めているということでございます。また、事前公表導入後における年度別の落札率でございますが、徐々に低下してきているという状況が見られます。落札率の高止まりという傾向になってはいないと考えておりまして、これまでに適正な競争を阻害するような弊害は出ていないということから、当面、事前公表は継続していきたいと考えております。 ○議長(小林チイさん) 4番、今村裕君。 ◆4番(今村裕君) 今ほどご説明ございました。一言で言えば、長所とすれば公平性、透明性の確保であるとか、あるいは短所としては価格の高止まりの懸念ということが挙げられておるようでございます。では次に、この予定価格と受注価格との差額、差金についてどのように活用してきたのか、これまでの実態とその使途についてお尋ねいたします。 ○議長(小林チイさん) 総務企画部長。 ◎総務企画部長(鈴木好喜君) ただいまありました予定価格と受注価格の差額、いわゆる請差につきましては、不用残金としてすべて処理をいたしておりまして、その上で、市民生活にとりまして緊急性、または必要性の高い事業が生じた場合に、補正予算の財源として活用しているということでございます。 ○議長(小林チイさん) 4番、今村裕君。 ◆4番(今村裕君) ぜひ今後も、補正予算であるとか、まちづくり資金として有効活用していただきたいと思います。  次に、入札制度の現状と課題をどう認識しているかについてお尋ねをいたします。  現在、市では、建設工事等指名競争入札参加格付表、いわゆる工種別にランク付がされて、それによって事業費別による指名可能範囲、受注金額別、工種別の市統一ランクで指名業者を選定しているというものによって、区分けをされているわけでございます。これは工事実績であるとか、経営状況、県の審査、あるいは工事の難易度等が判断基準になっている、いわゆる経審というものでございます。さらに、県の審査基準には、客観点と主観点というものがございます。工事別の施工体制であるとか状況、出来ばえ、高度技術の有無、創意工夫、社会性等を、県では審査基準に加味しているという状況がございますけれども、市としても、常日ごろの市、あるいは地域への貢献度、例えばカーブミラーの清掃を行っている、沿道の除草を行っている、くぼ地があったときにそこへ敷き砂利をする、冬に雪かきをしてくださる、あるいは台風時の協力態勢などなどの貢献度も加味すべきではないかと思いますが、まずは市の現在の評価方法についてお尋ねをさせていただきます。 ○議長(小林チイさん) 総務企画部長。 ◎総務企画部長(鈴木好喜君) ただいま4番議員からご指摘のありましたように、指名競争入札におきましては、経審点による客観点、それから市の工事成績評定基準に基づく工事成績といいますか、その評定点とISOの取得状況の有無による主観点を合わせて総合数値を積算をして、工種ごとに格付を行っているということでございます。これまでも地域貢献の度合いをどうしんしゃくをして、これら制度を運営するのかというご指摘も多くあったわけでありまして、今後におきまして、格付の基礎となる主観点の項目に地域貢献度の評価を加えたいということと、あわせて多角的な評価が可能となるような仕組みを今考えておりまして、いわゆる総合評価方式というものを、なるべく早めに運用できればいいかなと思っているところであります。 ○議長(小林チイさん) 4番、今村裕君。 ◆4番(今村裕君) ぜひ、地元業者の育成という観点からも、特に評価点の低い事業者というんでしょうか、工事自体の減少やランク付によって入札に参加できる金額が制限されるため、なかなか上位ランクに移行できないという実態がございますので、ただ機械的に線引きをする、あるいはランク付をするということではなくて、日々の行政への協力点を加味したり、入札価格以外の要素を総合的に評価して落札者を決定する、今ほど部長から答弁ありました総合評価方式の導入、平成17年4月1日に公共工事の品質確保の促進に関する法律が施行された経緯もございますので、今検討なされるということでありますけれども、まさに可及的速やかに現在の市の入札制度を抜本的に見直し、改革をする必要があると考えます。そうしなければ、経営は一層厳しさを増すことになると思いますけど、再度見解をお尋ねいたします。 ○議長(小林チイさん) 総務企画部長。 ◎総務企画部長(鈴木好喜君) ご案内のように、入札制度、それから公共事業の発注におきましては、発注に当たっての事業者の確実な工事の進捗、さらにはある程度ランク付を行うわけでありますから、客観的な透明性といいますか、そういった仕組み、そして安定的な運営を図った上で、より品質のいい工事を行っていただくということが必要だと思います。  しかし、さらにその上で、地元の行政、まちづくりといいますか、これらにいかに貢献されているかということも必要な付加的要素なんだろうと思っておりますので、ご指摘のありましたようなことも十分と念頭に置きながら、総合評価方式の運営に当たっていきたいと考えております。 ○議長(小林チイさん) 4番、今村裕君。 ◆4番(今村裕君) 次に小項目の②番、家庭の持つ機能を回復し、持続可能なまちづくりを展開する考え方についてに移ります。  我が国では、経済の発展、社会構造、雇用形態の変化に伴い家族のつながりが希薄化し、昨今では家庭崩壊と言われて久しいわけでございます。結果、誰でも良かったということで人を刺してしまったり、身勝手な振る舞いをする若者や青年が増えたわけでございます。青少年犯罪の凶悪化、虐待等が深刻な社会問題となり、その一因が家庭崩壊による倫理観等の欠如にあると指摘されております。そこで、安心安全に暮らせるまちづくりのため、現代社会で言われる家庭崩壊にどう対応していくのかお尋ねをいたします。 ○議長(小林チイさん) 教育長、青木紀男君。 ◎教育長(青木紀男君) 家庭は、子どもの養育、家族間の愛情の充足、介護といった基本的な役割を持っております。そして、家庭での教育は、子供が基本的な生活習慣、生活能力、人に対する信頼感、豊かな情操、思いやりや善悪の判断などの倫理観、自立心、社会的なマナーなどを身につける上で大変重要であると考えております。  今言われている家庭崩壊を未然に防ぎ、より良い家庭環境をつくるため、親に対する学習機会の提供、親子のふれあい機会の提供などによる家庭機能の向上、さらに、学校、家庭、地域が連携して子供を育てる体制の整備、地域住民同士のふれあいを通じて、お互いが信頼し合う地域をつくっていく地域再生への取り組みを進めてまいりたいと考えております。 ○議長(小林チイさん) 4番、今村裕君。 ◆4番(今村裕君) 私は、安心して子供を産み育てる環境の整備を基本に、ワーク・ライフ・バランスを実現するための施策が必要だと思っております。現に、家庭崩壊により公徳心の醸成であるとか、人材の育成など、家庭の持つ持続可能な社会を維持するための機能が低下していると受けとめております。  そこで、地域コミュニティーであるとか、協働の担い手の醸成に対する取り組み、受け皿、対策事業について、どのように考えていらっしゃるのかお尋ねをいたします。 ○議長(小林チイさん) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(八巻清貴君) 本市におきましては、安心して子供を産み育てる環境づくりのために、保育事業の充実、放課後児童クラブ、ファミリーサポートセンターを設置するなど、経済的な支援と働きやすい環境の整備のために努めております。  また、本年度から、地域全体で子供と子育て家庭を応援する体制づくりの推進のため、子育て応援基金を活用して、子育て支援事業の展開もしているところでございます。子育ての基本は家庭にありますが、次世代を担う子供を健全に育成するため、家庭はもとより地域、企業などがそれぞれの役割を担い、連携、協力しながら、今後とも社会全体で支援する視点に立った取り組みを進めてまいりたいと考えております。 ○議長(小林チイさん) 4番、今村裕君。 ◆4番(今村裕君) 一昔前までは、各学校のPTA活動であるとか、子供を守る会では、夏休みにラジオ体操、親子レクリエーションという活動も活発で、子供たちは野山で駆け回る、あるいは親子のふれあいの場もありましたが、今は家でゲームをするとか、一部の親はしつけがなかなかままならない。地域とのかかわりも持ちたがらない、隣組にも加入しない世帯が増えてございます。親子の関係や地域とのかかわりが希薄になりつつある傾向は、否めない事実だと思っております。すべてがそこに起因しているとは思いませんけれども、私たちの感覚も麻痺しつつあるのか、先ほどちょっと事例を出しましたが、誰でもよかったと言って人を刺した事件が報道されても、あまりびっくりしなくなりました。何かが狂っていることは認識しても、どうすることもできないジレンマがそこにあると思います。  温故知新という言葉がございますが、昔遊びであるとか、体験学習を学校任せにするのではなくて、地域ぐるみで取り組むべきだと考えます。そこにはまちづくり委員会であるとか、行政も積極的にかかわって、地域力、あるいはコミュニティーの復活に積極、主体的に取り組む必要があると思いますがいかがでしょうか。 ○議長(小林チイさん) 総務企画部長。 ◎総務企画部長(鈴木好喜君) 最小単位の個人、次に家庭、地域となっていきます。こういった社会形成の単位を見たときに、やはり家庭の次に大事なのは地域だと思います。地域コミュニティーといわれるものが崩壊をしていると昨今言われておりまして、昔のように、自分の子供をしからないで、なぜ他人の子供をしかると言われますが、昔はいい意味で、大人は子供をきちっと導くためにしかりもしたし、いろいろ教えもした。しかし、最近に至っては、我関せずという風潮が大変強くなってきているということであります。今4番議員からありましたように、そういった意味で、家庭教育と地域の教育といいますか、地域で支える力、これはまさに一体的であって初めて相乗効果が生み出されると思っております。行政もしかりでありまして、行政に対する参加意識も、地域コミュニティーの確立なくしてあり得ません。そんなことから、いろんな意味で重要な役割を担う地域コミュニティーの確立に向けて、これからいろんなところで知恵を出して考えていきたいと思っております。 ○議長(小林チイさん) 4番、今村裕君。 ◆4番(今村裕君) 私の所管でありますので、細部にわたる質問は避けたいと思ったんですが、あえて、多くの老人クラブさん、あるいは高齢者の方から聞いてくれという要望がございましたので、地域サロンについて、ちょっとお尋ねをさせていただきます。小高区では、これまでヘルパーさんであるとか、有資格者、民生委員の方々が地域に出向いてサロンの指導をしてまいりましたが、来年度からは、各行政区の老人会等で対応するようになるとの説明があったようで、区民が不安視しております。財源は県の補助金でございますけれども、その使途方法は、実は原町区や鹿島区のように1カ所に集まって、体操したり輪投げをしたりして親睦を深めるようなことで補助金が付けられているようでございますが、小高区の場合、行政区単位に細分化しているため、その補助金の使途要綱に合致しなかったんですね。結果、充当できずに一般会計から支出をしていたことが要因として挙げられるわけでございます。  これまで地域サロンを楽しみにしていた方々に聞けば、参加者も非常に多かったし、引きこもりがちなお年寄りもサロンには足を向けてきた状況もあって、原町区、鹿島区のように1カ所に集まるといったやり方であるとか、老人会が指導するような方法は避けてほしい。ぜひ、今後もこれまでどおりの方法で継続してもらいたいといった意向が強いようでございますが、今後の地域サロンの小高区における運営方法についてお尋ねをいたします。 ○議長(小林チイさん) 小高区役所長。 ◎小高区役所長(星義弘君) 地域サロンにつきましては、これまでもホームヘルパー、民生委員、老人クラブとの協力によりまして、高齢者が地域の中で元気で生活ができるよう、介護予防事業として平成14年度から実施してまいりました。  現在、39行政区中25行政区で取り組んでおり、閉じこもりがちな老人を含め、月平均280名の参加者を得るなど、その事業効果があらわれているところでございます。  今後につきましては、他の事業と同様に、日常的に検証しながらも、地域の要望等の現状を踏まえ、適切に対応してまいる考えであります。 ○議長(小林チイさん) 4番、今村裕君。 ◆4番(今村裕君) ぜひ、適切に対応していただきたいと思います。市長にお尋ねします。私は、家庭における教育力に加えて、家族で参加できるさまざまな地域活動が、協働の担い手となる意識を高める効果があると考えてございます。余談でありますけども、先日、長寿番組の「サザエさん」を見ておりました。今年で放送から41年だそうです。成長が止まったままの登場人物が、ありふれた庶民的な暮らしを続けております。いまだに自家用車は持っていないんですね。ほとんど見かけなくなった黒電話を使っております。珍しいのはもう一つ、波平とフネが結婚したときに買ったというちゃぶ台であります。画面の向こうでずっと同じ笑顔を見せ続けるサザエさん一家。三世代が仲良く囲むちゃぶ台は、ややもすると見失いがちな理想的な家庭の姿を映し出す鏡のような気がいたしました。今後も、経済効率などを優先する施策だけではなくて、家族の持つ機能を回復させるための仕組みづくりを積極的に研究、研さんし、取り組む必要があると思いますがいかがでしょうか。 ○議長(小林チイさん) 市長、渡辺一成君。 ◎市長(渡辺一成君) 結論から言いますと、私も同感でございます。昨今の子供をめぐるいろんな問題というものが、一つには核家族化の進展によって、本来伝わるべきしつけであるとか、社会的な規範であるとか、そういったものが子供たちに伝わりにくくなったということと、もう一つはデジタル化といいますか、やっぱりITの社会の中で、非常に手軽に手に入れることができたり、いわゆるリセットという言葉がございますけども、従来であれば、一たん失敗したことを簡単にやり直すということは非常に難しい。それだけに、いろんな形で失敗しないような工夫をして何事にも取り組んできたといったところが、簡単にリセットで乗り切られるといったIT社会の一つの負の側面といいますか、そういったものが子供たちを取り囲んでいる。そういうものに対して、行政として、学校として、あるいは地域として、どういう形で問題解決の方向、あるいはご指摘のような仕組みをつくっていくかということになったときに、例えば、地域で三世代がいつも何らかの交流があるということとか、学校においても、お父さん、お母さんの授業参観でなくて、おばあさん、おじいさんの授業参観のようなものもあってもいいのでないかということも考えられたり、いろんな知恵、工夫が可能だろうと思います。  そういったことのためにも、せっかくつくった子育て応援基金でありますから、いろいろと市民の皆さんに有効に活用していただけるようなPRもしていかなくてはなりません。  行政としては、ご指摘のあったふれあいサロンのような形で、地域のコミュニティー等の中に、子供さん方が喜んで参加できる仕組みを整えていくことが重要なのかなと思っているところであります。 ○議長(小林チイさん) 4番、今村裕君。 ◆4番(今村裕君) 中項目の(2)番、渡辺市政の総括について。小項目の①番、渡辺市政3年8カ月の総括についてでございます。  新生南相馬市が平成18年1月1日に誕生してから、また市長就任後3年8カ月余が経過しようとしております。その総括と自己評価についてお尋ねをいたします。 ○議長(小林チイさん) 市長、渡辺一成君。
    ◎市長(渡辺一成君) 市長就任後の3年8カ月を総括いたしますと、私は合併協議会において確認された新市建設計画を着実に実行することが、新市の一体化と持続可能なまちづくりにつながるものと確信し、新市建設に取り組んでまいりました。  この間、合併効果が直ちに発現しないことに対する不安やいら立ちも見られましたが、新生南相馬市をつくりあげるため、さまざまな機会をとらえて市民の皆様に市政の現状を説明し、ご理解をいただきながら、建設計画に基づき旧市町の積み残した事業などを推進してまいりました。  例えば、地方交付税や合併特例債など財源面での合併効果やスケールメリットを生かした財政運営、超高速インターネット環境の整備や小中学校の耐震補強を初め、子育てや保健、医療、福祉、また教育面でのサービス水準の向上、さらには産業基盤の確立、生活環境の整備と安全安心のまちづくりの面など、各区の均衡ある社会基盤の整備や市民サービスの向上に努めてまいりました。  また、合併後の歳月をかけて、市民の皆さんとの協働体制により、自治基本条例及び総合計画を策定いたし、さらにはまちづくり委員会についても各区において順次設立されているところであり、市民主体のまちづくりが具現化され、今後の展開を期待しているところであります。  先月には、市民の皆さんが待望する中央図書館と駅前交流センターを併設する複合型新図書館の竣工を迎えることができました。各分野において、合併してよかったと感じられる合併効果の発現と、一体感のあるまちづくりに、南相馬市の初代市長として、その役割を担ってきたものと認識しております。  しかしながら、実現に向けその過程にある施策もあります。昨年4月にスタートした南相馬市総合計画を着実に推進するためにも、あわせてこれらの検証と整理を進め、現在、本市の将来像、ともにつくる活力に満ちた安心で潤いのある南相馬の実現に向け、全力を傾注して取り組んでいるところであります。 ○議長(小林チイさん) 4番、今村裕君。 ◆4番(今村裕君) るるご説明ございました。後ほどまた細部にわたって質問させていただきますけれども、若干視点を変えまして、世界経済の不況であるとか、国政にも若干緩みがある中、地方の果たすべき役割というのが、非常に大きなウエイトを占めてきてございます。  自治体としても、市民、議会、行政が力を合わせて力強く進んでいかなければなりません。現在、国、市を挙げて経済雇用対策に積極的に取り組んで、例えば緊急雇用であるとか、小高区への藤倉ゴムの進出等は明るいニュースでございますが、市長は現在の経済雇用状況をどうとらえ、残任期間でどのような施策を考えていらっしゃるのかお尋ねをいたします。 ○議長(小林チイさん) 市長、渡辺一成君。 ◎市長(渡辺一成君) ご指摘のように、特に昨年秋以降の世界的な経済不況の中で、雇用環境は極めて厳しい状況にあります。特に、来春に高校を卒業される就職希望者の皆さんにとっては、現段階で有効求人倍率が0.3倍台という非常に厳しい状況にあります。  こうした状況の中にありまして、南相馬市としては、これまで国県と連携をしながら緊急雇用経済対策、あるいはトライアル事業などに取り組んでまいったわけでありますけども、当面、去る7月議会で議決をいただいた緊急経済雇用対策、あるいは今議会にもお諮り申し上げているこれらの予算の迅速な執行によって、少しでも地域経済の底上げを図りながら、雇用確保に努めてまいりたいと思っているところであります。 ○議長(小林チイさん) 4番、今村裕君。 ◆4番(今村裕君) まさに経済雇用対策というのは喫緊の課題でございます。企業誘致はもちろんでありますが、福祉や子育て支援など、市民が求める施策の拡充のためにも、雇用の創出は不可欠かつ最優先に取り組んでいかなければいけない課題であると考えます。  一つ具体例を挙げれば、例えば人材が不足している福祉職場への就職率を上げるための就職ガイダンスであるとか、職場見学会等を実施すべきだと思うし、これまでほかの業種について働いていらっしゃった求職者に対して、福祉職の仕事の内容を認識してもらう、あるいは就業機会の契機になれば一石二鳥だと私はとらえてございます。ぜひ民間事業者とか、福祉教育機関等と連携をして取り組むべきと思いますがいかがでしょうか。 ○議長(小林チイさん) 市長、渡辺一成君。 ◎市長(渡辺一成君) 参考までに、平成14年に私が旧原町市長に就任してから、南相馬市の中で今日まで介護施設関係、福祉施設関係の12事業所が開設されまして、合計249人の働いている方がいらっしゃいます。そのように、介護福祉関係は雇用の受け皿として、大変大きな役割を果たしてきているわけでありますけども、議会からもご指摘ありますように、これらに対する待機者数がまだまだ多いということの中で、介護保険料等の財政とのバランスの問題もあるんですけども、やはりもう少し施設を拡充して、家庭の介護の負担を軽減すると同時に、雇用の拡大にもつながる考え方についても、前向きに検討していかなくてはならないのではないかと思っております。  詳しいことは担当部長のほうから、これらにかかわる雇用対策の取組状況についてお話をさせていただきたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(八巻清貴君) 福祉職場の雇用については、特別養護老人ホーム等の福祉職場の雇用は、ハローワーク等で求人がされている状況でございます。  そうはいうものの、欠員補充が主でありまして、定着率が低い常時の求人となっているのが現状であります。仕事に就くためには資格が必要でありますし、就職するに当たりましては、やはり相談等を行う機関なども活用されながら、同時に、福祉職場の理解については、常時ボランティアの受け入れ、あるいは中学生等の職場体験なども通じながら、福祉人材センター職業養成機関、福祉施設等の連携、協調しながら、福祉の理解、さらには雇用について積極的に進めてまいる考えでございます。 ○議長(小林チイさん) 4番、今村裕君。 ◆4番(今村裕君) 今、私は一例を挙げたわけでございますけれども、あらゆる業種にわたって、市としてもチェックしながら、あるいは指導的な立場でもって、雇用の場の確保に向けて取り組んでいただきたいと思います。  それでは、小項目の②番、今後の施政方針についてに移ります。現在、時代は大きな曲がり角にございます。今こそ、地方政治が主役になって時代をつくる先頭に立つべきと考えますが、まずは市長の地方分権に対する政治認識についてお尋ねをいたします。 ○議長(小林チイさん) 市長、渡辺一成君。 ◎市長(渡辺一成君) 地方自治体を取り巻く環境は、少子高齢化や地方経済の疲弊、地方財政の硬直化により閉塞感に満ちており、これを脱するための転換期に来ていることは間違いありません。私はこの転換期を千載一遇の機会ととらえ、地方から変革すべき行動を起こす必要があると強く感じております。幸い当地方においては、至誠、勤労、分度、推譲を原理とする二宮仕法に基づき、優れた指導者と民の結束による復興を遂げた歴史があり、この先人の気概と実践こそが、真の地方分権の姿であるととらえております。  今後の地方分権改革については、これまでの地方分権改革をさらに進める財源移譲や法令による自治事務の義務づけの廃止などを積極的に要望していくとともに、基礎自治体が国と地方の役割分担の中で、自己決定、自己責任をもって真の市民自治を確立するよう確固不抜な精神をもって取り組んでいかなければならないと意を用いております。 ○議長(小林チイさん) 4番、今村裕君。 ◆4番(今村裕君) 市長は、まさに確固たる信念と強力なリーダーシップによって、議会、職員挙げて、総力戦で市政運営に当たるべきだと考えております。  一方では、市民参加も重視した市民が主役の市政執行、つまり全員参加型の仕組みも求められているわけでございます。バランスよく、市政が先行し過ぎず、市民とともに歩んでいくスタンスが必要だと考えてございます。  さて、来る1月には市長選が控えてございますが、市長として再選を目指すのか、所信をお伺いいたします。 ○議長(小林チイさん) 市長、渡辺一成君。 ◎市長(渡辺一成君) 去る9月11日、私の後援会役員会におきまして、来る1月の市長選挙への出馬要請が満場一致で議決されました。私としてはこの要請を重く受けとめ、南相馬市の現状や、自分の健康状態などを熟慮した結果、これを受け入れ、出馬する決意を固めたところであります。 ○議長(小林チイさん) 4番、今村裕君。 ◆4番(今村裕君) 後援会の役員会でそういう要請があって、受けたということでございます。  渡辺市長におかれましては、新生南相馬市の初代市長として、幾多の紆余曲折はあったにせよ、その手腕を遺憾なく発揮され、一定の道しるべを示し、何とか任期満了を迎えようとしてございます。とかくこの一時代の要請といいましょうか、時代の変革期には、産みの苦しみであるとか、市民の方々の不安、不満があったのも事実でございます。  しかしながら、ここにきてだいぶ落ち着いてきたのかなというのが、偽りない市民の声なのかなとも感じてございます。  過日、発行されましたネットワーク通信のナンバー4によりますと、日本経済新聞社の調査による行政サービスが県内1位であるということ。あるいは各区の均衡ある発展、さらには積極的な企業の誘致、子育て支援、雇用の場の確保、病院を守るための環境整備等々、確かな足跡を残されているわけでございます。  しかしながら、景気回復、商店街の活性化、福祉、介護、障がい者支援、農業政策等、問題、課題は山積してございます。よく、1期目は種まきの時期だと、2期目は花を咲かせるんだ、3期目は収穫の時期だと言われます。これはある意味では、行政経営には一定程度の継続性というものが必要だとも受けとめられるわけでございますが、最後に、今後の市政運営の課題をどう認識し、新生南相馬市をどのように導いていくおつもりなのか、描いている市の将来像をお示しいただきたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 市長、渡辺一成君。 ◎市長(渡辺一成君) 市の将来像につきましては、先にお決めいただきました南相馬市の総合計画の中にうたわれているわけでありますけども、さらに私なりに付け加えれば、市民力が支える総合力で選ばれる南相馬という南相馬市を目指していきたいと考えております。ご指摘のとおり、市を取り巻く環境、あるいは市民生活を取り巻く環境にはさまざまな課題があるわけでありまして、それらをそれぞれの課題ごとに十分対応策を考えながら、市民の皆さんが伸び伸びと活躍できる南相馬市であるように、行政としてはしっかり支えていけるという姿を描いていきたい。そのためには、当然それらに必要な財源、税源というものがあるわけでありますから、そうした点での産業振興、企業誘致、あるいは雇用の場の確保という課題についても、やっぱりバランスよく行政としては取り組んでいかなくてはならない。今までも、ご指摘のような教育の問題であるとか、医療、福祉、介護関係の事業等について、市の行政サービスとしての水準は一定程度の評価をいただいておりますけども、これらを継続しながら、さらに、少子化、人口減少、そして高齢化といったことが同時進行していく非常に厳しい時代に入ってきているわけでありますから、それらに耐え得るだけの基礎体力を、南相馬としてはしっかりつくっていかなくてはならない。そういうものをつくって、先ほど言いましたように、総合力で選ばれる南相馬市という姿を私なりに描いているところでございます。 ○議長(小林チイさん) これをもって今村裕君の質問を終わります。  暫時休憩をいたします。                     午後1時41分 休  憩                     午後1時55分 再  開 ○議長(小林チイさん) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。  1番、太田淳一君の質問を許します。  1番、太田淳一君。          (1番 太田淳一君 登  壇) ◆1番(太田淳一君) それでは、通告に従いまして一般質問をいたしたいと思います。  まず1点目、都市計画道路の建設及び橋梁整備について、お伺いをいたします。本市の総合計画の中のまちづくりの基本指針5という部分で、安全と潤いのある機能的なまちづくり、さらに戦略目標基本指針5の部分でありますけれども、都市基盤という部分では、機能的で快適な暮らしができます。また生活基盤という部分では、安全で便利な暮らしができますということがうたわれています。しかし、市道の整備の改良率及び舗装率というものを見てみますと、県内13市の平均以下でありまして、改良率は県内13市中9位の51.2%。舗装率は13市中10位で58.8%となっております。さらに、本市の都市計画道路の整備率は、3区により若干の差異があっても、平均すれば23.8%であり、県平均56.6%、さらには県内13市中13位という最下位の部分であります。そういうことからして、結果として総合計画の内容にかなり及ばないのではないかと思うところがあります。  しかしながら、本市の建設関連の事業費というのは、ピーク時、平成10年度でありますけれども、その約半分程度になっておりまして、道路関係の予算がかなり減っている。さらには、特に都市計画道路については、都市計画道路決定時点から長期間経過しておりまして、現在のまちづくりに必要とされている役割から乖離しているのではないか。原町都市計画道路に至っては、昭和23年11月に1回目、小高都市計画道路については昭和25年3月、鹿島都市計画道路については昭和38年3月に1回目が決定されている。さらに、最終的な見直しは、原町では平成17年、小高では平成8年、鹿島も平成8年となっています。さらに、こういった未着手の都市計画道路によって、長期間土地利用などを制限し続けることになりますので、現在のまちづくりにとって大きな制約となってくることも問題点として指摘しなければなりません。  そこで、この長期未着手道路について、今後どのように進めるのかお考えをお伺いいたします。 ○議長(小林チイさん) 市長、渡辺一成君。 ◎市長(渡辺一成君) 都市計画道路は、円滑な都市活動を支え、都市生活者の利便性の向上を図り、良好な都市環境を確保するため整備する道路であります。この都市計画道路のうち、長期間未着手である路線の見直しをするため、平成19年度より、市民及び道路管理者などで構成される都市計画道路見直し検討会を設置し、見直し検討を行ったところであります。今後、本市におけるまちづくりや都市計画道路の必要性を検証しながら、交通機能のみならず、都市防災機能向上なども考慮し、南相馬市都市計画マスタープランの策定とあわせ、平成23年度の都市計画決定を目指しているところであります。 ○議長(小林チイさん) 1番、太田淳一君。 ◆1番(太田淳一君) ただいまの答弁にありました都市計画マスタープランについては、前回の議会で一般質問しておりますので、それにあわせた見直しを行っていくということでありますので、今後のまちづくり、特に本当に必要のある、なしの部分も含めて、しっかりと検討していっていただきたいと思います。  それでは、次の質問に移ります。橋梁の長寿命化についてでありますが、先ほども前述しましたが、建設関連の事業費というのがピーク時の半分ということになっておりまして、建設関係の予算、特にこの橋梁の長寿命化、維持管理にはかなりの費用というものがかかってくると想定されますし、これが最終的には、市の財政にかなりの負担といいますか、大きなウェートを占めてくるものであると考えております。  そこで、現在進めている橋梁耐震化事業及び策定を予定している橋梁長寿命化修繕計画について、今後の進め方をお伺いいたします。 ○議長(小林チイさん) 建設部長。 ◎建設部長(大橋功君) 橋梁耐震化事業については、地域防災計画の第3次緊急輸送路のうち、2次災害のおそれがあるJR常磐線をまたぐ橋梁を最優先に位置づけ、平成20年度と21年度において、原町区北原地内の南相馬跨線橋の耐震化事業を実施しているところであります。また、その他の橋梁につきましても、今後、耐震整備の必要性や優先度の格付を十分に検討した上で、実施していく考えであります。 ○議長(小林チイさん) 1番、太田淳一君。 ◆1番(太田淳一君) それでは、ただいまの答弁に再質問していきたいと思います。  建設事業のあらまし、平成21年度版でありますけれども、こちらのほうに橋梁長寿命化修繕計画策定事業ということで示されておりまして、この補助制度と制度の概要という部分の、長寿命化修繕計画の策定に要する費用補助率2分の1ということで、支援期間、平成19年度から平成25年度の7年間ということであります。  まず、長寿命化修繕計画について、いつごろを目途に計画を策定していくのかお尋ねいたしたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 建設部長。 ◎建設部長(大橋功君) 長寿命化修繕計画につきましては、平成22年度に策定していきたい。今年度、橋梁の点検調査を完了させますので、次年度にこの計画を策定して、今後の計画を順次、これに基づいて実施していくということになります。 ○議長(小林チイさん) 1番、太田淳一君。 ◆1番(太田淳一君) 平成22年度までにということで答弁があったわけでございますけれども、この中には当然、橋梁によっては、基幹的と言ったらいいのか、主道路という部分で重要な部分もあるかとは思いますが、中にはほとんど交通量がなくて、廃止あるいは通行規制というものもかけていったほうが、かえって修繕するよりもメリットがあるのか、あるいは、廃止したほうがかえってメリットがあるのかという部分もありますけれども、そういった内容について、やはり地元等の意見というのも踏まえて計画というのは策定していったほうがよろしいのではないかと思いますが、その辺についても再度お伺いいたします。 ○議長(小林チイさん) 建設部長。 ◎建設部長(大橋功君) おただしのように、600橋近くございますので、その中で、本当に緊急性があって優先して整備、修繕しなくてはならない橋というのもございますし、あるいは、もう既に別な代替路線が整備されて、必要ないかもしれないというところもあるかもしれません。ただ、いずれにしても、現在皆さんが利用なさっている橋梁でございますので、その場合に地元の意向も確認しながらということになると思います。基本的には、これからそういう計画を策定して、そういった整備計画の優先順位とか、そういった廃止の問題も含めて、整理していきたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 1番、太田淳一君。 ◆1番(太田淳一君) 橋脚の修繕には、費用負担というのが相当大きなものを占めてきますし、今後の本市の財政状況、少子高齢化という部分も含めれば、かなりこの事業、修繕費に対するウェートというのが非常に高くなってきて、他の事業にも相当数影響を及ぼすのではないかと懸念するところであります。例えば、橋梁事業の改善について、国県の補助等というのが、例えばこの計画を策定することによって付くものなのか。また、国のほうでも政権が代わったということで、建設関係の事業費がどれだけ来るかということはこれからの話でありますので、たられば論になってしまうので、それは今後の課題ということでもあるでしょうけれども、ただ現在の見通しとして、費用負担というのは相当数かかって、市の財政には負担というものが大きいのではないかと思いますが、その辺について、市としてどのようにお考えになっているのか。そういった財政負担はなく、なるべくいいように改善できますよということが担保されるといいますか、そういった裏づけがあってされるのかお伺いいたしたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 建設部長。 ◎建設部長(大橋功君) 1つは、先ほどの財源の問題もありますけど、基本的に今の施策の中では、平成25年度までこういった工事に着手していけば、修繕に対する補助がつきますよということになります。それ以降になると、市の一般財源で負担していくということになりますので、早い段階に、修繕の必要な橋梁については、点検しながら修繕を実施していくことにしたいと考えております。  ただ、いろんな財源の問題を含めて、まだ国のほうの補助、あるいはその交付金事業がどうなるかまだ見えない部分があります。現段階では、揮発油税の4分の1が2分の1になるとか、そういったことで地方負担については、あまり変わらないですよというようなことも聞こえてきますけど、これからいろんなところの施策が展開されて、予算の張りつけも行っていくんでしょうから、この辺はしっかりと注視しながら、なるべくこういう緊急性のある部分には予算がつくように要望もしていきたいと思います。  なお、他の事業へのしわ寄せということでありますけど、しっかり他の事業とのバランスを見極めながら実施していきたいと考えております。 ○議長(小林チイさん) 1番、太田淳一君。 ◆1番(太田淳一君) それでは、次の質問に移ります。中項目(2)の職員の仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)について、お伺いいたします。  昨今の労働環境、例えば働き方一つにしても、今までのいわゆる片働きから共働き世帯が増加したり、あるいは非正規社員の増加により、労働環境というのが大変さま変わりしていて、今までのような生活習慣、あるいは仕事の環境というものが維持されなくなってきているということは周知の事実であります。さらに、長時間労働、例えば過労死なんていう言葉は、英語でもそのままKarousiという表現がされてしまうほど、決してこういうことで日本が有名になってはいけない言葉なんでしょうけれども、そういうものが世界にも通じてしまうぐらい、日本の労働環境というのはかなり悪くと言っては語弊があるかもしれませんが、なっているという状況であります。  そういった視点から、平成19年12月に仕事と生活の調和、ワーク・ライフ・バランス検証というものとあわせて、仕事と生活の調和推進のための行動指針というものが策定されて、平成29年までの目標数値を提示し、社会全体で、国民運動的に取り組む課題として示されているわけであります。平成21年、今年の8月の仕事と生活の調和、ワーク・ライフ・バランスレポート2009においても、今後に向けた課題や、当面重点的に取り組むべき事項が示されているわけであります。その中で、法律的に言えば、次世代育成支援法に基づいて、例えば企業においては、一般事業主行動計画の策定届出の義務があります。その中で、こういった仕事と生活の調和という部分については、これからの少子高齢化社会、あるいは先ほど今村議員も申し上げた子育て環境、教育という部分についても非常に大きくかかわってくる問題でありまして、これはすべての企業、あるいは働く人にとって重要な問題でありますけれども、今回ご質問するのは、強いて言うならば、市の職員の方々も給与所得者であり、一労働者でありますので、職員の方々について特化してあえて質問させていただきたいと思います。  まず1点目、超過勤務縮減及び休暇取得の促進についてお尋ねいたします。前述の仕事と生活の調和、ワーク・ライフ・バランスレポート2009の中で、「仕事と生活の調和を実現させていくためには、労使で仕事の進め方の効率化に取り組みつつ、長時間労働の抑制、年次有給休暇の取得促進等を進めることが必要です」と示されていますが、健康で豊かな生活の時間を確保するため、超過勤務縮減及び休暇取得の促進に向けて、どのように取り組んでいるのかお尋ねいたします。 ○議長(小林チイさん) 総務企画部長。 ◎総務企画部長(鈴木好喜君) 超過勤務の縮減及び休暇取得促進の取り組みとして、ノー残業デーの実施、休日等に勤務した場合の勤務日の振替え、夏季休暇、夏季期間中の年次有給休暇の計画的な取得促進などを行っております。超過勤務の縮減や年次有給休暇の取得は、職員の心身の健康保持や仕事と生活の調和、さらには公務能率の向上という観点からも大変重要でありますので、引き続き工程表の作成などによる計画的かつ効率的な業務の執行に努めるとともに、業務量や困難度に応じた人員の再配置やノー残業デーの徹底などによる積極的な超過勤務時間の縮減及び年次有給休暇の計画的な取得に向けた取り組みを一層進めていく考えでございます。 ○議長(小林チイさん) 1番、太田淳一君。 ◆1番(太田淳一君) それでは次に移ります。育児休業等を取得しやすい環境整備についてお尋ねいたします。  改正育児介護休業法によりまして、公布日が今年の7月から1年以内に施行されるわけでありますけれども、子育て期間中の短時間勤務制度、所定外労働免除を義務化するということであります。先ほどのレポートの中で、当面重点的に取り組むべき事項の中の、仕事と生活の調和推進に向けた制度の整備と普及、浸透のための取り組みとして、父親の子育てへのかかわりや子育て期間中の働き方の見直しの促進ということが示されています。  そこで、育児を行う職員の両立支援を推進するため、育児休業等を取得しやすい環境整備に向けてどのように取り組んでいるのかお伺いいたします。 ○議長(小林チイさん) 総務企画部長。 ◎総務企画部長(鈴木好喜君) 現在、女性職員の1年以上の育児休業取得率が50%となっております。さらに、育児短時間勤務制度や出産育児に関する特別休暇の制度を充実してきている状況から、一定程度環境整備は図られているものと認識いたしておりますが、引き続き個々の職員の置かれた状況に応じて、より活用しやすい両立支援制度とすることや、男女が共に制度を活用しやすい職場環境づくりに、なお一層取り組んでまいりたいと考えております。 ○議長(小林チイさん) 1番、太田淳一君。 ◆1番(太田淳一君) 当然本市も、先ほど申し上げました次世代育成支援法に基づいて、民間ですと一般事業主でありますが、本市の場合ですと特定事業主行動計画を策定しておると思います。その中には当然目標数値等が掲げられていると思いますので、それについてはしっかりと実行していただきたいと思いますし、ただいま部長から答弁がありましたとおり、現在職員の定数削減をしているわけでありますので、それはそれとして評価するべきものですが、職員を削減するイコールその分誰かに負担が増えるということになりますので、職員減は確かに聞こえのいい部分がある反面、仕事量の増加によって、職場環境という視点から考えれば、悪化している部分もあるのではないかと思います。  そういった視点で次の質問に移るわけでありますけれども、仕事と生活の調和に向けた勤務環境の整備についてでありますが、ただいま申し上げたとおり、そういった意味で、人員削減に伴い、一労働者としての負担というのが非常に大きくなってきて、なかなか先ほど部長の答弁にあったような有給休暇、あるいは超過勤務を縮減するというのは非常に難しい部分があるのではないか。でも、市民のニーズからすればやって当たり前、できて当たり前という見方を特にされてしまう市職員の方々でありますから。そういった意味で、さまざまな角度からプレッシャー、常に市民の目が向けられているということがあると、かなり精神的にも体力的にも負担といいますか、過酷な部分があるのではないのかなと思っております。  そこで、せめて、私も民間の企業に何社か勤めていた経験がありますけれども、昼休みの時間、確かに45分というところも1社ありました。ほかのところほとんど60分だったと記憶しております。確かに60分休むと非常に休んだなという気があります。45分ですと何か中途半端だな、もう少し休みたいななんていうことを、過去に実感した経験があります。  そこで、ワーク・ライフ・バランス検証を踏まえて、仕事と生活の調和推進のため、労働時間短縮に向けた取り組みとして、昼休み時間を現在の45分から1時間に変更する考えはないかお伺いいたします。 ○議長(小林チイさん) 総務企画部長。 ◎総務企画部長(鈴木好喜君) 勤務時間の短縮につきましては、仕事と生活の調和に寄与するものでありますが、一方、勤務時間の短縮に当たっては、これまでの行政サービスを維持し、かつ行政コストの増加を招かないことが基本であるものととらえております。また、地方公務員の勤務時間等の勤務条件につきましては、地方公務員法の規定により、国及び他の地方公共団体の職員との間に均衡を失しないよう考慮して定めなければならないとされておりますので、他の団体の動向を十分に踏まえながら、昼休み1時間の変更につきましても、勤務時間短縮とあわせて検討していくことといたしております。  今ありましたように、確かに13市の状況を見ますと、国と同じように7時間45分の勤務時間をとっている市は、相馬市1市であります。そのほかの市は、すべて勤務時間8時間でありまして、さらにその上で、半分が休憩時間1時間、そのうち休息時間を取り込んで1時間にしているところは2市、あとの4市はすべて勤務時間を5時半までと15分延ばして、その分昼休みを長くしているとそういうことです。確かに時間短縮のそういううねりの中ではありますけれども、現在の民間の実態を考えますときに、私ども今、国に合わせて7時間45分の勤務時間にするでありますとか、休息時間を組み込んで、昼休み時間を長くするということには、必ずしもならないと思っておりますので、今しばらく、官民あわせての就労環境の改善が図られるまで状況を見極める必要があるんだろうと思っております。 ○議長(小林チイさん) これをもって太田淳一君の質問を終わります。  暫時休憩をいたします。                     午後2時18分 休  憩                     午後2時20分 再  開 ○議長(小林チイさん) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。  6番、櫻井勝延君の質問を許します。  6番、櫻井勝延君。          (6番 櫻井勝延君 登  壇) ◆6番(櫻井勝延君) 通告にしたがいまして質問したいと思います。  第1項目としては、大甕産業廃棄物処分場問題についてでありますが、前回に引き続き、6月議会以降の現状について、それぞれ原町共栄クリーンに対する現状認識をお伺いしたいところでございます。よろしくお願いします。 ○議長(小林チイさん) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(志賀敏伯君) 事業者に対する現状認識については、6月議会以降変わりがありませんが、平成20年2月以降、役員の変更がないことを確認しています。 ○議長(小林チイさん) 6番、櫻井勝延君。 ◆6番(櫻井勝延君) 部長、今そうおっしゃったんですが、部長は6月の議会でどのような答弁をされたかは認識されていると思うんですが、この会社は法人税、国税を納めていませんね。滞納されているでしょう。そのことについては、明確に9月議会までに、9月までに納めるということを言ってきているわけでしょう。それについてどう確認したんですか。それで納められたんですか。どうですか。 ○議長(小林チイさん) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(志賀敏伯君) 国税の滞納状況でありますけれども、滞納額全体で5億8,500万円であると伺っております。この中身については、本税が1億3,500万円ということで、この納付について事業者に伺ったところ、消費税の還付金が予定されているということで、この消費税の還付金を充当していきたいといったことでございます。現在の納税状況でありますけれども、1,200万円納税したという回答を事業者から得ております。 ○議長(小林チイさん) 6番、櫻井勝延君。 ◆6番(櫻井勝延君) 私も含めて、共栄クリーンに対する賃借権があるわけですね、共栄クリーンは、私たちに対する賃借権があるんですよ。そこに対する差し押さえ命令が来ているんですよ、国税から。賃借権に対してです。そのときの金額でさえ6億3千万円を超えているんですよ。平成17年ですよ。議会で、私が披露しましたよそれは、皆さんに。それがなんで5億9,000万円で、今1千数百万円だけ返納したなんていう話になるんですか。だからそれで差し押さえが解除されていないでしょう。ということは、返納されていないんじゃないですか。部長は5億9千万円納付するということを確認すると言ったんですが、確認されていないじゃないですか、どうですか。 ○議長(小林チイさん) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(志賀敏伯君) 納付でありますけれども、今ほど申し上げましたとおり1,200万円程度については納付したといったことであります。今後の納付については、国税局と事業者との納税相談みたいなものをやっているんだと思うんですけれども、その中で、共栄クリーンといたしましては、今ほど申し上げましたとおり、消費税の還付金が予定されているといったことで、まずこれを充当いたしながら、そしてあと営業開始後に納税を考えているといった回答を得ているところでございます。 ○議長(小林チイさん) 6番、櫻井勝延君。 ◆6番(櫻井勝延君) 先ほど本税が一億何千万円とか言ってましたけど、実際は5億3千万円でしょう、本税そのものが。5億3千万円程度に追徴課税がかかって、我々のときは6億円を超えていたんです、平成17年時点でね。その後、毎年14.6%ずつかかってるんですよ。なんでそれが今1億円に減って、トータルで5億円いくらで、そして一千何百万円払ったなんてことをどうやって確認されたんですか。事業者からのみの報告で確認されたのか、それとも何らかの方法で国税担当者に確認されたんですか、いかがですか。 ○議長(小林チイさん) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(志賀敏伯君) 国税の納付の状況については、事業者のみからの確認でございます。 ○議長(小林チイさん) 6番、櫻井勝延君。 ◆6番(櫻井勝延君) 私も担当者と直接お話できる関係になっているんですよ。残念ながら。当事者なので。ところが、担当者はそういうふうに答えてないんですよ。この差異はどう理解すればいいんですか。そこについて、行政担当者としては確認しなくてもいいと。事業者からのみの報告ですべてだとして、業者の言いなりになってしまうんですか、どうなんですか。 ○議長(小林チイさん) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(志賀敏伯君) 国税の行政としての取り扱いでありますけれども、今回、確認の部分については、事業者のみの確認といったことでございます。これからこの部分の滞納状況については、調査可能なのかどうなのか、国税局そのものが、私は何とも言うことはできないところでありますけれども、これらも含めまして、調査する可能性があるとするならば、国税局に対しても調査をいたしながら、事業者の国税の滞納状況の実態について把握してまいりたいと考えているところであります。 ○議長(小林チイさん) 6番、櫻井勝延君。 ◆6番(櫻井勝延君) 6月議会で明確に、5億9千万円を9月までに納付するんだということで情報をいただいていると確認しているわけですから、1,200万円だか1千万円程度のお金を納めたなどということと、この答弁は一致しないわけですよ。ですので、この答弁が明確になるように確認をしておいてくださいよ。そういうことを確約できますか。 ○議長(小林チイさん) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(志賀敏伯君) 6月定例議会で私が答弁いたしました国税の滞納の内訳というか実際の額の部分と、そして今回申し上げました滞納額の相異があるといったことでございますので、事業者はもちろんのこと、そして滞納の納付状況が、国税局に対して調査可能であるならば、それも含めて、実際の滞納の状況について調査してまいりたいと考えております。 ○議長(小林チイさん) 6番、櫻井勝延君。 ◆6番(櫻井勝延君) 6月議会には、当時平成20年まで役員をしていた弁護士が逮捕されたことも部長は答弁されているんですよ。その後の状況について、どのように調査、把握されているのかお伺いしたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(志賀敏伯君) 共栄クリーンの役員については、代表取締役が新倉晴彦という方で、平成20年2月28日に就任なされているといったことでございます。あと、監査役でありますけれども、田中氏が平成20年3月7日に辞任いたしまして、同日付で高橋晃一という方が監査役ということで就任していると確認いたしております。  この役員の部分については、6月定例議会以降に役員の変更がないかどうか確認をいたしまして、今申し上げた代表取締役、そして監査役といった部分での、それぞれの就任、そして監査役の辞任、そして新たな方の就任ということで、6月議会以降に確認した役員ということでございます。 ○議長(小林チイさん) 6番、櫻井勝延君。 ◆6番(櫻井勝延君) 部長、再質問の中で聞いたのは、部長が、6月議会に元の監査役であった代理人弁護士が逮捕されましたよということを報告したわけですよ。だから、その後の状況について把握されているんですかと私は申し上げたわけですので、把握されているのか把握されていないのか、明確にお答えください。 ○議長(小林チイさん) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(志賀敏伯君) 監査役でありました田中章雅の部分の、ただいま櫻井議員のほうからご質問のありました内容については、確認いたしておりません。 ○議長(小林チイさん) 6番、櫻井勝延君。 ◆6番(櫻井勝延君) 確認していないということですので、改めて指摘しておきたいと思いますが、9月18日に東京地裁刑事部におきまして論告求刑されますので、このことについて調査されるかされないかお答えください。 ○議長(小林チイさん) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(志賀敏伯君) ただいまの件でありますけれども、県との協議も含めながら、調査可能な範囲の中で調査してまいりたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 6番、櫻井勝延君。 ◆6番(櫻井勝延君) これも6月議会で答弁をいただいている問題について、この共栄クリーンの株主が1人であるということを指摘したわけですけれども、その後、これについて、県も含めて、明確にこの状況については確認をされておりますか。いかがでしょうか。 ○議長(小林チイさん) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(志賀敏伯君) 株の件でありますけれども、6月議会以降でありますけれども、私ども県のほうに確認、照会いたしました。県の見解でありますけれども、県におきましては、本人の相葉氏が相馬地裁に提訴したということは伺っておりましたが、法人内の内紛によるもので、詳細に把握はしていないということで、6月19日に県のほうに確認いたしました。 ○議長(小林チイさん) 6番、櫻井勝延君。 ◆6番(櫻井勝延君) 今の答弁の中で、また新たな事実といいますか、事業者内部で株券を争う、役員を争うのか、その辺については詳細に把握はしておりませんが、今の部長答弁によりますと、訴訟関係にあるということは間違いないわけですね。 ○議長(小林チイさん) 市民生活部長
    市民生活部長(志賀敏伯君) ただいまの発言のとおりでございます。 ○議長(小林チイさん) 6番、櫻井勝延君。 ◆6番(櫻井勝延君) 次に移ります。事業者の市に対する働きかけが6月以降あったと思いますが、各所管課にどのような働きかけをされ、どのような対応をされてきたのかお伺いをしたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(志賀敏伯君) まず、土木課でありますけれども、市道森合小浜線の拡幅に係る道路法第24条承認工事が6月20日に完了したことを受け、6月23日に検査を行い、市への引き継ぎがありました。土砂運搬に関しましては、事業者から8月5日に原町区金沢地内への土砂運搬工事計画書の提出があり、これを受理し、現在、土砂を搬出しているところです。また、原町区鶴谷地内の運搬予定箇所については、現在、土砂運搬計画について協議中であります。  次に、農林水産課でありますけれども、事業者が田堤ため池に反対看板が設置してあるので撤去したいと相談に来ましたが、市は看板設置箇所がため池敷地内であることを確認した上で、設置者に撤去する旨を説明し、了承を得てから実施するよう指導したところでございます。  水道課でありますけれども、事業者から排水管布設承認工事完了届が7月3日に提出され、7月31日に完了検査を行ったところです。また、8月12日に、その排水管の寄附申し込みがあり、現在、その事務処理をしているところです。  文化財課でありますけれども、事業者から原町区金沢地内の土砂捨て場に係る文化財有無の照会が7月15日にあり、同日、現地調査を実施し、改めて発掘調査を実施する必要のない旨の回答をしているところです。また同日に、埋蔵文化財土木工事の届け出が出され、7月17日付で県教育委員会から土木工事の通知があったところであります。 ○議長(小林チイさん) 6番、櫻井勝延君。 ◆6番(櫻井勝延君) さまざまな動きがあって市が対応したところですが、今、若干気になる報告は、埋蔵文化財の発掘調査というのは、どの地点を言っているんですか。明確にお答えください。 ○議長(小林チイさん) 教育委員会事務局長。 ◎教育委員会事務局長(大谷和夫君) 今、答弁の中の後段の部分でありました文化財課の対応についてでありますが、埋蔵文化財の届け出があって、それから土工事の指示があったという点は、残土捨て場のほうの金沢地区の件であります。 ○議長(小林チイさん) 6番、櫻井勝延君。 ◆6番(櫻井勝延君) 先ほどの答弁の中にも、ため池のところの反対看板の撤去要請があったと。それに対して、市がとった行動は、水利組合、要するに権利を有する者に対して、理解をしてからという対応をしたということでよろしいんですか。 ○議長(小林チイさん) 経済部長。 ◎経済部長(小林茂志君) 田堤のため池の堤裏のところに看板があることに伴いまして、業者のほうから撤去したい旨の話があったところであります。財産権、それから水利権等からして、設置者に撤去を指導しているという状況であります。 ○議長(小林チイさん) 6番、櫻井勝延君。 ◆6番(櫻井勝延君) 設置者というのは、森合地区の設置した水利組合の人たちを指している話ですか、それとも事業者の話ですか、どちらですか。 ○議長(小林チイさん) 経済部長。 ◎経済部長(小林茂志君) 看板を設置した人へ撤去していただきたいということです。まだ特定できておりません。 ○議長(小林チイさん) 6番、櫻井勝延君。 ◆6番(櫻井勝延君) 市民生活部長のほうから排水管の布設に対して報告があったと思うんですが、8月12日に排水管をどのようにされて、最終的にあそこは使わないという話なんですか。つまり排水管は撤去するという話なんですか、いかがなんですか。明確にお答えください。 ○議長(小林チイさん) 上下水道部長。 ◎上下水道部長(佐藤洋光君) あそこの市道に入っている管につきましては、末端の管でありまして、それを市に寄附ということで、今後は市が管理するということでございます。 ○議長(小林チイさん) 6番、櫻井勝延君。 ◆6番(櫻井勝延君) 次に移ります。③として、事業者の水利権について、6月議会では、事業者原町共栄クリーンには水利権がないと明確に答弁をいただいたわけですけれども、改めて確認をさせていただきたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 経済部長。 ◎経済部長(小林茂志君) 事業者には水利権はありません。 ○議長(小林チイさん) 6番、櫻井勝延君。 ◆6番(櫻井勝延君) であるならば、なぜ事業者ないし事業者と契約をした鹿島建設が水をくみ出しているんですか。または、散水のためにため池の水をくんでいるんですか。これは何の権利に基づいた行為なんですか、明確にお答えください。 ○議長(小林チイさん) 経済部長。 ◎経済部長(小林茂志君) 農業施設である田堤のため池は、大甕地域内の水田の用水源として利用されておるところでありまして、地元で維持管理したり、また水利調整をしていますので、地元に慣行水利権はあるところであります。  おただしの業者さんの関係でありますが、業者さんのほうにおいては、その慣行水利権外の天然雨水とか、あと工事に伴う水処理については、都市計画法の開発許可の中では流域を変えない、あるいは流下能力をオーバーしないということに基づきまして許可を得ているということで施工しています。  それから、散水の話が出ましたけども、それはため池のほうからではなくて堤外地、工事用でたまったところの水を業者さんのほうが散水に使ったと承知しております。 ○議長(小林チイさん) 6番、櫻井勝延君。 ◆6番(櫻井勝延君) 事業者が勝手にため池を3つに仕切りましたよね。水利組合にも通知をしないまま勝手に仕切ったんですが、今部長がお答えいただいた部分については、一番手前の部分、つまり水かけに使っている部分だけを指しているんですか。それとも調整池として使っているのか、水質を改善するためと事業者が言っている部分を指しているんですか。またはその南側、3つに仕切った一番南の部分を指しているんですか、どこを指しているんですか。 ○議長(小林チイさん) 経済部長。 ◎経済部長(小林茂志君) そもそもため池がありまして、ため池には機能がございまして、権利は先ほど言った地元の方の水利権、または底地を持っているところですね、そういう形であるわけですが、たまたまこのため池も含めまして、開発許可が法の手続きに基づきまして許可になったということで、そのときに、ため池の機能を一部直し、従前の機能を担保した上で、ため池をつくり直すという工事を現場ではやっているところであります。今、既存の用水に使っている内水面は、そのまま慣行水利権に基づく地域の方々が権利を持っているところです。それ以外の、今、矢板等で仮締め切りしている元のため池というんですかね、その周辺部、南側とそれから北側ですか、そういうところは工事用として使っております。それが許可の中で認められておりますので、そういう形の中で施工しているということであります。 ○議長(小林チイさん) 6番、櫻井勝延君。 ◆6番(櫻井勝延君) 工事用として認められているとか、許可を得ているとかという言葉が出てくるんですが、何で水利組合に断りもなしに勝手にため池を仕切って、それでそっちが工事用だ、こっちは工事用でないなんていうことを限定できるんですか。水利組合がそれを認めてやらせてきたんですか。そういうことでないと私は承知していますが、いかがですか。 ○議長(小林チイさん) 経済部長。 ◎経済部長(小林茂志君) 開発許可に基づきまして、大原則は地域の流域を変えないということであります。それに基づきまして、その地域の流末の処理能力がオーバーしないということを計算されまして、開発許可になったということであります。その事実に基づくことは事実でありまして、その前提は先ほど言ったように、都市計画法の開発許可の趣旨に基づく流域を変更しないということでなったと承知しております。 ○議長(小林チイさん) 6番、櫻井勝延君。 ◆6番(櫻井勝延君) 水利組合の同意を得て仕切ってきたのかと聞いたわけじゃないですか。答弁が合っていない。議論をやっぱりわかりやすくしようではありませんか。そうしないと、お互いの理解の不一致が出てくるわけですからね。聞いている皆さん方もインターネットも通じて放送されているわけですから、言行不一致のないようにお互いしていきたいと思いますので、明確な答弁をいただきたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 経済部長。 ◎経済部長(小林茂志君) ため池の慣行水利権と開発許可の区域の中での話かと承知いたしますが、開発許可をクリアする過程には、底地とか、それから権利とかいろいろなことの調整をした上で、許可が下りるということになっております。その結果に基づきまして、当地域の開発許可は都市計画法上クリアランスをしていると承知しております。 ○議長(小林チイさん) 6番、櫻井勝延君。 ◆6番(櫻井勝延君) 何度も聞いても失礼なんですけどね。水利組合の理解を得て、同意を得てあそこを仕切ったのか。そうではないんでしょう。確認をさせてください。 ○議長(小林チイさん) 経済部長。 ◎経済部長(小林茂志君) ため池そのものは、当初は用途廃止という工程だったと承知しています。それから変更いたしまして、機能を一部残して、付替施設をつくるという形で開発許可が下りていると承知をしております。 ○議長(小林チイさん) 6番、櫻井勝延君。 ◆6番(櫻井勝延君) 明確に水利組合の同意なり理解を得られないまま工事を進めているから問題が起きているんじゃないですか。  次に移りますけれども、4項目として、この産廃行政に対する地元の反応ですよね。今、土砂運搬も含めて、さまざまな行政措置ないし工事が進む中で、地元住民が不満を持ったり、具体的な対応が役所にもあるはずなんですが、これがどのようになっているのか。また役所でどのような対応をしてきているのかお伺いをしたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(志賀敏伯君) 地元住民からの苦情は、地元へお知らせしていた運搬作業時間外にダンプトラックが稼働し、音がうるさいこと。また、ダンプトラックの運行により、浄化槽の天端コンクリートのひび割れが大きくなったなどの苦情がありましたが、その都度、事業者へお伝えしているところです。 ○議長(小林チイさん) 6番、櫻井勝延君。 ◆6番(櫻井勝延君) 今、部長にお示しいただいたように、自宅の浄化槽ないし基礎部分がひび割れを起こしているわけですよ。そこは役所がどのように把握されて、どのような対応を今後されていくんですか。そのことも含めて役所に対する苦情が入っているんじゃないですか、いかがですか。 ○議長(小林チイさん) 建設部長。 ◎建設部長(大橋功君) 今ありましたように、浄化槽のコンクリートにひび割れが生じたということがありまして、そういう電話をいただきましたので、市のほうから事業者のほうに、そういう状況を確認の上、処理をするようにということで、こちらからの周知はしております。内容を聞いてみると、16ミリくらい当初確認したときにあって、その後現地のほうを確認したら17ミリくらいじゃないかということらしいです。これはダンプの残土運搬をする以前に、市のほうは、事業者のほうにちゃんと何か問題が生じた場合は事業者の責任の中で対応するようにということで話をしております。その前段に、そういうこともあるので、事業者のほうは、各戸に回って運搬する前の現状について、工作物等の写真確認をしたということをお聞きはしております。そういうことから今回も、7月9日にひび割れの現状を計測して、確認しているということをお聞きしておりまして、今ありましたように、そういう関係については、事業者の責任ということで処理していると、こちらでは確認しております。 ○議長(小林チイさん) 6番、櫻井勝延君。 ◆6番(櫻井勝延君) つまり、事業者が責任を持って修繕なりするんでしょうけども、今後、今あそこ2万平米以上運び出しているわけですけども、今後50万平米以上運び出さなきゃいけないわけでしょう。あの道路をたった2万平米で通ったとき、ああいう問題が起きたとすれば、傾向として50万平米を運び出すのに通った場合、どれぐらいの問題が起きるかと予想できるわけじゃないですか。それに対して、責任を持って対応していくんですか。また、事業者に対して、その問題を心理的な面まで含めて対応させるということでよろしいんですか。 ○議長(小林チイさん) 建設部長。 ◎建設部長(大橋功君) 個人によっていろんな心理状況もございまして、なかなか計測することは難しいと思います。ですが、やはり1人でも多くの方が心理的に影響を及ぼさないような形を求めていくのが必要だろうと思っておりまして、事業者のほうも、大甕の森合地区内については、ダンプトラックのスピードを時速20キロとか30キロとか、かなり緩めながら運搬しているという状況にあります。  それから、そういう構造物も、長い期間通行すれば、道路の沈下等によって影響がないとも言えないものですから、その辺も事業者には、運搬に当たっては慎重にするようにという指示をしております。この間、事業者のほうからも、自主的にそういうことを確約しながら、搬出先、あるいは今の森合地区についても、責任を持って対応するということでこちらに報告がありますので、その辺を遵守するように、そういうこともあわせて、事業者とお話をしていきたいと考えております。 ○議長(小林チイさん) 6番、櫻井勝延君。 ◆6番(櫻井勝延君) 事業者に対して、責任を持って対応をさせるということだと思うんですが、あの家が傾いてきた場合どうするんですか、新築ですよ、あの家。建て直しも含めて対応させるということなんですか。そういう対応をさせるということなんですね。 ○議長(小林チイさん) 建設部長。 ◎建設部長(大橋功君) 事業者は、明らかにその残土運搬との因果関係がはっきりして、その影響で家屋に支障が出たということがわかれば、それは事業者のほうで責任は持つと思いますけど、その原因がどうなるかということによっては、またそれは事業者と、それから地域の方のお話し合いの中で決まっていくのかなというところもありますので、一概に全部補償させるとかそういうことは、市のほうとしては言えないということであります。 ○議長(小林チイさん) 6番、櫻井勝延君。 ◆6番(櫻井勝延君) そういうのは責任あいまいな答弁というんですよね。市のほうで、そういう部分について、あそこは地盤沈下の土地ですからね、大甕地区そのものは有名な。地盤が緩いんですよ。泥炭の部分で明確になっているわけじゃないですか。であればこそ、市が明確に調査をして、市も責任を持った対応を事業者に対して指導していくというのは当たり前のことなんじゃないですか。そういう調査はされる計画と対応方針というはないんですか。 ○議長(小林チイさん) 建設部長。 ◎建設部長(大橋功君) 道路は県道でございますけど、県のほうにもそういう沈下、あるいはひび割れが生じている場所についてお話をしておりまして、先日も地元のほうからひび割れが生じているんじゃないかというお電話をいただきました。その都度、道路管理者のほうにはお話ししておりますので、道路上の問題については、そういうことで県のほうもパトロールしながら監視しているところがあります。  それと、その影響による地元の対応に市が入っていくべきだろうということでありますけど、なかなか道路を市が通るなということも言えないものですから、やはりある程度、事業者の良識、常識にお任せする以外ないのかなというところもあります。ただ、明らかにそういった影響があるということになれば、市のかかわりというのも出てくる場合もございますけど、今のところは、事業者の自主的な対応でお願いしているということであります。 ○議長(小林チイさん) 6番、櫻井勝延君。 ◆6番(櫻井勝延君) 部長の答弁は答弁として理解できるんですけども、原因をつくったのは役所、市長サイドですよ。つまり、森合小浜線の拡幅を認めたことで搬出が始まっているわけですから、いくら地元が反対運動をしたところで、6千名以上の反対者があったにもかかわらず、市長がそれを認めたわけでしょう。その結果、搬出が始まって、今のような原因が起きているわけですよ。そのときは、市の責任というのは、明確にそこにあるわけじゃないですか。そこも含めて、市は責任を持って対応すべきであると思いますがいかがですか。 ○議長(小林チイさん) 建設部長。 ◎建設部長(大橋功君) 拡幅関係については、そういう申請があって、開発行為のそういう附帯工事ということでありますので、認めざるを得ないような状況にありましたので、そういう申請があって認めたということになります。  そういうことも含めて、先ほどお話ししましたように、明らかにそういう原因があるとか、あとは、事業者と地域の方の中でなかなか問題があった場合に進展しないということになれば、そういうところに市のかかわりが出てくる可能性もあるということでありまして、今は何とも、将来含めてこれから出ると予測される部分までは、こちらで断言できないというところもありますので、ご理解願いたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 6番、櫻井勝延君。 ◆6番(櫻井勝延君) 部長の苦しい答弁は答弁として、しっかりと対応すべきだと思います。  次に移りますが、公害防止協定の遵守についてでありますけれども、6月議会で、公害防止協定を遵守させるしかないと市長は答弁しているんですけれども、市は、公害防止協定とか、公害防止協定の中の計画書を、本当に遵守させる考えがあるんですか。お伺いをしたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(志賀敏伯君) 6月議会で、市長が、公害防止協定を遵守させることが最大の責務と答弁しているとおり、今後も遵守させていく考えです。 ○議長(小林チイさん) 6番、櫻井勝延君。 ◆6番(櫻井勝延君) そこで、市長と解釈の違いといいますか、市長の考え方と大分差があったのが、着手に対する考え方なんですよ。県としては、もう工事は昨年の11月には着手していると明確に言っているんですが、市長は、着手しているのは間違いないけれども、中間処理施設の炉心の工事が着手したことが着工なんだなんて言っているんですが、この解釈について、もう一度市長からの明確な答弁をお願いしたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 市長、渡辺一成君。 ◎市長(渡辺一成君) 許可当時の市と事業者との間のやり取りというものを詳しくは承知しておりませんが、私が考えとして答弁申し上げているのは、例えば火力発電所の建設、あるいは原子力発電所の建設などの場合も、開発行為としての一連の工事は進んでいきますが、どの時点で着工となるかというと、その発電所タービンの基礎工事をもって着工と見なすということになっているわけで、それを引用してお答えをしているとご理解いただきたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 6番、櫻井勝延君。 ◆6番(櫻井勝延君) つまり、計画書に基づく部分であるとか、公害防止協定に基づく質権設定の問題とかいうのは、これからずっと先の話だと。市長在任中の判断ではないということなんですか。いかがですか。 ○議長(小林チイさん) 市長、渡辺一成君。 ◎市長(渡辺一成君) 一連の工事の安全性の確保等については、当然、日常的にも我々が指導していく責任があると思いますけれども、どの時点をもって着工と認定して、いわゆる基金の造成ですか、そうしたことの義務が発生するのかということになったときには、今申し上げたように、炉心の炉の基礎工事の時点をもって、そういう時期として認定をするということになります。今後、1年後になるのか、2年後になるのか、今の段階では、私ははっきりわかりませんけども、考え方としてはそういうことでございます。 ○議長(小林チイさん) 6番、櫻井勝延君。 ◆6番(櫻井勝延君) これは6月議会でも指摘したんですが、処分場と中間処理施設の焼却炉と2つ設置するんですよ。市長は当然、もう重々頭の中には深く刻み込まれているものと思いますけれども、なんで中間処理施設のみが、それも基礎工事が着手したところが着工なんですか。どうですか。 ○議長(小林チイさん) 市長、渡辺一成君。 ◎市長(渡辺一成君) 焼却処分をして、その焼却灰を埋め立てをしていくという一連の不可分の施設であるというとらえ方をして、そういうふうに申し上げているところでございます。 ○議長(小林チイさん) 6番、櫻井勝延君。 ◆6番(櫻井勝延君) 平成12年の高和が着手したとき、親会社ですよね、着手したときには、中間処理施設はまったく着手しないまま、処分場工事のみを進めていこうとしたんです。このことは承知していなかったんでしょうか。また、承知していたとすれば、なぜ、あのとき高和が1億円を七十七銀行に積んだんですか。その行為はどのように理解すればよろしいんですか。 ○議長(小林チイさん) 市長、渡辺一成君。 ◎市長(渡辺一成君) 高和のほうによく聞いてみないとわかりませんが、私としては、深くそういったことを情報として持っておりませんので、お答えできません。 ○議長(小林チイさん) 6番、櫻井勝延君。 ◆6番(櫻井勝延君) 今の市長のような答弁になりますと、事業者、共栄クリーンの今の役員に対して、平成12年当時のことを質問したときに、まったく当時のことはわからないと言っているのと同じなんですね。これは一連の流れの中で起きているわけですよ。平成10年3月31日に許可を得たものが、会社が15回なのか16回なのかわかりませんが、それほど役員が交代されて、経営者が変わってきているわけじゃないですか。その一連の流れというのも、原町共栄クリーンという法人がやっているんですよ。別に鹿島がやっているわけでもないし、ほかの事業体がやっているわけでもないんです。ここについて、過去のことはわからないというのは無責任ではないでしょうか。 ○議長(小林チイさん) 市長、渡辺一成君。 ◎市長(渡辺一成君) 大変失礼な言い方かもしれませんが、この処分場の許認可権は県が持っているわけでありまして、市がそこにかかわる対応についていろいろご質問を受けても、答えられる範囲というものは、極めて限られていると考えざるを得ません。  そうした意味も含めて、我々としては、公害防止協定を遵守させるということが、我々に残されている最大の責務と答弁しているところでございます。 ○議長(小林チイさん) 6番、櫻井勝延君。 ◆6番(櫻井勝延君) ですから私は、当時の原町共栄クリーンのとった態度が、公害防止協定に基づいてとった態度だったんじゃないですか。県の話をしているんじゃなくて、原町共栄クリーンと市の公害防止協定のお話をさせていただいているんですよ。県の話を聞いているわけではないので、もう一度認識についてお答えください。 ○議長(小林チイさん) 市長、渡辺一成君。 ◎市長(渡辺一成君) どの時点をもって着工とするかということについては、繰り返し先ほどから申し上げているとおりでございます。 ○議長(小林チイさん) 6番、櫻井勝延君。 ◆6番(櫻井勝延君) 市長のかたくななその解釈の問題は別にして、前の市民生活部長の当時、公害防止協定の計画書に基づく設計書を出すようにと言っているわけですね。まだ出ていませんね。いつ出すんですか。いつ提出させるんですか。お答えください。 ○議長(小林チイさん) 市民生活部長
    市民生活部長(志賀敏伯君) 設計書の提出でありますけれども、事業者の見解というか話を伺ったところと、そして、県とも話し合いを持ちまして、この設計書の提出がどのようになっているのかということで協議した経過がございますけれども、この設計書の関係でありますけれども、現在、建築基準法の関係で、建設事務所のほうからの回答がおくれているということで、こういった部分で、工事の工程についてもおくれているという状況であるということで県から報告をいただいております。  この設計書の提出が、それではいつになるのかということでありますけれども、6月定例議会のときには、10月ごろなのかなということでお話ししたと思うんですけれども、今、申し上げましたとおり、建築基準法の関係での建設事務所からの回答とか、こういったものがおくれているということで、事業者からの現時点での回答でありますけれども、来年の2月ぐらいには設計書というか、そういった形での、きちっと県の確認を得ての設計書の提出がなされてくるのかなということで確認はいたしております。 ○議長(小林チイさん) 6番、櫻井勝延君。 ◆6番(櫻井勝延君) 事業者に対してですよ。計画書というのは、役所と共栄クリーンとでつくったんですよ。あちらのほうから提出されたものを役所が認めたんですよ。平成12年ですけど。それが0.1ナノ規制に対してやりますよという話なんですよ。法規制は5ナノですよ。ダイオキシン1つとってみれば。これに対する回答をいつまでも先延ばしするわけにいかないんじゃないですか。市長の言うとおり、着工するまでに提出させるなんていう話にはならないでしょ、設計図ですもの。設計に合わなければもう一度差し戻しになるわけでしょ、規準に合わなければ。そういうことからすれば、明確に10月と言ったのが来年の2月になるのか、またそこになったら再来年になるのかよくわかりませんが、そんなことをやっていたらいつまでたっても明確にならないじゃないですか。いつまでに提出しなさいというのが筋じゃないですか。いかがですか。 ○議長(小林チイさん) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(志賀敏伯君) 南相馬市として、大甕産廃施設の設計書の提出の関係でありますけれども、あくまでもこの施設の設置許可を持っているのは県でございます。公害防止協定を遵守させるという部分については、県のほうに設計書が提出されましたら、私どものほうで技術審査を独自に専門業者に委託をしながら取り組んでいきますよということは、以前からご答弁申し上げていると思います。今申し上げましたとおり、県のほうに設計書が提出されましたら、私ども、県のほうにも市のほうにその設計書の写しを提供してほしいといったことで、事前に申し入れもいたしております。その設計書に基づいて、私どもで公害防止計画書に基づいたそれぞれの排出基準の許容限度に、この施設そのものがなっているのかどうか、専門業者に技術審査を依頼して、そして対応していくというふうになってくるのかなと考えております。 ○議長(小林チイさん) 6番、櫻井勝延君。 ◆6番(櫻井勝延君) 部長、県に県にと言いますけども、県から得ている許可というのは、当時の法的許可で5ナノなんですよ。公害防止協定に基づいてつくったのは、市のほうとの関係なんです。だから、少なくとも50倍きつい基準なんですよ、市との関係については。そこを契約行為だと言って守らせると言ってきたじゃないですか。であれば、市が率先してそれを求めていくのが当たり前じゃないですか。なんで県にそれを求めていくんですか。当時の県はそんなの基準としてありませんよ。市に率先して出させるべきじゃないですか。いつまで出させるんですか。もう一度答弁ください。 ○議長(小林チイさん) 市長、渡辺一成君。 ◎市長(渡辺一成君) 施設の性格上、部長答弁のとおり、県のほうが権限を持ってやるわけであります。市は、公害防止協定を結んでありますから、当然、市の公害防止協定をクリアできる内容のものを県と協議することになるだろうと思います。そのことはそうでありますけども、我々として、何月何日まで設計書を出しなさいという状況にはない。あくまでも現場の工事の進捗状況等を含めて、むしろ事業者のほうは一日も早い操業開始を願っているのでありましょうから、それに支障のないような対応を事業者みずからがやってくるものと思っております。 ○議長(小林チイさん) 6番、櫻井勝延君。 ◆6番(櫻井勝延君) 次に移ります。6番として、開発行為に基づく埋蔵文化財調査について、A地点は別として、B地点についてはまだだと思うんですね。この現況について報告いただきたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 教育委員会事務局長。 ◎教育委員会事務局長(大谷和夫君) 開発許可地内には、田堤遺跡A地区とB地区の2カ所が所在しております。A地区につきましては、平成20年12月2日に現地の発掘調査を終了しておりますが、B地区については、埋蔵文化財発掘調査の届け出が提出されておらず、発掘調査はまだ実施されておらないのが実情であります。 ○議長(小林チイさん) 6番、櫻井勝延君。 ◆6番(櫻井勝延君) 先ほど経済部長のほうから、開発許可に基づくため池の問題についての報告がありましたが、改めて開発行為についてお伺いしたいと思いますが、この個別法、文化財保護法も含めて、個別法がクリアされていないにもかかわらず、開発行為が進んでいくのはどう理解をすればよろしいんでしょうか、お伺いしたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 建設部長。 ◎建設部長(大橋功君) 当時、県のほうで許可を出した経過がございまして、当然その中には、各法を持っている主管課というか、その担当とすり合わせしながら、公共施設管理者、あるいはそういうところと協議した結果、特に問題ないということから許可を出したと思います。ですから、その開発許可を出した後、それぞれの個別法の中でクリアして、その工事に着手するという手順になっておりますので、それぞれ文化財法は文化財法の中でやるということになると思います。 ○議長(小林チイさん) 6番、櫻井勝延君。 ◆6番(櫻井勝延君) 部長の答弁は理解するんですけども、でもクリアされていないでしょ。今、教育委員会事務局長が答弁されたことというのは、文化財保護法上はクリアされていないという現状なんですよ。一方で、開発行為の工事は進んでいる。どのように理解をすればいいのかとおただしをしたんです。 ○議長(小林チイさん) 建設部長。 ◎建設部長(大橋功君) 当時、許可するときは、それぞれの土地、あるいはそういう公共施設管理者の同意があったということで、開発許可が県のほうから下りたと認識しておりますので、それを引き継いで、今、それぞれの法に基づいて実施しているのであろうと思います。 ○議長(小林チイさん) 6番、櫻井勝延君。 ◆6番(櫻井勝延君) 改めて確認をさせていただきますが、先ほど教育委員会事務局長の答弁にあった部分の文化財保護法上の調査が終わらない限りは、開発行為は完了しないということでよろしいんですか。 ○議長(小林チイさん) 建設部長。 ◎建設部長(大橋功君) そのようになると考えております。 ○議長(小林チイさん) 6番、櫻井勝延君。 ◆6番(櫻井勝延君) 大規模土地取引の問題についてです。重要な問題なのでやりますが、これは届け出がいまだかつて出されてないと思うんですが、なぜなのか理由をお聞かせください。まだ必要でないとしている理由について、また改めてお伺いしたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 総務企画部長。 ◎総務企画部長(鈴木好喜君) 大甕産業廃棄物処分場の土地取引につきまして、平成18年2月28日付で所有権移転がなされておりましたが、平成18年4月21日に福島県相双地方振興局に確認をいたしました。その結果、本取引は法定和解による所有権移転であるために、届け出は不要であるとの回答を得ております。 ○議長(小林チイさん) 6番、櫻井勝延君。 ◆6番(櫻井勝延君) 私たちも、平成13年に市に対して届け出しているんですね。法定和解というのは、事業者同士の内部の問題でしょう。ましてや、当然、登記簿も持ってらっしゃると思いますけど、私は全部これを持っているんです。すべての取り引きした部分の登記簿を。売買行為になっているじゃないですか。VCファイナンスからですか、VC管理会社でもあれなんですが、所有権移転登記ですよ、福島2号に対して。登記簿上、法定和解なんてどこにも書いてないですよ。にもかかわらず、行政上の行為をしなくてもいいという根拠はどこにあるんですか、どういう法律に基づいてそういう解釈がなされるんですか。 ○議長(小林チイさん) 総務企画部長。 ◎総務企画部長(鈴木好喜君) 6月にも同様の質問がありまして、私ども説明しましたが、一段の区域面積が5千平米を超えるということから、届け出が必要じゃないかと私どもも当初思いました。県に確認した結果は、先ほどご説明申し上げました。さらに、今、登記原因表示につきましてご指摘がございました。市でも、土地取引のあった登記簿謄本を福島地方法務局相馬支局で確認をいたしました。登記原因は確かに売買となっておりましたが、一般的に売買の経過である法定和解等については、登記原因に表示されないという見解が法務局から示されております。  また、6月15日と9月4日に、土地売買取引の届出先である福島県に確認いたしましたが、裁判による法定和解については、国土利用計画法第23条第2項第3号の規定により、土地売買等の届け出は不要とされていることから、本取引についても届け出は不要であるという回答をいただきました。こういう回答をもとに、私どもはそのようにとらえております。 ○議長(小林チイさん) 6番、櫻井勝延君。 ◆6番(櫻井勝延君) 今の総務企画部長の見解からすれば、業者の言いなりという話じゃないですか。業者が和解したということは登記原因に出てこない。でも売買だ。今の国土利用計画法からすれば、しなくてもいいんだという話でしょう。だって理由について言っているのは事業者からの報告だけであって、表面上の問題については、しなければならないんじゃないですか。それをなぜ業者の言いなりになるんですか。いかがですか。 ○議長(小林チイさん) 総務企画部長。 ◎総務企画部長(鈴木好喜君) 私どもは、業者の言いなりではなくて、しかるべき法律の解釈も含めて県のほうに確認をして、それに基づいて対応するようにしておりますから、それと同様の考え方であります。 ○議長(小林チイさん) 6番、櫻井勝延君。 ◆6番(櫻井勝延君) 時間の関係上、次に行きます。市長の公約と姿勢についてに移りますが、許可取り消し等の可能性について、市長は公約は維持するけれども実現は不可能だと。どのように解釈すればいいのか、またどのような認識を持っておられるのかお伺いしたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 市長、渡辺一成君。 ◎市長(渡辺一成君) 公約とは、選挙において有権者に政策本意の判断を促すことを目的に、候補者が当選後に実行する政策をあらかじめ確約し、それを明確に知らせるための声明であるとしています。このことから、私は公約を実現するために最大限の努力をしなければならないものであると認識しております。  しかしながら、予期されない状況の変化など、公約を実行する環境が整わない場合には、有権者に状況を説明し、理解を得るといった対応が求められますので、昨年12月議会以来、議会の場やまちづくり懇談会において、大甕産業廃棄物処分場にかかわる工事差止めの仮処分の却下、工事差止め本裁判の住民側の敗訴などの係争状況や、開発行為に基づく工事の進捗状況などによって、平成14年当時掲げた内容での建設反対ができる状況ではなくなってきたことなどを説明してまいりました。ただし、6月議会でも答弁申し上げましたが、その他にも幾つかの裁判が係争中でありますので、当面それらの推移を見守っていく考えであります。 ○議長(小林チイさん) 6番、櫻井勝延君。 ◆6番(櫻井勝延君) 見守っていくとか、裁判の結果を見てからという答弁は、もう耳にたこができるほど聞いてきたんですが、じゃあなぜ前の旧原町市長が、開発行為に基づくとか、かかわる部分の24条であるとか、ため池工事であるとか、一切関係してこなかったものを、市長がみずからそれにゴーサインを出していくんですか。これは前の市長公約とは、まったく違ってきているということになりませんか。いかがですか。 ○議長(小林チイさん) 市長、渡辺一成君。 ◎市長(渡辺一成君) 我々市町村は、地方分権の中にはありますけれども、しかし一連の法体系の中では、最終的に法の流れに沿った手続を行政的に進めていかざるを得ない立場にあります。  したがいまして、これまでも答弁いたしてまいりましたように、道路法については道路法の趣旨に沿って、その他についても同様にそれぞれの個別法に沿った対応をせざるを得ないということでご理解をいただきたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 6番、櫻井勝延君。 ◆6番(櫻井勝延君) 次に移ります。市長が「和解」を提案したことについてお伺いいたしますが、市長は、大甕の区長会長に対して、処分場の反対運動について、和解をするようにと提案したと聞いておりますけれども、この内容または真意についてお伺いしたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 市長、渡辺一成君。 ◎市長(渡辺一成君) 私は、先ほども申し上げましたような裁判の状況と、いわゆる損害賠償にかかわるような南相馬市民の不利益という問題の発生を考えれば、この問題については、和解に持ち込む以外にないのではないのかという考えを申し上げましたけれども、和解の提案を申し上げたつもりはございません。 ○議長(小林チイさん) 6番、櫻井勝延君。 ◆6番(櫻井勝延君) 和解をするように申し入れたけれども、提案したことはないということを、どう理解すればいいんですか。そのこと自体が和解を提案したことになるんじゃないですか。 ○議長(小林チイさん) 市長、渡辺一成君。 ◎市長(渡辺一成君) 正確にお聞き取りいただきたいと思いますけれども、私の状況認識として、この事態は和解に持ち込む以外にないのでないでしょうかということを申し上げました。例えば、提案ということになれば、こういう条件でということになるわけで、私はそういうことは一切申し上げておりません。  それと、もう1つ申し上げたことを申し上げますと、県内にも、県外にも適正な管理運営をしている処分場というのはあるわけであります。ですから、そういう処分場の姿も、地域との関係も含めてよく調査をされた上で、今後の対応というものも考えたらいかがでしょうかということを申し上げたところでありますので、そのようにご理解をいただきたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 6番、櫻井勝延君。 ◆6番(櫻井勝延君) その際、このまま反対運動なんかしていると、また損害賠償なんていうことになりかねないという話もされたんですか。 ○議長(小林チイさん) 市長、渡辺一成君。 ◎市長(渡辺一成君) 私の認識としましては、いわき地裁において11億8千万円でしたか、会社側の損害額が認定されておりまして、現段階で損害賠償が提訴されているのは3億、3億の6億円。残り5億数千万円があるということを考えなくてはならないということで申し上げたわけでございます。 ○議長(小林チイさん) 6番、櫻井勝延君。 ◆6番(櫻井勝延君) 市長、あなたはどの立場に立ってそういうことをお話をされるんですか。会社側の損害が最優先されるんですか。それとも住民を代表している区長に対して、そういうことが甚だ失礼だなどということは一切考えなかったんですか。いかがでしょうか。 ○議長(小林チイさん) 市長、渡辺一成君。 ◎市長(渡辺一成君) 先ほどから申し上げておりますように、この問題について、市が実力行使的にこの建設をやめさせるという対応をすることはまったく考えられないわけであります。現実をよく見た場合に、私が申し上げたような方向で決着をつけるという以外にないのではないかということでありまして、したがって、先ほどから言いましたように、公害防止協定をきちっと守らせることも含めて、決して会社側に立ってものを考えているということではなくて、地域の将来を考えたときに、そうした賢明な判断というものもあっていいのではないかということを申し上げた次第でございます。 ○議長(小林チイさん) 6番、櫻井勝延君。 ◆6番(櫻井勝延君) 市長の今の話を聞いていますと、客観的な判断と言いながら、処分場は是認せざるを得ないんだという認識なんでしょう。つまり建設推進の立場を、容認せざるを得ないということをおっしゃっているんでしょう。いかがですか。 ○議長(小林チイさん) 市長、渡辺一成君。 ◎市長(渡辺一成君) 先ほど答弁いたしましたように、この問題についての最高裁の一定の考えというものは示されているわけです。我々末端自治体が、その裁判の結果について異議を申し立て、あるいはまたそれに反するような行為を進んでやるというわけにはいかないんだということを申し上げているわけでありますので、冷静に受けとめていただきたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 6番、櫻井勝延君。 ◆6番(櫻井勝延君) 冷静に受けとめておりますので、次に移ります。  衆議院議員選挙に対する認識についてお伺いいたします。①として、自民党候補応援の真意についてお伺いいたしますが、自民党の候補者の応援を行ったのは、先ほど7番議員に対する答弁でもお伺いいたしましたけれど、改めてその真意についてお伺いしたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 市長、渡辺一成君。 ◎市長(渡辺一成君) 先の衆議院選挙における候補者応援についてのご質問でありますけども、これまで当地方の発展のためにご努力いただいた候補者であり、応援依頼もあったことから応援演説等を行い、支援してきたところであります。 ○議長(小林チイさん) 6番、櫻井勝延君。 ◆6番(櫻井勝延君) その際、選挙カーに乗ってマイクを握って全市を回ったのかと思いますが、さまざまな声が私のところにも入ってまいりました。マイクをとるということは、候補者の要請だったのか、市長がみずからとったほうがいいと判断されたのか、いかがですか。 ○議長(小林チイさん) 市長、渡辺一成君。 ◎市長(渡辺一成君) 両方とご理解ください。 ○議長(小林チイさん) 6番、櫻井勝延君。 ◆6番(櫻井勝延君) 次に移ります。衆議院議員選挙の結果についても、先ほど4番議員、7番議員からもお話がありましたけれども、本市として、この結果をどのように受けとめていけばよろしいんですか。また、市長はどのようにとらえていらっしゃるんですか、改めてお伺いいたします。 ○議長(小林チイさん) 市長、渡辺一成君。 ◎市長(渡辺一成君) 午前中の答弁でも申し上げましたように、さまざまな社会構造的な変化と、それから国民の生活の中にうっせきする閉塞感、あるいはまた、生活的な苦しさが拡大してきているという状況に対して、現政権といいますか、適切な対応ができなかったということでの、政権交代による何らかの変化を、国民全体が、多くの有権者が求めたということだろうと理解をいたしております。  しかし、掲げられたマニフェストすべてがそのまま展開できるのかということになりますと、なかなか難しいところもありますので、私は、市長という立場で、地方自治体にとって何がいいのか、どうあるべきなのかというようなことについて積極的に申し上げて、南相馬市の将来の基盤を築いていきたいと考えております。 ○議長(小林チイさん) 6番、櫻井勝延君。 ◆6番(櫻井勝延君) 市長は、自分の公約については、できない部分もあるんだなんて先ほどの答弁は別個にして、なんで結果として民主党のマニフェストの話をしなきゃいけないんですか。私は、結果についてどのようにとらえているのかという話をしているのであって、あなたの答弁しているのは、自分の思いだけの話じゃないんですか。  改めて質問させていただきますけれども、この結果から、残念ながらパイプというものはなくなっていくんじゃないですか、国政も含めて。どのような、今後の対応をされていこうとされているんですか、この選挙結果から。 ○議長(小林チイさん) 市長、渡辺一成君。 ◎市長(渡辺一成君) そういう心配は無用かなと思います。今議会が終わりましたらば、民主党の代表である衆議院議員、あるいは自民党の代表である衆議院議員、そしてまた1区で当選されました石原洋三郎先生、そしてまた参議院の先生方のところへ、南相馬市としての、例えば常磐道の問題等々の重要課題について、引き続きのご理解とご支援をお願いするべく上京する予定になっております。 ○議長(小林チイさん) 6番、櫻井勝延君。 ◆6番(櫻井勝延君) 次に移りますけれども、市民感覚と市長感覚のずれの認識についてお伺いいたしますが、今回の選挙結果を見ると、市民の多くが支持した候補者と、市長が支援した候補者とはまったく異なったわけで、当落が逆になりましたけれども、この認識についてお伺いしたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 市長、渡辺一成君。 ◎市長(渡辺一成君) 先ほどから申し上げてますように、現状認識において、私はそう大きな違いはないと思います。ただ、結果としては、数字的にそういう結果になったわけでありますけども、その後のマニフェストをめぐる世論調査等を見ても、私どもが懸念してきたようなことがその調査にも反映されていることなど考えますと、要は、今までの政権の問題解決がどうも先送りされているのではないかというふうな不満、うっせきしたものが、今回の選挙結果に反映されたわけでありまして、それはそれとして、我々地方自治体を預かる者としても、そういう不満というものは十分あったわけでありますけれども、我々は、その地方自治を一応守る、市民の暮らしを守る、それぞれの政策においてどうだったのかということになりますと、先ほど答弁したような、一定のマニフェストに対する私なりの評価もあるわけでございます。そういう意味で、確かに表面的には違ったようには見えていても、足下においての認識において、同じ南相馬市に住む人間として、大きな食い違いはないと思っております。 ○議長(小林チイさん) 6番、櫻井勝延君。 ◆6番(櫻井勝延君) 市長の認識は、さほどの差異はないということなんでしょうけれども、市長が応援した候補と民主党の石原洋三郎候補との間では、残念ながら4,880票もこの市内だけで差が出てきちゃっているんですね。一方、民主党と自民党という立場からすれば、先ほど7番議員が指摘したように8千票を超える差になってきているわけですよ。これが市長が、今、執行されてきた政治姿勢が反映されているとは考えないんですか。いかがですか。 ○議長(小林チイさん) 市長、渡辺一成君。 ◎市長(渡辺一成君) 先ほどから申し上げているように、例えば官僚依存であるとか、あるいは政財官の癒着であるとかという言われ方をしてきた、そうした問題についても、なかなか明確な回答が出せないような状況の中で、今日まで来たということについての国民の皆さんの不満が、あの結果につながったんだと思います。ただ、例えば4年前の小泉内閣のときの郵政選挙も、逆の意味で、同じような数字の結果になっておりまして、有権者全体の中で約800万票ぐらいの方々が、行ったり来たりという表現が適切なのか、その時々の一定の状況に対して、無党派層という形で揺れ動くという状況があって、それが今回こういう結果、風の結果と言う人もいるかもしれませんが、そういう結果になった。そういう政治への日本の有権者の意識なり、政治を取り巻く環境というものが、非常に微妙なバランスの上にあるということを踏まえながら、我々としては、地方自治体の中でありますので、市民の暮らし、あるいは将来に向かった基盤、社会資本の整備等、そういったものを長期展望に立って、着実に取り組んでいくということが大事になってくるのではないかと思っているところであります。 ○議長(小林チイさん) 6番、櫻井勝延君。 ◆6番(櫻井勝延君) 市長は、国民の感覚をおっしゃっているようですけど、私は南相馬市民の感覚についてお伺いしたわけでありますけれども、感覚がずれているということを確認させていただきましたので、次に移りたいと思います。  市民の命と生活を守る市政の実現に向けてなんですが、1つ目として、大型ショッピングセンター開店と中心市街地活性化についてであります。東に既存のショッピングモールがある。西部地区に開店した大型ショッピングセンター、つまりショッピングモールが開店することによって、市長はかねてより、回遊性ができて、街なかににぎわいができるんだとおっしゃって、開店を目指してきたと思うんですが、回遊性が図られているのかお伺いをしたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 経済部長。 ◎経済部長(小林茂志君) 街なかに回遊性が図られにぎわいができたかについては、現時点では具体的な数字としてはとらえておりませんが、北原の跨線橋の完成による回遊性や、今後12月にオープンする新図書館等によりまして、さらなる回遊性が図られるものと考えており、引き続き街なかのにぎわいづくりに取り組んでいく考えであります。 ○議長(小林チイさん) 6番、櫻井勝延君。 ◆6番(櫻井勝延君) 私は、西に大型ショッピングモールができたということで、回遊性が図られたのかと質問したんですが、今の部長答弁だと、今度図書館問題も視野に入れて答弁されたようですが、街なか賑わい創出課ということで、まちなかひろばをあえてつくったわけでしょ。一方、ショッピングモールができたことによって、7番議員が指摘したように閉店している店もあるわけでしょ。これで街なか活性化、回遊性によって活性化されたという認識をされているのかお伺いしますということで質問したので、再度答弁をお願いしたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 経済部長。 ◎経済部長(小林茂志君) 東と西の連結しているところの回遊性については、先ほどお話ししたとおりでありまして、中心市街地における位置づけにおいての回遊性というか、展開のお話だと思っておるわけですが、基本的には、街なかの商店街の皆様はご努力しているわけですが、そういう意味でのみずからの自助努力、さらには商店街以外の文化施設的なとか、娯楽施設的な回遊性とか、さらにはボランティア活動を市街地でやるとか、いろいろなイベントも各団体が展開を図って、市街地のにぎわい、集いをやっておるところでありまして、そういうものが市全体としての、西とか東かという話ではなくて、それがつながったところでの集客の集まりになっていくことが大事だということに基づきまして、今、中心市街地活性化の中で、素案でありますが、いろいろな事業展開の方向性で、研究をさせていただいているところであります。 ○議長(小林チイさん) 6番、櫻井勝延君。 ◆6番(櫻井勝延君) 部長答弁も名答弁といえば名答弁なんですけどね、先ほどは県とかの調査した結果だと7番議員にお答えした結果として、今は今の答弁になるわけでしょ。市長が、明確にこのことは言ってきたんですよ。回遊性ができるんだと。本当に回遊性ができて、街なかが活性化してきているのかと私は質問したので、なかなか同じ答えしか返ってこないというのは残念ですけれども、そういうことも含めて明確に調査すべきではないんですか。いかがですか。 ○議長(小林チイさん) 市長、渡辺一成君。
    ◎市長(渡辺一成君) 経過がありまして、金場の開発に関しましては、一応、商工会議所等とも意見交換をいたしまして、今後、常磐道が開通した後のことを考えると、現状のままだと、相当程度仙台圏へ消費の流出というのが避けられないのではないかという認識のもとに、一定の力のある大型店の立地はやむを得ないということになって、開発の方向性を認めてきたということがあります。  もう1つは、その場合の既存商店街への回遊性の関係については、黙っていてその回遊性が生まれるなどということを申し上げてきているわけではないわけで、現実に、駅通りも含めて自動車の交通量は相当程度増えています。その方々を、いかに駅通りの商店街の皆さんが、いったんとまって店を見ていただくなり、物を買っていただく等々のその仕掛け、仕組みをどうやっていくかということについては、行政も含めてこれから知恵を出していかなくちゃならない。  我々としましては、駅前開発の中で第三セクター、駅前開発株式会社が頓挫をするときに、人々が集まる公共施設をつくってにぎわいを確保するという約束のもとに、図書館の整備も図ってきたわけでありますけども、まちなかひろばも含めて、行政としては一応考えられる手は打ってきておりますけども、今後、さらにその効果を上げていくためには、既存駅通りを中心とした商店街の皆さんとの新たな連携ということが求められてくると思っております。 ○議長(小林チイさん) 6番、櫻井勝延君。 ◆6番(櫻井勝延君) 次に移ります。新型インフルエンザ対策についてお伺いしますけれども、前の議会でも指摘はしましたけれども、新たな段階に入ってきたんだろうと考えています。そこで、集団感染が予想される中、本市が集団感染の対応に対してどのようにされようとしているのかお伺いしたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(八巻清貴君) 本市におきましては、平成21年5月18日に南相馬市新型インフルエンザ対策本部を設置いたしまして、これまで新型インフルエンザの対応に当たってきております。現時点では、感染拡大をできるだけ抑えるために、継続的に広報紙等の手段により手洗い、うがい、せきエチケット、マスク着用等の感染防止の徹底、また、インフルエンザ様症状が出た場合の早期受診の周知を図っているところでございます。また、学校等の集団感染への対応として、教育委員会と連携を図り、学校等での健康チェックによる出欠状況、インフルエンザ発生状況を常時把握し、相双保健福祉事務所の指導に基づき集団感染防止に努めているところでございます。  今後、市民、有識者、関係機関等とともに、新型インフルエンザの発生段階ごとに対策を講じるため、行動計画を策定することといたしております。 ○議長(小林チイさん) 6番、櫻井勝延君。 ◆6番(櫻井勝延君) とりわけ全国では新学期を向かえて、学校ではもう集会をせずにテレビを通じて訴えると、校長先生が。そのような対応もとられてきているかと思いますけれども、本市では、幼稚園も含めて、学校等の集団感染予防に対して、どのような対応をされてきているのか改めてお伺いしたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 教育委員会事務局長。 ◎教育委員会事務局長(大谷和夫君) 新型インフルエンザの集団感染対策についてでありますが、新学期が始まると同時に、各学校、幼稚園に手洗い用の消毒用のアルコールの配布などを実施したり、それから情報の提供ということで、感染防止に対することはもちろんでありますが、そういう症状が見られたときの対応等々について、情報を提供しながらやってきております。  それで、今の発生状況についてでありますが、一時閉鎖をした幼稚園がありましたが、現在、9月9日からきょうまでの間で、インフルエンザによる出席停止という小中学生、それから幼稚園、これは私立幼稚園も含めてですが、これはゼロであります。今のところ、安定をしているのかなということでありますが、当然、これからのことも考え、引き続き対応策については、十分に対応してまいりたいと考えております。 ○議長(小林チイさん) 6番、櫻井勝延君。 ◆6番(櫻井勝延君) 次に移ります。  行財政改革について、指定管理者導入の目的と効果についてお伺いしたいと思います。指定管理制度が導入されて3年が経過した現在、その目的を踏まえて、具体的にどのような効果があったのかということをおただししたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 総務企画部長。 ◎総務企画部長(鈴木好喜君) 現在までに指定管理者制度を導入した42の公の施設について、その効果を検証してみますと、導入の目的であるサービスの向上につきましては、導入前3カ年の平均利用者数と導入後の平均利用者数を比較した場合で、利用者数が最大で約14.6%増えた施設もあり、全体では約1.3%増えておるという結果になっております。また、従業員の対応がよいなどの声が寄せられるとともに、利用者からは、また利用したいとの要望もあり、少なからずサービスの向上が図られているものととらえているところであります。  もう1つの目的である経費の縮減についてでありますが、指定管理者制度導入前3カ年の経費の平均と導入後の経費の平均を比較した場合に、約8.7%の経費縮減となっており、導入目的の両面におきまして効果が上がっているものととらえております。 ○議長(小林チイさん) 6番、櫻井勝延君。 ◆6番(櫻井勝延君) サービスが向上した、利用者が増えた、経費が削減されたという答弁がございましたけれども、民間事業者を導入しないと、既存の市の直接管理のままでは、なぜサービスの向上が図れなかったんですか。別に自治法上、指定管理を導入しなければならないという規定にはなっていませんよね。なので、改めてその点についてお伺いしたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 総務企画部長。 ◎総務企画部長(鈴木好喜君) ご案内のとおり、スリムな行政組織体という一つの命題がありまして、最少の経費で最大の効果という地方自治法の理念を追求する場合に、やはり合併後、合併当時の職員を25%削減をする。さらにその上で、合併効果を発現させて、より質の高いサービスを提供するためには、どうしても民間の方々の持つノウハウ等を大いに活用させていただきたいという思いがありまして、公の施設すべてを検証して、引き続き直営でやるべき施設と民間にお願いしても十分とその目的効果が達成される施設と分けて、今、導入を進めておるわけであります。  ただし、市民の皆様方の合意形成が得られないという場合に、一方的に制度を導入することは考えておりませんので、あくまでも市民の方々が、これは導入してもサービスが低下しない、より向上するという判断に立てるものについて、今後ともこういった制度を活用していきたいということであります。 ○議長(小林チイさん) 6番、櫻井勝延君。 ◆6番(櫻井勝延君) 人員削減も一環だという答弁を、今、総務企画部長のほうからいただきましたが、導入した施設で、具体的にそこに以前かかわっていた市の職員と、導入後その職員が減らされた分によって、自然減以外で具体的にどれほどの人数が削減されたんですか。 ○議長(小林チイさん) 総務企画部長。 ◎総務企画部長(鈴木好喜君) 今、手元に個別の数値を持っておりませんので、明快にお答えできませんが、私が申し上げたのは、まず第一義的には、導入前のサービスの維持が図られて、なおかつ導入前よりも質の高いサービスが提供できるという可能性を持った施設について導入をしている。さらに、その結果としては、削減傾向にある職員の少ない中での対応にも十分と資することができるということでありますから、第一義的に職員の数を減らすために導入するということではございません。 ○議長(小林チイさん) 6番、櫻井勝延君。 ◆6番(櫻井勝延君) そうは言いましても、合併によって、類似団体よりも正規の職員が多いんだということは明確に言ってきているじゃないですか。であれば、指定管理者を導入することによって、画期的に人員が削減されるという効果がなければ、自然減以外で臨むなんていうことではあってはならないんじゃないでしょうかね。明確に、人員がこの導入によって削減され、なおかつ先ほどの指摘があったようなサービスが向上したということが指摘されない限りは、本当の意味での効果があったかどうかは検証されないんじゃないですか。いかがですか。 ○議長(小林チイさん) 総務企画部長。 ◎総務企画部長(鈴木好喜君) 何度も申し上げますが、仮に職員数が同じであっても、指定管理者を導入して、サービスの質、量ともに高まれば、それは1つの目的が達成されるわけでありますから、それはそれで効果があると思っています。それから、正職員の数のみならず、物件費も含めて総人件費というとらえ方をしておりますから、そういったことも十分としんしゃくをして、私ども導入しておるということであります。  なお、明確な削減数については、今、手元にありませんので、追って資料でお示ししたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 6番、櫻井勝延君。 ◆6番(櫻井勝延君) 次に、喫煙室設置の目的についてお伺いいたしますが、本庁舎の耐震改修工事にあわせて、新たに1階、2階に喫煙室を設置いたしましたけれども、この目的についてお伺いしたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 総務企画部長。 ◎総務企画部長(鈴木好喜君) 喫煙場所につきましては、庁舎玄関前と地下通用口前を喫煙所としておりました。しかし、区切られたスペースでなかったということから、受動喫煙の影響が考えられておったところであります。今般の庁舎改修にあわせまして、安全衛生面、施設の環境美化及び施設の有効活用等について、職員安全衛生委員会での検討を踏まえまして、受動喫煙による健康への悪影響を防止し、空間分煙を徹底するために喫煙室を設置したものであります。 ○議長(小林チイさん) 6番、櫻井勝延君。 ◆6番(櫻井勝延君) 私のようにたばこを吸わない人間にとっては、2階に上がってきただけでたばこのにおいがするわけですよ。これは受動喫煙と言わないんですか。同時に、どれだけの経費を新たに使って、ガラス張りでない施設として設置したんですか。 ○議長(小林チイさん) 総務企画部長。 ◎総務企画部長(鈴木好喜君) 私ども設計の段階から、より厳格に空間分煙が図られるようなこと。さらに、十分でないという部分があるかもしれませんが、私どもその時点で、経費の面なり施設の構造の面等々を考えて、あのような施設をつくったわけであります。たばこを吸われない方から見ますと、ちょっとしたにおいでも、吸う人とは感覚的には違うかもしれません。  ただし、今、喫煙も認められているということからしまして、これをすべてお客様のことも十分含めまして、これを禁煙ということには現時点ではならないという判断からして、最大限の措置を講じたとご理解いただきたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 6番、櫻井勝延君。 ◆6番(櫻井勝延君) どれだけ経費がかかったかについては答弁がなかったかと思いますけれども、少なくとも、公の一部上場の会社であれば、30年前に喫煙室はガラス張りです。もう今はほとんど喫煙はだめですよ。にもかかわらず、今の時点で、あえてガラス張りでなくて、受動喫煙を防止できないような部屋をつくるということは理解できないんですが、本当に空間分煙されていると、安全衛生委員会で答弁がされたと。とても理解できないんですが、喫煙者に対してでなくて、禁煙者に対して明確にわかるように答弁ください。 ○議長(小林チイさん) 総務企画部長。 ◎総務企画部長(鈴木好喜君) 導入後の検証について、まだ行っておりません。早急に、安全衛生委員会等で、それぞれの委員の方、さらには、職場の皆さんの意見を十分と集約をして、必要ならばしかるべき対応をしたいと思ってます。 ○議長(小林チイさん) 6番、櫻井勝延君。 ◆6番(櫻井勝延君) 職員の中には、5階に行って喫煙をされて、屋上と言ったほうが正しいんでしょうか。誤解をされているような実態もあるわけですね。もう少し、市民にとって、一生懸命働いているなという姿が映るような職場体制が本来は図られるのが、市民にとってやさしい市役所になっていくんじゃないですか。いかがでしょうか。 ○議長(小林チイさん) 総務企画部長。 ◎総務企画部長(鈴木好喜君) まったくご指摘のとおりでありますので、今のようなことも含めて、職員の皆さんに徹底を図ってまいりたいと考えております。 ○議長(小林チイさん) 6番、櫻井勝延君。 ◆6番(櫻井勝延君) 次に移ります。地域協議会の位置づけについてでありますけれども、先般も、この地域協議会は、自主的ないろんな意見を申し上げられる機関だと答弁いただいているんですが、改めてそのあり方や役割について、どのようにとらえているのかお示しをいただきたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 総務企画部長。 ◎総務企画部長(鈴木好喜君) 本市におきます地域協議会は、それぞれの地域の主体性を尊重する地域分権・分散型の合併の理念を実現するということを第一義に、地域自治区の要として、市長や市の機関から諮問された事項について審議し、意見を述べるとともに、地域課題の解決や特色ある地域自治区のまちづくりについて、積極的に意見を述べることができる機関であり、各区の市民自治を牽引する重要な仕組みの1つととらえておるところであります。 ○議長(小林チイさん) 6番、櫻井勝延君。 ◆6番(櫻井勝延君) 今の答弁にあったような位置づけからすると、例えば先ほど私が指摘したような指定管理制度で、今回新たに原町斎場の問題が出されてきて、指定管理制度の導入計画からすれば、まだ上がってくるはずがないのが突然地域協議会に上がってきて、その中でどのように審議されたかは別として、また議会に提案されるわけじゃないですか。この地域協議会に対する提案の仕方も含めて、あり方をもう一度お示しください。 ○議長(小林チイさん) 総務企画部長。 ◎総務企画部長(鈴木好喜君) これは既に導入計画を策定する際に、それぞれ各区の地域協議会にお諮りをして、計画を策定いたしました。その後、それぞれの個別施設ごとの導入に際しても、改めてお諮りをしている状況であります。  今、お話にありました斎場につきまして、平成23年度までに導入の是非を含めて、方向性を出すとなっておりました。その際の最も大きなネックは、受け皿がなかなかないだろうということであったわけでありますが、その後、それぞれ他の自治体において、民間で斎場の業務を指定管理の業務として指定を受ける事業者の方々、NPO等が出てきたものですから、私どももそういう状況を踏まえて、今回、急遽でありましたがお諮りをしました。ただ、委員も変わっておりまして、中間的な導入経過、検討の経過をそれぞれ皆さん方にお示しをしないで、一気に手続に持っていったということについては、適切な対応ではなかったということでありまして、情報については積極的に提供するということからしますと、今後、検討を要すべき、改善するべき事項なんだろうという問題意識を持ちながらも、いろいろな状況を精査して、今回、ご提案を申し上げた。今後の地域協議会につきましても、単に諮問、協議事項だけでなくて、いわゆる日常的に必要と思われる情報については、積極的にご提案を申し上げながら、地域協議会が独自にそれぞれのまちづくりの課題を検討、考えることに生かせるように十分と留意をして、それに努めていきたいと考えております。 ○議長(小林チイさん) 6番、櫻井勝延君。 ◆6番(櫻井勝延君) 次に移ります。野馬追の里健康マラソン大会の開催の目的とあり方についてお伺いいたします。開催の目的は、どのようなことになっていたのでしょうか。また、今年もまたコースが変更されていますが、マラソンコースの変更のあり方も含めて、どのように考えてこのようになったのかお伺いしたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 教育委員会事務局理事。 ◎教育委員会事務局理事(西一美君) 本年度で23回目を迎えます野馬追の里健康マラソン大会。市民の健康増進、体力の向上を図って、さらに参加者相互の親睦を深め、スポーツの普及と振興に寄与することを目的に実施しております。参加者も年々増えてきております。今大会のコース変更につきましては、大会運営にご協力をいただいている各団体からのご意見、また市街地の交通規制についても厳しくなってきている状況を踏まえての変更でございます。 ○議長(小林チイさん) 6番、櫻井勝延君。 ◆6番(櫻井勝延君) 毎年増えてきているというのは結構なんですが、開催時期によっては参加者の変動があるんですよ。12月になってまた増えたということなんですけれども、改めてこのコース変更によって経費がどれだけかかったのか。このコース変更には、ショッピングセンターのところ、前は西側を通ってたわけですけれども、今回通らないコースを設定したかと思いますけれども、影響したのかどうかお答えいただきたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 教育委員会事務局理事。 ◎教育委員会事務局理事(西一美君) まず、コースの変更に伴う経費の関係ですが、6月に第1回の実行委員会を開催してございまして、その予算関係を見ますと、予算総額では、昨年より30万円ほど多くなってございますが、これは参加者が増えるということでの参加料を見込んでの中身でして、特段、コース変更に伴う経費の増加はないととらえております。  それから、ショッピングセンターにかかわるコース変更でありますけれども、今回のコース変更に当たっては、昨年までの大会等々を踏まえて、具体的には雲雀ヶ原の陸上競技場から陣ヶ崎の公園墓地入り口、そこから北上して牛越、石神に行って、そして馬場方面に行って戻るというコースで大方設定してございますが、今回は、先ほど申し上げましたように、この中で大木戸のフレスコ原町店付近での交通事情、あるいは原町高校、あと今回オープンしましたショッピングセンターの西側、ここも交通規制をすることによって、そのそれぞれ東側、西町地内の交差点、あるいは仲町団地内の交差点も規制をしなくてはならない。そういうことで、この交通事情を踏まえて、見直しを進めてきましたが、お話のあったように、さらに大型ショッピングセンターができたということで、新たに車の往来が発生するということで、それらも踏まえての変更ということであります。 ○議長(小林チイさん) 6番、櫻井勝延君。 ◆6番(櫻井勝延君) 最後に、情報公開についてお伺いいたします。1つとして、市政の透明性確保と情報公開のあり方について。開示請求した情報については、個人情報を除くと、すべて開示するのが原則であると思いますが、改めて考え方をお示しいただきたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 総務企画部長。 ◎総務企画部長(鈴木好喜君) その前に、先ほどの喫煙室の工事費をお答えしていなかったようでありますので、1階、2階合わせて210万円ほどであります。  それでは、市政の透明性確保と情報公開のあり方でありますが、本市の情報公開条例は、市民の知る権利を保障することにより、市政に対する市民の理解と信頼を深め、市民の市政参加を促進し、もって市の説明責任を全うするようにするとともに、市民参加のもと、公正で透明性の高い市政を推進することを目的としております。  この条例制定の目的にかんがみまして、条例において開示しないこととしている情報を除き、開示請求があった公文書については、すべて公開すべきものと考えております。 ○議長(小林チイさん) 6番、櫻井勝延君。 ◆6番(櫻井勝延君) そのような方針で臨んでいるであろうということを確認しながら、次の2番に移りますが、所管ごとに異なる情報開示の対応について。これは以前にもこういう質問をさせていただいて、部長は、一律な対応をするんだというふうにお答えいただいたかと思うんですが、なかなかまだこれが思うようになっていないところがありまして、再度おただしをするんですが、やっぱり庁内を統一させていただかないと、市民にとってもなかなか、なんでこっちとあっちが違うのかわからないのでご説明ください。 ○議長(小林チイさん) 総務企画部長。 ◎総務企画部長(鈴木好喜君) 情報開示にかかわる一連の事務処理手続につきましては、全庁的に統一して対応するために、南相馬市情報公開事務取扱要領を定めて、職員に周知をいたしております。なお、今後とも一層周知徹底を図って、情報開示請求に係る事務処理手続を統一するように努めてまいりたいと思っています。  なお、手数料、コピー代でありますが、その取扱いが若干違うというご指摘もありました。これはすべての課で分任出納員を配置をして、お預かりをできるように、今、財務規則等を精査して、可能性を探っておりますので、もしできれば、そういう方向もこれから導入したいと考えております。 ○議長(小林チイさん) これをもって櫻井勝延君の質問を終わります。  以上で本日の日程は全部終了いたしました。  次の会議は明9月15日、午前10時から開くことといたします。  本日はこれをもって散会いたします。                    午後4時12分 散  会...